157 南十字四丁目
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あたしたち、若いから。 だから、みんな救うために頑張ろ!
――だけど クリス先生だってつらいんすよね?
お医者さんはいっぱいいっぱい色んな病気や悩みを一緒に抱えてあげるお仕事だから大変だって聞いた。 あたしでよければさ、クリス先生が背負ってるもん、一緒に背負うからさ。
だから一緒に―――生きていこうぜ!
[自分を奮い立たせるために、強い口調で言い放つ。 鼓舞させる。自分が非力じゃないと証明したい。 そうでもしないと、――気が狂ってしまいそうだ**]
(@23) 2013/12/21(Sat) 02時半頃
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よかったって、何よ、確かに遅くはなったけど、そんなには――
[息せき切った窈の肩を抱いて落ち着かせようとしつつ、その言葉を聞いていた。]
おかしいって、どういうことよ。コンビニの笑美ちゃんだって普通にしてたのに、 じゃない、そこじゃなくて、おばあちゃんがいないって、そっちのほうがどういうこと!
[落ち着かせようとしていたはずが、自分が取り乱しつつある。 ここはどこ、って、ここは南十字――]
(28) 2013/12/21(Sat) 02時半頃
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おばあちゃんはおそらく ほかの人が消えたことと、同じ現象だと思う。 この時間であっても、誰ひとり見ないのはおかし―― 笑美? コンビニに人がいるの? それなら、行ってみましょう。 [姉の手をひくようにして、コンビニに急ぐ。 明々とした蛍光灯が目立つ店舗は見えるが ―――やはりそこは、もぬけの殻。]
(29) 2013/12/21(Sat) 03時頃
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[否、莉奈がいた。 しかし笑美や、彼女の家族の姿は、見当たらない。]
……。 人が消えたのではなく わたしたちが、おかしな場所に迷い込んだ。
そう考える方が自然ね―――。
(30) 2013/12/21(Sat) 03時頃
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[離れ、強気な口調で宣言する笑美に小さく笑みを向けた]
私は大丈夫でス……ドクターですかラ
[この島に来て、医は仁の術だと祖母が教えてくれた。 今の自分の道を作ってくれた。 だから、今の自分が此処に在る]
えエ、助けましょウ 笑美さんが手伝ってくれるなら百人力でス! でも――
[離れた笑美の肩に手を伸ばし、抱くとまた胸元へと誘った]
無理をしてはいけませン 笑美さン……一人で背負うのは辛いでス
[育ててくれたのは祖母とこの村の人たち。 それを少しでも返したかった]
(@24) 2013/12/21(Sat) 03時頃
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― 津波の襲来 ―
[地響きとは異なる、重たい音。 水が落ち、岩に当たって跳ねるような澄んだ音ではない。 水が水に押しやられ、流され、蠢く音。
水の壁は海岸を楽々と駆け昇り、沿岸部を一瞬で呑みこんだ。 彼の爪は建物を一瞬で引き裂き、彼の牙は建物を一瞬で噛み砕いていった。
逃げ遅れ、建物の高いところへと逃れた者は丸のみにされて喉の奥へと消えていく。 逃げている者はべとりと舌で舐められ、絡まれ、消えていく。
水の壁はどこまで駆けあがるのか――]
(@25) 2013/12/21(Sat) 03時頃
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待って、その、他の人が消えたっていうのを、説明して! 前々からあんたのなんだかわかんないこと聞いてきたけど、今日のは特に変! 確かに、誰もいないけど、あんたは現にこうして!
[声を少し張って彼女の動きに介入しようとしても、無駄で。 どんどん来た道を戻るルートを行くことになっていた。 コンビニに入れば、またあの声と、(笑)に出会える。 それはさっき別れたばかりだから、変わらないはずなのに。]
(31) 2013/12/21(Sat) 03時頃
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/* (笑)っていう描写に噴くんですがwwww
(-6) 2013/12/21(Sat) 03時頃
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[なのに、それだって言うのに、戻ってきたコンビニは、なんだかがらんとしている。]
――あの。笑美ちゃん、えっと、あのボブの女の子、は?
[莉奈は――まだパートに入ったとまでは知らないが――あれからずっとここにいるのだとしたら、ついさっき自分がここにいたことも、笑美が店番していたことも、みんな知っているだろうと当たりをつけて、曖昧な笑み浮かべて問いかける。]
(32) 2013/12/21(Sat) 03時頃
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[姉の問いに対する莉奈の返答は何だったか。窈は突然、コンビニの隣の電気が点いている家のインターフォンを押して、何度か連打して。無用心にも施錠されていない玄関を開け、中に人の気配がないのを確認し。それを何軒か繰り返した後に]
ほら、いない。 動物がいない時点で気づいてはいたの。
じゃあこの現象を神隠しと仮定しましょう。 その場合に――村の殆どの人が神隠しに遭うことと わたしたち――限られた人間が神隠しに遭うのは どちらが、可能性として高いと思う?
[そして姉の返事を聞かずに]
後者よ。 おそらく現実世界では村のほとんどの人がいて わたしたちがいないことになっているんじゃないかしら。 分からないけれどね、時空の歪みだとしたら――
[ぶつぶつと小難しい単語を呟いた後 ふっと笑う、その瞳には知的好奇心のような輝きが点っていた]
(33) 2013/12/21(Sat) 03時半頃
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此処は存在しないはずの、南十字村。
[勝手に色々結論付ける。 しかしこういう時に窈の勘は異常に冴えるのだ。]
そう此処は――― 少し洒落た風に言うなら「南十字四丁目」よ。
[三丁目までしか存在しない南十字村。 有り得ない、しかし現実に自分たちがいるこの場所を そう称して、本屋で文献でも探そうかと思案中**]
(34) 2013/12/21(Sat) 03時半頃
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― 回想>>0:@20 ―
全部ですか? ありがとうございます!
[そう言って取り寄せる手配をしたのだった。
しばらくすると、兄は少し出かけてくると言って店を出た。 それはそんなに珍しい事でも無かったから放っておく事にしたのだが。]
(35) 2013/12/21(Sat) 07時半頃
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― 現在 ―
……帰ってこない。
[流石に遅すぎる。 そんな事を考えながら、未だに事態は把握できて居なかった**]
(36) 2013/12/21(Sat) 07時半頃
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[力ない笑みを浮かべる志乃。 何も、といっているけれど、その声も身体も、なにもないとは思えなかった]
うん、仕事の帰り。 教師だからね。
……ん?
[志乃の視線を追う。 誰だろうとしばらく考えこんで、]
怜歌?
[聞こえてきた単語から、記憶を探る。 彼女たちの会話を一つの結論に行き着いて、ああ、と一人納得した。 自分が大学生だった時とは、また違う流行りがあるのだろう。 その流れに取り残されると、人付き合いもまた一苦労だ。 髪を染めたり、化粧をしてみたり。 まあ、それはいい]
(37) 2013/12/21(Sat) 13時頃
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家出…、は、教師としては聞き流すわけには行かないのよね。 でも、志乃はもう大人でしょう? 一人暮らししてもおかしくないと思うけど。 帰る義理もないんじゃない?
[何かがあったことは分かる。 ただ闇雲に追求するにもなぁ、と、]
コンビニ? ん、うん、別にいいけど。 なんかあるの?
[妙な気配がなにか、まだわからないまま。 志乃に言われるままに、村に一つだけあるコンビニに向かう]
(38) 2013/12/21(Sat) 13時頃
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やけに静かね。
[おかしい。 この時間帯なら、どこの家にも明かりがついていて、 なにかしら夕食の匂いがしたり、子供の声がしたり。 それがあるはずなのに、そのどれもがない。 村総出でなにかしているならば、それを教師の自分が知らないわけがない]
コンビニ…、は、人が、いる、と。
鈴?窈? どうしたの?
[姉妹そろってどうしたんだろう、と首を傾げた]
(39) 2013/12/21(Sat) 13時頃
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……うん。
[家出を諫められれば、少しだけ視線を落とし]
家柄、一人暮らしなんてきっと許されません。 もしそれが叶うなら、この村を出るしかないのでしょうね。
[理津の言葉に苦笑して。 本土に出ている怜歌が羨ましい。 彼女の苦労もあるとは、理解はしているつもりだけれど。
あたりを見渡しながらコンビニへ向かう。 コンビニには人の姿があり、一瞬杞憂だったかとも思うが 窈がこちらを視認し、かけてくる言葉に瞬いた。]
(40) 2013/12/21(Sat) 13時半頃
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……南十字四丁目?
[普段から聡い窈が、告げる地名に首を傾いで。 彼女曰く、迷い込んでしまったのだ、と 神隠しの一種じゃないか――]
じゃあ……ここは いつもの南十字村ではない?
[その場にいる人を見る。 理津、怜歌、窈、鈴、莉奈、そして自分 他にもいるのかもしれないが、共通点といえば 皆、若い女性であることだ。]
でも、笑美さんは……?
[鈴か窈に聞かずとも、コンビニにいつもの笑顔がないことにはすぐに気がついて。]
(41) 2013/12/21(Sat) 13時半頃
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[どういった理由で、窈が言う南十字四丁目に入り込んでしまったのかはわからない。ただ、女にとってひとつだけ重要なこと]
女性、だけ、なの……?
[だとしたら もう義父の顔を見なくて済むのではないかと 微かに灯る喜色。]
(42) 2013/12/21(Sat) 13時半頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2013/12/21(Sat) 13時半頃
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「ここは、南十字四丁目だ。 わたしたちは、何故ここにきたのか 何故、この世界に導かれなければならなかったのか それを知らなければ、おそらく元の世界には帰れない。
お姉ちゃんは一緒だけれど おばあちゃんを一人にはできないし
何よりもここは さみしい」
窈の手記より
(43) 2013/12/21(Sat) 17時半頃
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[どれくらいの間、笑美を抱きしめていただろうか。 彼女を離した後、ここに連れてきてくれたお婆ちゃんのところへと向かった]
お婆ちゃン、山火事にならないように火を起こしてくださイ あと、これを分けておいてくださイ お菓子は子どもにあげてくださいネ
[簡単に指示を出すとまずは周囲の人を診察し始めた。 無傷、緑、緑、緑――札がないので失礼ながら手の甲に文字を書かせてもらう]
歩けますカ? ……呼吸ハ、大丈夫そウ、ですネ
[呼吸数OK、脈拍OK]
この手を握ってくださイ
[掴めた――黄。 自力か介助付きで逃げてきただけあって軽傷の方が多かった。 あとは別のところに居る人たち――]
(@26) 2013/12/21(Sat) 17時半頃
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家柄、ねぇ。 そんなにとらわれなくても、いいと思うけど。
[逃げようと思えば、逃げられる。 自分のことだけ考えれば、だが。
志乃の様子を見ながら向かったコンビニの先、窈が言い出した南十字四丁目。 なんのことやらさっぱり分からない]
ねえ、神かくしとか、時空の歪みとか。 わかりやすく説明してもらえないかしら?
[なにがおこっているというのだろう。 女性だけ、という言葉に、志乃の顔色がすこし戻ったのをみながら、黒髪をわしゃ、とかきあげた]
(44) 2013/12/21(Sat) 21時半頃
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――つまり。 これは推測にすぎないけれど
わたしたちは、取り残されたんだと思う。 南十字村に見えて、南十字村ではない場所に。
[わかりやすい説明は難しいだろう。 感覚的なものだと、窈は訴える。]
(45) 2013/12/21(Sat) 22時頃
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ちょっと、窈、それ隣っ、
[唐突な妹の行動を咎めようとするも、その行為で迷惑を被る人間はいないようだ。 もぬけの殻、と言って差し支えない家。鍵の開いた不用心さはさすが田舎だが、そのまままさかみんな居なくなってしまうなんて、誰が思っただろう。]
(46) 2013/12/21(Sat) 22時半頃
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神隠し、っていうけど、そりゃあ数が少ないほうが可能性はあるんだろうけど! ――例えば、神隠しの原因、とか、理由とか。 あたしたち神様に嫌われてんの?
[独り生きねばならない野良猫に、飼えもしないくせ戯れに餌をあげた罪を悔いる時が来たのか。 いや窈にそんな習慣があるなんて聞いていない。いつも日記をつけてばかりの不思議な妹。]
[疑問符は溢れて溢れて止まらないが、窈はどんどん納得していっているらしい。聡い子だ、と少しずれたことを思ったところで、声をかけられる。 誰かいるとは思わなかったから、びくりと肩が跳ねた。]
(47) 2013/12/21(Sat) 22時半頃
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/* 切るとこ間違えた
(-7) 2013/12/21(Sat) 22時半頃
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――り、つ先生。 あたしは、普通に家に帰ろうとしてたんですよ。 姉妹揃ってるのは、そのぅ、あたしの帰りが遅いのを、心配したみたいで、窈が。
[情けない姉でしょ、あははと苦笑して頭をかく。 先生の傍ら、志乃の姿を見ればそのままその手を挨拶代わりひらりと振るが。 「南十字四丁目」と窈の名づけたこの不思議の名前を、繰り返すその唇に細い眉をひそめた。 喜色の乗る表情を、見てしまったから。]
(48) 2013/12/21(Sat) 22時半頃
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コリーンは、取り残された、と窈の言葉を繰り返す。そういうことだと、思うようにしたようだ。
2013/12/21(Sat) 22時半頃
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もう囚われてしまっているんです。 私はそうやって育ったから。 だけど――
[その鳥籠から解き放たれたのが今なのならば 思い切り羽を伸ばしたいと願うのはいけないことだろうか]
私……窈さんの言葉を信じるなら ここでずっと過ごしたいくらい 嬉しいんです。
もう家に帰らなくていいことが。
(49) 2013/12/21(Sat) 23時頃
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自分の事情でそんなこと言うなんて 我が儘ですよね。 皆さんは帰りたいですよね。
…ごめんなさい。
[頬にかかる髪を耳にかけ、 窈に近づけば、その手をぎゅっと両手で包む]
私たちはどうすればいいですか? ここにずっといることは可能なのか そして帰ることは可能なのか
……わかり、ますか。
(50) 2013/12/21(Sat) 23時頃
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−中学付近−
妙な感じ…
[そういえば、ここに来る途中の商店街も 記憶にある村のそれとは違った気がした]
[...は 冷たい手を握った]
[コンビニへ行くふたり>>24 >>38の後ろから、 遅れないようにと歩いていく]
(何もなければいいな…)
[その希望は、打ち砕かれることになるのだけど]
(51) 2013/12/21(Sat) 23時頃
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