17 吸血鬼の城
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……っ……
[「喰わせたくないのならお前が喰うと良い」咬まれたときの言葉を思い出す。城主にドナルドを咬ませるのは確かに嫌だ。だけど、かといって友人を吸血鬼になどさせたくない――]
どうする、ベネット?
……そうだな
お前が其の男にうまく血を分け与えられたなら
イアンは逃がしてやっても良いが。
[唆す為の囁きは、酷く甘く]
……!?
[囁かれる、甘い誘惑。2人とも大切な友人で、どちらを選ぶこともできない。それに、約束など守るかどうかわからないではないか]
……それはつまり……ドナルドを眷族にしなければ、イアンさんも逃がすつもりはないと……そういうこと、ですか。
[漂ってくる甘い香りが 甘い 美味しそうな匂いが――喉が渇きを訴えている。ごく、と唾をのみこみ。そんなものでは渇きは癒えない]
嗚呼、飲み込みの早い子だ。
[闇の底から湧く虚無
眷族の聲が其れを遮る。
城主は恐ろしくも妖しげな微笑を浮かべ、肯定を返す]
お前のすべきことは一つ。
……わかるな、ベネット?
ドナルドは永遠の生を得、イアンはここを無事に出る事が出来る。
お前の望みどおりだろう?
[ドナルドは人としての生を失い
イアンとは恐らく二度と会う事も叶わなくなるだろうけれど]
[頭がぼーっとする。だけど眷族の、城主の声はしっかりと耳に届く]
……そんなの、僕の望みじゃ……――
[囁く声音は甘く
惑わせるように優しく語り掛ける]
お前の望みは、二人無事でいきること
……そうではないか?
[まやかしと
何より傍で香る強い血の芳香
狂わせるに足る其れ等を前に、果たして何時まで我慢のきく事か]
ローズマリー
[妹と呼び愛でていた娘へかける聲
海の泡と消えてしまうのだろう、そんな予感を胸に抱きながら
名を呼ぶ]
お前も――食事に来るが良い。
よもや、彼女らを逃がそうなどとは、言うまいな?
同族喰いは、避けたい所だが。
[嘗て白薔薇達に迫った選択と、似ている気がした。
万一ひとの娘を助けたいと思うなら
代わりにその身を差し出せと。
さて、その後の話はまた後ほど語る事としよう]
――この世ならざる世界で――
[それは薔薇のかぐわしき香を漂わせ、
かつての薬売りが傍ら、
毒華のさいていようとも、躊躇うことなく歩み寄る。
白手袋を外せば、襟ぐり掴みあげて平手を一発、頬へ]
―――さて、あなたの為された所業の数々、
どのように詫びていただきましょうか?
[ふと、気配を感じ、振り向くと、白薔薇。
いや、白薔薇と呼ばれていた、かつての同胞というべきなのか。]
セシル……
――?!
[そして、いきなり頬を張られ、しばし茫然と……。]
――……侘び?
[思い出すのは、なぜ、庇ったかと詰め寄られた記憶。]
[一度見遣れば、手袋をはめなおし]
ああ……
貴方はなにもわかってらっしゃらない。
何も知らずに、人をこれだけ好き勝手するとは対したものですね。
フロレスクの名で私を抉り、
血を吸った上に勝手に慰みを施して、
その上、私を勝手に生かした挙句、自分ばかりは自死も同然。
罪悪感の自己満足で亡くなられたのでしょう?
人を殺す罪と 人を生かす罪と
ねえ、どちらが罪深いのでしょうね?
[茫然としたまま、彼の言い分を聞けば、段々と、表情は厳しいものになる。]
――……そんなつもりは……。
生かす罪……だと?
[その言葉を聴いて、またしばし考え込む。]
――……君はやっぱり、死にたかったのか……?
[その問いかけに眇められていた眼差しを、
投げやりに華やかなあの微笑みにかえれば]
あなた、私の恥を暴かれておいて――
今更そのようなことを問うのですか?
[白き薔薇は、その鈍感さに呆れたようなため息を]
[微笑みとため息に、目をそらす。
彼がフロレスクとして、目覚めることをどこか期待していたのかもしれない。
いや、その覚醒を男が見ることはなかったのだが…。]
違う、恥を暴いたわけじゃ……。
いや、でも、
すまない。
[目は見ないまま]
[目をそらすのなら、その指先は頤へ]
たとえ
あなたがそんなつもではなくとも、なしたことは変わらない。
それに
だから、よいと……
―――吸血の快楽に浸された身の、私なら
私にならなにをしてもよい、と思ったのでしょう?
[その双眸を青はどこまで追って]
[視線を感じて、チラと視線を戻す。
貌を掴まれると、苦しげに呼気を整えようと…。]
そんなことは……あのときは、自分は……
[そうあの時、吸血の魔族になったとき、
自分からなかったもの、そしてあふれ出していたもの。
それは、理性と、欲望と……。]
――……ッ
[認めざるえない感情にやはり目を伏せる。]
そうだ、そうだな、
自分は、君が………
欲しかったんだ。
[最初に見た蒼穹、そして、フロレスクであるという事実。きっとその時から、彼には特別な感情があった。]
[目を伏せたそれからは、触れた手を離して、
白薔薇は断罪者の如くそれを見下ろすように]
―――…なんて、罪深いこと。
あなたはつまり、自分の欲望を魔の本性と挿げ替えて、
己自身をも騙そうとしたのではありませんか。
[青はその眼差しを狭める]
そのその事実から目を覆い、逃げたのでしょう?
己の本心を認めたく、なくて。
[足元には広がるは、棘持つ白薔薇、漂う薔薇の香気]
[己さえも騙して、の言葉にはっとするけど、
また眸を閉じて…]
――……
[否定はできず、でも肯定をできる強さもなく、
ただうなだれた。]
[沈黙が返れども、
白薔薇は容赦なく断罪の言葉を紡ぎ続ける]
そして逃げ出したまま、命をも投げ出した。
あれはあなたが施したもの、なのでしょう?
――…責任でもとったつもりですか。
さぞ、満足でしょうね。
醜い己自身の欲望と向き合うことなく、綺麗に死ねたのですから。
――…あなた自身は、私にフロレスクたる汚辱と、
己の浅ましさと、向き合うことを強いたというのに。
[白薔薇の呪うような言葉は止むことなく、
逃げ道を塞ぐように己を責めてくる。
否定はやはりできず…だからといってもう、為してしまった業にどう応えていいのかもわからない。]
――……そうだな。
吸血鬼たる自分からも、逃げたかった。
[認めるといった口調で、深く深く息をついて、
やっと、逃げてはいけないのだと、その眸に向き直った。]
――……で、君は私に何を?
君の怒りをどうすればいい?
[じっと、乱れた髪の向こうから彼を見つめる。]
[揺らがぬ白薔薇とて裁く立場になどあろうはずがない。
けれどその言の葉は止まず]
己の欺瞞もお認めなさい。
――…本当に、救いがたいこと。
[しばらくして、その沈んだ色が向き直れば、
向けられる問いに、ただ、問いを返して]
赦されたいですか?
―――それとも、償いたいとでも?
[そして自らの言葉に微笑う。
後者もまた罪悪感よりの欺瞞に過ぎないだろう、と蔑むように]
[白薔薇は開放しないとでもいうように問いを問いで返して……。
そして、赦されたいか、償いたいか、と訊いてくる。]
赦されるのか?
ましてや、償えるのか?
君は私をどうしたい?
私は君に何ができる?
いや、きっと、何もできない。
だが、一つ確かなことがある。
これだけ言われてもなお、私は君を……救いたいとも思う。
[まさに欺瞞……。]
[それは噴き出すように笑って]
ははッ っく……
――……ああ あぁ……
[白薔薇が胸の薔薇を手にすれば
その棘持つ枝葉が、目の前の者を打たんと振り下ろされる]
なんという傲慢、欺瞞。
あなたの罪悪感に付き合えとでも?
そんなものあなたの自己満足でしかないでしょう。
だいいち、
何も出来ない者がどのように私を救うというのですか?
[静かな怒りの滲む眼差しが、見据えて]
[笑う白薔薇、振り下ろされる白薔薇、
それが貌を打って、目の下に引っかき傷を作った。
じわり、と染み出す赤い色。
瞬時は目を伏せたけど、それでもまた開いて……。]
そうだ。
自己満足で、欺瞞かもしれない。
[打ち下ろされた白薔薇を拾い上げる。]
でも、放っておけない。
[白薔薇を眺め、その棘に指を押し当てる。
指先は切れて、やはり赤いものが滲む。]
薔薇は、棘が痛い。だけど、
美しい。
[染み出す赤に打ち捨てられた薔薇を男が拾う、
清廉な純白を侵す1滴の あか ]
――それは、
今度は私に――
憐れみでも施すおつもりですか?
あの、娘に与えたように。
[気高き白薔薇の棘が、
男の指先を傷つけるをただ目を狭めて、見る]
――………。
[憐れみを施す……その言葉は、また心のやわらかいところに刺さる。
どうすればいいのか わからない。
きっと、このまま抱きしめたとしても、
彼は、なお、閉じこもるだけじゃないだろうか。]
――……君に与えられるものはあるのだろうか。
いや、それを考えるのも欺瞞なのか?
[それでも白薔薇を打ち捨てない。**]
沈黙は肯定なのでしょう。
―――実に愚かな偽善、ですこと。
憐れみだけでも赦しがたいというのに、
ましてや唯一ならざるものをこの私に――。
[気高き白薔薇は、
その自尊心を害すことを、許さず]
何故、私に与えたいなどというのです。
―――傲慢な。
[偽りを許さぬ、青はただ静か**]
[何を言っても、態度が崩れない。
段々と、本当にどうしていいかわからなくなる。
いっそ、放っておけばいいのか、と、思うけど、
それだけができなくて……。
なぜだ、と考えて……。
またその姿を見て……。]
――……そうですね。
君に何か与えてあげよう、とか、無理かもしれない。
だけど……。
[そこまで言いつつ、言葉に詰まる。]
[与える、その言葉に眉根を顰め、
迷うような沈黙と揺れる視線に、苛立ちをまた誘われる]
理由も言えぬとは、
つまらないこと―――己の意思もないのですか。
はっきり仰いなさい。
いまだ己の浅はかさを認めがたいのですか。
[白き薔薇は飽いたように眼差しを流す]
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