52 薔薇恋獄
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
7日目
8日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
『こロす、のろウ』
『だめ』
『みんなころシてやる』
『だめ、だめ、ころしては、だめ』
『あかつキさマ』
『違う、あの子はゆうきという名前の別の人』
『なかヨし』
『違う』
『にくイ、しあわせな恋人、ニくい』
『だめ、だめ、憎んではだめ』
…良い
俺が、言いたかっただけ
こうして聞いてくれただけで充分…
[目の端を拭い、重ねたままの手をぎゅうと握った]
もし
もしも
僕が、…したの
甲斐先輩か珀先輩だったとしたら…
どうか、します?
『にくクないのカ』
『憎くないのよ』
[ 女は話す。まるで、二つの人格が一つの身にあるように ]
『でモ、もうとまらナイ。このマま死ぬ、皆シぬ』
『我慢して。あなたが耐えれば、……その間に皆逃げられるから』
『ダメ、くるシい、いたイ、またどこかデ恋がしんダ、痛い』
『…………』
『恋ヲ失っタ、わタしの仲間』
『…………でも、殺してはだめ、だめなの……』
[ 女は言う。自分の中の化物を一生懸命、宥め諭すように ]
『……やさしい人達。わたしを見ても、逃げなかった』
『わたしの為に何かできないかと頑張ってくれた』
『こんな雨の中、必死になって探してくれた』
『そんな人を、そんな人の大切な人を』
――……な、……
[告げられた名前に、体が強張ったのが握られた手から伝わっただろう。
目に見えるほど狼狽し、そして自分でそれを理解できずにさらに混乱して]
した、って……
……けーしくん、とか……ふーまくんとか、と……
きす……した、と、したら……?
[もしもの話だと彼は言った。
それにもし、じゃなくても。別にキスくらい。
ちょっと、唇が触れ合うだけの、親愛を示すだけの……]
赦さない……――
[酷く、冷たい声が。無意識に零れた]
[ その声は彼ら二人の耳にも届いただろう ]
[ だけどそれを最後に ]
[ *日向(ひなた)の声は再び聞こえなくなる* ]
[呟いた言葉は自覚できず。
それでも胸中に渦巻くどす黒い感情に狼狽して。
逃げるように、階下に向かったのだろう――*]
[冷たい声に、ひゅうと喉が鳴った。
変貌に声を失い、その背中をただ見送るしか出来なかった]
……あふ、あ、赦さないって…
はは、俺のこと、赦さないって…
ひな、た……?
[確かに聞こえた。
日向の、声だ。
ほっとするのも束の間、交わされる会話に、心臓が握り潰されるような痛み。
咄嗟に差し伸べられた手を掴んで、蹲るのを耐え]
……ばかやろ……っ!!
[助けられたくて、彼女を探したんじゃない。
彼女を、助けたかった、のに。
会話の全容はわからない。
けれど、ヒナタが自分たちのために、彼女の戦いをしてくれているのだとは分かって。
遣る瀬無い想いと痛みに、胸元を握り締めるしか、出来ず]
……ひゅうが?
[ヒナタと同じ気配。
けれど、違う姿。
確証はなく、問い掛けた声も、霧散して]
[同調しない筈の自分が同調したのは、
生きている人を相手にするのと同じで、言葉に同調したのだ。
相反する2つの気持ち。
それは、良く知っているものだったから。]
『 願わくば、日向(ひなた)の気持ちが勝っていればいいが。
嗚呼……―――。』
[それをずっと強いるのは、惨いとも、判る。
判っていながら、大事な人は助かればいいと、思わずにいられないのは、罪だろうか。]
[マドレーヌを、もすもす食べながら思う。
現場にいけないので、思うことしかできない。]
……俺の方も変な目で見られるとか、心配をくれたのは、
まったく初対面の霊だと日向が初めてだったさ。
[逃げなかったのは、自分たちが初めてだと言った彼女。
そんな彼女の優しさを信じたいという気持ちと……。]
日向(ひゅうが)……か。
[一般的には悪霊と呼んで良い名を紡ぐ。
確かに、人に害なすのは好ましくはないのだけれど。]
お前の気持ちは、少し判るよ。
[存在を否定はできない。
知った想いは形は違えども己の中にもあるものだから。
なくそうとしてなくせる感情ではないとも、知っているから。
それが、珀という存在があるから、この力を使うこともあるけれど、積極的に使おうとしない理由の欠片。]
『ごめんなさい、わたし』
『楓馬も蛍紫もわたしに優しくしてくれたのに』
『わたし、このままだと』
『化物になってあなたたちを皆、殺してしまう』
[ 女は訴える。足りない言葉を補うように、矢継ぎ早に ]
『わたしは日向(ひなた)』
『そして、日向(ひゅうが)という化物でもある』
『ひゅうがは、恋獄の主』
『恋を失った人の魂を奪って恋獄に留める存在』
『この地に囚われた魂は』
『いずれ浄化され、来世で幸せになる、けれど』
『わたし、やさしいあなたたちを殺したくない』
日向……。
[一刻も惜しむ様子の日向に、問いを挟むことはしなかった。
ただ、告げられる言葉に、触れられない手を握り締めて、くちびるを噛む]
…………分かっ、た。
ありがと、……でも、お前は!
[なら、おまえはどうなるんだ、と。
この地の魂が、いずれ幸せになるのだとしても、日向自身はどうなるのかと。
口にする前に、日向の姿は消えてしまって。
入れ替わりに現れる、さきほどの亡霊]
[れんごく。
その響きは、煉獄とも違う。
一番ちかいのは、バスの中で克希の小父が話してくれた、『薔薇恋獄』の、響き。
怪談は怪談、と。
日向の一側面でしか無かったことに、安堵してもいられない]
……恋を、失ったひと……。
[日向のことばかり、考えているわけにもいかないようだ。
じわじわと、彼女の言葉の意味が思考に滲みてくれば。
奇妙で、哀しくて、けれど退っ引きならない状況に、頭を抱えたくなった]
つまり、失恋したらダメってことだろ……?
……だからって、そんなん、ダメって言えるもんじゃねえし……。
[そもそも自分が手本になれそうも無い立場である。
かといって、]
恋、すんな、とか。……言われたら、ふざけんなって感じだよな。
[自分も言われたくない。
そも、言われればしないで済むのなら、日向の悲恋話だって起きなかっただろう]
……どう、するか。
[日向の口ぶりから、彼女が片割れの衝動を抑えていられるのにも、限りがあるようで。
いずれ、恋を失ったかどうかは関係なく、皆が危険に晒されそうで]
…… でも、うん。夕輝せんぱいと、哲人せんぱいは、やっぱり無事なんだ。
[あの時の会話は、ヒナタが主導を握っていた。
まだ、時間切れじゃない。はず。
それに、ふたりは。
恋を失ったの対義は何だろう。得た、とでも言えば良いのか。
寄り添うさまを思い出せば、会えないのは心配だけれど、すこし幸せな気分になって、ちいさく笑う。
哲人はもちろん、夕輝もやわらかで幸せそうな表情だったのを、覚えているから]
日向が、頑張ってくれてんだから。無駄にしちゃダメ、だ。
[ありがとう、とカラの手にもう一度呟いて、決意。
けれどそもそも、このことを同じく日向を案じているだろう蛍紫に伝えるのか。
それが最初にして最大の難関であることに気づけば、やっぱり頭を抱えたくなった]
[当たり前に見えている姿だったから。
思い当たれば、すこし。
当たり前のことなのに、寂しく思って、俯いた]
[日向が珀に話かけた言葉は聴こえていない。
どうにか推測で、少なくとも先程消えたらしい2人は大丈夫なのではないか?
と、思えども憶測でしかないので信じ切れている訳でもない。
だから、幼馴染の2人が訪れれば、心底安堵した表情を浮かべた。
けれど……]
嗚呼、良かった。
[噛みしめるように、もう一度呟く時には、笑みに影が入った*]
うそつき。
[笑みに影が差した理由は分からない。
けれど、良かった、だけじゃないんだって事は十分分かったから。
ちいさな声。けれどきっぱり、そう呟いた]
[ひょいっと片方の眉を器用に上げて見せた。
何が嘘つきなのか?と問いたい表情をするけれど、人が多いこの状況では言葉にはしない。]
気づいてねえんなら、いい。
[聞かれて困る言葉でも無かったから、ただの小声で。
自分と蘭香の無事を、素直には喜べない何かがあるのかと。
そう思えば、悲しさは滲んだ]
[耳敏いのか、珀の言葉だから拾えたのか……聴こえた言葉に、困った顔をする。
薄々、表情に隠せなくなってきているような……という自覚はあった。自分が望んだ状況であるのに。
相手が、少し勘違いをしているとは、言葉重ねなければ判らないまま。]
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
7日目
8日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る