20 Junky in the Paradise
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[ばたばたと白い裸体に零れてくる血に混じる冷や水。 見開いた瞳だけでなく全てを覆い―――…]
ゲホッ ゲホゲホッ
[喉に流れ込んだのは酸素でなく水。 身を返し俯いて吸い込んだ水を吐く。
ヴェラがヘクターに反応するより遅れ、 床に手をつき俯いて血まみれの背は蠢いた]
…ハ ッ
[洗い流されたヴェラの身を流れ出す赤。 流し見る視界は揺れて世界は歪む]
(126) 2010/07/12(Mon) 23時頃
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[見つけたもの全てに噛みついた男は、今や喉から血を流し、命を流してゆらりゆらりと歩いていく。何がしたいのか、どこに向かうのか自分では理解できず、足の向くままに。
壁際まで来て、頼るように体をもたれさせ掛けると、そのままずるずると床に座った。重い体と頭を壁に預ける。窓を割った時に散らばったのであろうガラスを見つけて、右手で強く握りしめた。これ以上意識が朦朧としないように最後の抵抗。ガラスは皮膚を破り、肉に刺さって、余計に血を奪っていく。 窓の外では噴水の側で二つの人影が揉み合うような動きをしていた。 ぼんやりそれを眺めて――血を失った頭は、それに対する心の動きを何にも感じず。 ただ、ガラスを失った窓から空を見上げて一言呟いた]
ああ、綺麗だなぁ。
(127) 2010/07/12(Mon) 23時半頃
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[洗い流された白い背中には未だ硝子片が刺さり、 たらたらと無数の赤い筋を引いていく。
危機感からか視線が追うヴェラは窓外を見上げていて、 空より其処に人影を見て眉根を寄せる]
ケホッ
[開く口は名を紡げずよろめき立ち上がる。 冷やされた身は一気に感じるものもあり―――…
崩おれる。
焼ける程に全身が痛くて小刻みに震える身。 爛れ裂かれ傷ついた身は動く事を拒み床に這う]
―――Kerberos....
[名を知らぬ男を呼ばわるともなく囁いて、 半ば力尽きるように身を支えていた腕が折れた]
(128) 2010/07/12(Mon) 23時半頃
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長老の孫 マーゴは、無様にぐしゃりと床に這う。
2010/07/12(Mon) 23時半頃
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[目の色に生気はなく、茫洋と宙を、空を見つめるだけ。 後ろの方で崩れる音がした事に気付いているかどうかも定かではない。 首筋の傷跡を抑えていた左手が、重力に負けたようにずるずると下へ落ちた。傷はいまだ血を排出しているけれど、初めのような勢いはなく惰性で流し続けているよう。 力の入らない腕で体を抱きしめるように両腕を回すと、筋肉の動きに反応するように上半身が傾いて、倒れた。]
さむい、な。さむい。 かぜひいたかな。あしたはかいぼうがくのじっしゅうがあるのに。
[指先がひくり、動く。そういえば抱きしめてくれた人は誰だったろうか。暖かかった、人の体温を思い出す。 どんなに体に腕をくっつけても体温は上がらず冷めたまま。温もりを求めるように絨毯に頬を擦り付けると、ガラスの欠片が引っ掻き傷を作った]
(129) 2010/07/12(Mon) 23時半頃
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ように、って使いすぎですね。日本語が美しくない^^
(-67) 2010/07/12(Mon) 23時半頃
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ホルマリンと、エタノール、トリプシン それから……氷酢酸。アルシャンブルーも……。 透明骨格標本、作らないと。 硬骨を赤く、……染めて。瓶に……。
[意識は漂い、いつかの学友と話す姿が浮かんでは消え いつかの彼女を抱きしめる姿を思い出しては沈めていく。 呼吸は弱く途切れがちで、ヒュウヒュウと耳障りな風の吹く音を残して消えていく。鼓動と同じリズムで流れ出る血は、首元の赤い水たまりをゆっくり広げていった。
ぼやけた視界に移りこむのは、いまだ1人で踊り続ける赤髪の女。 1人で踊るバレエはあちらへヒラリ、こちらへヒラリと残滓を巻き上げ 見る者を誘惑する。 きっと、彼女は――ダンス相手が、スティーブンが好きだったのだろう。 そうは思っても、敵わない恋の舞踏の美しさに最後の笑みが零れた**]
(130) 2010/07/13(Tue) 00時頃
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多分これでおっけ。 やったよ、俺!初めて死ぬフラグ立ててソレを遂行できたよ!!!!頑張った!! 無理やり部分が多かったかもしらんけど!!
(-68) 2010/07/13(Tue) 00時頃
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