24 明日の夜明け
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僕が、幸せになれるなんて。 ……思えないけれど。
せめて、誰かを幸せにできたと。 そう信じたいんだ。
……それすらできずに、いなくなるのだとしたら……寂しすぎるから。
(-95) 2010/08/07(Sat) 00時頃
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――音楽室――
[曲が終わってしばらくして。声をかけられて振り返ってみれば、 ふわふわという表現が合いそうな女性の姿があった]
さっきいた奴……すれ違いだな。 携帯、持ってないのか?
[知らない、と言外に告げて。手に新たにできてしまった傷を見て、苦笑いする]
血は、出てねェし。ハンカチも、ある……
[そういいながら取り出したハンカチは、ソフィアに押し付けられるようにして渡された、女物のそれで。 無言で、胸ポケットに戻した]
……たいしたこと、ねェよ。
(204) 2010/08/07(Sat) 00時頃
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[マーゴがシーツの布を巻こうとするなら、おとなしく巻かれて。 そっぽを向いた先、伝説の樹が視線に入れば、また樹の根元でタオルに包まったソフィアが見えたような気がして。
彼女に届いたのだろうか、とほんの少しだけ、やさしい表情ができたところで――それが、*やってきた*]
(206) 2010/08/07(Sat) 00時頃
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――回想 音楽準備室――
[アイリスやマーゴたちが逃げるのを追うようにして、走り出した]
今度は人形遊びのネタかよ! ――冗談じゃねーぞッ……!
[どう抵抗しろというのだ。そう思ったときには、3階がおもちゃの様に取り外されていて――地面が、傾く。 ケースに入れたギターが、椅子や机とともにスライドしていく。とっさに手を伸ばすが、届かない]
ああああああああ……。
[そのまま、バンドデビュー以来の相棒は窓の外に飛び出していった]
(299) 2010/08/07(Sat) 11時頃
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[半ば放心状態のまま、いつのまにかマーゴと別れて、ラルフと合流していて。 いつのまにか、目の前に、泣きそうになっているバニー姿のルーカス]
――おおお!?
[あまりの衝撃に、意識を強制的に戻された。 何だあれは。 どうなってるんだ。 56円って。 え、俺も? 細切れの意識が、少しずつまとまっていって]
(305) 2010/08/07(Sat) 11時頃
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じょ、冗談じゃねーぞッ!
[会長は犠牲になったのだ……! 爆笑しているホリーが見えていたら、そんな言葉が頭の中でラインダンスを踊っていたかもしれない]
(306) 2010/08/07(Sat) 11時頃
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始末屋 ズリエルは、【{6}】(12,セーラー服、34,ウェディングドレス、5,スクール水着、6,タキシード)を着た自分を幻視した。
2010/08/07(Sat) 11時頃
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[56円。何度見直しても、ごじゅうろくえん。うさぎさんの絵を描いて、 人形はその紙とルーカスを、メディアセンターの向こう側に置いたようだった]
……つかまったら、ああなんの? マジで?
[駐輪場のほうへと走り出すラルフとアイリス、それを追う人形を見て。 逆の方向、図書館の向こう側めがけて走り出した――
みたくないものがいるだろうことは全力で忘れる方向で]
(316) 2010/08/07(Sat) 11時半頃
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始末屋 ズリエルは、そのままの勢いで会長を発見してしまい、腹筋が崩壊しそうになった。
2010/08/07(Sat) 11時半頃
始末屋 ズリエルは、降ってきたウェディングドレスを見て顔が引きつったかもしれない。
2010/08/07(Sat) 11時半頃
始末屋 ズリエルは、{1}奇数なら、人形がルーカスが着替えるのを全力で阻止。……するかもしれない。
2010/08/07(Sat) 11時半頃
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/* ……ラ神……
(-153) 2010/08/07(Sat) 11時半頃
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あー……俺はなんだ、神父役でもすればいいのかね……?
[降ってきたタキシードとウェディングドレスを見ながらつぶやく。 混乱が、とまらない]
(324) 2010/08/07(Sat) 11時半頃
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あー。
[二人がつれていかれても、そんな感想しか出なかった。 まだ、自分じゃなくてよかったと思うべきなのだろうか? なんというか、これは身の危険というより――尊厳の危機だ。
サイモンの隣、ぼうっと眺めている自分も、 もしかしたら人形のガラスの瞳と目が合ってしまうかも*しれない*]
(329) 2010/08/07(Sat) 11時半頃
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始末屋 ズリエルは、双生児 ホリーに話の続きを促した。
2010/08/07(Sat) 14時頃
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/* …… 何このツンデレ人形
(-183) 2010/08/07(Sat) 14時半頃
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――購買そば――
[気づけば、ホリーとルーカスが人形に確保されて。 タキシードを着せられていたような気がするが見なかったことにして。 遊ばれてるなあ、と思っているうちに、持ち上げられる体育館と、ひょいと摘まれるテッド] おいおいおいおい。 これ、もしかして全員で一通り満喫するまで終わらないんじゃねーだろうな……?
[気づいてみれば、サイモンも校舎へと逃げており、一人取り残されていた]
(392) 2010/08/07(Sat) 15時頃
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始末屋 ズリエルは、人形の目を盗んで(1校庭2裏庭3メディアセンター4講堂5倉庫6正門前){1}へと走りだした。
2010/08/07(Sat) 15時半頃
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――グラウンド――
いやいやちょっと待て落ち着け、なんでアイツに近寄ってるんだよ。
[体育館の屋根をひっぺがしてなにやらしている人形に、走り寄っている自分が理解できない。 だが、近くに寄っていくうちに、人形が掴んでいる少女もよく見えて――] メアリー!?
[叫んでいた。ポロリ、とプールの方に落下する少女――無事だったかどうか。 視線はメアリーに集中していたから、きっとラルフが何かしたのは見えていなかっただろう。 大丈夫だったのかどうか。 不安な気持ちに負けて、もう一度叫ぼうとしたところで――人形が、こちらを向いた]
(398) 2010/08/07(Sat) 15時半頃
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始末屋 ズリエルは、{1} 1なら人形は他のことにより興味があったのか、視線をそらすだろう。
2010/08/07(Sat) 15時半頃
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/* にげろー!
(-190) 2010/08/07(Sat) 15時半頃
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[なぜかわからないが、見逃してくれたというなら逃げない手はなかった。 人形はどこへ行くだろうか。 きっと、人形の視線に入らないように気をつけながら、校舎へと戻るだろう]
(403) 2010/08/07(Sat) 15時半頃
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――生徒会準備室――
[一階を蹴って、二階をスルーして。 気づけば、生徒会室を経て準備室の中にいた。 資料や予備の机や、果ては棚などまでが一方に偏ってしまっているこの部屋にいれば、 人形は気づかずにやりすごせるだろうか?] 本気で、全力で逃げるしかねェ…… あれは、ヤベェ。尊厳とかいろいろ朽ち果てる……
[バニー姿にさせられたルーカスのあのうつろな目。同じ目にあうなんて、冗談じゃない。 ……そういえば、今人形はどこへ行ったのだろう? そう思って窓のほうを見て、――硬直する] 欲望が足りすぎてるんかね……俺。
[部屋の中のどこかから、ゆっくりと閉じたままの扉へと目線をスライドさせて。 ポツリと、呟くのだった]
(406) 2010/08/07(Sat) 16時半頃
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さすがに、 ……自分の目が信じられなかった。
ウサミミチャイナのソフィアって。 疲れてるのかな……心のなかで、ソフィアに手を合わせる僕だった。
(-198) 2010/08/07(Sat) 16時半頃
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/* ……ん? あ、生徒会室が副会長のいたところだった\(^o^)/
……き、きっと着替え終わって入る前のタイミングくらいだよきっと!
(-199) 2010/08/07(Sat) 16時半頃
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始末屋 ズリエルは、鳥使い フィリップに話の続きを促した。
2010/08/07(Sat) 18時半頃
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/* まさかの手抜きー!?
(-203) 2010/08/07(Sat) 19時頃
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――生徒会室――
[きっと、フィリップが散々に弄ばれた後のこと]
『あー、こんなとこにかくれてたー!』
[ぱっかりと、屋上が取り外されて。嬉しそうな声が上から降ってきた。 逃げようとしても、もう遅い。 ひょいとつまみ上げられた高さは――さすがに落ちたら『いたぁーい』では、すまない] 『なに着せようかなーっ』
[鼻歌を歌ってすらいそうな機嫌で、無造作に服を引っペがしていく]
ちょ、や、やめ……
[これまで何人もの服を脱がせたせいか、明らかにその速度は速くなっていた]
(413) 2010/08/07(Sat) 19時頃
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『わー、むっきむきー! どうかなどうかなーっ』
[上着も何もひっペがされて、下着のみにされて。 と、そこで人形が取り出したのはタキシードだった。 ……少なくても、ルーカスのあの格好よりはずっとマシだろう]
せ、セーフ……
[せめてもの尊厳は保たれた。抵抗はしない。おとなしくしていれば、きっとそのまま下ろしてくれるに違いない]
『んー……』
[……と、思っていたのだが]
『おもしろくなーい! にあいすぎー!』
[人形の言葉に、表情が凍った]
(414) 2010/08/07(Sat) 19時頃
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始末屋 ズリエルは、人形が{3}偶数:花魁衣装 奇数:白雪姫の衣装を持ち出すのを、驚愕の表情で見た。**
2010/08/07(Sat) 19時頃
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/* ソフィアの執念を見た。
(-206) 2010/08/07(Sat) 19時半頃
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――上空、人形の手の上――
いやいやちょっと待て何だそのふりふりした服ぜってー俺に似合わないから落ち着け落ち着けまてまて
[青を基調としたドレスにふんわりとした黄色のスカート。白のひらひらまでちゃんとある。 白いカラーに赤いマント、さらには赤いカチューシャまで。 ガラス玉のはずの人形の瞳が期待で輝いているように見えた]
(448) 2010/08/07(Sat) 22時頃
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『ふんふ〜ん、きれいきれいしよーねー。お化粧もしてー♪』
[当然、聞く耳など持ってくれなかった。 もう一度服を引っペがされ、ルーカスと同じように白い泡で脱毛処理をされて。 さらには、白い粉の入った容器に放り込まれて全身、真っ白に塗りたくられる] [最後、ほっぺたを少し赤く塗られれば]
『かんせーい!』
[いろんな意味で、強烈すぎるお姫様の、できあがり]
……もう、殺して……
[白雪姫は樹の下だよね、と伝説の樹の真下に置かれて。 動く気力も何もなく、よよよ、と崩れ落ちるのだった]
(449) 2010/08/07(Sat) 22時頃
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始末屋 ズリエルは、誰に見られただろう、と放心状態。
2010/08/07(Sat) 22時頃
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ああ…… ……なんかもう、僕、隠さなくていいんじゃね……?
もうつかれたよ……
(-223) 2010/08/07(Sat) 22時半頃
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始末屋 ズリエルは、笑わば笑えとやさぐれている。
2010/08/07(Sat) 22時半頃
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……
ああ、うさみみチャイナのソフィア、可愛いなあ……
[まんじりと見てしまった映像を脳内でリフレインさせることで、逃避に走っている]
(-226) 2010/08/07(Sat) 23時頃
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――伝説の樹の下で――
あ、あはははは。ははははは……
[乾いた笑いしか出ない。笑うしかない]
……あー……一秒でも早くこの格好からオサラバしてェ……
[ラルフとアイリスに手を引かれれば、脱力したまま立ち上がることだろう]
白雪姫って言うな……マジで……
[……テンションはだだ下がりだったが]
(484) 2010/08/07(Sat) 23時半頃
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このさいだからお前も女装すれば?
[半ばやけになったように、ポツリと呟く。 着替えがほしいのもそうだが、したいことといえばもうひとつ]
さっさとこの白粉落としてえ…… [ふわふわと、足に力が入りにくい。 よく見れば、ヒールを履かされている念の入り用だった]
[ぐらんと地面がゆれたのは、そのころだったろうか]
(491) 2010/08/07(Sat) 23時半頃
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……あー。そうだよ、脱げばいいんだよ。
[ぽいっと。ヒールを投げ捨てた。そんな簡単なことも気づかないほど、精神的ダメージを貰っていたわけで]
いや、せっかくだし?
[どうせだし全員同じ目にあえばいいなどと思っていたかどうか]
(500) 2010/08/08(Sun) 00時頃
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[悲鳴――金切り声に、背筋が寒くなった。 ……犠牲? 隣で、アイリスが『マーゴちゃん!』と叫ぶのが聞こえた] マー、ゴ……? ……マジ、か……?
[くずおれたまま、動かない。 ソフィアとは違う――目に見える形での――]
(505) 2010/08/08(Sun) 00時頃
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