64 色取月の神隠し
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そう怖がらないどくれよ、たまこ。
[不安げな様子に、苦い笑みを向け]
あたしはね、あんたやひなたのことが好きなのさ。 ――本当だよ。
[簪に潜む九十九へも、それは聞こえているだろう]
「よそ者」のあたしらにも、親切にしてくれた。 団子をくれてさ、雉を焼いてくれてさ。 ああ、店に来てくれて、喋ったのは、楽しかったねえ。
[語る眼差しは、柔らかく]
(46) 2011/09/20(Tue) 00時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2011/09/20(Tue) 00時頃
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ヤメロ
ヤメテ コナイデ
[火は一瞬激しく燃えて、手を引かせようとその肌を焼いた。>>+36]
モウ 嫌 ダ
(+38) 2011/09/20(Tue) 00時頃
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明之進君と友達になれて、それでアヤカシだって聞いて本当に嬉しかった。アヤカシと行けるというのは、嬉しかった。
でも、やっぱり、行く時は。 たまこ姉ちゃん―心配だった。 残されていく人が、心配になったんだ。
[連れて行くと言った瞬間。短い時間の中で喜びと不安が重なって。ある種の覚悟を決めるまでずっと戻りたいと行きたい、入り混じった思いが、流れ出ていた。]
(47) 2011/09/20(Tue) 00時頃
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人の子は知らないものを恐れ、分からないものを爪弾いてきた。 それは遥か昔から変わらないし――きっと、遠い先にも変わることはないだろうさ。 [永い歳月を、人の子の傍らで積み重ねた鵺は告げる]
だから人の子はあやかしを恐れ、あやかしは人の子に恐れられる。……それこそが両者の境だろうね。
(48) 2011/09/20(Tue) 00時頃
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たまこは、芙蓉を見たまま、ぽかんと、口をあけて、固まっている。
2011/09/20(Tue) 00時頃
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ああ、そうだ、いっぺいた。 あたしの名を、名乗ってなかったねえ。
あたしは、芙蓉。
[立ち上がり、一同を見渡して]
あんたたちの言う、あやかし、さ。
(49) 2011/09/20(Tue) 00時頃
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たまこは、芙蓉を見たまま、ぽかんと、口をあけて、固まっている。
2011/09/20(Tue) 00時頃
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/* あああああああああ うながし しっぱい したあああああ
(-23) 2011/09/20(Tue) 00時頃
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[手を伸ばしている人。その人を見て 変わった己の姿を見て、恐怖した少女の姿を思い出した。
そして、消えた。 どれだけ探しても、もう見つけられない。
己に残されたのは、少女の笑顔と怯えた表情の記憶。
あの笑顔を求めて、怯えていた表情は嘘だったと思いたくて ずっと探していた。]
(+39) 2011/09/20(Tue) 00時半頃
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>>37
……そうさ、人の子は普通、おたまちゃんのように 己たちみたいなを得体の知れないのを恐れるものさ。
[>>43怯えの色を隠せぬまま、後じさる たまこを引き合いに出して] けど、日向ちゃんが それでも尚、怖じずにいられるのは何故だと思う?
簡単だよ――日向ちゃんは人の子でありながら、既にあやかしに近いところに立っていたからさ。
(50) 2011/09/20(Tue) 00時半頃
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僕の勝手な推量だけど。明之進君は前に、同じような―似たような別れをしたんだと思う。
さよって、多分女の子の名前。 みたいに、いなくならないで、って聞こえた…。 [そんなことを、あの狭間で聞こえていたのを覚えている。]
僕は帰ってきたかった。間違いないと思う。 だってたまこ姉さんの顔見たとき、すごい嬉しかったんだ。心配させてごめんって、ごめんって…帰ってこれたんだって。
でも、どうしよう、僕はまだ明之進君に何も言えてない…!思いを伝えられてないんだ!
[安堵、後悔、他入り混じる暴発が、涙を誘発させて。 ひたすらに、涙を零した。]
(51) 2011/09/20(Tue) 00時半頃
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いっぺいたは、あきのしんと一緒に行くのを、喜んでくれたんだろう? でも、たまこを残していくのは心配なんだね。
たまこは、いっぺいたがいなくなるのが、いやなんだね。 あきのしんのこと、今も友達だって、思ってくれるんだろう?
だったら、さあ。 ふたりとも、一緒に隠世へ来ちゃあくれないかい。
[たまこと一平太へ、交互に視線を向けながら、誘う]
(52) 2011/09/20(Tue) 00時半頃
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[そして、一平太。 友達だと思っていた彼が、本当は友達ではなかったのだろうかと あやかしなど、友と思っていなかったのではないかと
少女の記憶が、一平太の消えた事実をそう思い込ませる。]
(+40) 2011/09/20(Tue) 00時半頃
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どうすんだこれwww誰落とせばいいのwww
(-24) 2011/09/20(Tue) 00時半頃
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一平太は、芙蓉の名を>>49涙目になりながら覚えた。
2011/09/20(Tue) 00時半頃
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[そして青い火は、悲しみと寂しさを強い憎悪へ変えながら燃える。]
(+41) 2011/09/20(Tue) 00時半頃
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涙目で覚えられたwww ちょっと不意打ちで噴いた。
(-25) 2011/09/20(Tue) 00時半頃
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/* 今、けさらんぱさらんなのは 実はさよに怖がられたからなんじゃないか、という説。
(-26) 2011/09/20(Tue) 00時半頃
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[恐れるのは、知らぬから 知らぬもの、わからないもの、理由のつかない災い それらを恐れ、なくそうとするのが人の子]
>>48
じゃあ…お互いに知り合えば…? これまでがそうでも… わたし、もう知ってる… あやかしが、恐いばかりでないって。
[藤之助の言葉に、誰に言うともなく呟いて 呆然としていた表情を徐々に戻す]
>>46 [芙蓉の言葉は、ゆっくり、たまこの心に染み込んでいく]
わ わたしも 楽しかった。
(53) 2011/09/20(Tue) 00時半頃
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いっぺいた……あんたも、優しい子だね。 あきのしんのために、泣いてくれるのかい。
ねえ、でも、泣くことはないんだよ。 もう一度、会いに行けばいいじゃないか。 こんどはたまこも連れて、さ。
そうしたら、あの子もきっと喜ぶよ。 もう、寂しくなくなるんだもの。
[ぼろぼろと涙を流す一平太に、手ぬぐいを差し出した>>51]
(54) 2011/09/20(Tue) 00時半頃
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/* 読めない!! 色々考えてみたけれど、さっぱり読めない!w
面白いけど、とてもまよう!
(-27) 2011/09/20(Tue) 00時半頃
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……そう言えば。 日向ちゃんは己の本当を見たいと望んでいたっけ。
一平太くんは秋月の旦那の弟子らしいから、興味はあるのかな。 けれど、たまこちゃんには刺激が強いかもしれないねェ。 [哂う鵺の眸から、ごぼり闇が零れた。 森がざわめき、ひょう、ひょうと虎鶫の不吉な啼き声が響き渡る]
(55) 2011/09/20(Tue) 00時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2011/09/20(Tue) 00時半頃
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/* Σ
ご降臨なされる……
(-28) 2011/09/20(Tue) 00時半頃
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/* いまけさらんじゃなかった…… ぼくいまもえてた。
[けだまがはげしくもえている。]
(-29) 2011/09/20(Tue) 00時半頃
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/* けだまだとだれもこわがらねーよ! ということでけさらんになるまえにべつのすがただったんでしょう。 なもきまっていない、おそろしいあやかしだったのです。
(-30) 2011/09/20(Tue) 00時半頃
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/* 鵺さまかっこいい
(-31) 2011/09/20(Tue) 00時半頃
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/* 多分この流れしかないと思う方向になっとるます。 しかし日向さんの行為を無碍にもできんのう。
(-32) 2011/09/20(Tue) 00時半頃
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[明之進や辰次との繋がりを芙蓉が語れば、 薄茶は仄かに驚きを乗せるが、直ぐに眼差しは柔らかに]
“芙蓉さんが、あやかし……”
[怖くないのかと問うたまこには、 曖昧に眉を下げて、先刻消したばかりの文字跡へと目を落とした。 捕まえようとしている、その言葉に懐疑的であったためだろうか。]
(56) 2011/09/20(Tue) 00時半頃
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ありがと、たまこ。 あたしらはね、ただ人の祭りを見に来ただけなのさ。 現世と隠世が繋がる束の間、滅多に無い「逢魔が時」にね。
[楽しかった、と言うたまこへ、笑みを返す>>53]
でもごめんよ。正直言うとね。 今日ここへ来るときには、たまこに何かの力があることは、知ってたのさ。 もし、それが、あたしらが祭りを楽しむ邪魔になるようなら、無理矢理にでもあんたを里へ隠しちまおうって思ってた。 ひなたのことは、知らなかったけどね。
だけど、もうすぐここの祭りは終わる。どっちにしたって、そろそろ帰らなきゃならないんだ。 今は、本当にね、あんたたちと……今度はあたしらの祭りで遊びたいって、思ってるんだよ。
あっちの里のこともね、知って欲しいって思ってる。
(57) 2011/09/20(Tue) 00時半頃
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“私も、芙蓉さんのこと 好きだよ。 芙蓉さんだけじゃない、今までに出会った皆の事も ”
[雉を介した出会いに驚いたこと。 薬を売って貰って、ぎこちない話をしたこと。 筆談が苦手な彼女にはもしかしたらこの言葉も通じないかもしれないけれど、一平太の独白を聞き、たまこの様子を気遣わしげに瞳に映しながら地に枝先を走らせる。]
“たまこちゃん……は、 やっぱり恐いと思うかな。 私は………”
[その先は書き留めず、首を振る。]
(58) 2011/09/20(Tue) 00時半頃
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>>54あ、どうもありがとう。
[手ぬぐいでごしごしと目じりを拭く。 その動きは単に自然、警戒の色は見えないだろう。]
明之進、に、会いに…? たまこ姉さんと―?
(59) 2011/09/20(Tue) 00時半頃
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[激しく燃える火が、傷ひとつない白い手を焼く]
…………っ
[痛みに慣れぬ娘は、歯を食い縛る。 表情が崩れ多量の汗が滲んでも、構う事はなく]
明之進……。聞いて。 嫌ならすぐに忘れてしまっていいから、今だけは聞いて欲しいの。
[我知らず呼称を変えながら、明之進に呼び掛ける]
私、明之進に謝らなきゃ、って……。 あの時、姿が変わっても、同じ明之進だと信じられなかったこと。 ごめん、って、言いたかった。 だからずっと……探してて……。
(+42) 2011/09/20(Tue) 00時半頃
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>>49
[はっきりと、芙蓉があやかしだと名乗るのを聞く 蓬を探して知り合った、薬売りは、あやかしと聞いても 思い出せるのは、親切に蓬を売ってくれたり 美味しそうにおにぎりを食べたり、嬉しそうに団子を受け取る姿]
芙蓉さん…変だなあ。 わたし、今、ほっとしてる…
だって、わたしたちを捕まえる人間じゃないかって… あれ?やっぱり、変… 自分があやかしみたいなこと…
(60) 2011/09/20(Tue) 00時半頃
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