人狼議事


30 ─今夜、薔薇の木の下で。

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ロビン! 今日がお前の命日だ!


掃除夫 ラルフは、メモを貼った。

2010/09/09(Thu) 00時半頃


【人】 掃除夫 ラルフ

─ 屋根裏部屋>>3:232

[床に滑り落ちるハーモニカ、笑って目を閉じたセシル。

 セシルの姿に、咲き乱れた蒼薔薇が見守る森の庭園のヴィジョンが重なる。
 影絵のように逢引をする少年達はラルフとはほど遠い世界の住人達。薔薇の影に隠れて、恋や愛、永遠、輝く未来──囁かれる言葉。あるいは諍い。残酷な別れ、当人達は必死で傍目には通俗的な痴情の縺れ。嫉妬、憎悪。あるいは、只絡み合うだけの肉欲。

 セシルの中にラルフが視ていた薔薇園を見守って来た蒼薔薇の気配が消える。

 ──それは永遠に失われたのか。
 ──一時的な眠りなのか。
 ラルフには分からない。ただ、セシルは深い眠りに落ちて、部屋に立ち籠める濃密な呪いの気配が和らぐ。]

(3) 2010/09/09(Thu) 01時頃

【人】 掃除夫 ラルフ

[ふ、と。フィリップの腕に抱き寄せられた、セシルの前髪をディーンの癖が移ったかのように梳いて、意識を失った者の貌を覗き込む。目蓋の落ちた今は、セシルの瞳を見る事は出来ないけれど。]

──……
薔薇は、どうして
あんな風に奪う、の。

……フィルは、分かる?
嗚呼、とても、せつなげな 貌 だね。

[そのままセシルに触れた指先を、フィリップの翡翠色の目元に這わせる。
 フィリップにそっと首を傾けるラルフの銀灰も、蒼薔薇が見詰めていた風景をみてしまった所為か、燻った炎と蜜の色を宿したまま。半ば醒めていて、半分は夢の中。
 そのまま、掠れた吐息を飲み込んだフィリップにくちづけそうになるのは、何故か。

 失血しているセシルを医務室に運ぶにはどうしたら良いだろうと、頭の片隅では想いながら、まだラルフの身体も微熱と、不可思議な甘い喪失の痛みに足を縫い止められたまま**。]

(5) 2010/09/09(Thu) 01時半頃

掃除夫 ラルフは、メモを貼った。

2010/09/09(Thu) 01時半頃


掃除夫 ラルフは、メモを貼った。

2010/09/09(Thu) 01時半頃


【人】 掃除夫 ラルフ

[頼りなげな色を宿して返された翡翠。
 濃藍の睫毛を伏せるようにして、フィリップの厚い唇に落ちるのはラルフの視線。ラルフがフィリップに顔を寄せるのは、呼気が触れないでいられるギリギリのラインまで。胸が痛む、零れる彼の吐息に同じような熱が在ると想いながら、夜の薔薇園へ自分が誘いたい、結ばれたいと願う相手は、目の前の翡翠ではないのだ。]

…ん。

[小さな悲鳴に目を閉じて、フィリップとセシルの二人から離れる。]

血が、出てるから。
慎重に──担架が有れば良いけど。
医務室にある、か、な。
無ければ、清潔なシーツを、取ってくるよ──。

[フィリップが拾い上げるハーモニカを見て、さっきの曲は誰の好きな曲だったのだろうと、重く甘く沈みそうになる意識の中で想う。あの賛美歌がフィルの好きな曲なの?──とは尋ねず、旋律の記憶だけを胸にしまって、ラルフは一度、医務室へ。]

(15) 2010/09/09(Thu) 06時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ

セシルの中に居た蒼薔薇は、
フィルが何時も水を遣っている
薔薇園の薔薇の木だよ……。

茨の棘に刺された者達は、呪われた眠りに落ちる。
ユーリィも、サイラスもそれで。
嗚呼、ドナルドも、いずれはそうなるのかな。
彼も、薔薇の呪いに囚われていると思うんだ。
──視えた から。

あるいは、

[ディーンの左眼の視力のように、奪われる。]

ディーンの片目。
 俺は、

[首を振るとまた吐き気をともなう酩酊感に頭が揺れた。
 ただ、これ以上、──奪われるのは耐えられなくて。
 問うフィリップの言葉は、誘うように甘い響き。フィリップの胸の裡に蒼薔薇が何を残していったのか、ラルフには想像も出来ない。蒼薔薇と話をしたわけでもなく、ただセシルが閉じこめると言った蒼薔薇が、かつて見詰め続けたものを視た、だけなのだから。]

(16) 2010/09/09(Thu) 06時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ

─ 医務室 ─

[持っていた担架にセシルを乗せてフィルップと二人で医務室へ運ぶ。
 その行程は、ディーンとサイラスを運んだ時よりも危うげなものになる。医務室の中は起きているラルフには静寂に満ちた世界に感じられ、夢の中で繋がっている者たちの声を聴く事は無い。]

──……
ユーリィ、サイラス、セシル。
彼等はどんな夢の中に居るんだろう。

[あれほどユーリィを探していたトニーがすでにあちら側に行ってしまった事も。蒼薔薇の新しい芽が、ドナルドからロビンに移った事はまだ知らず**。]

(17) 2010/09/09(Thu) 06時半頃

掃除夫 ラルフは、メモを貼った。

2010/09/09(Thu) 06時半頃


掃除夫 ラルフは、メモを貼った。

2010/09/09(Thu) 06時半頃


[蒼薔薇の新芽を宿す彼はもう、棘に刺され呪われた者たちが為したことの記憶を幾つか共有している。

ユーリィを抱いた二人から呪いが拡がったことも、
屋根裏部屋で本体の蒼薔薇の精が封じられたことも。]


掃除夫 ラルフは、メモを貼った。

2010/09/09(Thu) 11時頃


【人】 掃除夫 ラルフ

─ 医務室 ─

[陽光射し込む白い医務室は、眠りの静寂に包まれ、時間が止まったかのようだ。ふと、窓の外の景色に視線を移し、]

昼間に医務室に来るのは、久しぶりだよ。
此処1年半以上、具合が悪くても来ないようにしてた。

[医務室の鉄パイプのベッドの上。生徒達のはしゃぎ声を聴きながら、纏いつく影におびえ、身を強ばらせる日々を思い出す。
 何時、他の寮生が扉を開けるかもしれない、何時連れ出されて襲われるかもしれない自室とは異なり、保険医の見守る医務室での眠りは、あの頃のラルフにとっては救いだった。眠りが苦痛になったのは、眠りに逃避を求める自分を厭うようになってからか。それとも、もっと最近の事なのかよく分からない。]

──……
眠りに囚われなければ、
此処は安全な場所のはず。

と、ドナルドを探してくる。
トニーにユーリィの事も伝えなきゃだし。

(74) 2010/09/09(Thu) 11時半頃

ラルフは、寮の廊下をドナルドかトニーの姿を探して歩きはじめるけれど──二人には会えない。

2010/09/09(Thu) 11時半頃


【人】 掃除夫 ラルフ

─ 廊下 ─

[廊下を歩く自分の足音だけがやけに響く。
 ラルフがロビンの部屋を訪ねたのは勿論、トニーがロビンと共に部屋に居るかもしれないと考えた所為だった。鍵の掛かっていなかったその部屋は、薔薇の香が充満していて、日頃のロビンの印象とはかけ離れた荒廃した気配を漂わせている。
 一つしか無い寝台の上には昏々と眠り続けるトニーの姿>>7。]

──…トニーも、
遅かったか。

[瞬き、それ以上は何も言えない。血が引くような心地がして、立ちくらみそうになるけど。尚更、別の誰かを探して知らせなくてはと、部屋の外に出る。]

(80) 2010/09/09(Thu) 11時半頃

ラルフは、ロビンの部屋を出て角を曲がった所で、空に向かって「ドナルド」と名を呼んでいるベネットを見付けた。

2010/09/09(Thu) 11時半頃


【人】 掃除夫 ラルフ

…ベネット。
ねえ、ちょうど良かった。
ドナルドを探してるんだ。彼は、何処に?
それから、……君は何処へ向かう心算なのか、な。

[ラルフには聴こえない声を聴いているとは分からない故に、ベネットも憑かれているのかもしれないと、最後の箇所は、用心深く声の調子を落とすようにして尋ねた。]

(82) 2010/09/09(Thu) 11時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ

[ベネットの答えに、はやいなと眉を顰める。]

「取り戻す」って事は、
そっちももう眠りにおちた後ってこと。
中庭の、蒼薔薇の所へ行ってどうするの?

[蒼薔薇の精は眠りに落ちたセシルの中だ。
 木に話し掛けても答えは返るまいと。]

(85) 2010/09/09(Thu) 12時頃

掃除夫 ラルフは、メモを貼った。

2010/09/09(Thu) 12時頃


身の裡で芽生えたばかりの薔薇の新芽がちくちくと暴れるけれど――
新芽を自分のからだで育てて、新しく生み出した世界に逝ってしまおうと思ったけれど。

もうどうでも良かった。


【人】 掃除夫 ラルフ

──蒼薔薇を引き抜いて燃やせ。
ディーンがそんな事を?

嗚呼、確かにディーンなら言いそうだ。
そして実行に移そうとするからには、君は正気なんだ。
この薔薇の香の中で、君が正気なのは有り難いけど。

[長い前髪をかきあげた、ラルフの両眼は刃物の銀を見せる。]

君とドナルドには悪いけど、
それをさせるわけには行かないね。
あの薔薇と繋がったままの人が、
もし、それで死んだら──君はどうするんだい?

ドナルドは勿論、
蒼薔薇の精を胸に抱いたままのセシルと、
それから──ディーンと。
ディーンはセシルの事はまだ知らない。
自分の危険はきっと……顧みないでしょうディーンだもの。

(89) 2010/09/09(Thu) 12時頃

【人】 掃除夫 ラルフ

…ふうん、そう。

[ベネットの言葉と微笑に、沸き上がるのは地獄の炎のように黒い感情。
 嗚呼、目の前の彼は醜い。とても醜い。まるで鏡を見ているようだ。そんなベネットですら救おうとするディーンへの焼けるような想い、嫉妬。

 無言で、ラルフの片手が伸びる。相手が、拳を固めていようが何の躊躇も無い、──ベネットの細い喉を絞めようと。]

(93) 2010/09/09(Thu) 12時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ

──…ッ
逃げないんだ。

[ベネットの喉に食い込ませる指先は蒼白。首を絞めれば下手をすればそれこそ人は死ぬ。突き出された拳で相手が必死である事がわかる。渾身の拳は臓腑に、鈍痛を抱えるラルフの身体に深く響く。目の前がクラリと揺れるその痛みよりも、ラルフの行為の妨害に対する反応で、喉元の手を緩めた。]

嗚呼、離せ、な、い…ね。
少なくとも、俺がディーンの所で行って話をする間も待たず
勝手に放火されちゃあ困る。

[首から離れた腕はベネットの襟元を掴み直し、ラルフ自身も半ば膝を折りながら、床に引き摺り倒すように。セシルの事があるにせよ、ディーンはおそらくラルフが懇願した所で、一度言った事を翻すとは思えないのだけれど。]

──せめて。
待って……。
話をする間だけでも。

[口惜しさから、生理的な涙が流れた。]

(96) 2010/09/09(Thu) 13時頃

ラルフは、ベネットに「待ってよ……お願いだから」と、涙で詰まった声で繰り返し。

2010/09/09(Thu) 13時頃


【人】 掃除夫 ラルフ

[ほとんど殺意に近い感情を向けた相手に、睫毛を伏せると、また喉がヒクと震える。ベネットの指先が目尻に触れると表面張力で保つ事が出来なかった涙が頬を伝い、し引き倒したベネットの頬に落ちた。]

──…ッ
待って、くれる、の。
… 、ベネット。
ありがと、う……。

[頬に触れる指先はほっそりとしていて、吸い付くように滑らかな肌だった。
 ゆっくりと膝を付いて、廊下の壁を伝いベネットの上から身体を起こす。自分が倒したベネットにも手を差し出しながら、緩く首を横に振った。]

………、嗚呼、
眠りに落ちた者達は、皆、医務室に居るよ。
トニーだけ、ロビンの部屋に。

(100) 2010/09/09(Thu) 13時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ

…うん。
分かった、医務室へ知らせに行く、よ。
どちらにせよ、──それ程時間がある訳じゃない。多分。
どんなに遅くても、夜闇に覆われてしまう前までに。

[ベネットが身を起こす間だけ、重ねあった手はそこで離れて。ラルフはベネットと別れ、今度はディーンを探しに行く。]

(103) 2010/09/09(Thu) 14時頃

掃除夫 ラルフは、メモを貼った。

2010/09/09(Thu) 14時半頃


【人】 掃除夫 ラルフ

─ 非常階段 ─

[ベネットに教えてもらった場所に急ぐ。ずきずきと痛む身体を押さえながら。駆ける足は縺れて、途中ぶざまに転げそうになりながら。

 ラルフが非常階段に辿り着いた時、その行為はすでに始まっていた。
 音を立てぬようにそっと近付く。
 彼等が何時ラルフの存在に気づくかはしれない。ただ、部屋に踏み込む事が出来なかったサイラスの時とは異なり、視る事が出来る限りのすべての行為を終わりまで見届ける。

 ラルフが非常階段を軋ませる音を立ててしまったのは、ロビンが意識を失った後の事**。]

(107) 2010/09/09(Thu) 15時頃

掃除夫 ラルフは、メモを貼った。

2010/09/09(Thu) 16時頃


【人】 掃除夫 ラルフ

[音を隠す必要が無くなったラルフは靴音を立てて細い非常階段を上がる。
 ロビンが倒れているすぐ側まで来て足を止めた。上方を見上げれば、ドナルドの燃えるような赤毛も視界に入る。]

……──

[外は明るい。太陽はまだ高い位置に有り、森へ続く木立を夏の終わりの風が吹き抜ける。吹き溜まっていた薔薇の香が掃かれるのを感じながら。じっとディーンを見詰め返す。今はまだ、ディーンの名を呼ばない。]

ベネットに聴いて此処に来たんだ。
──蒼薔薇の呪いは、ドナルドを経て今はロビンに?

(112) 2010/09/09(Thu) 16時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ

薔薇の木を燃やすんだって、ベネットは言ってた。
木を殺したら、自分がどうなるんだろうって思わない?

──…ディーン。
君と言う人間は、
乞われれば、誰にでも手を差し伸べるの。

これは、どうして、と聴いて答えが返る事なのかな。

[ディーンが外に出るような格好にまで衣服を身につける所は、あの夜は見なかったなと思う。薔薇の香が招いた事だとしても、部屋の中には外とは異なる親密さがあったような気がしていたとも思う。ラルフは首を傾ける。]

瞳の色が、紫水晶みたいに色々に変わってく。
それが、ディーンの心の裡を映すのか。
薔薇の呪い──ただ外部からもたされたものなのか……。
俺には何だか分からない。

──可笑しいね。
俺も、ディーンにとっては、
大勢の中の一人に過ぎない事が分かっても、
時間は巻き戻らない。

(114) 2010/09/09(Thu) 17時頃

ラルフは、ディーンに首を傾けたまま、淡く微笑んだ──。

2010/09/09(Thu) 17時頃


掃除夫 ラルフは、メモを貼った。

2010/09/09(Thu) 17時頃


掃除夫 ラルフは、メモを貼った。

2010/09/09(Thu) 17時半頃


【人】 掃除夫 ラルフ

[自ら詰める一歩よりも、ディーンからの一歩が重く感じられると思う。身を遠ざけかけて、ラルフは其処に留まり。ディーンの言葉に耳を傾ける。
 まず返ってくるのは、選択に対する躊躇の無い言葉。燃やすと言う選択にやはり眉をひそめてしまうのは、ディーンの生命を案じるだけではなく。ラルフが、セシルの内に蒼薔薇の見ていた世界を視た所為かもしれない。]

薔薇の木は物質だから、燃えれば灰になるけれど。

呪い──身体に傷として具現するあの茨と毒棘は、
あの蒼薔薇が、見詰め続けて来たものの所為で実体化した
……なんて言うんだろう。
願い、欲望、ただドロドロとして気持ちの悪いだけの何か。
逢引の森に澱んだ情念なのか、な。

かつては美しいものもあったのかもしれない。

(129) 2010/09/09(Thu) 19時頃

【人】 掃除夫 ラルフ

[呪いを映し出すディーンの瞳を見上げ、それから薔薇園のある方角に視線を移す。]

それは、ディーン。
燃して消してしまえるものなんだろうか。
呪いは──炎で、力ずくで壊れ──解けるのかな。
君が吐く、そのたまらない薔薇の呼気も消える?
サイラスを壊した、ロビンにあれだけの事が出来たその君は何処へ行くんだろう。

[それは医務室でフィリップの問い>>117(その時は分からないと答えた)に遅れて答える想いになるのかもしれない。]

(130) 2010/09/09(Thu) 19時頃

【人】 掃除夫 ラルフ

[ラルフは、倒れているロビンを覗き込み、意識の無い華奢な下級生の臀部、ディーンが貫いていた場所を、蔑むような表情で踏みつける。それから、伏せていた睫毛を上げてディーンを視た。胸を締め付ける感情に耐えるかのように。]

──…ディーン。
俺は、君が欲しいよ。
人間の全てが欲しいと言う願いが
到底不可能なものだとしても。

このまま、ロビンを階段の下まで、
蹴り落としたい衝動に
簡単に身を任せられそうな位に、俺は

[言葉が嘘では無いと言う風にロビンを一段だけ階段から蹴り落とし、細い非常階段のディーンと同じ段に立つ。]

(131) 2010/09/09(Thu) 19時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ

君に、今の全部を、持っていて欲しいんだ。
──何も失わないで欲しい。

[指切りを願うように差し出された手を取る。
 けれども、指に指を絡め契るためではなく。
 図書館で見慣れた手、指先の硬く変質した皮膚、ラルフを抱いた手、誰にでも差し出される(と思っている)手。ラルフはディーンの手に愛しげに頬を寄せ、口元に運ぶ。熱を耐えていたような息を零す。それから、広げた指を先から根元まで一本ずつ口に含んでは丁寧に舐め、ディーンの深紫の瞳を上目に見上げた。]

ディーンが行く事を選ぶなら、待つよりも。
俺は一緒に行きたいよ。

[複雑な色をはらんだ銀灰は、共に行く方法は無いのかと問うように**。]

(132) 2010/09/09(Thu) 19時半頃

掃除夫 ラルフは、メモを貼った。

2010/09/09(Thu) 22時頃


掃除夫 ラルフは、メモを貼った。

2010/09/09(Thu) 22時半頃


【人】 掃除夫 ラルフ

……ディーン。

[唇の端に添えられた指。頬を包まれ、真っ直ぐな眼差しに射抜かれて、それ以上の言葉を失う。揺れていたラルフの瞳は一度伏せられ、落とされて、またディーンをじっと見詰め返す。彼は共に行こうとは言わない。それは選ばないのだと。]

じゃあ、視てる。
──あの蒼薔薇の最後を。
それから、ディーンの事をずっと

[ 此処で見詰めている ]
[ それだけしか出来ないなら ]
[と囁くような声で。薄くくちびるを開いたまま、微笑みきれない表情を浮かべた。]

ディーンが苦しむよりも、
自分が痛い方が遥かに良いのに、俺にはその選択肢が無い。
否、──ううん、それでも、良いよ。

それから、大勢の中の一人でも仕方無いと思ってる。
一度、明け渡してしまった心は戻らないから。

(152) 2010/09/09(Thu) 23時頃

[胸の裡に抱え込んだ新芽は命ずる、

新たな宿主を探せ、と。]


【人】 掃除夫 ラルフ

……嗚呼、何を伝えたいのか、
今のでは良く分からなかったね。きっと。

俺は待つのは嫌だけれど、それだけしか出来ないなら
せめて、ずっと全部を此処から見詰める。
蒼薔薇の呪いの行く末を。ディーンの事を。

それだけなんだ。

[なんとか言い直して、視線を落としかけ──ディーンの表情が困ったように揺れた事に気付いた。合わすだけのくちづけは、髪を撫でられるよりも深く、あやされ慰められているように感じる。]

…うん。
良いよ、ディーン。

[心から笑みを返す事は無い。ただ、ディーンを困らせたい訳では無かったから、くちびるは微笑の形を作り、偽りではない同意の言葉を返す。]

(157) 2010/09/09(Thu) 23時半頃

[少年は、身の裡に養う新芽を誰にもやらぬ、というように己を抱いた。]


【人】 掃除夫 ラルフ

[心から笑う事が出来そうにないと言う事実に、翳る心。
 ディーンの声で振り返る。ロビン──そう、立ち上がっているロビンだ。先刻までは閉じられていた大きな瞳は開かれ、人形のようにカールした睫毛がやけにハッキリと見える。状況が動いた事に安堵している自分を見付けた。]

──…ロビン。
トニーを眠りの世界へ連れて行ったのは、君?

(160) 2010/09/09(Thu) 23時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ

君を信じて、待ってるよ。
──…ディーン。

[笑みを保つ事は今の自分には難しい。
 けれども、決めた事だけは伝えなくてはと、明瞭な声で答えた。
 夫々の言葉に返ってくるロビンの答えに想う事は、あちら側へ連れて行かない事の意味。それはラルフの知らないドナルドの選択でもあるのだが。]

此処で待ってる。

(165) 2010/09/09(Thu) 23時半頃

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