192 革命の嵐
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―裏通り→淫売宿― [軽い外出のつもりだったので、服の質はあまり上等なものにはしなかったが。 それでもなお、この近辺を歩いていると、やや裕福であるようには見えてしまうかも知れない――エリアスの懸念はそれなりに的を射ていた。 豪奢とは言わないものの粗末とも言いがたい腕時計は鞄にしまい。 引ったくりを警戒して、鞄は身体に密着させ、目的地へ。
目的地へ辿り着けば、まだ周りを十分に警戒しつつ、淫売宿へ足を踏み入れる。 受付の人間から“お独りですか?”と、暗に女の工面が必要か問われ……問いかけに対しては首を振り、先ほど拾ったビラ(>>22 >>29)を見せることで返答とした。]
……心配不要です。僕は政府の側ではない。 イリヤ・アレクセイヴィチ・クラシコフと言います。 …………ええ、本人です。そこまで驚かれなくとも。
[どうやら自分の名を知っていたらしい受付の者に対して、軽く苦笑して返し。 表情を引き締めて、彼に問いかける。]
取引をしたい。 あなた方にも得になると思いますが……話せる方は、居ませんか? [真剣に問うて、首謀者か、それに近しき者が応えてくれるのを期待して、待つ。 門前払いの目に遭うのかもしれないが]
(58) 2014/09/03(Wed) 16時半頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 17時頃
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[呆然としながら、従僕に促され退室するしかなかった。]
三ヶ月、か………………
[帝都へと戻る馬車の中で揺られながら、気持ちを整えて。いや、まだ三ヶ月もあるのだ、と思い直し、次のパトロン候補に思いをめぐらせる。]
何か新しいか楽曲を………… そう、なにか新しい音でも探してみるとするかのう……
[そういえば異国の踊り子がいるという酒場があったか、そんなことを思いながら馬車の窓をみつめていた*]
ー 回想・了 ー
(59) 2014/09/03(Wed) 17時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 17時頃
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/* 誤字発見!すいませんー
(-18) 2014/09/03(Wed) 17時頃
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馬鹿 イワンは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 18時半頃
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−淫売宿 食堂−
革命とは暴力さ! けれど革命とは言葉でもある!
銃が取れないならペンを持て! 革命は暴力で始まり言葉で広がるんだ… そう。我らロージナの大地に広がる燎原の火のように!
[淫売宿の食堂で、片足を椅子の上に、もう片方を机の上に。 青年が得意げに演説しているいつもの風景だった。周りには淫売宿の客と、革命の同志と、半々といったところか。そこへ案内されてきたエリアスの姿をみつけると。]
同志! 君は銃か!ペンか!
(60) 2014/09/03(Wed) 19時頃
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― 町へ ―
[そして、夜まで馬の面倒を見たあと、珍しく男はフラリと出かける。 いや、今日はささやかな報酬がでたのだ。
だから、彼は大好きなチーズを買いに行くために、兵隊の服ではなく、私服を着て町へでる。 大きな外套を着て、帽子を深く被って。]
(61) 2014/09/03(Wed) 19時頃
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>>36
フランシスは元気がな。
[暗い道を歩きながら、大きな背を丸め、でも、男は思い出し笑いを浮かべた。 貴族から放られたと泣く褐色の女が死出に導かれるのを止めたのは、彼女がフランシスでなくても一緒だっただろうけれど、 その褐色の肌とはっきりとした目鼻立ちは、当時の男をぼんやりさせるに十分だった。 死にそうな彼女を止めて、話をきいて、いつのまにか一緒に泣いてた。]
だいじょうぶだよ。 死ぬことはないよ。 もったいないだべ。
[慰める言葉に説得力はまるでなかっただろうけれど、 男は思い浮かぶありとあらゆる賛辞を彼女に浴びせただろう。 そして、懐から地味な布を取り出すと彼女の顔をごしごし拭いた。]
俺は、こんなに綺麗な人、はじめて見ただ。
[そう言って笑う男の顔は、一緒に泣いた涙でべちょべちょだったけれど。]
(62) 2014/09/03(Wed) 19時半頃
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― 大通り ―
[その日の夜もきっといつもの夜と変わらないようにみえた。 男は大きくて安いチーズを売ってくれる店を探し、ぽつりぽつりと歩いた。 行きつけがあるわけではない。 それに、町にあまり出るわけでもないから、買うものはそのときそのときだ。
ちなみに、フランシスとは、またどこかで、という約束だけ。 会う方法は知らない。
けれど、そんな約束だけで、男は情けないほどほがらかになれる。 生まれた時から、なにか足りないといわれて育ってきた男だ。 でも、それはかえって幸せなことなのかもしれない。]
(63) 2014/09/03(Wed) 19時半頃
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馬鹿 イワンは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 19時半頃
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―淫売宿 食堂― [食堂へと案内されれば、なるほど、先ほど該当で演説していた(>>22)青年の姿がそこにあった(>>60)。 案内してくれた受付の者に軽く礼をすることで感謝の気持ちに代えるが早いか。 青年は自分に対して、何の疑いも持っていないかのように《同志!》と声を掛けてくれる。]
……すまないが、今はまだ君の事を同志という訳にはいかない。 僕は取引をしに来たのだ。
[検分するように彼を上から下まで眺めて、数秒。 おもむろに口を開き、要件を述べる。]
だが、銃かペンかという意味では、ペンで君たちの力になれるかもしれない。 自己紹介をしておこう。僕はイリヤ・アレクセイヴィチ・クラシコフという。作家だよ。あまり売れては居ないけれどね。 ……ああ、知ってくれている人が居るみたいだ……なんだ。君まで居たのかい。君が革命思想とは知らなかった。 [シメオンの演説をしていた者の中に近隣の住人も居たので、そちらと目を合わせ、軽く頷く。シメオンや他の聴衆が望むのならば、エリアスの身元を証明してくれるだろう。]
(64) 2014/09/03(Wed) 19時半頃
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[さて、エリアスは再度視線をシメオンに戻し]
……まだるっこしいのは嫌いだから、直接的に行こうじゃないか。 革命を起こそうって人たちだ。君たちもそちらのほうがいいだろう?
[隙のない表情と態度でシメオンと対峙してそう告げれば、端的に要望を述べる]
僕が提供するものは二点。 一つは君たちへの僅かばかりの活動資金の提供、そしてもう一つは約束。 ……君たちの声を、何としてでも未来に残すという、約束だ。
引き換えに僕が得たいのは唯一つだ。
[ここでたっぷりと溜めて。そこに居る聴衆全員に聞かせるかのように、ゆっくりと、宣言する。]
君たちの声が欲しい。 君たちの怒りを。嘆きを。憤りを。衝動を。 どうか、僕に教えてはくれないか。
[真剣そのものの表情で言い終えれば、聴衆の、そしてシメオンの反応を待つ]
(65) 2014/09/03(Wed) 19時半頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 19時半頃
イワンは、>>50>>55大通りにはいろんな人が行き交っているようだ。
2014/09/03(Wed) 20時頃
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同志でなければクズさ。
[青年の煽りにも冷静なエリアスの言葉を聞いて、少し興が醒めたような顔する。壇上から飛び降りるように床に着地して、青年はつかつかとエリアスに歩み寄るとその手を取った。]
この宿を甘く見ない方が良いよ。 ここには革命家でなければ客しか入れない…そして出られない。 君も帰るなら。女の一人でも買って、クズになって出るといい。
だけど。 僕は歓迎するよ。同志イリヤ。
僕の名はシメオン。同志は僕をシーマって呼ぶんだ。
(66) 2014/09/03(Wed) 20時半頃
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ロシアのV・ユゴーになるのも構わないさ。
けれど僕らにいま必要なのは、 後世の歴史家より、銃かペンを持つ革命家なんだ。
もうひとつ、提供してもらうかもしれないね。
[嘯く様に青年は少し笑う。 そうして青年は、革命家の輪の中にエリアスをいざなう。]
ソーニャ! ワインを頼むよ。歓迎しよう!
(67) 2014/09/03(Wed) 20時半頃
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─ 裏通り ─
……相変ワラず、重苦しイ空。
[酒場を出てすぐ、空を見上げて独りごちる。 昼夜問わず、上から圧し掛かるような色。 照りつける太陽も、煌々と輝く月も無い空には、今以て慣れることはない]
寒いナ。 早く、行コう。
[異なる肌を隠す為の防寒着を確りと着込み、改めて帰途につく。 身に着けた装飾を鳴らしながらの見慣れぬ踊りが女の売りだから、踊る酒場は日によって変えている。 明日踊る予定の酒場は女の住処から遠く離れているから、今日は早めに休まなくては。 そんなことを考えながらも、想い人に少しの時間だけでも会えたらとも、願う]
(68) 2014/09/03(Wed) 21時半頃
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[>>62彼との出会いは、今日よりもっと寒い雪の日だった。 国元から無理やり女を連れ出し、けれどこの地では頼るしかなかった貴族に放り出されたあの日。 着の身着のまま、右も左も、この先どうすれば良いかも解らぬ絶望に蝕まれて。 いっそ死ねば楽になれると思い、冷たい川の水に身を投げようと橋の欄干に足をかけた所を、止めたのが彼だった。
どこかぼんやりとした様相で、けれど必死に死ぬことはないと繰り返して。 気が付けば、泣いて身の上を話す女と同じ位彼も泣いていた。 もしかしたら、彼の方が多く涙を流してくれたかもしれない程に]
……どう、シテ。
[何でこんなに優しくしてくれるのだろう。 不器用な手付きで、女の涙を拭いてくれる彼に戸惑い、問いかけた。 その答えは、女にとってもはじめて言われた言葉で余計、戸惑い。 けれど、彼のその言葉に、女は救われた。 少なくとも、この人が望む限りは生きていこう。そう、思うようになった。 それが慕情に変わったのは、他に寄る辺無い女にとって自然の成り行きだっただろう]
(69) 2014/09/03(Wed) 21時半頃
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[またどこかで。 雪積もる橋の上、こんな不確かな約束をして別れた後。 異国の者である事を武器にして、仕事と住処を見つけた。 またどこかでという約束を叶える為、彼と出逢ったあの橋に何度も赴いた。 そうしてようやく最初の再会を果たした時、彼の名を聞き、女の名を教えた。 けれど女は、名前以外の何も、彼には教えなかった。
女は既に、革命家に情報を流すようになっていたから。 もしも自分が罪を咎められた時、彼に被害が及ばぬように。
束の間、温かな逢瀬と。 またどこかで、その約束だけが彼と女を繋ぐもの。 それだけで、女は充分に幸せだった。 彼も、少しでも幸せだと思ってくれていたら良い。 女が望むのはただ、それだけ]
(70) 2014/09/03(Wed) 21時半頃
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―大通り→ ― [目的地は、一風変わった出で立ちの「女」がこっそりと訪ねても詳しく詮索されない程度には下世話で、後からついてくる護衛に気付かないような間抜けな物盗りに出くわさない程度には治安が保たれているところだった。
富裕な市民のためのほどほどに危険なお楽しみ、小綺麗な娼館、文士たちが口角泡を飛ばして語り合う酒場。 通りに点在するそれらは、同じ夜の町でも貧民たちがたむろするうらぶれた裏通りのそれとは格段の違いがあった。
「女」はそのなかでも、横丁にひっそりと立った一軒の家に入っていった。]
(71) 2014/09/03(Wed) 21時半頃
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─ 裏通り ─
[想いを馳せると、より会いたくなるのは道理というもので]
ちょっトだけ。
あそこに寄ッテから、帰ろうカな。
[呟いて、大通りに面した、いつもより遠回りになる道を選ぶ。 あの人だけじゃなく、よく我が物顔で歩いている猫と会えるかもしれない。 そう思うだけで、重苦しい空で陰鬱になる気持ちが少しは晴れるような気がするものだ**]
(72) 2014/09/03(Wed) 21時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 21時半頃
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―淫売宿・廊下―
アレクサンドル、お前も帰ってたのね。
[>>45シメオンの足元をすり抜け、ついでの様に匂いを嗅いでくる猫を、拒絶されないのならば軽く撫ぜてやる。
皆がそうするように、ソーフィヤも勝手に猫に名前をつけていたが、名を呼ぼうとも、いつも猫は我関せずとの態度をとるばかり。今も、興味なさげにどこかへと歩き去ってしまった]
良いご身分だこと。
[呟いて、ワインを取りに食料蔵へと足を向けた]
(73) 2014/09/03(Wed) 22時頃
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>>69>>70
[男はフランシスカの名前しか知らない。 しかも、一度聞いたきりの名前を最後までよく聞き取れず、 フランシスと覚えている始末だ。
けれど、なにも教えてくれないことを責めたりはしない。 あの川で、であった時は、兵隊の服装だったし、 もう一度あったときも、馬を届ける仕事中だったから。 彼女は男がどのような仕事をしているかは見当がついているかもしれない。]
にしても、日が暮れるのはこんなに早かっただべかなぁ。
[いつのまにかとっぷりと暗い空に、これは買い物を急がねば、と、食品店に入る。 その中で、なるべく大きくて長持ちしそうなチーズを。]
(74) 2014/09/03(Wed) 22時頃
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[そうしてワインとグラスを用意して食堂へ向かう途中。 『ソーフィヤ・ボリソヴナ』と堅苦しく呼びかけられて振り返る]
……先生、今日、来てたんだ。
[そこに居たのは娼婦たちに文字を教えていることから、先生と呼ばれている、革命家たちの中では比較的年嵩の男。 彼はソーフィヤが人殺しに手を染めることにただ一人反対していたから、きっと叱言の一つも言いたいのだろうと思い、面倒とばかりに眉を顰めた。
けれど一度口を開きかけ黙り込んでしまった"先生"の様子に、どうも勝手が違うとソーフィヤは僅かに首を傾げる]
シーマに呼ばれてるから。 用事がないなら、私、行くね。
[いつまでお見合いをしていても仕方がない。 冷たい色を乗せた言葉を先生に向けて歩き出すと、数歩離れて彼もまた食堂へと歩き出した]
(75) 2014/09/03(Wed) 22時頃
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―食堂―
[食堂に居合わせた革命家の面々。 その中心にシメオンと見知らぬ若者がいた。
>>65同志たちがイリヤと名乗り、取引をしにきたなどと口にする若者を胡乱げに眺める中。 ソーフィヤの後ろからついてきた先生が、不意に前に歩み出る]
『彼の身元は私が保証しよう。 イリヤ・アレクセイヴィチ、よく来てくれた』
[歓迎の言葉を口にするわりに浮かない顔つきだな、と。 イリヤと言葉を交わす先生の横顔を眺め、そんなことを思った]
(76) 2014/09/03(Wed) 22時頃
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― 食品店 ―
[大通りに面した店に入ると、 主人がぎろりと、こちらを見るので、大きな男は背をやはり丸くして、小さな声でチーズをください、と呟くように言った。
主人は、無言でたちあがると、店の奥に行き、想像よりもずうっと立派なチーズを持ってくる。]
こ、これ、は、高いんじゃないがな?
[そう尋ねると、案の定すごく高かった。 なので、しょんぼりとこれは買えません、と踵を返そうとすると、探してくるので、待て、と言われ、窓際に寄って、ぼけっと待っている。]
(77) 2014/09/03(Wed) 22時頃
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馬鹿 イワンは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 22時頃
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− 戦艦ヴィーゾフ号艦橋 / ヤンヴァーリ河 −
よおし、推力減退。 艦砲射撃用意。
[河の流れに流されない程度にスクリューを遅くさせ、砲手を呼びつける。 真面目な副官が、「空砲にしないのでありますか」と伺いをたててきた。]
なあに、空砲でビビって逃げ出すような連中は、この戦艦ヴィーゾフ号を見ただけで、とっとと退散してらあな。 ケンカは先にガツンと殴って思い知らせた方がいいんだ。
(78) 2014/09/03(Wed) 22時頃
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[砲弾の装填を命じて、宮殿の方向を指差した。]
目標、広場の中央の噴水。 宮殿に当てんじゃねえぞ。
── 発射! 12
[命令一下、轟音を轟かせて射出された砲弾は、果たして、どこに着弾したか。
96〜100=暴発 90〜95=宮殿 66〜89=デモに集まった群衆 35〜65=広場の噴水 11〜34=広場に面した商店 1〜10=住宅街
炸裂弾ではありません、念のため。]
(79) 2014/09/03(Wed) 22時頃
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んー、 なんが手前に落ちたようだが…
[放物線を描いて飛んだ砲弾は、広場に面した商店に命中。 詳細は艦上から確認することはできなかったが、]
次弾は修正してけー
[まったく懲りた様子なく、砲手の肩をバシンと叩くのだった。]
(80) 2014/09/03(Wed) 22時頃
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[ワインを給仕してまわりながら、イリヤの語る言葉>>65に耳を傾ける。
自分たちのの怒りを、嘆きを――革命を望むに至る衝動を教えてくれと口にする作家を、ソーフィヤは不思議なものを見るような顔つきで見詰める]
(81) 2014/09/03(Wed) 22時頃
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艇長 イワノフは、メモを貼った。
2014/09/03(Wed) 22時半頃
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(――イリヤは帝都の住人だけど、きっと、私たちみたいな思いをしたことはないんだわ)
[きっと彼は、これまで理不尽な扱いも、口には出来ないような屈辱的な仕打ちをを受けたこともないのだろうと、ソーフィヤは勝手に理解する。
富裕な市民たちの中には物笑いにするため、下層市民の惨めさを知りたがる下種がいるが、イリヤもその手合いだろうか? だが、彼の口調や態度からはそのような下卑た興味は感じられない。
ならば、何故彼は、ソーフィヤたちのことを知りたがるのだろう?]
(82) 2014/09/03(Wed) 22時半頃
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クズとはまた……穏やかじゃないな。
[等と、言い放ったシメオン(>>66)に軽口を叩くが、表情にはまだ余裕を残し。 食って掛かるその様子には若干意外そうな表情を浮かべるも。]
なるほど……客になるか革命家になるか、か。 申し訳ないが、病弱な身でね。女遊びなどしては命に関わるんだ。 仕方ない。
[観念したように肩を竦めてみせ]
革命に身を投じようがそうすまいが、目をつけられれば、どうせ同じことだ。 よろしく、同志シーマ。 ああ、僕は親しき者からはエリアスと呼ばれていることは、言い添えておこう。
[手を取ろうとするシメオンに呼応する形で、こちらもその手を握る。]
(83) 2014/09/03(Wed) 22時半頃
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[さて、かつて活動家としても名を馳せた、偉大な文豪の名前を例として出され、そして要望を貰えば]
思想家として後世に名を残したいと言うほどの野心は無いが、ね。 「同志」と言った舌の根も乾かぬうちで申し訳ないが…… 僕個人はね、革命が成功しようがすまいが、実のところ、どうでもいい。
……ただ。
[据わった目線と底意地の悪そうな笑み。 果たしてシメオンがそれをどう解釈するかは解らないが。]
……君らの行動が大衆の心を打つものであればあるほど、僕の次の本はいい商売になる。そうするために力を貸せというならば、喜んで力になろうじゃないか。
[シメオンの目から視線を動かすこと無く]
目的はさておき、僕らの利害は一致している。……どう思うかな、“同志”。 一致しているのならば、互いに同じ血を身体に流すのも悪くない。 ……歓迎のワインを頂けるならば、喜んで。
(84) 2014/09/03(Wed) 22時半頃
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― 食品店 ― >>79 [それはかなり、唐突だった。 いや、本当にかなり急な出来事だった。]
は い?
[一瞬、無音になった。いや、違うすごい爆音だったから。 そして、次にはガラガラと周りがまっくらになった。
瞬間的に身を護り、そして、何かしらが原因で崩壊した店の中、 次には瓦礫の中から身を起こす。]
(85) 2014/09/03(Wed) 22時半頃
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な、なにが起こっただ?
[慌てて見回すと、店だった残骸。たしかその奥の位置に店の主人が入っていったことを思い出して、奇跡的に無傷だった男は、瓦礫をかきわけ、主人のいるほうへ。
同時に、店内、火の手がごうっとあがった。]
(86) 2014/09/03(Wed) 22時半頃
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