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[従兄の言葉を守らず薬を噛まずに飲み干したのは気紛れか。
味より喉越しより別のモノを求めたカクテルは、
其れでも味わい深く五臓六腑から四肢へと染み渡る]
[ Down ]
[ Down ]
[ Down ]
[言い付けをまもらぬ身は昇る為の助けが足りない]
[ Down ]
[ Down ]
[ Down ]
[ Down ]
[ Down ]
[ Down ]
[ひと舐め毎に意識はおちていく]
ふふっ
[酩酊に零す笑みはアイに揺れる]
【人】 見習い医師 スティーブン─ 客間 ─ (29) 2010/07/06(Tue) 02時頃 |
【人】 見習い医師 スティーブン
(31) 2010/07/06(Tue) 02時頃 |
【人】 見習い医師 スティーブン
(32) 2010/07/06(Tue) 02時頃 |
【人】 見習い医師 スティーブン[最終ページに挟まっていた、 (33) 2010/07/06(Tue) 02時頃 |
【人】 見習い医師 スティーブン
(34) 2010/07/06(Tue) 02時頃 |
[歩くごと、ふらりと上体が揺れる]
わ わか ら な
わか わか らな い
[脳の血流まで犯されて呟く声も目に映る風景と同じにぶれる]
【人】 見習い医師 スティーブン─ 大広間 ─ (39) 2010/07/06(Tue) 02時頃 |
【人】 見習い医師 スティーブン[大広間まで来れば、ホストから差し出されるのは乳鉢。] (40) 2010/07/06(Tue) 02時頃 |
【人】 見習い医師 スティーブン[真面目そうで、その真面目さと保たれた常識が怖かった (46) 2010/07/06(Tue) 02時半頃 |
[ Down ]
[ Down ]
[ Down ]
[スティーブンへ向ける眼差しの底は冥い]
…
【人】 見習い医師 スティーブン[ホリーがサイモンに恋人の様に添うに (50) 2010/07/06(Tue) 03時頃 |
【人】 見習い医師 スティーブン[がしゃあんとグラスの割れる音。 (52) 2010/07/06(Tue) 03時半頃 |
シテ見せて
壊シテ見せて
アナタの世界
アタシの世界
何もかも全部
[一度たりともスティーブンにアイを囁いた事はない。
プロポーズされるまでもされてからも。
或いはアイを囁くまでもなく酷くぞんざいに扱ってきた]
そしたら
アナタだけでイイわ
[今まで囁いたどんな言葉より熱っぽく囁き、
擦れ違い様にスティーブンへと囁き彼の股間をなぞる。
開きっぱなしのチャックを引き上げていく]
出来ないなら
アタシの邪魔はしないで
[冥い眼差しを硝子の奥の目が上目遣いに受ける]
[彼女から、好きだといわれたことはない。
彼女から、愛しているといわれたことはない。]
[どれほどぞんざいに扱われても、
つかの間の気まぐれでも
身体を与えてくれる女(ひと)の柔らかさにか、
その快楽の心地よさに溺れてか]
… あ あい あいして……る、るん だ。
[繰り返し、言葉で"愛"を囁くのは男の方。]
【人】 見習い医師 スティーブン
(58) 2010/07/06(Tue) 04時頃 |
[耳元に囁かれる熱に、硝子の奥の眼瞠られる。
どろりとした黒い眼に光が点く]
ほ ほん ホントに?
そ そんな そんなこと
いち 一度も
[ごくりと唾を飲み下す。手の指が幻の柔らかな胸を
もみしだくように指先だけが折れ戻り蠢き]
し…こわ、壊す
壊してこわして
こわ…
じゃ
邪魔なん なんかしな しない。
しない。
[小刻みに首を横に振る。]
[振っていた首かかくかくと今度は縦に振られる。]
で、でき できるよ。
ぜ ぜん 全部。
こ 壊せばイイんだ?
[届かないと思っていたものに、届く手段がみつかったような
希望が見つかったとでも言うように、声は明るい。]
と とく 特別なのは
… き きみ きみだけ だ だから。
マーゴ
ぼ 僕の特別は── き きみ だけなんだよ。
マ マーゴ……
[口が横に広がり両端が上がる。眉を上げてみせて、
目は輝いて──けれど、そうして象られる笑みは、歪。]
『見せて』
[阿婆擦れは過程でなく結果を求める。
囁かれるアイの言葉にも、
呼ばわる声にも、
スティーブンを振り返りはしない。
囁かれた言葉はきいていたけれど、
歪な笑みは見ない]
[ Down ]
[ Down ]
[ Down ]
[おちていく意識の向こうに見ていない筈の、
彼の浮かべたのと同じ歪な笑みが見えた*気がした*]
【人】 見習い医師 スティーブン[頷いているのかいないのか、小刻みに首を震わせて] (62) 2010/07/06(Tue) 04時半頃 |
【人】 見習い医師 スティーブン[後ずさりするも視線はサイラスと (63) 2010/07/06(Tue) 05時頃 |
[硝子の奥の目は、背中を見ている。
囁きに直ぐの答えが得られずとも、
いちど灯ったキボウの光は消えない。]
こわ 壊す
壊す。
こわす。
[誰が隣にいようと聞こえないくらいに、
その繰り返す呟きは微か。]
な なん なんだって、できき できるよ。
[我欲の為に周りを構わぬ言葉は薬の為か
──もとよりの男の資質か]
見せ、
見せて
みせ みせてあげる。
[繰り返すうちに、声は明るく弾む。
まるで愛想を売りつけるような笑い方は、
サイモンに薬を渡すときに浮かべるそれとよく似て]
な なんでも、し して、してあげるよ。
[声に滲むのは、"だから"と、言わない見返りを求める"好意"。]
[男が彼女の為に働くとしても、それは無償ではなく]
あ あい、あいしてるよ。
マーゴは ぼ 僕の と とく、
…特別、だ だから。
[届かぬとしても身勝手に男が囁くは──*有償の愛の言葉*。]
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