26 Fairy Tales Ep.4
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― 広場 ―
[金色で切揃えられた髪が風に揺れる。 頭に結んだ赤いリボンも 揺れる。
すん、と鼻を鳴らす。]
(@0) 2010/08/05(Thu) 11時頃
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[近づく足音が止まってから くるん、と跳ねるように振り返る。]
?
[ぱちりと一度瞬いてから]
あたしに言ってる? 変なこと言う ニンゲンだね。
(@1) 2010/08/05(Thu) 12時頃
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ふーん。
[これで二度目となる人間違いに、心の内で首を傾げる。]
? おねーさん、ニンゲンじゃ ないの??
[開いた目を、少しだけ細くして探る気配。 けれど、すぐにぱちりと開く。]
そう。 ラッカちゃんを待ってるんだよ。
(@2) 2010/08/05(Thu) 12時頃
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ふーーん。
[ニンゲン、と認められれば すん、と一度鼻を鳴らしてから]
あたしのことを魔女だとかいうおねーさんは 変なことを言ってくるニンゲンだなー
って言ったの。 なんかあたしの言ってること変?
[くすくす、とからかうように笑って]
魔法かー つかえたらたのしそーだな。
(@3) 2010/08/05(Thu) 12時半頃
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……
(@4) 2010/08/05(Thu) 12時半頃
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ともだち 、じゃ ないよ。
[感情の色のない声で返し]
約束があるだけ。 それだけだよ。
(@5) 2010/08/05(Thu) 12時半頃
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[人間じゃないと言われれば、大袈裟な仕草で頬を膨らませて]
あたし知ってる。 それ、あげ足を取る、って言うんだ。
おねーちゃん、ひどいなぁ〜。 今会ったばかりのあたしに、何でそんなに いろんなことを聞いてくるの? 知ってる人じゃなかったんでしょ?
謝っても許さないよ。 嫌ーい。
狼に食べられちゃえばいーんだっ!
[べぇ、と舌を出して、ポーチュラカの事に対する言及には一切答えず広間からだだだっ、と雑貨屋の方へと駆けていった。]
(@6) 2010/08/05(Thu) 13時頃
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― →雑貨屋 ―
[どどどどだだだだだ。 少女が勢いよく駆け込んで来れば、店で展示しているものがいくつか舞ったかもしれない。
一度だけ深く肩を上下させて深呼吸。 それから、ソフィアの方へ顔を上げて 何か言おうかと口を開くけれど]
(ぐー)
[口よりも先にお腹が音を発してしまい 少女の形をした人狼は、俯いて頬を赤らめた。**]
(@7) 2010/08/05(Thu) 13時頃
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―森の中の自宅―
……ネッカルさん、起きましたか?
[いつもの様に、足を引き摺りながら帰宅をして。
数日前から部屋に匿っている少女に呼びかける。
重症を負っていた少女は一日の殆どをまどろみの中で過ごし。
今もまだ、眠っているらしい。
テーブルに薬の入った籠を置いた時、気配に気がつく。]
……、………。
どちら様です?
断りもなく、人の家に入り込むなんて。
[疲れきった様に深い、ため息をつき。
部屋の中で待っていた者、一頭の黒い狼を見遣る。]
………?
[見知らぬ巨体の狼は笑ったようだった。
それを訝しがるのと同時。
狼の姿が黒い靄のようなものに包まれ、人の形を成す。]
レグッ……レグルス様ッ!!?
[それは10年前に死んだ筈の姿。
目の前に死んだ筈の存在が現れて、湧き上がるのは懐かしさではなく恐怖。
伸ばされた男の腕を乱暴に振り払い。
だんっと壁に背からぶつかり、ずるずると崩れ落ちる。
元々悪い顔色は一層蒼白く染まる。]
小娘 ゾーイは、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 13時頃
い、いやだ……。
[不自由になった左足はままならず。
ぎゅうっと握られたように胸が痛む。
声も身体も恐怖に震えながら。
死神とも思える、亡霊を見据える。]
全部、報いですか。
あなたとカストルを見捨てた俺への。
だけど、俺はまだ死にたくない。
まだ死ねない。
1年なんて要らない。
半年でなくてもいい。
3ケ月……1ヵ月だっていい。
奪われるだけで死にたくないッ!
まだ生きたいんだ!
復讐する時間だけでいい。
俺に下さい!
[震え声、悲痛なる願いを叫ぶ。]
[その瞬間、くしゃりと頭を撫でる感覚。
顔を上げると、優しい笑顔を浮かべるレグルスの顔。
光が満ちる――。]
『我が真の名はルシエド。欲望を司るガーディアン。
死にとりつかれたお前の尽きる事なき願い。
生きたいと願う欲望が我を呼び覚ました。
オルグイユの名を継ぎ子供達が集いし今。
欲望の名のもとに我が加護を与えよう。』
[光が弾けて、まるで夢であったかのようにその姿が消えると同時。
残されたのは、首元の枷の如きチョーカー。
仄か光るブラックオパールの証が揺れる。]
ルシエド……ルシ……リューシ……。
まさかっ……!
[自らが偽名に使っていたその名は。
子供の時に聞いた伝説の人狼の名。]
……不思議だな。
すごく、体が楽になった気がする。
[現実感のないまま、首の証に触れ。]
オルグイユの名を継ぐ子供……。
[暗い表情で*呟いた。*]
姿を変えるには、情報収集が基本、なの。
誰に代わろうかしらー、なの、なの。
[くすくす。]
『この村に、人狼が現れた』―――
―回想―
[愛している人−いや、愛していた人がいたムート村にそのような噂が流れたのは、オルグイユの惨事が起きたすぐの事であった。]
人狼なんて・・・いるわけないじゃない。
[村の皆には隠していた事。
自らの出生と、その出生から公私ともに、見せ物にされていた事実。]
・・・ねぇ、ウェーズリー。
貴方はあたしが、みんなが言ってる人狼だったとしたらどうする?
[ただでさえ、駆け落ち同然に男の家に転がりこんだという事実。
けれども、辛くはなかった。
見せ物では無く、『ヒト』として受け止めてくれたただ1人の男性。]
・・・うぅん、冗談よ。気にしないで。
あたしが『よそ者』だからよ、こんな噂がたっているの。
[相手を苦しませないでついた嘘。]
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― 雑貨屋 奥の部屋へ ―
まだ、逢えてないよ。 …ラッカちゃんの匂い、してきたと思ったんだけどなぁ。
[俯いていた顔を上げて、食事に誘われれば とててと奥の部屋へとリズムよく駆け足。
椅子に座り、食べ慣れた鹿肉を待つ姿勢。 肉を出されれば、食べる前にソフィアを見て]
…た、ただいま
[小声で囁けば、ごまかすように]
いただきます!!
[元気よく鹿肉にかぶりついた**]
(@8) 2010/08/05(Thu) 18時頃
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『・・・フランシスカ、一緒に、この村から出よう。
2人で、ここからずっとずっと遠い、遠い所まで。』
・・・ウェーズリー・・・
[彼の口から出た、言葉。信じていた。
この時間が永遠に続くと信じていた。あの時は。]
さあって、と。
誰と入れ替わるのがいいかな、なの。
死人が出たらまた余所者から処刑するに違いないの、なの。
それが人の性だものね?なの。
[くすくす。]
[ネッカルを見つけた時は大変だった。
ふと、そんな事が過ぎる。]
ムリフェイン……兄さんは死んだんだ。
どれだけ、奪いに来るつもりなんだ。
[暗い怒りに、首もとの証が熱を持つ。]
えっ
[突然呼ばれた名に。
一瞬、怒りより驚きが勝って。]
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― 雑貨屋/奥の部屋 →外へ ―
[鹿肉と一緒に出されたスープは ふぅふぅと冷ましてからちびちび飲んだ。]
一緒に寝てもいーけど ソフィアどうなっても知らないよ?
なぁんてね。 このお店、血が出ちゃ大変なんでしょ? めんどくさいなぁー。
[はぐはぐ、と鹿肉を歯で噛みきりながら食していく。 食べ残しを拭われれば、その痕を舌でぺろりと舐めた。]
いってらっしゃーい。 んー、あたしもまたお出かけーっ。
[散らかった雑貨屋の中を器用に飛び越えて再び外へと駆け出した。]
(@9) 2010/08/06(Fri) 00時頃
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