153 unblest blood
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……?
[ふと声が聞こえた気がして、振り返った。 リビングの方向。確かに同類である彼の声だと思ったのだが、そこに彼の姿はない。
同じ方向にある彼の気配と、吸血鬼の気配。 それの一つが失せた。
それと同時に、願うような彼の声も聞こえる]
(+6) 2013/12/07(Sat) 15時半頃
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幸せ、に……?
[その方向には二人分の気配しかない。 そもそも、この島にいる面子はあの二人を除いて全て此処に揃っている。
ならば、彼が幸せを祈った先にいるのは。
――驚いた。 其処に至るまでにどんな道があったのか知らないが、彼は殺される側の為に殺していたのか。
ただ自分の為に灰の山を作り上げたフィリップとは異なる価値観。
同種の生き物であっても、個体ごとに考え方は異なる。 そんな当たり前の事を、フィリップは死んでしまってから知ったのだ]
(+7) 2013/12/07(Sat) 15時半頃
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[羨ましかった。 彼に――というか、誰かに幸福を祈られながら死んだマドカが。 自分がこんな結末を辿ったのはどう考えても自業自得だと、痛いほど理解していても。
続くサイラスの言葉には、届く筈もない返答を]
……ほんとにね アンタともっと話しておけば良かったよ
(+8) 2013/12/07(Sat) 16時頃
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誰が殺してたっていいさ、サイラスさんが生きていくのには関係のない事だよ ……俺もよく覚えてないし
[今更会話を重ねたところで何の意味もないのだが。 他にする事もないし、一人遊びを続ける事に――
したのだが、続く言葉はあまりに衝撃的で。 孤独の色と安堵に混じった『お前』は、自分を指す言葉なのかと狼狽えた。 他の思い出深き存在の事かもしれないが、聞き返そうにも声が届かない]
……そりゃ、俺たちが行き着く先は同じだろうけどさ アンタはまだこっち、来なくていいよ
この身体動きにくくてしょうがねェや
[人の身であったなら、まだ涙も零せただろうに]
(+9) 2013/12/07(Sat) 16時頃
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/* 小島に留まる魂になるってwikiに書いてあったので成仏出来ない前提でロル書いてるんだけど、エピったら普通に成仏していいよな流れだったらどうしよう
サイラスさんの赤ログ読んで泣いてる人はこちらです
(-33) 2013/12/07(Sat) 16時頃
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[死んだ場所に、自分の魂はあった。
ならばあの世話焼きの、少女のような女性が目覚めるならあちらか。 重い足を動かす。言葉を交わせる存在に会いたかった**]
(+10) 2013/12/07(Sat) 16時半頃
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―グロリアの部屋―
[ダガーを染めた血が灰となって零れ落ちれば、その繊細な装飾にも漸く目を向ける余裕ができた。 些か自分には似合わなく思えたそれの持ち主のことを思った時、そのシーシャ>>62から労りの言葉、そして問いが掛かり、瞬いた。]
……随分と親切なもんだな、さっきから。
[シーシャがフィリップを疑っていたのを見ていても、未だ信じ切れるものがある訳では無かった。 そしてそれは相手もまた同じでは?と思ったが故に、こんな言葉が洩れてしまったが]
でも、だったら、有難く借りさせて貰うわ。 ……後で返す。
[今はリビングに戻るより、まだ少しだけこの場に留まらねば、という思いがあった。 それ故にこの時はシーシャに頷き、ダガーを手にし続けた。**]
(72) 2013/12/07(Sat) 18時半頃
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サミュエルは、シーシャに話の続きを促した。
2013/12/07(Sat) 18時半頃
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/* サミュエルは、留まって貰ったのならごめんなさいー!!
(-34) 2013/12/07(Sat) 18時半頃
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/* キリングられ初めてなので謎のテンションになりながらログ何度か見直してる(
うにゅー、お返ししきれますかね。
(-35) 2013/12/07(Sat) 18時半頃
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[>>44首が切断されれば、フィリップの身体は灰となって崩れる。女の方にも飛んできた血も留まる事なく床に落ちて。
グロリアのものとは少し色味が違うそれは、女が過去に見た事のあるもの。 しかし色だけで判断する事は出来ない、と思っていた。色で判別できるのなら、とっくにその判別方法は知れている筈で。 女は瞑目するサミュエルの顔をじっと見ていた。
>>45彼の独り言は耳に入ってきたが、聞こえなかったふりをする。]
(73) 2013/12/07(Sat) 19時半頃
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[女がフィリップの殺害に手を貸したのは、サミュエルが仕損じる可能性を考えていたわけではない。
――サミュエルが偽物で、フィリップが陥れられた哀れな羊であった場合を想定に入れていた。 もしそうであれば、グロリアを殺したのはフィリップ以外という事になる。そして、その場合にはサミュエルがダンピールの可能性が高いとも。
人を一人殺すには労力が必要で、女の膂力は男のものよりも劣る。それは吸血鬼の身でも同じ事で。 だから女は体力を温存する為に手助けする側に回った。 もしフィリップがグロリアを殺したと確信が持てていれば、獲物を奪い取ってでもフィリップを殺そうと試みただろう。
自分を見た、という言葉を、グロリアの弔いをしようと動いていた姿を信じたいと思う。 けれど、そう思うからこそ。 女は自身の目でフィリップを見定めなければと考えていた。]
(74) 2013/12/07(Sat) 19時半頃
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[>>69シーシャのフィリップに掛けた言葉への答えは女も知りたかったが、フィリップは既に死んでしまって聞く事は出来ない。 やがて>>62労わりの言葉と共に、シーシャが貸したダガーを持っているかどうかをサミュエルに尋ねる。
>>72サミュエルはダガーを持つ事を選択し。 後で返す、という言葉を女は黙って聞いていた。
――どうかそれが叶えばいい。 サミュエルもシーシャも自分と同じ吸血鬼であるならば、生き残って欲しい。 彼らの事は嫌いではないから。]
(75) 2013/12/07(Sat) 19時半頃
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[>>40ジリヤの言葉を女は黙って聞いていた。 ママと聞いて彼女の表情が変わった>>29のを思い出す。
――本当、皮肉だよね。 愛する存在を殺す運命なんてさ。 でもボクは吸血鬼になったおかげで復讐を果たせたから、そう捨てたものではないと思うよ。
そう、心の中のみで相槌を打ち。]
――…?
[>>63海に還るか、というシーシャの問い掛けが彼女に向けば、その真意が分からずに僅かに目を瞬かせた。*]
(76) 2013/12/07(Sat) 19時半頃
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[>>70ジリヤに問いかけを向けて、やがてシーシャはその場から立ち去ったか。 女はダンピールが一人であればいいとは思うが、フィリップがダンピールであっても、もう一人仲間がいる可能性を捨てていなかった。
単身で吸血鬼の集まりへ踏み込む事は、自分ならしない。 嵐で閉ざされた孤島は逃げ場がない。 自分のような存在が居れば、四人に囲まれたフィリップのように窮地に立たされる危険があるわけで。 しかし、もしもその中に復讐したい相手がいるのならば女はそれでも身を投じるかもしれないが。]
(77) 2013/12/07(Sat) 19時半頃
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[グロリアの部屋にジリヤは残っていただろうか。 女は自分のワンピースに掛かった砂を手で払いながらサミュエルに声を掛ける。]
――君が告発したフィリップを見定めさせて貰うよ。
[能力を使って、とは言わない。 彼が本物でも、偽物でも。わざわざ名乗らせなかったのにこの場で口にする事はしない。
此処に来るまでに行ったフィリップとのやり取りは楽しかった。けれどその中でも彼が答えなかった部分もあり。 それは彼がダンピールだったからだったのだろうか、とも思えるが。
女は無造作に自分の長いスカートの裾をめくる。 一応はサミュエルからは見えぬように角度は変えたが、それでも膝下くらいは見えただろう。]
(78) 2013/12/07(Sat) 20時頃
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/* 痴女じゃないです。多分。
(-36) 2013/12/07(Sat) 20時頃
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[両の太腿に巻いた革製のベルト。 ホルダー部分には簡素な鞘に入った小ぶりのナイフが固定されていた。
投げて使用するか、相手の意表をつけば首筋を掻き切る事の出来る程度のもしもの時の為の武器。 しかしこれでは一撃でダンピールを仕留める事は出来ない。 女はその一方を手に取る。 今の目的では、これで十分。]
―少し離れていて。
[そう言い置くと、女はそのナイフで自分の左手の甲を傷つけた。 そして、フィリップの灰の上に手の甲に滲んだ真紅を落とす。]
(79) 2013/12/07(Sat) 20時頃
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[やがて灰の上から現れたのは、紅い猫の姿をしたモノ。 聲持たぬそれが真っ直ぐに飛び掛かってくれば、女は躊躇なくナイフで切り裂く。 猫もどきはすぐに形が崩れ、紅い砂となって床に落ちた。]
――ふぅ。
[女は安堵の籠った息をつく。 サミュエルは本物の異能の持ち主で、フィリップが紛れもないダンピール。 信じたかった事が自分の手で導き出せて。]
うん、フィリップは間違いなくダンピールだね。
[それを見た者はどんな反応を見せただろうか。 必要ならば、簡単に説明をした後にこう付け加える。
信じる信じないは任せるよ。 もし疑うのなら、自分の血を落としてごらん。 多分、何も起きないから、と。]
(80) 2013/12/07(Sat) 20時頃
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/* ベルトにナイフ装備(ガーターベルトはイメージと違った)、という誘惑に勝てませんでし、た。
(-37) 2013/12/07(Sat) 20時頃
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/* シーシャは発見どうもですよ。 しかし一本吊りになりそうで…。いや、まだどうなるか分かりませんが。
疑われる可能性もあるようにしてみたけれど…、下手だな>< そして喉…灰を白に回したい!
(-38) 2013/12/07(Sat) 20時頃
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―回想/グロリアの部屋―
[瞬くサミュエルが返した声>>72に男は軽く肩を竦める。]
親切? 体力温存の助けをしてもらったんだ。 労いの言葉くらい掛けるのが礼儀だろ?
[身につけている得物はもう一本ある。 対の一つを手にしたままのサミュエルに]
――分かった。 それ、お気に入りだから無くしてくれるなよ。
[くつりと笑い、繊細な装飾の施された鞘を手渡し預けた。]
(81) 2013/12/07(Sat) 20時半頃
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サミュエルは、クラリッサに話の続きを促した。
2013/12/07(Sat) 20時半頃
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―リビング―
[グロリアが判じたこと>>80を男は知らない。 フィリップの正体確かめようもないままに 再び呪詛を受けたと思しき、灰を目にしている。 グロリアの時と同様に マドカが身につけていた衣服が残るを見れば 灰となった者が誰であるかは知れよう。]
――――。
[フィリップがダンピールであったとしても 態々マドカに呪詛を齎すとは思えなかった。 グロリアの部屋に居たものを狙うのが自然に思えて]
……っ。
[これで終わりかと紡いだジリヤの声>>68が過る。 終わりであって欲しいと望んだ男は 終わっていないであろう事を、悟った。]
(82) 2013/12/07(Sat) 20時半頃
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/* シーシャめも
●REC…w 足チラの事なのかな?かな?>クラリッサのいいところ
使用後モードだし、非常時だから、それくらいで照れたりしないんだよ!
(-40) 2013/12/07(Sat) 20時半頃
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クラリッサは、サミュエルに話の続きを促した。
2013/12/07(Sat) 20時半頃
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/* ●REC:クラリッサのいいとこ:●REC
(-41) 2013/12/07(Sat) 21時頃
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/* 中の人が疲労のせいでとんでもない下ネタ方面にいきそうになって、落ち着きたまえよと。
→マドカ(っ・д・)三⊃)゚3゚)'∴:. ガッ←我。
(-42) 2013/12/07(Sat) 21時頃
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[押し倒されるのは正直嫌いだ。 いくらか年月が過ぎたというのに、自分が人としての生を終えたこと、人としての理性を喪ったこと、そうして吸血鬼として二度目の生を受けたこと。
微睡みのままに止まった呼吸を戻し、そうして霞む視界で見えた顔見知りの青年を思い出す。
辺りは自分のものと、自分が刺殺した者の血の匂いにまみれ、そうして馬鹿な男達の脳髄を軽くイカレさせたシンナーの匂いが充満していた。
そんな目覚めを思い出させる]
(+11) 2013/12/07(Sat) 21時頃
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/*
生存者の名前、最初の一文字が クラリッサをのぞいてサ行な件。
(-43) 2013/12/07(Sat) 21時頃
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[まどか、まどか……っ
痛みの伴う微睡みと、強く身体を押さえつけられる痛み。背中が痛むのは山小屋の床に押し倒されただけではなく、そこに人としての生を負えさせた致命傷を負ったから。
獣欲のままに呼ばれる名前は、なんとおぞましかった事だろう。 それでも、霞む視界の中。
自分の名前を呼ぶ幼馴染みの青年に両腕を伸ばし、その首に絡めた。
私は知らず笑っていた。シンナーと周囲に転がる死体と、そうして殺した女に縋る頭のイカレた男は殺した筈の女の腕が伸びている事に気づかずに。
そうして覆いかぶさる男の首筋を、吸血鬼としての生を受けた衝動のままに、かぶりついた。
それが、吸血鬼としての目覚め]
(+12) 2013/12/07(Sat) 21時頃
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─灰になるまで─
[一瞬何が起きたか理解出来ずに、背中に感じた床の感触に私はあの忌まわしき目覚めの時を思い出した。
けれども今自分の身体を押し倒しているのは、グロリアの邸に行く船で出会った青年>>64。
吸血鬼だと思い、もしかしたら自分を脅かす存在かもしれない、そんな相手。
サイラスは何て言っていただろう、どうしてこんな事になっているのだろうと、呆然と見上げながら記憶を整理する]
(+13) 2013/12/07(Sat) 21時頃
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