219 FESを強いられし非戦場
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お、もしかしてペンキ塗りに興味あるかね? 楽しいぞ。やってみるか?
[だがどうやらベネ君は自らペンキ塗りを してくれそうに見えた>>39 このままお仕事を押し付けられるかも、と 非道な考えが浮かんだが。]
物を咥えたまま喋ると、転んだ時危ないぞ。
[何やら口に物を入れて喋る相手に、軽く注意を促して、 差し出されたペンキと刷毛を受け取る事にした。]
(44) 2015/03/17(Tue) 23時頃
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おう。釜玉は余程おかしな事しなけりゃ 不味くなるわけないからな。 楽しみにしておけ。
[釜玉については自信満々な返答。 だが目の前の黒いシミになった壁には苦笑。]
早く消さないと校長に怒られるからな。 助かった、ありがとう。 あ、他にも変な落書きがあったら教えてくれ。
[早速シミを塗り潰そうとペンキの蓋を開ける。 途端に広がる独特の匂いに顔を顰めつつ、垂れない様に 床に新聞紙を敷いて塗り潰しに掛かった。]
(45) 2015/03/17(Tue) 23時頃
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「ເພື່ອຊ່ວຍໃຫ້ໂລກໄດ້」
(46) 2015/03/17(Tue) 23時頃
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[ただの模様にしか見えない謎の落書き。
「世界を助けて」
壁に浮き出た何処かの世界の悲鳴を白く塗り潰す。
誰かの目に留まる前に。 無かった事にするのが……俺の役目。]
(47) 2015/03/17(Tue) 23時頃
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全く……こう言う時は打倒ライバルの名前書いたり、 ●○ちゃん、好きだー!って書かないのかね、最近の若者は。
[いつの時代の事を言っているのかと問われるかも知れないが、 勝手に描く学生時代をベネ君に問いかけてみたが、果たして。]
(48) 2015/03/17(Tue) 23時頃
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/* >>54 なかなか凄いラ神だ。
(-27) 2015/03/17(Tue) 23時頃
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ベネ君はこう言うのやってみたいのか?
[興味ありそうな返事>>55に、珍しいと少し目を丸くした。 社交辞令かと思ったが、どうやら結構乗り気の様だ。 釜玉にも喰いついて来るし、色取り取りのペンキの話まで 持ち出して来た。]
そうだな。 そんなに落書きばっかりの校舎も困るが、あったら 教えてくれ。 釜玉だけじゃなくて、他にも気が向いたら食わせてやる。
[世界の歪みがそんなにあちこちに出られてたまるか、と 内心苦笑しつつ、頼もしい申し出を断る事はしなかった。]
(59) 2015/03/17(Tue) 23時半頃
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花の絵を描くなら、小学校の校舎の方が良いだろう。 子供達に手伝って貰ったら喜ぶぞ。
[主に1、2年生位だろうが、そんな校舎も悪くない気がした。]
文字かどうかも俺も判らんなぁ。 蛇かミミズがのたくった痕にしか見えん。
[座り込んでペンキ塗りを見ているベネの指は、 軌跡をなぞる様に動いている。 それだけで何かが変わる筈はない、何より彼はあれが 何を意味しているか判っていないではないか。 にこやかな笑みを崩さないまま、刷毛を差し出した。]
ちゃんと飴を口から離してるご褒美だ。 少し塗ってみるか? 壁と違和感無い様に丁寧に塗れよ。
(61) 2015/03/17(Tue) 23時半頃
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/* 俺はどうしてこいつ>>63をこの世界に招いたんだろう。
(-29) 2015/03/17(Tue) 23時半頃
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[ベネ君に刷毛を差し出した頃だろうか。 体半分が寒気を感じて、悪寒の出所を探ろうと視線を向けた。]
……やぁセシル先生。 今日も溌剌としてますな。
[一際個性の強い教師の登場に、それでもにこやかに返す。 ウインクは反射的に身体を逸らしたから、 もしかしたらベネ君に直撃したかも知れない。]
(65) 2015/03/17(Tue) 23時半頃
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[セシル先生のこの熱烈な視線は、フィリッパ先生を見つめる 男子生徒に似て無くも無い>>70 もっとも、セシル先生の視線は全ての男性陣に 向けられている様だからそこまで強い警戒などはしないが。]
教える者に勢いが無いと、生徒も暗くなりますからな。 ベネ君は悪戯どころか、 落書きを消すのを手伝って貰ってるんですよ。 彼は真面目な良い生徒ですな。
[楽しそうに刷毛を握るベネ君の株をあげる事に専念してみた。 彼の担任は違うかも知れないが、俺にとばっちりが 来るよりは良いはずだ。]
(72) 2015/03/18(Wed) 00時頃
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ヤンキーだなんて。 青春してると思えば良いじゃないですか。 先生も一緒に塗りますか?
[ウインクを受け止めたベネ君、恐るべし。 彼にならセシル先生を任せても良いだろう。 もう一本刷毛が無かっただろうか。 あればセシル先生にも渡そうか。]
他にも落書きするやんちゃがいるかも知れませんから。 見つけたら教えて下さいね。
[一応仕事してるアピール。]
(73) 2015/03/18(Wed) 00時頃
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慣れるまでが楽しいんだ。 階段を見上げたら、そこに憧れの先生のスカートがとか。 ビキニよりスクール水着の方が白い肌に映えて美しいとか。
[とてもあらゆる次元、あらゆる世界の能力者を巻き込んだ 人物たちの会話とは思えないと言われても仕方ない。 何を想像したのか、無理と再び力尽きそうな少年に 次々と妄想を吹き込んでいく。]
エリちゃんはエリちゃんだろ。 朏君がそう呼んでたぞ。 歳上のお姉さんからそう呼ばれるのは嫌か?
[また論点がずれた。]
(*10) 2015/03/18(Wed) 00時頃
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(目を付けてたんだ。)
[危うくそのまま声になりそうだった本心は何とか飲み込んだ。 嬉々としてベネ君との共同作業>>76>>77を手伝うと手を出した 迫力に間を置かずに刷毛を手渡した。]
なかなか消えませんよね。 案外呪いの文字かも知れませんよ。 2人で呪われない様に気を付けて下さい。
[ベネ君に目が向いているなら、彼に集中させてしまおう。 適当に言葉を並べて「2人」を強調しておいた。]
(79) 2015/03/18(Wed) 00時半頃
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エリちゃん。何で俺達、これこの世界に呼んだのだろうな。
[少年から俺の目の前の様子は判らないだろう。 だが思わず問い掛けずにはいられなかった。 セシル先生をコレ呼ばわりしてしまった事にも気付かないが。]
まぁこんな個性溢れる人間も必要だよな。
[きっとそうだと納得していた。]
(*11) 2015/03/18(Wed) 00時半頃
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/* 赤がひどすぎるwwwwwwwwwwwwwww
(-37) 2015/03/18(Wed) 00時半頃
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「ເພື່ອຊ່ວຍໃຫ້ໂລກໄດ້」
(*13) 2015/03/18(Wed) 00時半頃
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[妄想を吹き込んでからかっていた口調が急に変わる。 ペンキで塗り込めても、なかなか消えない文字。
恐らくまた何処かの壁、 いや、あらゆる箇所に浮かんで来るだろう。]
綻びから、干渉して来ている。
[それが何処の世界か、どの次元かまでは判らないが。]
女性の胸や唇や尻や太腿に目をやってる場合じゃないぞ。
[少年の手の中の書物が官能小説に変わっているとは知らず、 忠告の声は少しだけ硬い。]
(*15) 2015/03/18(Wed) 00時半頃
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[よし、上手く行った、と 思わずガッツポーズをしそうになった。 ベネ君との未来を夢見始めた様なセシル先生>>83に]
そうですよ。 セシル先生とベネ君の2人なら、 どんな困難も乗り越えられます。
[これで被害の拡大は免れるだろう。]
俺は他にもおかしな箇所無いか回ってみますね。 あ、終わったらペンキの蓋だけはしておいて下さい。 後は片付けておくので、ごゆっくり。
(85) 2015/03/18(Wed) 00時半頃
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[ここは2人だけにしておこう。 そんな意味不明な気配りをしながらそっと2人から離れて行く。 あの文字>>46はいずれ壁だけでなく、 あらゆる場所に浮かぶだろう。 それを読める者、失ったモノを取り戻した者達の元へと 現れるかも知れない。 今はまだそんな気配は無いが、彼らが失ったモノは この世界を創る礎でもある。 綻びる前に、見つけて……綻びから漏れてしまったなら。 この世界から排除しなければ**]
(86) 2015/03/18(Wed) 00時半頃
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[無事にセシル先生を生徒に押し付ける事に成功した俺は、 それこそ気が変わらないうちにと脱兎の様に 校舎の中を駆け抜けた。 逃げたのではない、戦略的撤退だと言い聞かせて、職員棟へと 辿り着いていた事に気付く。]
ここに落書きする馬鹿はいないだろう。
[流石に問題ないだろうと、 確かめもせずに別棟へと移動しようとした矢先。]
おや、校長先生どうされました?
[学園の顔である校長が難しい表情で窓の外を見つめていた。]
(116) 2015/03/18(Wed) 23時頃
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あの銅像が気になりますか? まさか夜中になると校庭を歩き回るって言うんじゃ?
[視線の先には学校なら大体置いてあるだろう 勤勉の象徴の銅像。 七不思議で大体歩き回っているが、校長がそんな事を言うまい。]
それともご自分の胸像でも建てますか? 別に構いませんが、俺は銅像はさすがに作れませんよ。 は? あれは違う? 何が? この世界は違う? 帰る? え? ご自宅にですか? 違う? 世界の崩壊を止める?
[何を言い出すかと思えば。 今の俺の眉間には皺が寄っているだろう。]
(117) 2015/03/18(Wed) 23時頃
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あっはははははっ。 校長先生ともあろうお方が何をいきなり。 それともあれですか? 小等部の子供達が考え付いたお話に乗ったんですか?
[真面目な表情で突拍子も無い事を言い出した校長に、 困った様な笑みを浮かべて、 宥めるように校長室の扉を開いた。]
校長、いきなりそんな事を言い出したら他の先生も 驚いてしまいますよ。
[あくまでも子供の空想に付き合う優しい校長のイメージを 押し付けるが、校長の表情は崩れない。]
(122) 2015/03/18(Wed) 23時頃
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おい、エリちゃん。
[呼び掛ける声は何処までも明るいもの。 だが内容は。]
校長が綻んだ。
[笑い声に隠れた暗い意味。]
帰ってもらうしかないな。
(*17) 2015/03/18(Wed) 23時頃
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そう言えば銅像に乗っかっていた生徒がいましたね。 後でしっかり叱ってやらないといけませんな。
[銅像は走らないが、懐いてる人物はいた>>121 違う意味で眉間に皺が寄るのだが、 今はあの生徒に構っている場合では無い。 いや、銅像に違和感を抱かれていたら面倒なのだが。 優先順位はこっちが先だ。]
あの生徒はちゃんと探して叱っておきますから。
[そう宥めても、校長はきっとアレも気付いているとかまで 言い出した。 彼女なら判ってくれる、早く探さなければ、 なんてまで言い出して。]
(123) 2015/03/18(Wed) 23時頃
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困ったなぁ。先生、貴方はもう不純物質《イレギュラー》だ。
(128) 2015/03/18(Wed) 23時頃
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[綻びは直さなければ。 直らないなら消し去らなければ。
俺の意味を理解出来なかったのか、一瞬校長の表情が 怪訝そうなものへと変わる。
言葉の意味を説明する気は俺にはなかった。 笑みのまま右手を校長に目掛けて振り下ろす。
漆黒の毛に覆われ、そこらの刃物等及びもしない鋭利な爪。 獣の腕が校長の顔を押さえ付けた。]
校長……出来ればこの世界が終わるまで、 生徒達を見守っていて欲しかったのですが。 残念です。
[一気に校長の口から何事か呪文が漏れる。 校長室の壁と言わず机と言わず、扉や、 それこそ付近の窓ガラスに、誰かに呼び掛けるような文字が 浮かび上がった。]
(132) 2015/03/18(Wed) 23時頃
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だからダメですよ。皆を錯乱させてしまう様な事をしては。
[力任せに校長を抑え込むと、彼の背後の空間に罅が入る。 それこそ空想だと笑い飛ばした話の様に。
ピキッピシッ……。
音を立てて広がる罅。 その一部が崩れて空間が見えた。 何も無い空間、だが校長を繋ぐ空間だろう。]
迎えに来たようです。 さようなら。
[罅が校長を呑みこむ程の大きさまで広がると、 その罅の空間へと校長の身体を押し込んだ。
身体が空間へと入ると同時、今度は罅が消えて行く。 校長は何事か叫んでいたが、伸ばした手ごと閉じる空間に 飲み込まれ……消えた。]
(134) 2015/03/18(Wed) 23時頃
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ああ、新しい校長先生を探さないといけないかな。 いや面倒臭いから、闘病中と言う事にしておこうか。
[歴代の校長の写真が飾られた室内。 いつの間にか今しがたまで 確かに存在していた人物の写真は消えた。 代わりに見た事の無い初老の男性の写真。]
先生。 先生が病魔に打ち勝ち、戻って来るまでこの学校は 教師一丸となって守ってくれますよ。
[まるで呪いの様に言の葉を紡いで、それを固定する。]
さぁこれで良いか。 後はさっきの楽しい生徒を探さないと。 まだいるかね。
[銅像の少女が2人に捕まっているとは知らず、 何事も無かったかのように校長室を後にした。]
(137) 2015/03/18(Wed) 23時半頃
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そう。しょうがない。 1人の綻びから一気に崩れる。 仕方ない事だ。
[緊張感が伝わったのだろう。 自分に言い聞かせる様な少年の声に重ねる。]
エリちゃん。 校長、消える前に何かしら口にしていた。 判るか?
[あの呪文に呼応したモノが現れたら堪らない。 解読を少年に任せて。]
影響を受けた者がいそうなら……早目に処置した方がいいぞ。
[念には念を入れて。 少年には辛い決断をさせる可能性も含めて、 先に告げておいた。]
(*19) 2015/03/18(Wed) 23時半頃
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