270 食人村忌譚
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かなり高い頻度で頭や体の一部がおかしい奴が 生まれてくる。 そいつらは何処へ行ったか聞くなよ? 逃げ出す? かなりの頻度で生まれるおかしな奴、じゃない俺が。 なんで逃げ出さなければならない?
”ミナカタ”になれた俺には不要な者を間引く義務と 権利が与えられた。
それを捨てるのは村を捨てるのと同じこと。 同じ棄てるなら、村ごと間引いて棄てるが一番だ。
[俺の中では正しい理屈。 それを理解出来る人物がいるかどうかは……。 弟だけに狂愛を捧げる男には判らないかもしれないが。 理解してもらう必要性も俺には理解出来なかった*]
(*24) 2017/11/30(Thu) 01時頃
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だってそうだろう? 使えない家畜ばかりの中で、 やっと生まれた俺が、家畜のわけはないだろう?
この村の連中だって。
群れが無くなれば。
逝くべきところに逝けるだろうさ。
[それは良い事だと思わないか?と 嗤う俺に返す声はあっただろうか*]
(*25) 2017/11/30(Thu) 01時頃
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[コトコトコトコト。 塊で煮込むと奥まで薄まらないかもしれない。
一度煮たら、お湯を捨て、肉を解してまた煮込む。 少量でも毒が少なくなるように]
ん? 何とかなるかと言うより、 何とかしなきゃならないんだろ?
(100) 2017/11/30(Thu) 01時頃
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[背中に掛る声の主など見なくても判る>>96 “ミナカタ殿”と呼ぶ時は、いつも何かしら 感情が籠っていたのは気付いていた。
だが気付いたからと言って、源蔵が何を抱えているかは 考えないことにしていた。 きっと詮無き事だからだ。
ぶっきらぼうな返事と共に、薪を寄越せと 掌を見せる]
そうは言ってもなぁ。 俺はミナカタ以外の生き方を知らないからな。
(101) 2017/11/30(Thu) 01時頃
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……言いたいことがあるなら、 はっきり言った方がいいぞ?
俺もお前も、明日はこの鍋で煮込まれてるかも 知れないからな。
[考えないままにして、そこらの縁側にでも 寝転がせておけば良いのに。 わざわざ最短の解を求めた。
いつもの様に捻子繰り回した答えが 2人をいつもの様に繋いで欲しいと、 多分願っていたのかもしれない**]
(102) 2017/11/30(Thu) 01時頃
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嗚呼、いやだいやだ。源蔵にまで見透かされる。
[このままこの村でミナカタとして死ぬなんて。 ミナカタすら不要だが村がある限りそれは難しい。
やはり村は不要なのだ。
そして俺は自由になって。 今度はちゃんと、自分の好き勝手に。
──人を殺すのだ**]
(*26) 2017/11/30(Thu) 01時頃
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/* おはようございます。 これ表的に赤が石動さん、進さん、志乃さんって見えてる感じですかね。 赤が1人落ちても落ちなくても、明日には表に出ようかと 思っていますが、遅いかな?**
(*27) 2017/11/30(Thu) 07時頃
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ー 薬師の弟子の話 −
[この村の薬師は代々弟子を取り、口伝でのみ 自分の知識を伝えていた。
覚えが良く、そこそこ器用な子供が選ばれる。 今のミナカタも同じだった。
母親はそれより前に何度か子が流れていた。
子を産めぬ女は性欲の捌け口以外役に立たない。 そんな女が唯一産み育てる事が出来た子供がいた]
母ちゃん、どうして俺の名前 って言うの?
[子供同士の会話で出たのだろう。詳しくは覚えていない。 自分の名前の由来を聞いた時、母親は 嬉しそうに笑って答えてくれた]
(111) 2017/11/30(Thu) 21時頃
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『それはね。此処に残って良いって言われたからよ?』
(112) 2017/11/30(Thu) 21時頃
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[誰に?と重ねても、木漏れ陽の様な微笑を 浮かべたまま、母は答えてくれなかった]
──残(ノコル)
[弟子となった時から。名を呼ばれることは無くなった。 ミナカタ君。 お弟子さん。 そして、残の名は誰の記憶に、残っているのだろう*]
(113) 2017/11/30(Thu) 21時頃
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[母が残した呪縛の様な名前。
この村に残って良い。 残らなければならない。
そんな名前も何もかも要らない。
背中の傷が、熱を持って疼いていた*]
(*30) 2017/11/30(Thu) 21時頃
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− 現在 −
[ゆり様の肉を煮込んでいる鍋の火を見ながら 掌だけが源蔵に向けられる>>104 だがこの手に薪が置かれることは無い。
自然、疑問と共に視線は源蔵の元へ>>105 俺は座り、源蔵は立っていて。
いつ以来だろう、彼を見上げるのは。 いつ以来だろう、彼の真っ直ぐな返事を聞くのは。
こんな答え>>106を俺は待っていたのだろうか]
(114) 2017/11/30(Thu) 21時頃
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……石動さん、を?
[頑なな、動かぬ決意を感じさせる力の籠った声を 聞いても、再度確認をしてしまう。 彼が紡いだ答え>>107>>108を聞いても尚。 もう一度聞き返したくなる]
……そうか。
[だが聞き返したのは一度だけ。 最後はそれを飲み込み、一言絞り出した]
(115) 2017/11/30(Thu) 21時頃
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……それで……俺はお前に何が出来る?
[ポンと手に落ちた薪の重さ>>108は ずっしりと重く、乾樹とは思えぬ程。 何を吸ってこんなに重くなったのか。
それが俺の錯覚だと判っていても。 薪は、とても、とても重かった*]
(116) 2017/11/30(Thu) 21時頃
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[石動さんを殺すと言うなら、本来なら 俺は源蔵を殺すべきだろう。
だがそれを迷ったのは。
彼は正しく群れの不要な者を感じ取っていたからだ。
人間と家畜で立場は違うが、似た考えを持つ。 そして何より。
石動と言う“人間”が死ぬのを見れるのではと 思ってしまった。
念願の“人間”の殺害はたまらなく魅力的だと 俺は嗤っていた*]
(*31) 2017/11/30(Thu) 21時半頃
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/* 皆さんありがとうございます。 明日には表に出る事にします。
(*32) 2017/11/30(Thu) 21時半頃
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/* 信じたい相手は、いつだって裏切るんだよ。>>126
正解(/・ω・)/
(-77) 2017/11/30(Thu) 22時頃
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/* 俺も占われたようですね。
(*33) 2017/11/30(Thu) 23時頃
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[いつも見下ろす視線は、今度は上へ。 眼鏡の奥、いつもひねくれた言葉を紡ぐ唇。 変わってないなと笑った口元は上手く形を作れていただろうか]
騒がしいのはガキの時で十分だろ。
[わざとらしく返しても源蔵みたいに上手くない。 昔の俺に会いに来たと言われ>>137 笑っているはずの口元は困った様に歪む]
……源蔵。
[落ちた薪は彼の手に戻らない>>138 離れた距離は僅かだが、彼方の如く離れていく]
(165) 2017/11/30(Thu) 23時半頃
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俺から……借りてる?
[儀式は受け入れても、錠を1人残すのならば 騒ぐだろうにと言いかけて。
会いに来たはずの俺ではなく、薬師の知恵を借りたとの 物言いと袂から覗く葉>>139に決意を見た]
(167) 2017/12/01(Fri) 00時頃
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源蔵……お前。
……1つ、聞きたい事がある。
……お前は……。
[またこの村に生まれ変わりたいのか? 先代が口にした理由は、母親の気を鎮める為だったのか、 事実だったかなんて確かめる術はない。
だが彼は信じているのだろう。 今までの話から、源蔵はこの村の常識の中にいる。
嫌いではない嫌いではない。
何も出来ないと、必死に記録を重ねて自分にしか 出来ない事を探す姿は嫌いではなかった。
だがこの村の中でしか生きられないなら]
(169) 2017/12/01(Fri) 00時頃
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源蔵……俺はお前が嫌いじゃない。
[出来るとすれば見届けるだけ。 女が消えれば、この村は終わるのだから。 源蔵が生まれ変わる胎は無くなるのだから。
我ながらこの場に不釣り合いな言葉だと 後で気付いたが。 その背>>163に、他の何を掛ければ良いのか 判らなかった*]
(170) 2017/12/01(Fri) 00時頃
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/* そこはかとなくCO。 一応俺も容に投票している。 吊りが進君か石動さんかどちらかだと思うが、 成り行き見守ってる。
(*36) 2017/12/01(Fri) 00時頃
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[1人になっても火の前から離れずに 毒を薄める為に煮込んでいく。
薬師だからこそ毒を使う気にはなれなかった。
足が付き易いと言うのもあるが、 今回の様に全身の肉にまで毒が回れば 他の家畜や、獣たちが食べれない。
食べ物を粗末に扱う気は更々無かった。
ようやく食べられるだろうと言う位は 湯を取り換えた後、煮過ぎたせいで ゆりの瑞々しさはすっかり失われた パサパサの肉を紫蘇の葉で包む。
せいぜい一口で終わる量だが、 これ位なら問題ないだろう]
(180) 2017/12/01(Fri) 00時頃
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[これだけしか作らないのに、結構時間が掛ってしまった。 既に江津子の調理は終わっていて、 丞が掻き込む姿がある>>168]
ゆり様の肉、これ位なら食べても問題ないでしょう。
丞さん、早いな。 豚まで調理したんですね……。
[豚を通しても転生は成されるのだろうか。 出鱈目な話だ。 これが通じるなら、そのうち豚や牛を生む女だって 出てくると笑いかけて]
(181) 2017/12/01(Fri) 00時半頃
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そう言えば江津子さんの小指ありますか?
[切り落とすのを忘れていた。 初めて交わった時、死した時に求めた肉は 違うものだったが、欲しいのはそれではない。
俺を育てた女も。 そのうち迎えに行くからね、と。 薬師の元に「残」して消えた。
解けた約束の小指。 母でなくとも、ふと、欲しくなった*]
(183) 2017/12/01(Fri) 00時半頃
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/* 容ちゃんと進君の決着の方が先になるかな? 相打ちみたいな?
(*39) 2017/12/01(Fri) 01時頃
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ああ、ゆり様の見事な体には 申し訳ないが、俺の腕じゃこれ位がやっとだ。
全く……風が強いな……。 今年の雪は早く降るかもな。
[丞さんの求めに応じ>>184、紫蘇で巻いた ゆりの肉を差し出しながら外を見る。
千々に乱れる風を見ながら、 源蔵にはなれないが、冬の訪れを予感する。 その寒さが冬の訪れを知らせるものではなく、 哀れな巫女がその身を躍らせているのだと 誰が見る事が出来ただろう]
(196) 2017/12/01(Fri) 01時頃
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ん。 約束って言うか……約束したかったと言うべきか。
[望む小指は残ったまま>>187 豚には食べやすい部位から食わせたのだから 残るのは当然か。
遠慮なく手首を手に取り、歯を立ててみたが 硬くてこっちの顎がやられるそうだ。
思わず力を込めたせいか、肩がずきりと痛む。
暴れた江津子が振るった鉈。 深々と刺さる事は無かったが、 幾つか肩に傷が出来た。
錠に使うはずの軟膏を付けて押さえているが、 連日の血の儀式に、鼻はすっかり 血の匂いに麻痺してしまっているようだった]
(203) 2017/12/01(Fri) 01時頃
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痛……。
[痛みを訴えたのは舌か、顎か、それとも肩か。 丞の目にどう映っているか気にせず 指に付いた筋を何とか歯で引き千切る]
そうだな。 終われば、いいのにな。
(204) 2017/12/01(Fri) 01時頃
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