人狼議事


167 あの、春の日

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 ……それは、旅立つ人目線の歌だもの。

[小さく、誰かが呟く。]


[ぺたり。
無意識に、数学書を支える手とは逆の手が、木肌に触れる]

……ああ、そうだったな。

[ぺらりとページをめくりながら、低い声で呟いた]

僕には、やりたいことがあったのだった。


【人】 蟻塚崩し エルゴット

―寮・裏庭―
 
 …もう、出てかなくちゃいけないの。
  
[隠れて飼っていたのは数か月前に拾った白い小犬。
嬉しそうに尻尾を振る姿に、ぽそり、寂しそうに呟いた。**]

(15) 2014/03/03(Mon) 00時半頃

[木肌に触れていた手は、一度するりと撫でて。
ごく自然な仕草で、その手を持ち上げてひらりとマユミに向かって振った]


蟻塚崩し エルゴットは、メモを貼った。

2014/03/03(Mon) 01時頃


 
 ――……風邪引かないように気をつけてくださいね。

 それだけ、言えばいいのに。
 申し訳ありません、ハルカ先輩。

[木肌に触れた手をこちらに向けてくれたハルカへ、申し訳なさそうに紡いだ。
この声はきっと、届かない。そう思ったから。

どうして?]


 
 世の中は 夢かうつつか うつつとも
 夢とも知らず ありてなければ

[26歳の自分と、16歳の自分。
唇から零れたそれは、詠み人知らずの和歌**]


別に謝ることはない。
言いたいことを、言いたい口調で。
そこに謝る理由など存在しない。

[かくいうハルカも、上級生にすら口調はぶれず、一人称は「僕」である。
偉そうだとか敬意が足りないとか言われるハルカより、よほどいいんじゃないだろうか]


[届かないはずの声が届いたことに、最初違和感は覚えなかった。
それくらい、自然で、当たり前のことのように感じたのだ。
おかしい、という理解は遅れてやってきた]

む?

[数学書を抱えなおし、わずかに首を傾ぐ]

君も、なにか後悔しているのか?
……僕のように。


 えっ、……――――?

[食堂へ行くと、ハルカは確かに口にした。それを聞き届けて窓を閉めたというのに、また彼女の声がする
振り返れど、眼前にあるのは外界と隔たるガラス窓。

続けて、彼女は問うた
「僕のように。」
そうだ、ハルカは女性であるけれど、一人称は「僕」であった。
けれどどうだ、自らの中には、「私」と言葉にする彼女の姿も存在している。

数度、黒眼を瞬く。大きく、息を吐く。]

 ……はい。
 とても、……とても大きな、後悔を。

[言葉に滲んだ苦味を、溶かしていくかのようにゆっくりと紡いだ。]


【人】 蟻塚崩し エルゴット

- 寮・裏庭-

美味しい?

[持ってきたミルクを紙皿にいれ、小犬に与える。
ちょこんと屈んで、その白を覗き込むようにすれば、ゆるく束ねただけの長い髪が小さなエルゴットの顔を覆う。
最も俯きがちな彼女は普段からそんな感じで、まともに前を向くことは少なかった。

フィリップが来たのは、そんな風にして小犬を眺めていた時だったろうか。>>46
ぼんやりしていたエルゴットよりも先、気配に気付いた小犬が頭をあげる。]

《わんっ。》

[空に溶ける鳴き声、ひとつ。
遅れて振り向いたエルゴットに彼は何かを話しただろうか。

春の兆しに芽吹き始めた雑草達が傍らでさわさわと揺れていた。*]

(55) 2014/03/03(Mon) 17時頃

蟻塚崩し エルゴットは、メモを貼った。

2014/03/03(Mon) 18時頃


【人】 蟻塚崩し エルゴット

…あ、うん、たぶん。
そんな感じ、です…

[朗らかな声で尋ねるフィリップにエルゴットはあからさまに目を泳がせる。>>57
嘘が、苦手なのだ。というより、人と接すること自体、エルゴットは不得手であった。
それでも今まで、なんとか隠れて小犬を飼ってこられたのは協力者のおかげであろう。

フィリップは寮のルームメイト、ジリヤの幼馴染である。
ジリヤの態度が彼にだけ、何処か他と違うことをエルゴットは知っている。
その"幼馴染"という絆を彼女は羨ましく思っていた。
眩しくて暖かくて、自分にはない、見ているのが辛い関係。

引退した美術部でも、後輩のシーシャには"腐れ縁"だと言う友達、ハルカやマドカが居て。
楽しげに談笑する様子を見かけては、その眩しさに居たたまれなくなって、その場から逃げていた。

エルゴットがシーシャの描く絵を好きなことも、おそらく彼は知らないだろう。
直接、傍で覗いたりはしなかったし、彼が居ない時、誰も居ない部室で独り、そっと眺めていただけだったのだから。

中庭に咲く綺麗な花達も、そう。
彼女はいつも、遠くから隠れて眺めるだけ。]

(60) 2014/03/03(Mon) 21時頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

[フィリップが小犬に近付き、手を伸ばす。
白は抵抗することなく、彼に撫でられることだろう。
その様子を何処か寂しそうにエルゴットは見つめる。]


 ( …手放さなければいけないのに。
   時間はもう、待ってはくれないのに。
  結局私は、自分のことしか考えていないから―――。)


[手放したくないと思う自分にエルゴットはそっと目を瞑る。
今まで、この子の新しい飼い主を探して来なかったのも結局は、この子に自分のことを忘れられるのが怖いからだった。

エルゴットは幼少時からずっと厳しく育てられ、愛情というものを知らない。
年に数回しか会うことのない両親は、彼女が生まれて一度も微笑みかけたりすることはなく。
分刻みのスケジュールと、もっともっとと求められることはエルゴットに劣等感ばかりを植え付けた。

そんな彼女にとって、純粋に真っ直ぐに自分を慕ってくれるこの子の存在は何にも変えられない程に温かかったのだ。]

(61) 2014/03/03(Mon) 21時頃

―裏庭―

そうか。

[マユミとの会話が成立する。
冷静に考えれば、どう考えてもおかしいのに、やはりそれは、ごく自然な、当たり前のことのような気がした。
そうだ、今のこの状況に比べれば、これくらいの不思議はどうということはない。
当たり前のように、10年前の春にいる、この状況そのものの方がよほど不思議だ]

そうか。僕と同じなのだな。
後悔を抱えて、なぜか10年前のここにいる。
これは、夢なのだろうか。


蟻塚崩し エルゴットは、メモを貼った。

2014/03/03(Mon) 21時半頃


[夢だとしたら、誰の?
己の見ている夢か。それともマユミの?
それとも……皆の見ている夢なのだろうか?
考えても、答えは出ない]

後悔を抱えているなら、やり直してみてはどうだろう。
人生に「もしも」はないというが、今僕たちは「もしも」の世界にいる。
後悔しなかったバージョンを体験してみるというのも、悪くないかもしれない。

[10年前の自分には、踏み出す勇気が足りなかった。けれどその結果を知っている。嫌というほど味わった、苦い苦い後悔の味を知っている]

うまくいっても、いかなくても。
どうせ、夢なのだから。


 
 夢 ――――……なのでしょうね。

[ルーカスとぶつかる少し前。
考え事をしていたのは、帰ってきたハルカの言葉を考えていたからだ。
こんなことが、現実に起きるはずがない。
目の前には、ルーカスが居る。10年前のまだ、幼い面影を残したクラスメイト。
26歳の自分自身が、それを懐かしいと見つめている。]

 やり直し、そうですね。
 できることなら、……

[口にしかけたそれは、未だ飲み込むように沈黙に流し
けれどハルカもまた、同じように苦く思うところがあったのかと、ほっと綻んだ口元は彼女にはつたわらないけれど]

 ええ、やってみましょうか。
 素敵な夢にできるよう、頑張りましょう。


 
 私にできることがありましたら、仰ってください。
 今の私なら、昔の私より頑張れそうです。

[その声は、弾むような音色をしている。]


ああ、夢の中でまで後悔を繰り返すのも、詰まらないからな。

[弾むような声で、やってみようというマユミに、こくりと頷く。
その様子までは、見えなかっただろうが]

せっかくこうして会話もできるのだからな。
僕にできることがあれば、いつでも言ってくれたまえ。


【人】 蟻塚崩し エルゴット

うん…、
早く見つかるといいです…
きっと…

[フィリップが何気なく零した言葉にミシリと心が軋む。>>77
伏し目がちにも小さく頷いて胸の辺り、ぎゅっと抑えるよう握りしめれば。]

この子の為にはそれが…
優しいひとに飼ってもら―――…、……、…、

―――…っ

[結局、続けられない嘘に。
彼が紡ぐ言葉に耳を傾けて。]


――――…あ、ありがと…

[気付けば、そんなことを口にしていた。
その感謝が何に対してなのか、エルゴット自身も解からずに。]       

(112) 2014/03/03(Mon) 23時半頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

[フィリップが手を離せば、小犬はエルゴットの足元、尻尾を振りながらくるくる回る。
懐かれたんだね、と言われれば、泣きそうな笑顔を見せて、おずおずとその白に手を伸ばした。]


あ…、そう言えば私も、未だ食べていませんでした…

フィリップさん、あの…、寮に残ってるひと少ないし、食堂、この子連れていっても大丈夫だと思いますか?

   
[小犬を胸に遠慮がちに問う。>>104
不味いと言われれば、エルゴットは大人しく小犬を残して彼に付いて行くつもりではあるが、小犬はおそらく彼女を追い掛けてきてしまうだろう。]

(115) 2014/03/03(Mon) 23時半頃

[後悔。
そう、己は、後悔している。
いろんな感情がない交ぜになって、
後悔しない道がどれなのかわからなくて、
結局、選ばなかった。ただ流されただけだ。
だから、ずっと後悔している]


蟻塚崩し エルゴットは、メモを貼った。

2014/03/04(Tue) 00時半頃


[付き合いが長すぎた。
幼馴染で、腐れ縁で、クラスメイト。
抱く感情はひとつではない。

ある時は、母親のような、
ある時は、姉のような、
ある時は、友達のような、
そのどれもが本物で、だからどうすればいいのか、戸惑うのだ]


[男のような言葉遣い。一人称の「僕」それは自然に身についた。
彼は女性が苦手だから。
男のように振舞えば、女性を感じさせなければ、彼は脅えることはない。
深く意識したこともない、それは呼吸をするように、当たり前にハルカに根付いた]


[女性が苦手な様子は、気になっている。
爪を噛む癖の次ぐらいに、改めてもらいたい。
だから彼が恋を覚えたなら、それはハルカにとって喜ばしいことだ。
頬を染めてジリヤに相対する姿。苦手克服の一歩。
ハルカの中の、母親のような感情が、姉のような感情が、友達のような感情が、確かにそれを喜んだ]


だから10年前の僕は、胸の痛みに気づかない振りをした。


[この感情に名前をつけることを恐れて。
彼に女性という警戒対象であると認識されることを恐れて。
彼にとっての、母親で、姉で、友達。
そんな存在であり続ける方を選んだ]


[腐れ縁という名の鎖が、いつまでも続くものではないことに気づけず。

だから――――ずっと、後悔している]


 
 ……、私のこと、苦手だったのでしょうか。

[つい、そう口にするのは過去を振り返るマユミ。]


[1年生だったあの日々、
その行動は幼さがはっきりと見て取れる。
だからある意味、この日々こそが後悔の塊でもある。

もっと自由に、もっと素直に、もっと明るく。
そう振舞えていたら、別の高校生活を送れていただろう。

けれど――]


[ぺらりとページをめくりながら、この場所ではないところの声を聞く]

マユミが苦手というわけではないのだよ。
シーシャが苦手なのは、女性という人間そのものだ。
……いや、程度の差はあれ、人間という生き物すべてが苦手なのかもしれない。

[ぺらり]

だから、気にすることはない。


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