150 堕天使達の淫哀歌〜ヴェルル女学院〜
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―― 回想・二年前の理事長室 ――
[まだ身長も今ほど伸びておらず、幼さを伴っていた頃の話。
当時の詩文部の部長――初めての相手に、処女を奪われて
毎日泣きはらしていた時期があった。
サディスティックな部長ではあったが
流石に毎日目を腫らして登校する自分を見かねて
理事長室まで連れてこられた。]
な、んですか……?
[私何か悪いことしましたか、と泣きそうな顔をしている。
悪いことなら確かにした。でも加害者は先輩だ。
その先輩が自分を理事長室に連れてくるなんて
一体どういうことなのか、状況が飲み込めなかった。]
[理事長であるビアンカは、自分を見て優しい表情だった。
そして、そんなに目を腫らしていては可愛い顔が台無し、と
微笑んでくれた。]
……え、ぅ……でも、私、その……
[初めてを奪われたショックなんて理事長には話せない。
と思っていたら、理事長からその出来事について語られた。
目をまんまるにする。
理事長が知っていて黙認とはどういうことなのか、
そう考えていると、彼女はこの女学院で
代々行われている秘め事について
わたくしの趣味なの、という衝撃的な一言で
全てを完結させた。]
……え、えええ……
[そのあとの理事長はカウンセラーのように優しく
自分の傷を理解した上で、それは必要なことだと諭し
女生徒が大人になることについてやら
スキンシップがどのような心理的効果があるかやら
専門的とも言える知識を、わかりやすく話してくれて]
……。
[丸め込まれている気がしないでもなかったけれど
かと言ってせっかく入った学校を辞めるという選択肢はなく
最後に先輩からぽんぽんと頭を撫でられ、理事長に微笑まれ
そのコンボで、行為は悪いことじゃないんだ――と、
いつしか罪悪感や恐怖感は、ぬぐい去られていた。]
そっか……悪いことじゃないなら……
いいんです、ね……
[先輩を見上げると、いつもない笑みで抱き寄せられ
そのまま口づけられていた。
理事長はにこにこしながらそんな自分たちを見ている。
ああ、此処はそういう場所なんだ――
納得した、というよりも、納得せざるを得なかったのである。]
――そして今に至る――
[えっちなのは悪いことじゃない。
身をもって教えられたこと。
ただ社会に出て、それでもこの考えは通用するだろうか?
卒業まであと半年もないのに――]
……私、
セックスがないと生きていけない身体にされてしまったんだわ。
[ふわり零した言葉は、誰かのもとへ届くだろうか**]
― 幕間:入学して半年後の事 ―
[入学当初から色んな生徒に手を出して回り。
果ては、校内で自称彼女が複数名絡んでの修羅場まで演じたミルフィだった。
流石に見かねたのか理事長室に呼び出される。
彼女自身、退学にはならないだろうと開き直っており。
停学になったら一時帰宅して服でも買いに行くかぐらいに考えていたのだったが――]
[理事長は色んな意味で大物だった。
モテる事を褒められた後。
それでも、校内で自称彼女が鉢合わせるようになったのはミルフィが悪いと諭し。
そもそも、個室はその為に選んだのでしょうと紅茶を飲みながら微笑む。]
えっと、つまり……
もっと上手くやれと?
あ、紅茶おかわりください。
[驚いた事にその通りだと肯き。
ミルフィの遊びにはむしろ期待しているとまで言い始めた。
無茶苦茶な理事長である。
そして、そのままあと40年若ければ一緒に遊ぶのにと言い出した彼女にミルフィは告げる。]
女子高の教師が卒業した生徒と結婚なんて良くあるんだし。
理事長も遊べば良いんですよ。
― 現在 ―
ま、良いんじゃない?
[聞こえてきた声に応える。
彼女の声は耳に心地良く届くのだった。]
……え、あれ
[独り言のように呟いたはずだったのに
肯定の声が返ってきて]
幻聴……?
いや、でもその声聞き覚えが……
い、いいのかしら?
[ミルフィの声……?]
……やっぱピッパの声か。
理事長にこの前妙な紅茶貰ったけれど。
この状態ってそのせいなのかしらねえ。
[頭の中に直接響くような声。
まるで漫画だった。]
紅茶……?あっ!
[そういえば詩文部の後輩が、先日紅茶を差し入れたのだった。
貴女は飲まないの?と問うたら
先輩にだけ飲んで欲しくてーなんて甘い声を出していたけれど
よく考えたら怪しすぎた。
あれが理事長の差金――ありうる、十分ありうる。]
ミルフィと一心同体なのね……。
[少し苦手意識すら抱く相手の声に複雑な気分。]
授業中にエッチなこと言ったりしないでよ?
あ、バレた?
いやあ、授業中もそうだけど。
部室とか、皆でご飯食べてる時にも「こっそり触って」とか色々出来るなって思ってたんだよねえ。
[全く悪びれた様子も無く告げる。
ふと、思い出したように。]
そういえば、さっき返してあげた携帯だけど。
もうメールとか時間とかは確認したのかしら?
ば、ばかっ、そんな回りくどいことしちゃや
[暗に直接して、と告げているようで、
言ったあとで少し照れくさくなる]
え?携帯?
見てないけど……。
[時計は腕時計だしメールなんてこないし。]
……なんで携帯?
ふーん。
皆が居る前で「ちょっと触ろうか」とか直接言って欲しいんだ?
[わざとそんな曲解して見せたりして。
彼女の反応を愉しむように。]
んー。
ちょっと悪戯しておいたんだけどね。
いつ気がつくかなーと思ったけど、まだ何も来なかったからさ。
ち、ちがっ、そういう意味じゃなくて!
もうっ。なんでミルフィなんだろ……
[理事長もお人が悪い。
ミルフィ贔屓なのかな、なんて考える]
悪…戯……
そう聞くとすごく開きたくなくなるんだけど――
……うん、まぁ後で見ておく、ね。
んー。
なんでだろね?
多分だけどピッパを気に入っていて。
それで、虐めるならあたしが丁度良いと思ったとか?
それってすっごく嬉しくない!
[虐められるのはいやぁぁ、と悲痛な叫び。
だとしたら理事長が天邪鬼すぎてもう。]
ま、まぁミルフィのこと……嫌いじゃないわよ?
ただなんていうか……
その……
[少しもじもじ。
本命というにはまだ早いけれど]
気になってる子、が、いるの。
だから私とミルフィはあくまでも遊びだから――ね……?
分かってるよ、そんな事。
[そう言いながらも、ピッパの反応は可愛らしくて。
だからついつい困らせるような事を言ってみる。]
ま、上手く行って付き合ったとしても。
あたしとも浮気しようね?
う……
[ミルフィにはお見通しだった。
余裕綽々な相手に、情けなくなるけど少し笑って]
気が向いたら……浮気してあげないことも、ないかしらね。
[つっけんどんな態度だが、ミルフィの声は心地いい。
こうして構ってくれる人がいること自体
本当なら、とても嬉しいことだった]
…ばか。**
あー……、クソ。
容赦なくやりやがって……。
[保健室を出てから、じんわり違和感の滲んできた頭を抑える。
薄っすらと、幻聴のようなものさえ聞こえてきた気がする。
気のやり過ぎか、それとも、やはり先の紅茶が悪くなっていたのか――]
[調子を確かめるというよりも
耳を澄ませた、が正しい。
聞こえてきたのは小さな悪態だった。
ミルフィの声、じゃない。]
聞こえますか…今、直接あなたの脳に語りかけています…。
[例の紅茶の被害者だろう。
"声"を共有しているのがミルフィだけじゃないのは
少しほっとした。]
容赦なく何をされたの……?
……あー?
何って、そりゃあナニに決まってんだろーよー。
[――やはり、ぼんやりしたまま。
頭に響く音というかなんというか、その違和感には気付かず――]
……あ? 何?
[――に、済むわけがなかった。さすがに気付く。
そも、自室にはいま、自分とリンダしかいないわけで]
な……何じゃこりゃあ!?
[声なき叫びを発して、自分の正気を疑った]
お、わ、わっ!?
[なんだこれなんだこれ]
――か、神の啓示とかなら間に合ってるんで!
そういうのは信心深い奴のとこに行ってくれ!
[半世紀ばかり昔のオルレアンの農民とか、そういう人のとこ]
ナニ…?
[何ってナニって何だろうと正直にわからない気持ちが小さく声に漏れたけれど、それよりも相手が混乱している様子に]
大丈夫、大丈夫。
私も正直驚いたけど。
えっと、最近怪しい紅茶を飲んだ覚えは?
[ミルフィの仮説が正しければ、多分それが元凶。]
なぁに?
また増えたの?
[そう言って苦笑する。
頭の中に響く声が2人になったという事なのか。]
や、神じゃなくて……
[ごっこ遊びが過ぎたかとちょっと自省しつつ]
ヴェルルの生徒よね?
私もそう。
なんだかよっくわかんない状況に
なっちゃったみたい。
[お互いにね、と苦笑混じりの声。]
――神の啓示とか。
そんなのあるわけないじゃないねえ。
[そう言って苦笑する。
果たしてビアンカは自分達に何をさせようとしてるのか。
今一つ分からないままに。]
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