1 とある結社の手記:6
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[その笑みの主は、隣からの気配に薄らと口唇で弧を描いた。 冷気に爪先を紅に染めた生白い指が首に巻いた狼の毛皮を撫ぜる。]
──あら。どうかしたのぉ、村長さん。
[笑みに対しての反応にそらとぼけた態で訪ね返す女に、 髭の村長は「いいえ。」と、そっと、視線を避けるように下げた。
──結社員の女は、その様子に音もなく笑う。]
(@0) 2010/02/16(Tue) 18時頃
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[これから始める『対策』についての会議の場にて]
…ねーぇ? サイモぉン。
[間延びして響く口調で、 獣を殺して作った防寒具に身を包んだ女は 相棒である陰気な男に声をかける。]
ここね。狼の気配が濃いからぁ、 早く済まさないとぉ、 目覚めてない狼まで起きてくるかもしれないわよぅ。
[だから。と、笑い]
(@1) 2010/02/16(Tue) 18時頃
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なるべく、早く、狩始めましょぅ?
[狼の毛皮に口接け艶やかな紅唇を尖らせて、 ──それに。と女は続けた。]
(@2) 2010/02/16(Tue) 18時頃
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[首に巻いた顔貌を残したまま襟巻にされた哀れな獣へ、 寒気から暖を求めるように口元を埋めながら]
この村、とぉってもさむぃんだもの。
[だから早くすませてしまいたい、と、そんな調子で 赤々と燃える暖炉の前に身を翻しながら、 視線流しやり窓の外を見れば、
──まだ、何も書かれていない白紙の頁のように世界は白い。]
(@3) 2010/02/16(Tue) 18時頃
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『―――と、言う事だ。 お前らのグループは、この集会場で待機してもらう事になる。』
[サイモンは、そう言って集会場に詰め込まれた人間の顔を見回した。腕を組み、だらりとたったままマニュアル通りの簡単な説明を終える。
この村に人間を喰らう人狼というバケモノが潜んでいること。 そのバケモノは人間と変わりない姿かたちをしていること。
そしてもう既に人間が何人も殺されていること。
自分達は結社員で、村長に人狼退治の為に呼ばれたこと。 その中には人狼を見つけ出す能力を持ってる者が居ること。 だから今は命令に従って欲しいということ。]
『なぁに、長くてほんの数日だ。 準備に時間がかかるかもしれないけどな。 このグループに人狼が居なければすぐにまた解放してやるよ。』
(@4) 2010/02/16(Tue) 18時半頃
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[いつも陰気くさい相棒はいつもと変わらない調子で説明を終える。]
『何か聞きたい事は在るか? 在るのなら俺が居る間に聞いてくれ。
答えられる事なら答えてやっても、良い。 俺は一階に部屋を用意してそこに駐在している。 仕事をしてる場合は相手をしてやれないかもしれないが、そこは許せ。 訪ねてくるか、……そうだな。 もしくは紙にでも質問を書いてそこのコルクボードにでも貼って置くと良い。』
[一階の広間にあるコルクボードを指差す。]
(@5) 2010/02/16(Tue) 18時半頃
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『それじゃあ一度、解散だ。 各自準備を整えてくるように。』
[そうだらりと手を振れば、彼は集会場内にある自分の部屋へと戻って行った。]
(@6) 2010/02/16(Tue) 18時半頃
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[サイモンの背中を見送って、狼の毛皮を首に巻いた女は、 改めて自分の直接管轄の割り当てになった集会場内を見回す。
その場で説明を聞いていた者たちに向けて、 にっこりと水商売の娘がするように、 まるで隙だらけに見える、とろんとした笑みを浮かべた。]
(@7) 2010/02/16(Tue) 18時半頃
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──結社員の、ローズマリー・ペルよぅ。
[とん。と、手にもった猟銃を床におろして、 その上に両手を重ねながら、 これから数日、よろしくねぇ。と、女は名前と挨拶を述べた。]
(@8) 2010/02/16(Tue) 18時半頃
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─ 集会場 ─
[見回す顔ぶれの態度は様々。 溜息をついているもの。緊張しているもの。 ──まだ、これからおきるだろう事へ 想像が追いついていないように見えるもの──。
"数日"──不確定な数字、ともに過ごす顔ぶれを、 サイモンとは違い、部屋に戻らずに眺めていれば、 異国風の容貌をした男から声がかかった。>>12]
(@9) 2010/02/16(Tue) 23時半頃
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[手を広げる男に似た、 愛想、をのせた笑みを向け、こてり、と首を傾げる。]
ヤニクさん。
…ばっさぁむ、いぶん…長ぁいお名前ねぇ。
[まくし立てられた名前に、 一度では覚えきれないわ。と 復唱しかけ途中でやめ]
あら。ふふ。 手伝ってくださるの? ありがとぉ。
でもぉ。…このこが役に立たないときに人と会うのは怖ぃわねぇ。
[くす、くす。 護身用を兼ねる猟銃に体重を僅かにかけながら、笑い]
(@10) 2010/02/16(Tue) 23時半頃
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──あらぁ。これで、結社員って、いいこともあるのよぅ?
[言われた言葉に口を尖らせて言う。]
旅人さんに見える貴方から、あたしはぁ どんな職業がぁ、似合うようにみえてるのかしらぁ?
[首を傾けて男の表情を伺い、]
(@11) 2010/02/16(Tue) 23時半頃
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[緊張のほぐれぬらしき少年に、ヤニクを間に挟み、 にこぉ、と、笑おうとして笑っている笑みを向ける。] >>15
……えぇ、…"よろしく"ねぇ?
(@12) 2010/02/16(Tue) 23時半頃
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そおぅ?
[覚えられる範囲の名前を言い直す男に首を傾げて>>18 それなら、お言葉に甘えよぅかしら、と女は頷く。 答えられなかった話題には、ただ笑みを模るまま深追いはせず、 続く「生き方」の話に、まぁ。と、目を丸くしてみせた。]
心を通わせて、手を取り合った男と女は 夫婦となって、いつまでもしあわせに暮らしました。 めでたしめでたし?
…夢みたいに、しあわせなお話ねぇ。
[くす、くす。 その生き方そのものを、否定はせずに笑い]
(@13) 2010/02/17(Wed) 00時半頃
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でもぉ。そのお話で、 女がしあわせになるためには、条件があるものぉ。
[でしょう?と、問うように視線を投げ、 言葉を続けたヤニクに、満足そうに目を細くした。]
そ。尽くす相手の男がぁ、 とびっきりのぉ、イイ男でなきゃぁ。
ね?
[肩を竦めて告げられた自己評価に、それはぁざんねんねぇ。と、 答えて、挨拶を交わす様子を眺めて、男を見送った。]
(@14) 2010/02/17(Wed) 00時半頃
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あらぁ。…うふふ。 ボクには、嫌われちゃったかしらぁ?
[びくり、と怯える風情の少年に、視線を流して、>>19 しばらくその上で視線を止め、 笑みを刷いたままじっとその様子を伺う。] >>21 …あぁ〜、
だいたいいつも、何処にも、ひとりはいるのよねぇ。
貴方みたいなコトを言う人ぉ。
[少女が少年へ寄っていく様子も、そのまま見止めたままでいたけれど、横合いからあがる声に、くすりと薄い笑みを浮かべたまま「おかしい」と声をあげる青年に視線を向けた。]
(@15) 2010/02/17(Wed) 00時半頃
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[村の人間が、同調する気配に、綺麗な弧を描いていた唇の片側のみを釣り上げる。]
…あら、遅刻ぅ?
まだ、見てないお顔ねぇ。
[けれど、ぎぃ。と響く音に、 ゆるやかに顔をそちらに向けて、首を傾げた。>>22
兄、と名を呼んで駆けていく少女も、視界に納めながら。]
(@16) 2010/02/17(Wed) 00時半頃
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あは。
[お腹の音に遠慮もなく口をあけて笑い声をたて、 食事の準備、と数人が動き出すのに、 自身は加わらずも、けれど周囲に配る目は変わらない。] >>30
…そぉう?
[──嫌っていない。と、少年からの返答に、首を傾げる。]
やぁねぇ。べつにぃ、謝る必要はないわよぅ。 とりあえずぅ、あたしもぅサイモンの判定まちだしねぇ。
はぁい。…いってらっしゃぁい。
(@17) 2010/02/17(Wed) 01時頃
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[キッチンに向かう少年に、 猟銃から片手を離して、ひらり。とふった。
サイモンから、解散の宣言は告げられている。 それぞれが自由に動くことを、とめはしない。
──少なくとも、今は。まだ。] >>32
……だってぇ、物騒だものぅ。
[聞こえた言葉に、にっこりと笑みを浮かべて、返した。]
(@18) 2010/02/17(Wed) 01時頃
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["同じ村人"に声をかけられて緩む表情、 キッチンへ向かおうとする様子。 どれも、笑みの奥の目で──観察するように眺めながら] >>33
…そぉねぇ? よそ者の言うことだから信用できない?
[首を傾げて青年を見やって──、 微かに笑みを深める。]
そぉねぇ─────
["時期"を計るように、僅かな間が開いて、女は、目を眇める。]
(@19) 2010/02/17(Wed) 01時半頃
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[悩んでいる間に、言い直される一人称に、 きょとん、と瞬き]
あら。かわいーぃ。
[くす、くす。くす。と、 慌ててキッチンへ向かう背へ、音の無い笑いを零した。]
(@20) 2010/02/17(Wed) 01時半頃
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あら。そんなもの、だなんて、ひどおぃ。 これを使ってぇ、日々ぃ、 暮らしてる人だってぇ、いるでしょぅ?
このあたりにだってぇ、まだぁ、いるんじゃぁないのぅ?
[森の獣を撃つ。鳥を撃つ。狐を。熊を。──狼を。 そうやって、生計を立てている者だっているはずだろう。と、 女は言う。] それにぃ、 あたしたちは、 あなたたちの村長さんに呼ばれたから、 ここにいるのよぅ?
[何もこちらから勝手に村に押し入ったわけではない──。 と、女は主張する。 そうして、猟銃からは、けして手を離さないまま]
(@21) 2010/02/17(Wed) 01時半頃
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…、遅刻してきた、ねぼすけさんはぁ、 なぁんにも、聞いてないのぅ?
[彼は、どこまで。を知っていて──何を知らないのか。 それを探るように、女は首を傾ぐ。]
あたしのお話、聞いていくぅ?
[貼り付けた笑みの奥の目は、 ──目の前の遅刻者を値踏みするように、ちらちらと光っている。]
(@22) 2010/02/17(Wed) 01時半頃
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>>38
それはぁ、 猟師さんたちの狩場は、森だものぅ。
[彼らは、持っている意味がないから、もっていないだけ。 銃の持つ意味自体が、変わるわけではない。 すくなくとも、これは、『獣』に向けるためのもの。]
ふぅん。
ねぼすけさんはぁ、 なにがぁ、おかしいって思ってるのかしらぁ。
[おかしい───。と呟いて、 首を振る青年に、女は首を傾げた。]
(@23) 2010/02/17(Wed) 02時半頃
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……そぉう。
[説明は要らない。と伝えられ、 一応、と加えられる言葉に、 値踏みするような視線は、はずさないまま。
険しくなる表情には、──くす。と、逆に笑って]
……それじゃぁー、
[逸れる視線に、もったいぶった声で、 "先"を続けようとして──]
(@24) 2010/02/17(Wed) 02時半頃
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……。
んもぅ。
ねぼすけさんのうえにはらぺこさんなんて。 しょうがないわねぇ。
[二度も鳴る腹の虫に、気を削がれてふぅっと溜息をついて、 肩を竦めた。床に下ろしていた銃を持ち上げる。]
(@25) 2010/02/17(Wed) 02時半頃
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[台所の準備が整えば、暖かな茶が振舞われるだろうか。 話していた遅刻者からは視線をはずして、] >>36
……やぁねぇ。こわぁい。
[耳聡く聞きつけた男の呟きに、 怯えたように、襟巻の狼と視線を合わせる真似をした。]
(@26) 2010/02/17(Wed) 02時半頃
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[荒れることも、 不信を唱えることも、 不安を消そうとすることも、 怒りはせず、
ただ、女はくすりと無音の笑みを浮かべる。]
……さむぅいものねぇ。
[は。と猟銃を持たない手に行きを吐きかけ、 キッチンから僅かに流れてくる暖かな湯気に僅かに目を細め、
その後、特に、その後話しかけてくるものが無ければ、 狼の毛皮を首に巻いた女は、一時、 いずれ、持ち場となる場所を、後にする**。]
(@27) 2010/02/17(Wed) 02時半頃
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─回想、集会場広間─
[この外にも、結社員の仲間達は居る。 他の場所の担当者や、 ──『まだ話していない』のに、 逃げ出そうとする輩を捕まえようと待機しているもの。
それらの仲間と連絡を取ろうと歩きだし] >>43
…あらぁ。ありがとぅ?
[後ろから近づいてくる緊張している様にも感じる少年の声に、 振り返って、にこぉ。と笑みを向けた。]
(@28) 2010/02/18(Thu) 00時頃
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[女といえど、ローズマリーの背は少年よりは高い。 見下ろすように湯気を立ち上らせるカップを一瞥して]
でもぉ、それ、いらなぃわ。
[結社員の女は、変わらずに笑んだまま、 僅かに首を傾げたまま、少年の好意をすっぱりと断った。 罪悪感を抱いている様子の欠片もなく。]
(@29) 2010/02/18(Thu) 00時頃
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どうぞ、お気遣いなくぅ。
これでもねぇ、あたし、寒いところには、 縁がある出なのよぅ。
[びくりと息を呑み肩を震わす少年の様子にも、ただ笑みを向けたまま、優しげとも見える手つきで、彼を怯えさせた死んだ狼の頭を撫でる。彼女が首に乗せている狼の毛並みは、白に近い灰色の──冬毛の狼。]
(@30) 2010/02/18(Thu) 00時頃
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>>46 皆顔見知りでよく知っているからぁ、 そんな奴はいない。ってぇ、いいきれるのぅ?
そぉぅ。そんなに、皆をよく知ってるっていうならぁ、
"へんな態度をとる奴"が、出てきたときにぃ、
──あなた、たよりになりそうねぇ?
[外へ向かいながら、──くす。くす。くす。"笑み"のカタチに目元を作りながら、その奥の瞳で、女は遅刻してきた青年を見やり]
あは。
(@31) 2010/02/18(Thu) 00時頃
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やぁねぇ。
これ、自分に向けられるとでも、おもったのぅ? さっきも言ったけど、 これ、"獣"に使うためのものよぅ。
[くす、くす。]
だからぁ、あなたにも──、あなたの妹さんにも、 銃口むけたりぃ、してないわよぅ?
ねぼすけさんがぁ、あたしを襲ってきたら、別だけどぅ。
[笑いながら茶化して、]
(@32) 2010/02/18(Thu) 00時頃
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はぁい。それじゃあねぇ。
"この村の皆"を"よく知ってる"って言う貴方を、 頼りにしてるわぁ。
ベネットさん?
[ソファーへ向かう様子に、にこり笑ったまま、 するりと入り口へ向けて歩き、]
(@33) 2010/02/18(Thu) 00時頃
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>>54 あたしとしてはぁ、 呼ばれた以上、ちゃっちゃと済ませたいけれどぅ
ちゃっちゃ、と終わらせられるかは、
──貴方達次第、かしらね?
[胡散臭そうな女の声に、集会場の、寒さにぎぃ、と軋む蝶番を鳴らしながら、振り返り、そうと告げて、女の姿は外の白へとまぎれた。]
─回想、終わり─
(@34) 2010/02/18(Thu) 00時頃
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─集会場外─
[外に出たときにはまだ日があった。 晴れた空から降りる日光が、 白い雪にぶつかり目に飛び込んでくる。]
…眩しぃわねぇ。
[つんと乾かぬよう紅を塗った唇を尖らせて雪道を歩く。 雪が降ったあと、村人達が掻いた道を踏み、 さり。と少し氷を含んだ音をさせて足跡に足跡を重ねた。
村の中は通達が出たすぐだからか、沈黙の間にもどこか慌しく、 仕度をしに戻っている様子がちらりちらりと垣間見られた。]
(@35) 2010/02/18(Thu) 01時頃
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[向かう先は、村長邸の方。ある程度の人数を収容できる屋敷となると、数は限られてくる。集会場から見える村長邸にも、グループ分けのされた者たちが集められている。
──と、後方から、 歓声に似た、楽しげな声が上がった。>>71
鉄格子にぶつかって、そのまま、ぱっと弾ける雪球。]
(@36) 2010/02/18(Thu) 01時半頃
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[建物の中と外で、明るくやりあう声がする。]
………。げんきねぇ。
[襟巻の狼を頤へ引き寄せると、 そう、感想を呟いて、結社印の女はまた歩き出した。]
(@37) 2010/02/18(Thu) 01時半頃
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水商売 ローズマリーは、さり、さり、さり。と雪道を歩いていく。
2010/02/18(Thu) 01時半頃
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─村長邸→集会場─
[村長邸を担当する結社員との打ち合わせをすませ、 また、雪道へと戻る。
さく、さく。さく。
雪道を歩く女の足跡が残る。 カルヴィンに言った通りにか、危うくはなく そう、雪に不慣れとも見えない。
人形ほどの女が、村長邸の入り口から出て、 道の左右に掻き分けられた雪の間を歩きくるのは、 集会場の窓からも見えただろう。]
(@38) 2010/02/18(Thu) 23時半頃
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→ 集会場前 ─
[入り口を開くときに、ぎ。と蝶番の音がする。]
…──
[ちらりとそれを見て、目を細める。]
(@39) 2010/02/18(Thu) 23時半頃
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─ 集会場内 ─
[入り口すぐのところに敷かれた赤いマットの上で、 とん、とん。と、軽く足踏みをして靴についた雪を落とす。] >>197
乱暴ぉぅ。
[扉が強く開けられる大きな音に気づいて、 戻ったばかりの女はそちらを見た。]
入り口、壊さないでよぅー?
(@40) 2010/02/18(Thu) 23時半頃
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[広間に立ち入ってからも、そこから、あまり中へは入りこまない。 入り口を背にして、必ず、その場の全員が見える位置へ立つ。]
サイモンならぁ、今は、お仕事してるからぁ、 人のいるところには、出てこないわよぅ。
あたし達に、御用事ぃ?
["結社員"に、用があるのか。と、 女は、頬に皮の手袋をはめた指をあてて首を傾げた。]
(@41) 2010/02/19(Fri) 00時頃
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水商売 ローズマリーは、小悪党 ドナルドに訊ねかけつつ、コルクボードへも視線を滑らせた。
2010/02/19(Fri) 00時頃
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危なぁぃ。 怪我、気をつけてねぇ?
[キャサリンの車椅子が倒れたのに、一度だけ瞬き、 相変わらず猟銃を携えた女は、 壁の側を回るようにコルクボードに近づき] >>219
──身体弱い子がいるんだからぁ、脅かしたら駄目よぅ?
[キャサリンの世話は、既に動いている村人に任せきりで、 鋭い視線を送ってくる男に、緩い微笑みを向けた。]
(@42) 2010/02/19(Fri) 00時頃
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>>223
それはもちろん、 もう、行方不明者がでないように、対策してるのよぅ?
[コルクボードに目を通しながら、 嫌味とも取れる薬屋の言葉に肩をすくめた。]
サイモンがぁ、説明したでしょぅ? 人狼に殺された。──って、聞いてなかったかしらぁ。
それとも──
(@43) 2010/02/19(Fri) 00時半頃
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聞いた上でそれってことは、 薬屋さんは、 行方不明になっちゃった村人さんのことなんて、 どうでもよかったのかしらぁ?
(@44) 2010/02/19(Fri) 00時半頃
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そぅねぇ。
じゃあ、負担をかけないやり方が思いついたら、 教えてちょうだい?
やり方を考えてあげるまでの手も頭も割けないのよぅ。 あたし達だって、人手不足なんだもの。
[頬に手を当てて男を見やる。 それから、少し考えて、咳き込むキャサリンを見た。]
(@45) 2010/02/19(Fri) 00時半頃
|
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[その場で、少しだけ屈んで、]
びっくりしたでしょぅ? …転んで痛かったわねぇ。だいじょうぶかしらぁ?
[猫撫で声のような、あまったるさを含む声で、 キャサリンへ声を駆けなおす。 >>231頷きが返れば、えらいわねぇ。と、にっこり笑って見せた。]
(@46) 2010/02/19(Fri) 00時半頃
|
|
──あ。病気でつらかったら、 周りの人や、薬屋さんに、言うのよぅ?
きっと、気遣ってくれると思うからぁ。
[車椅子が傍で助け起こされるなら、うんうん。と柔らかく頷いてみせた。]
(@47) 2010/02/19(Fri) 00時半頃
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[サイラスの感想には特に何も言わず肩を竦めるだけで、 コルクボードを読む作業に戻る。] >>228
命令嫌いのおにぃさんは、乱暴ぉぅ。 お騒がせして、申し訳ないわねぇ。 大人しくしてくださるのは、助かるけどぅ、
でもぉ、 今、サイモンの集中が途切れると、 集会場にいてもらう日程が、伸びちゃうわよぅ?
[殴ること自体をはっきりと止めはせずとも、 ドナルドへは、釘だけを刺した。]
(@48) 2010/02/19(Fri) 01時頃
|
|
[ピッパからの視線には、気づいて、ちらりとそちらに視線を向けたけれど、すぐに逸れるなら、追いまではせず、コルクボードを読み終わり]
──ふぅん? 此処の地下、 豚肉以外もあるんじゃないかと思ってたけどぅ。
[保存肉の元が何か。なんて、はっきりとはわからない。 村人が言うならそういうものか。と、肩をすくめた。]
ヤニクぅ?
[添えられた名前の主を呼ぶ。]
(@49) 2010/02/19(Fri) 01時頃
|
|
[手袋から手を引き抜いて、こんこん。とコルクボードを叩く。]
ここの肉、他の人は食べられるんでしょぅ? あなたの国のことはぁ、詳しくないけどぅ 豚の肉と過ごすことも禁忌に触れるのかしらぁ。
村内でぇ、他の動物の肉がないか聞いてみるけれど、 代わりを持ってくるってぇ約束はぁ、できないわよぅ?
他の人にも、肉なしの生活をお願いするならぁ、 今から、運び出させるけどぅ?
(@50) 2010/02/19(Fri) 01時頃
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|
[そう、ヤニクへは意思確認を投げて、 次にカルヴィンを見て]
こっちで、内容を確認させてもらうことになると思うけどぉ 手紙を麓の郵便局まで届けに行くのはできるわよぅ。
た、だ、しぃ。
[ぴ。と指を立てる。]
──── 吹雪が、こなければ、ね。
[自然そのものから足止めを食らえば、 結社員の人間も、この村に閉じ込められることになる。と、 少年へは、注意点を添えて伝えた。]
(@51) 2010/02/19(Fri) 01時頃
|
|
>>241
それなら、ヤニクのご要望にお答えするのは、 おねぇさんを説得してからねぇ?
[すぐに運び出しはしない。と、答えて] >>240
──えぇ、そうしてくださると助かるのよぅ。
[大人しくしている、というドナルドに、 にっこりと笑みを向ける。
お好きな部屋をどうぞ。と二階に続く階段のある廊下を 手を上向けて指し示した。]
(@52) 2010/02/19(Fri) 01時半頃
|
|
[と、また新しい来訪者に、睫毛上下させた。まばたく。]
…結社の、…?
[手にある猟銃に手を添えて、 微かに、内容を訝るように眉根を寄せた。]
(@53) 2010/02/19(Fri) 01時半頃
|
|
[爪先から頭のてっぺんまで、 ゆっくりと郵便屋を観察するように顔を動かし]
……、…宛名は、誰になってるのかしらぁ。
[手紙すぐには受け取らず警戒した問いを郵便屋には流した。]
(@54) 2010/02/19(Fri) 02時頃
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|
>>246 はいはい。外からのお手紙、ね。 ええとぉ、届けるのは、カルヴィン──
[と、コルクボードを見て、ぴっ、と、 貼り付けられたメモを剥がした。]
──クレメンツ宛、でいいのねぇ?
[そう、カルヴィンへは軽く確認をとりながら、 郵便屋に質問をする様子に、郵便屋に視線を向けなおした。]
(@55) 2010/02/19(Fri) 02時半頃
|
|
さて、
…郵便屋さん、 他にも、ここの人たちあての手紙があるなら、 渡してもらえるかしらぁ?
[そう郵便屋へは声をかけて、今日はすぐには外に出ず、]
で。他に、まだ、あたし達に用事がある人はいるぅ?
[一応、残っている顔に確認をとってから、 サイモンがいる部屋と向かう。]
(@56) 2010/02/19(Fri) 02時半頃
|
|
─集会場一階、サイモンの部屋─
[こつこつ、こつ。と、廊下を行く足音。 目的の部屋の前に立ち、ここん、とノックをして、 少しばかり人を廊下に立たせるには長い時間を廊下でまつ。]
『……………入れ。』
はぁい。ありがと。 お邪魔するわねぇ?
[相手ができない時間かどうかを計るための習慣をいつもどおりに交わして、扉を開けた。]
(@57) 2010/02/19(Fri) 03時頃
|
|
[椅子に座って、頭を抱えるようにしている様子は、 傍から見れば、何をやっているのかはよくわからない。 同じ力を持たない身からすれば、 仲間であっても、 サイモンが何をやっているのかはいまだによくわからない。]
『何の用だ。』 [それでも、向けられる陰気な視線に、 にっこりと艶やかに笑ってみせる。]
あたしの担当にぃ、 やたらと、若い子が多いのはぁ、 あれ、嫌味なのぅ?
[ランダムの割り振りだ。と、わかってはいるけれど、 軽く、相棒の男へは、棘を投げた。]
(@58) 2010/02/19(Fri) 03時頃
|
|
[もっともサイモンからは、 『村人の振り分けはくじだ、と知ってるだろう。』と、 そっけない答えが返るだけだったが。 少しだけ、唇を尖らせてみる。 彼に効果がないのは知っているのだけれど。]
でもぉ、 担当者の振り分けは違うじゃなぁい?
───、…まぁ、いいけどぉ。
[首に巻いた冬毛の狼の毛皮に、顔を埋める。 銃口を床に置いて杖代わり、少しだけ口ぶりは拗ねたよう。]
(@59) 2010/02/19(Fri) 03時頃
|
|
女だろうがぁ、 若かろうがぁ、 …子どもだろうがぁ、
あたしが一番、狩りを、躊躇しないものぅ。
[少しだけ目線を伏せ、狼の──まだ、若い狼の毛皮を撫ぜる。 ──手触りを確かめて。くす。と、小さく笑った。]
それでぇ、
(@60) 2010/02/19(Fri) 03時頃
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[女の顔は、笑っていても、見るものが見れば、 すぐ、その奥の目は、笑っていないと気づけるだろう。]
─── グループの、結果は、どーぉ?
[小首を傾げて、変わり者の相棒に訊ねる。 夜になって風が出てきたのか、 ── かた、かた。と、窓が鳴った。**]
(@61) 2010/02/19(Fri) 03時頃
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