249 Digital Devil Survivor
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……やられた、盗られた。
泥方ナツメって「悪魔」。
いや、アンドロなんとかって言ってた、か。
ソイツにマガタマ2つ盗っていかれた。
[そこに籠るのは憤りよりも、強い徒労感。]
……そっちは、どうだった?
[そもそも"仲間"は無事なのか。
『チアキセンパイ』と聞こえたから、千明と小鈴と戦って、最後に遥かに助けを求めていた筈だ。]
……ン。
[そういえば、仲間は小鈴と「誰」と戦っていたのだっけ。
ヤタガラスの事を気にしていたから千秋の事が浮かんでしまったが、確か『センパイ』としか聞いていなかった。]
[累の言葉は聞こえていなかった、意識がなかったから。
聞こえていたのならマガタマを持って行った人物の特徴を聞いただろうし、こちらの状況も伝えただろう。
その際にセンパイがチアキセンパイだと伝えたかどうかは分からないが。]
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―御渡公園外れ・電波塔―
[街中の増幅された荒魂・マガツヒが電波塔の上に安置された円陣の中に回収されていく。それを、彼女は昨日から胡坐を組んだまま、ほとんどまんじりともせずに眺めていた]
天津神の勢力が弱いこの地をわざわざ選んだとは言え…一々土着の神々にこっちが気兼ねせねばならないのは面倒だな。 まあ、仕方ないか。こちらから連中を敵に回すつもりも別にないし…
(@0) 2016/06/20(Mon) 21時半頃
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それももう少しの辛抱だ。もうしばらく悪魔達やらあの人間達に暴れさせておけばここのマガツヒも存分に集まる。 天津神の結界も崩せる。…そうなれば、いつになるとも分からぬ他所の神々の介入を待たずとも、私が直に手を下してやる…
[呟きながら、彼女は人の捌けた本屋から昨日持ち出した本のページを興味深そうに眺めていた]
酸の降り注ぐ星の名を持ち、かつて天にて最も輝けりし者。 天なる神に反逆し、地の獄に封じられし魔の王… 素晴らしいな。外の神だろうが、なんとなく親近感を感じるよ。 きっと私のように無暗に人界に降りたりする事のない、偉大な王者なのだろう。 ここから出たら、いつか話がしてみたい。
(@1) 2016/06/20(Mon) 21時半頃
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……下に誰かいるか。
[本から顔を上げて70m近い電波塔から下を見下ろす。人の姿が見える。もっとも、気配というか、感じられる匂いは純粋な人間のものではない]
…なんだ、犬神憑き(>>109)か。 あいつ、こんなところで何をしているんだ。
[顔を出して電波塔の下を見下ろす。こちらの顔は見えるだろうか。 わざわざ降りていったりはしないが、上ってくるのであれば、それを邪魔立てするつもりもなかった]
(@2) 2016/06/20(Mon) 22時半頃
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此処は。
……電波塔は嫌だな。
[感情が揺らされる。]
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―電波塔・最上部―
[累が>>123頂上にたどり着くまでの間、邪魔は入らない。 頂上に着けば、彼女は胡坐を組んだままその場から動かず座っている。 その前に十種の宝具を象った石と、中央に巨大なマガタマが安置されているのが見えるだろう。]
そうですか、煩かったですか。それは失礼しました。 申し訳ないですが、もうしばらく時間がかかりそうなんですよ。
ええ、これはね。見ての通り大ぶりですがマガタマです。 私の方もちょっとばかりマガツヒが必要なんですよ。 ひとまず、外から張られている街の結界を何とかする必要がありますから。
まあそうは言っても皆さんの分を横取りしたりはしませんから、そこは安心しておいてください。ね?
(@3) 2016/06/20(Mon) 23時頃
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下手をしましたか。それは良くないですね。 集めるにしても、今からだと既に悪魔の餌になってしまったものも相当あるでしょうし。 確かに数はもう少し欲しいところですね。黒くないのはどうとでもなりますけれど。人間の怒りや怯えや痛み…そういうものを吸い取ってくれるんです。そんなもの、どこにだってあるじゃないですか。特に今の御渡では。
[目の前の円陣からあまり視線を外すことなく、彼女は話し続ける。]
ええ。「復讐」です。長年の悲願のね。 傍から見ればつまんない理由かもしれませんけれど。 でもいいですよ、復讐。何しろ胸がすっきりします。
(@4) 2016/06/20(Mon) 23時頃
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― 朝 ―
遥クン、どーもありがとね。
おかげで助かった。
そーそー、一応累クンにも報告。
チアキセンパイ…えーと、サマナーの一人なんだけどさ。
殺しといた。
マガタマ奪い損ねたけどね。
ま、邪魔者が一人減ったんだからいいよな。
[累とセンパイとの関係を知らないから軽く報告する。
もし、知っていたとしたら多少は申し訳なさそうにしていただろうか。]
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そうですとも。何か願いがあるのか知りませんが、もう少しは必要ですよ。願いの内容だの質だのにもよるでしょうけれど。
[同じ方向に目を向ける>>150。遠くの方で噴き上がる煙と、聞こえてくる怒号やら罵声やら。その魂の叫びが集まってくるのはこの電波塔の上なのだが、熱く昏いものが渦巻いているにも関わらず、彼女は平然と座り続けていた。]
あいつらですか?…いえ、家族の仇とかそんなものではない。 個人的なものですよ。 同族、親類、縁者……一番憎いのは身内なんですよ。 あなたも理解できるんじゃないですか?そういう感覚。
[マガタマが灰色に染まっていく。やがては烏羽玉の様な完全なる黒へ。まるで自分の魂を表しているかのように]
(@5) 2016/06/20(Mon) 23時半頃
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[不意に響いた仲間の声。]
……生きてたのか。
返事がないから、死んだかと。
そうか、助けて、貰えたか。
[素直に助けを求め、助けられた彼に対し、僅か過ぎった感情は声音には乗らず。
そのまま"知り合い"の死を告げる報告を聞いて。]
……、…千秋は死んだ、か。
[沈黙の後に確認するように言って。]
……。
仕方ないな。仕方ない。
[軽いため息と共に呟く声はいつもの調子。
どうせはじめから繋げられる"縁"など無いのだから。]
……。
こっちはしくじった。
マガタマを2つ盗られた。
[心なしか普段よりも更に無感情に。
もう一度、報告をしただろう。]
ん、
[累の言葉からもしかしてセンパイと知り合いだったのか、と感じ取る。
が、だからといって何が言えるだろうか。]
他にマガタマ狙ってるヤツいんの。
そりゃ面倒くさい。
[どこか平坦な声。
短い付き合いだからそれが平常なのか、どうなのか判断しかねる。
だがこの仮初の仲間に情は不要だろう。]
……。
[もし千秋との関係を問われていても、たまに仕事をする"知り合い"としか答えなかっただろう。
他に言葉は持たなかったのもあるが。]
どーかな。
狙っているというより遊んでたな、あれは。
"盗む"力が厄介だったな。
[たまたま同じ『仕事』をする事になった仲間と、はじめから割り切っているのだから。]
[ ケイイチと塁の話題に上る「チアキ」なる人物から
脳裏を過るのは、白衣を着た変人であったが
彼らがそれぞれどんな接点を持っていたか
推測すらも困難な為に、聴いてはいても口にはしない
それで、何かの助けになるのなら別とはいえ
多分、この件は違うだろうから* ]
……暴走してる、なんで。
マガタマのせい?
[呆然とした声で呟く。
大切な氏子達が無残に引き裂かれ死んでいっているのに。
何も出来ず、ただ見ていた。]
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縁切り? …そうですか。そういうのはまあ、この国の神々も得意にする者は多そうですが。
いいじゃないですか、縁切り。是非とも叶えていただきたい。 マガタマ集めも引き続き、よろしくお願いしています。期待させてくださいね。
[私の邪魔にもならなそうですしね、と言い添えて、犬神憑きの青年>>161が電波塔を降りていくのを見守り、目の前の円陣に意識を戻した*]
(@6) 2016/06/21(Tue) 20時頃
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……どうした?
[普段と違う声に少しだけ、怪訝そうな声を返す。]
[ ケイイチの声が聴こえたのは
どのタイミングだっただろう? ]
何、無茶して…何故そこまで…
[ 彼が、自分同様ただの人間ならば
多少、扱いに長けていたとしても
心身共にごっそり、 何かが持っていかれる
そんな「悪魔」を呼んだらタダで済む筈もなかろう ]
ちょっと、大物が勝手に出てきて暴走してるだけ、なんだけど。
参ったな、これ俺死ぬかも。
[無茶をしたくてしたわけでもなく。
何が切っ掛けなのかも分からないけど。
おそらくはただの自分の力不足のせい。
簡単に言えばキャパオーバー。]
……死ぬ?
[あの仲間が死ぬかもなんていうとは。
彼に千秋に対するような情はないが。]
……。
ほっといて離脱、できないのか?
オレが今此方から行くのは難しい。
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― 御渡神社・下社 ―
これはまた…随分と酷く何か暴れたらしいな。
[久しく訪れていない社は惨憺たる有様だった。単に血生臭い事があったというのではない、もっと暴虐なものが暴れた>>60>>61痕らしい。辺り一面焼け焦げ、質量で潰された痕。そして、その痕、足跡らしきものが別の場所へと続いているようだった]
うちの主様にとっては庭みたいなものとはいえ、私はここでは部外者だからな…ここの連中はちゃんと無事なのかね?
[辺りを見回し、今は目ぼしい影がなさそうだ…と中に踏み入ろうとして、別の場所から>>168>>231耳をつんざくような雷鳴と稲光、それに咆哮、火柱…… 上がった。それも2か所から。]
まいったね、どうも… 街の方はどうでもいいとして、いやどうでも良くはないか。 それより向こうは上社じゃあないのか……
[唇を噛みながら大げさに肩をすくめ、口ぶりとは裏腹に神妙な顔つきで上社の方に走っていく*]
(@7) 2016/06/21(Tue) 21時半頃
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もー手遅れ、かな。
[鳴と小鈴を振り切って逃げられる気はしない。
それに。]
カミサマが容赦なくMAG食ってくれるんでね。
このまま衰弱死の未来が見えるよ、俺。
[削れる精神。
後どれ程耐えられるか。]
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咆哮が……
[2か所で上がっていた雷鳴、地響き、咆哮。片方、咆哮を上げている方が近づいていく。その先は上社]
同じ方向へ向かっている……?
[走りながら、頭に疑問符が浮かぶ。何らかの争い…恐らくはこの事態の元凶と、それに抗う者との間で争いが起きているのであろうことは明白。しかし、なぜあの二つの暴虐な力がぶつかり合おうとしているのか。土着神の眷属とは言え、この場においていまだ部外者に過ぎない男には、明白な事など一つもなかった。]
とは言え、上社も知らぬ場所ではないしな… 主様も、良くいまだにお隠れになっていらっしゃるものだ。
[溜息をつきながら、しばらく走った後に上社の鳥居が見えてくる辺りまで近づいて行った。もっとも、その頃すでに当の鳥居は戦いの余波で吹き飛んでいたかもしれないが*]
(@8) 2016/06/21(Tue) 22時頃
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