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別に。ぶつかっただけ。
[ どうしたと問われれば
手を振る相手を遠くに見ながら、
見慣れない顔に警戒し――― ]
―――――――――――
To : 櫻子
From : レイ
―――――――――――
こいつはどっち側
[ 返事が来ないうちに短文を。
その瞳は心なしか赤い光を帯びていた。
場合によっては懐に隠している短剣で
始末しなくてはならないと――― ]
【人】 看板娘 櫻子 そうなん? そうは見えんけどねぇ。 (3) 2014/03/20(Thu) 11時半頃 |
[そっけない返事
その代わりにまたつっついておいた。仕返しと言わんばかりに。]
『宛先:鳳先輩
差出人:櫻子
防衛側。
でも、攻撃はあかんよ? 万が一傷つけたら、うち暴走してまいそう。
じゃあ何らかの形でうちが裏切り者やって皆に知れるようにするわ。
その後生徒なり教師なり殺せば、注目はうちに向くやろ。
うちの能力は、学園が良く知っとるから』
[彼を囮にするのは、あまり気が乗らなかった。それに自分がやった方が応戦出来るし、損害も与えられるはず。
それに、いい加減ちまちまやるのは疲れてきた。
そう考えて提案してみたが――。]
…っちょ、おま
[ 離れる前に再びつつかれれば避けるように身をよじる。
離れたのちに震える携帯を開くと、一瞬、
歩む足が止まる。 ]
―――――――――――
To : 櫻子
From : レイ
―――――――――――
大切なんだ?
わかった
[ 彼女が危険に晒されることは
なるべく避けたいものだったが、
きっと何か考えがあってのものだろう。
気乗りはしないが、肯定的な返事を。
彼女の命が危うくなれば護るつもりではいるが。 ]
『宛先:鳳先輩
差出人:櫻子
そうやね、大切。とっても。
あ、先輩のことも大切に思ってるから大丈夫やよ?』
[何が大丈夫なのかよく分からない一文を付け加える。
避けるように身をよじり、少し声を出した鳳
『上倉先輩あたりが来たらちょっと分からんけど……でも大体なら応戦できる自信あるし。』
[そう打ち終えると、送信。]
―――――――――――
To : 櫻子
From : レイ
―――――――――――
紗枝は風を使うから、
俺も敵としての相性は悪い
決行するのは自由だが
居場所だけは伝えてくれ
[ 生憎、『大切』という言葉に喜びを覚える人間ではなく、
さらに嫌悪が深まるばかり。
黒い、黒い感情が身体を支配する。 ]
何れ壊れるものなんて…っ
[ 絞り出すように放たれた言葉はきっと、
彼女の耳には届かなかっただろう。
進む道には童話で落とされていたパンの如く、
煙草の吸い殻が道を示していた。 ]
『宛先:鳳先輩
差出人:櫻子
はいな、了解や。
今ここで上倉先輩の気を引いて逃げてから、大々的にやるつもり。先輩はバラすもバラさないも自由でええよ。』
[ただ、今ここで彼もバラすつもりなら上倉の追撃を食らうかもしれないが。
言い忘れたことには気付かないのだった]
―――――――――――
To : 櫻子
From : レイ
―――――――――――
死ぬなよ
[ 精一杯の応援をぶっきらぼうな言葉で―― ]
【人】 看板娘 櫻子 そう、幼馴染。 (8) 2014/03/20(Thu) 12時半頃 |
【人】 看板娘 櫻子 お、ビンゴ! 良かった、これで扱われへんかったら恥ずかしくてしゃーないわ。 (10) 2014/03/20(Thu) 13時頃 |
[実行間際、ちらりとだが覗けたぶっきらぼうな言葉。
そこに隠された思いを感じて、ふっと笑い]
――ありがと
[それだけを、声にして返すのだった。]
……かかった
[ 櫻子を追う紗枝
"知っていた状況"と同じだと分かり。小さく呟く。
『トウマ』と紗枝に見られてしまわないよう、
好奇と期待が顔に現れるのを必死に抑える。 ]
【人】 看板娘 櫻子[――かかった。 (15) 2014/03/20(Thu) 13時半頃 |
【人】 看板娘 櫻子――西棟・屋上―― (18) 2014/03/20(Thu) 13時半頃 |
【人】 看板娘 櫻子[きっと降伏などしないことは分かっている。 (22) 2014/03/20(Thu) 14時頃 |
―――――――――――
To : 櫻子
From : レイ
―――――――――――
始末は済んだ
[ 快感を奪われてはたまらないと、
急いで校長室へと向かった甲斐があった。
霞たちにバレないよう、
校長室の入り口を開けすぐに始末してしまったため
怯える姿などを見ることができなかったのには
肩を落としたが、
紅い華を咲かせることができたことには
満足げでどこか恍惚な表情を浮かべる。 ]
…防衛側 "も" 頭悪りぃな
スピーカー聴いて群がってきたか?
[ 4階から屋上へと向かう階段に、
次々と増えてくる『 防衛側 』の人間に
煙草のを吸いながら上がる口角を隠しきれぬまま
紅い華を咲かせてゆく。 ]
…たまんねぇな
[ 細める瞳に赤が混じる。 ]
『宛先:鳳先輩
差出人:櫻子
お疲れさん。後は好きに使ってええよ。』
[校長のいなくなったそこをまだ狙う者はいないだろう。
それに、今は自分という敵がいる。彼らの中での優先事項は変わったはずだと。]
……なぁ、先輩。聞こえる?
[無線機に向かって、ぽつりと語りかける。
返事が無くてもあっても、櫻子は勝手に話し出すだろう]
お願いがあるんや。
もしも、うちがまーくん……冬麻のこと、殺そうとした時に先輩がそこにおったらの話なんやけど。
[あり得ないと。自分が幼馴染を殺すなんて、そんなことはあり得ないはずなのだと言い聞かせても。
何処か胸を占める不安感情に苛まれる。]
――その時は、うちのことを殺して欲しいんよ。
[だからこうして、どこかで安心できる道を作ろうとするのだ。]
…ん
[ 防衛側を片付けて勝利の一服を楽しんでいる時に
無線から聞こえてくる聞き慣れた声
お願いがある、と言う櫻子の話を
最後まで黙って耳を傾ける。 ]
…また、『 トウマ 』か
[ 櫻子が話終えた後、沈黙を破るようにボソリと呟く。 ]
…悪いけど
俺は仲間を殺るほど悪趣味じゃない
[ 伏し目がちに落ち着いた声でそう放つと、
顔を上げ宙に向かって煙を吐く。 ]
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