204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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君まで 食べたくないーーーー
[そうとだけつぶやくと 孔雀石はまぶたに遮られ意識を失う あれだけ 肉を喰らったのに 生気のぬけた 青い顔でーーーー*]
(490) 2014/11/19(Wed) 02時頃
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/* おお、回収しやすくなってら。 フィルをもってくのは、どっちだろうな。 ベネットか、ノックスか 安全なのは前者だけども、これは……
(-155) 2014/11/19(Wed) 02時頃
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/* 矛先変えればいいのか。
(-156) 2014/11/19(Wed) 02時頃
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――…………、
[ふと。 柔らかな朝の日差しの色と、薄曇りの色を眺める合間に、 一瞬だけ眩しい昼の太陽の光が過ぎった。 しかしディーンはもう、それが何であるかを認識しない。 与えられるものは全てニコラに与えてしまった。 そうして出来た空洞を埋めるのは、ニコラの言葉だ。
重い瞼を動かして瞬きをする。視界の自由が利かない。 声も出せなくなってしまった。 もっと、ずっと見ていたいのに。 もっと、何度でも伝えたい言葉があるのに。
もどかしく唇を動かし、息を吐きながら、震える手を伸ばす。 柔らかな髪に触れて、真っ赤に染まった唇に触れて――]
(491) 2014/11/19(Wed) 02時頃
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[ずっと、一緒。
囁く音はもう、ニコラには届かない。**]
(492) 2014/11/19(Wed) 02時頃
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[傾げた首に答える。]
一気に食べてしまわないように、 君が死んでしまわないように、それぐらいは――…ね。
[試した事はないけれど。きっと今のように抑えられると過信する。
わざとフィリップの名を出した。 浮かんだ困り顔に、苛として。]
……トレイル?
[傷口から血が溢れているから。 彼の手を取り、赤に染まった指先を口に含み、綺麗に舐め取った。十指を全て。]
(493) 2014/11/19(Wed) 02時頃
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[手を取られ、視線をその先へ移す。 舐られる間も、ずっと、そのまま。
まるで人形だ
穏やかな笑みを湛えて、お礼を言う真似事。 彼の望むトレイルを続けていたら きっと彼は満たされるんだろうと思い
でも 僕はどうやって満たせばいい? 浮かんだ言葉を、押し殺す]
(494) 2014/11/19(Wed) 02時頃
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[欲しいのは、声だ。 誰もが羨み、妬み、望んだ あの声はもう戻らない
ニコラはまるでトレイルを居ないモノとして扱った ノックスはトレイルを際限なく甘やかしてくれるけれど 生きていく理由をうわまわる望みを見つけたら
音が聞こえる。 反響する室内に ノックスの声と、時折聞こえる水音
傷口をそっと見下ろすも、視線の届く位置ではない。 鎖骨の下が痛い。 流れる赤が、着ている黒も汚したろう 着替えは、荷の中に]
(495) 2014/11/19(Wed) 02時半頃
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トレイルは、ノックスに上を指さして見せる。
2014/11/19(Wed) 02時半頃
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ん? あぁ……そうだね。
[じっと見上げる瞳は永遠の色。>>486 揺らぐ湯面の下、落ちた指環。
そう。新しい家族の証が必要だ。
服に隠れる胸元へ、1輪の華を添えようと。 ニコラにもと考えて、胸が……傷んだ。]
……外に、出たい?
[止血の為に布を押し付ける。 他に、綺麗にしておくものはあるか。上から下まで眺めやる。]
(496) 2014/11/19(Wed) 02時半頃
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/* おおっ! ptが666だ!
(-157) 2014/11/19(Wed) 02時半頃
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―2F 廊下―
ラル、……っ、
[階段の方に駆けて行って、 1階から漂う血のにおいにぎょっとして足を止めた。]
……な、……なんだ ……、こ れ
[本能を撫ぜ上げる見えない手に、ぞくりと身を震わせた。 緑の眼の奥、ちらつく緋色を、振り払うように首を振る。 ドナルド?まさか。違う。違うと思いたい。
震える足を、重い足を、引きずる先―――]
(497) 2014/11/19(Wed) 02時半頃
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/* そういえば配色リスト。 瞳の色が中国風のアレっぽい名前ですが#957f64です あと、マロン#802212
(-158) 2014/11/19(Wed) 02時半頃
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[どうにもならないもの以外、出来うる限りの願いは叶えてきた。
いつも満たされないのを知っているから。
それでも生きようとする君が。 声を失ってからの君の方が、とても魅力的だというのに。]
………なかなか、難しいね。
[赤の染みていく黒は重く。 指差しに同意した。]
(498) 2014/11/19(Wed) 02時半頃
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[落ちた指輪を、トレイルは忘れた。 父が、声の出ないトレイルを忘れたように。
出たいかと問われて、迷い、頷く。 どのみち湯場に居続けるわけにもいかない]
(499) 2014/11/19(Wed) 02時半頃
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[先にラルフに仔細告げられて行ったホレーショーは、>>490 蒼い顔で倒れたフィリップを見つけることだろう。 そうして――血みどろの、腹を開かれた死体を見て、 何を感じたことだろうか。 フィリップについては――藁を敷いた寝床に避難をさせるが最善か。
――ギャア、と啼いたのは赤色鮮やかな鳥。 急いだフランシスが開けたままの居間から、 飛び出し、せわしなく羽ばたいた。
――ギャア、ギャア、ギャア。
それは森が騒ぐのに似ている。]
(500) 2014/11/19(Wed) 02時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2014/11/19(Wed) 02時半頃
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/* あ、色々ベネットがやっちゃう…… 会えたらやりたいこと思いついたけど無理そうだ
(-159) 2014/11/19(Wed) 02時半頃
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[ナイフを使い、生成りの布を裂いて包帯にした。 傷を塞いできつく締める。
ノックスは1枚、己の服を脱いでトレイルに被せた。 どうせ取りに行くのなら、薄着になっても平気だと。
両手で掬った湯で、髪と顔とを軽く洗ってから。 連れてきたようにトレイルを抱えあげた。>>499]
……?
[閉まっていた扉を、開ける。 鳥の、やけに煩い声が聴こえて――]
(501) 2014/11/19(Wed) 02時半頃
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/* らるふ、らるふを、かいしゅうしないと…おれは…
(-160) 2014/11/19(Wed) 02時半頃
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/* あー、そうかー。 夢想の中だけでなく、愛玩人形扱いだったんだーって、思ったよ。 >>494
(-161) 2014/11/19(Wed) 03時頃
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―2Fと1Fの間/階段―
[鳥の声にぎくりとしたが、 今はそれに、脅えている場合ではない。 フランシスは身を低くし、 血のにおいに酔いそうになるのを堪えて、短く、息を吐いた。]
(502) 2014/11/19(Wed) 03時頃
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[生成りの布は、ごわごわとして きつく締められた胸が苦しい。 トレイルは嫌な顔ひとつせず、されるがまま。 黒ではない、少し大きめの服を着て 当然のように両手を伸ばし、抱え上げられた。
熱気のこもった湯のにおいがふわりと外に逃げる。 冷たい空気に交じるのは濃く新しい血の香り。 赤い鳥の鳴き声を久しぶりに聞いた。 耳に痛い。
身を縮めて首を振る。 目を閉じ、両手で耳をふさぐ。 耐えられないのは、血のにおいよりも
騒音]
(503) 2014/11/19(Wed) 03時頃
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/* 諦めて移動する方向にシフトしたよー ptが555でしたやったね
(-162) 2014/11/19(Wed) 03時頃
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[鳥は踊る、鳥は踊る。 ノックスとトレイルの周りを回って、 温泉の方に行くと、桶の中の湯でばしゃばしゃと遊び始める。 気ままに、お構いなしに。]
(504) 2014/11/19(Wed) 03時頃
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/* うーん、血の匂いを消しておきたい…… 温泉か…温泉なのか……。
(-163) 2014/11/19(Wed) 03時頃
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―カナリア/1階―
……シメオン か?
[目に入ったのは、喰われ、そのままにされた遺体だった。 散る髪は、触れるのを躊躇った色。
死んでしまった――…モノ。
腕の中の愛し子に、声をかける。 見なくて良いの? と。
いつもなら強く抱き締めて、見せないように、聞かせないようにするのに。]
(505) 2014/11/19(Wed) 03時頃
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[音が一層強くなり、そして遠ざかる ゆっくり耳から手を離した。 水が遠く、激しい音をたてている。
シメオン 誰かの名 そう、ニコラとフィリップと 内緒の話を邪魔した少年
ノックスの声。 閉じた目を開く
血のにおいがする場所で その少年が息絶えていた。
誰が、と周囲を見て 見てはいけなかったのに
>>500保護者がフィリップを藁の寝床に運んでいる姿を見つけてしまって]
(506) 2014/11/19(Wed) 03時頃
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[ああ、キミの衝動は 本当に些細な事で起こってしまうんだね。 僕の時は止められたのに 彼の時は止まらなかった
僕の価値は――――彼以下だったわけだ。
呆然と、見送る目から光が消える。 息を吐いて、力を抜いた。 指先でノックスの腕をつつく。 もういい、 ここは寒くて臭い]
(507) 2014/11/19(Wed) 03時頃
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―貯蔵庫側の2Fと1Fの間/階段―
[――階段、フランシスが下の様子を窺えば 散る金と、腹を食い荒らされた結果の赤 が 見えた。 声は、ノックスのものか。>>505]
――― 、……!!
[それが、誰か理解して緑色の眼を大きく見開く。
シメオンだ。――シメオンだった。 「僕にもしものことがあったら、シメオンを頼む」 なんて――何一つ、話さないまま、身勝手で、一方的で それでも、幼馴染の願いだと、フランシスは思っていた。
――でも。何より大切なのは、ドナルドと、ラルフで。 ――ああ。 ふたりでなくて よかったと 思う 人でなし。]
(508) 2014/11/19(Wed) 03時半頃
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[けれど、これは、あまりに悲しいじゃないかと 思いはする。保護者が 居るのに。
――ディーン。どうして。
小さく唇がそう動いて、 首を横に振り、俯き項垂れる。 彼がもはや喰われて物言わぬ者と化していることを知らない。]
(509) 2014/11/19(Wed) 03時半頃
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[過ぎるのは、幼いころの思い出
ゴミ溜まりのピアノ以下だね、酷い雑音だった。 そう告げた年上の少女 不完全な、売り物にもならない楽器だ そう告げた年上の少年
いまの自分が、それ以下だと 知っている 思い出させないで]
(510) 2014/11/19(Wed) 03時半頃
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