25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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―大広間―
[...は広間に在った 自ら望んで、この邸の主の傍に それは己自身を目立たせる為 花主に自分の存在を知らしめる為]
……っ。
[穢らしい手で触れられる嫌悪感 セクハラにも堪えながら]
(2) 2010/08/03(Tue) 01時頃
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[届いたのは生殖管理センターからの密書
……知己からの手紙としか取れないそれには
暗号で、この祭りが繁殖の場であると
確定できたとの知らせ。
青年はそれを受け取れば……大儀名聞は揃ったと
……あの人を殺した獣を狩るための……
常の笑顔とは違う暗い笑顔を作る]
…あぁ、そうか。
[思い出したのは血塗られた記憶。
あの椿の花は主の下へたどり着けるはずもないのだと。
何故ならば…
白い指はそっと、帯の上からするりと己の腹をさすった。]
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/08/03(Tue) 01時半頃
[そして、使用人を装った密偵は、別に封書を差し出してくる。]
ごくろう……
[人気のないところで、それを開け、中を確かめる。
それは、この花祭がクロであることを告げたものと、今回の仕事の相棒の名があった。]
ふん…そういうことか。
化けたものだ。
[そして、見終わると、耳裏に貼り付けておいた管理センターから支給された通信装置を起動させる。]
雑草はどうせ、腹の足しにでもするつもりなのでしょう?
[勝手知ったる慣れたる事と、醜い主催に囁いて。]
あぁ、噂のみ聞く空蝉の君も、ただの空っぽであるのならあなたの脂肪に変えてしまいましょうかね。
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[壁の花を決め込むロビンに目配せを 桜の微笑みをむけ やがて舞台の方へと眼を向ければ 聞こえる鳥の囀りに耳を傾けた]
すげー、きれいな声。
[学のない口調で呟く その言葉を耳にした花主が居たならば さて、それはどんな印象を与えるのやら]
(13) 2010/08/03(Tue) 01時半頃
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[広がるそのにおいは、密やかにけれど確実に
じわりじわりと白を朱に染めていく]
――…愚かなこと。
私を宴に呼んでおきながら、愉しめと。
[硬質な少年の声でなく
艶を帯びた、色香含むこえ。
パチリと
脳裏で響く音に僅か意識を向けた]
さて
[それから聞こえるもうひとつ]
――…其は誰が事ぞ?
[年経ても衰えず、更に容姿が艶を増すのは。
花上がりの分際でここまでの地位に登りつめたは。
こうして祭に花を添えながら、子を欲しいと乞う貴人達のために胎を貸していたからゆえか。
一人食い、一人産むそのたびに、色香を艶を増していく。
それはまるで、遠い昔に死に絶えた男の対たる生き物に近づいていくかの如しこと。]
[主を持たない花は、主のかわりに上司を得る。
チャールズの死の現場、無残に食い荒らされた身体
それを目撃した青年、センターの人々、
隠蔽される事実、
復讐を糧にその事実へ必死で追いすがった。]
[その結果が、現在である]
……刷衛殿……?刀を取りにいけず申し訳ない
寝すぎて時間を失した。
それに昼間は運んでもらったそうで……
重ね重ね申し訳ない。
[包帯は便利だ。その下に通信器具を取り付ければ
気付けるものはいないだろう。]
…食うには頃合いの柔らかさではあろうがね。
[隠した扇の裏側、呟く声は微か]
種をつけぬ花など、肥やしにしかならぬ事。
[く、と喉奥で哂うは声なき声。]
新しく、面白いものが来るというのは、そなたの事か?
[噂は半分が真実
半分は彼らが見た幻
身に宿る其れを
少年自身自覚の無いまま飼っている。
多彩な芸は全て種付ける相手を引き寄せるが為
花は
ときに牙を剥き、生を喰らう]
なるほど、寝すぎか。
まぁ、いい。
しかし、この場がクロとはな。
とりあえず、今は気になる件がある。
[そして、明の件を打ち明ける。
主を探す花がいると、しかし、その主は、居所がしれぬ。管理センターのデータの場所も不在だということ。]
考えたくはないが、
その主が巻き込まれた可能性はある。
[しかし、明自身がもうこの世のものではないことには気づいてはいない。]
――さて?
[吐息混じる短な応え。
暗く翳りを帯びた冬色の瞳を細め、薄く哂う]
まこと申し訳ない。
……ただ、これで私が太刀を求める理由も
さらにお解かりになったでしょう
獣が牙をむくならば切り伏せるまで。
[人狼病発症者はまるで人ではないといわんばかりに]
……アケノシン……の主ですか……
確かにこの豚狼の屋敷に
あのような儚げな花を
活けたまま放置は無用心すぎますね……
[同じく儚げな花が
既にこの世のモノではないとは知らず]
ともあれ、今日の宴がすみ次第そちらの部屋へ向かいます
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歌とか舞とか、派手なやつ多そうだな。 観てれば俺も飽きねぇかも。
[可笑しそうに笑う 挑発のような言葉(>>16)も 学がなければ受け取れまい]
……どーも?
[ふと、眼があった(>>20) そちらへは頭を軽くだけ下げ やはりこの場にはそぐわない口調 傷んだ桜の髪を揺らした]
(26) 2010/08/03(Tue) 01時半頃
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なるほど、太刀が必要な理由ね。
なれば、やはり選んでもらわなくてはならないな。
[宴が終われば訪ねる旨は了解する。]
精々色っぽく来て貰おうか。
ふふ、冗談だ。
[そんなからかいの言葉も添えつつ。**]
ええ、飛び切り切れ味の良いものを
選ばせていただきます。
[続いた言葉には小さく哂う]
そちらこそ、艶やかにお待ち頂ければ
太刀の分抱いて心地よく致しましょうか?
[口調こそ畏まったものだが、こうなれば花と主ではなく
仕事仲間。冗談に返す冗談も大概だった*]
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[視線は泳ぎ 眼元に包帯を巻いた者 あまり良いとは謂えぬ顔の大男 他にも数々ある面持ちを眺め 中にはまたこちらを向く眼があった(>>27)]
ども。
[口調もそぐわなければ、服装も浮いてしまうものか 脱色して傷んだ髪も 態とにそうする理由はあれど 以後語ること有るや無しや]
(36) 2010/08/03(Tue) 02時頃
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───……。
[聞こえる言葉達に、僅か眉をひそめた。
本郷の家は、家系として狼憑きの血筋である。
親から子へ、子から孫へ。孕み、孕ませ、其の血の恩恵によって
裏社会でも表社会においても高権力者の立場を一層濃くしてきた家だ。
ただ、次の当主の性は、判明しない。
酷く不安定なのか、誰もまだ
答えを、知らない]
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なにアンタ。 それ(>>34)、俺のこと謂ってんの?
俺は月瀬 幸得。 アンタも鳥とばっか遊ばずに 名乗るのが礼儀なんじゃない?
[鼻で笑いながら謂う が、しかし]
てめぇロビンの事馬鹿にしてんのか!?
[秋色の髪の、冬色の眼をもつ彼を けなされるなら牙を剥く 相手が花主であろうとも]
(52) 2010/08/03(Tue) 02時頃
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[歩むたびに響く痛みは、少しずつ少年を染めていく。
じくじくと響く痛み、滲む朱
与える悦びを、知っている。
交える悦びを、知っている。
黒い塊にしか見えぬ彼を
翳った暗い瞳はしっかりと映している]
――私がこの身を使ったなら
海に巣食う魔物の唄でも
安宿では味わえぬ舌技でも披露してやれるがの。
ふふ……ふ
[たとえ少年に自覚は無くとも
生まれながらに、立派な男娼であった。
この時代で望まれぬ子が何処から出てくるのか
――…元を辿れば少年の血族に行き当たる。
血を受け継いだ親に放り込まれた花の為の学園は、良い餌場。
記憶の無いまま、幾度ひとを魅了してきたか
そうして作られた噂の真相を、少年自身知りはしないけれど]
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[元より気は長い方ではなく そも、己の芸を披露して買われるための狂宴など ...にとって気分のいいものではなく それもあってか、男の言葉(>>55)には 神経を逆なでされる思いだった 特に 【恋人同士かい?】 と嘲るような言葉には]
てめぇが好むよーな 甘ったるい歌なんぞ歌えやしねぇが それでもいいってんならやってやんぜ? その代わり、二度とロビンを馬鹿にすんな!
場所借りんぞ、デブ!
[祭主をそう罵倒し 燕尾服を脱ぎ捨てる シャツの腕を捲り 用意していた重々しいケースを片手に舞台へ向かった]
(67) 2010/08/03(Tue) 02時半頃
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[怒号は幾らか視線を集めたか 化ける花、萎れる花と言葉切れ切れに耳に拾う 遅れて現れた坊主のように落ち着いた者の 微かな笑みも見えたろうか 確実にロビンの声を聞けば 彼に話し掛ける時のみ 桜の花を綻ばせ、囁く]
ロビンに嫌な思いはさせないから。 行ってくる、ね。
見えなくていいから、見てて。
[それは披露するを疎う 己の芸をみせるからと]
(76) 2010/08/03(Tue) 02時半頃
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奏者 セシルは、本屋 ベネットの手を振り払うい、向けるは睨むに近い眼差し
2010/08/03(Tue) 02時半頃
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アンタも、アンタも。 俺には花のプライドが在る。
場所借りるっつったんだ。 あいつらの舞台を壊すたぁ、謂ってねぇ。
邪魔すんな、無粋はアンタらだ。
[己を買うやもしれぬ相手 好まれねばならぬと思っている相手 それらにピシャリと啖呵をきった 冬色のこととなると、すぐに回りが見えなくなるらしい 手を振り払い、舞台へとのぼる]
(84) 2010/08/03(Tue) 03時頃
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てめぇも、人の話聞いてんのか? 俺の芸も知らないで 勝手に決めつけてんじゃねぇよブス。 手ぇ離せ。 何度も謂わすな。
あいつらの舞台を壊すつもりは 毛頭ない。
[それでも離さぬと謂うのなら 撲り倒してでも向かうだろう 怯むことのない眼 汚い口調は低く響く]
(96) 2010/08/03(Tue) 03時頃
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見てくれや上辺で決めつけんじゃねぇよ。 てめぇらはいつだって堅苦しい口調で 何謂ってんだかさっぱりなんだよ。
話も通じねぇヤツに見せる芸はねぇ。
離せ、ドブス。
[拘束を振り払う 舞台へ上がるのは諦めざるを得なかった もしかすれば離れる際にその手にひっかき疵も付けたかも知れず 謂われるまま、冬色の彼へと近付こうと足を向けたか]
(111) 2010/08/03(Tue) 03時半頃
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