84 戀文村
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―戦場― [教えられたことと言えば、手榴弾のピンの位置、 そして爆発までの時間。
地雷を踏んでなお爆弾が爆発しなかった時は、 手榴弾で自爆せよとの命令だった]
…わかりました。
[つくづく戦争の意味が分からない。 そうして、若いセレストの命は、戦場で、 散ったのだった…――]
(+3) 2012/03/28(Wed) 00時半頃
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[自分が散ったと“思われる”場所に佇む]
……あっけない……な。
[痛みも苦しみも何もない。人を人と思わないこの戦争の意味を…“現場の人間”は決して知ることはできない。 戦争というものは、“そういうもの”なのだ]
(+4) 2012/03/28(Wed) 00時半頃
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[>>2:229クラリッサから問われ。]
ああ、クラリッサもか。
[ベネットとの受け渡しを見て察しがついた。]
(4) 2012/03/28(Wed) 00時半頃
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[セレストを乗せた車が見えなくなってしまうと、女は天を仰ぐ。 冷たい空に浮かぶ明けの明星を見上げて]
…──どうかセレストを、お導き下さい。
[そっと、祈りの言葉を零し。
いつまでも、いつまでも、そこに佇んでいる────。]
(+5) 2012/03/28(Wed) 00時半頃
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[ミッシェルとベネットの会話からセレストのことを聞き。]
……セレストさんもですか?
[理不尽な招集に、言葉も出ない。]
(5) 2012/03/28(Wed) 00時半頃
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[>>2:323>>2:328ミッシェルの言葉に目をパチクリさせるベネット。 珍しいものを見たなと思いつつ。
店を去るミッシェルに手を振った。]
(6) 2012/03/28(Wed) 00時半頃
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―酒場―
[三人だけの晩餐、ささやかな料理と「とっておきの酒」]
ずるいわー、ほんと。 ……ねぇ。
寝ちゃった?
[ヨーランダの持っていた「薬草」や、その他絶妙に配合されたそれは 村で戦地に向かわずに死んだ男たちにも使った まさにとっておきで]
おやすみなさい、ヨーランダ。
[先日セレストを抱きしめた時に似た表情を浮かべながら その髪を撫でていた]
ちょっと、眠っているだけ。だからネ。
(7) 2012/03/28(Wed) 00時半頃
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[ぐるりと見渡す。同じように徴兵された若い女性が何人も、セレストと同じ運命を辿っていた。 彼女たちの魂は、それぞれ、想いの強い場所へ…――]
……私も帰れるのかな。
[闇夜を来たので、道など覚えていないが…セレストが強く想う場所…それは、生まれ育った、村]
(+6) 2012/03/28(Wed) 00時半頃
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― 寝る前の自室 ―
[母親をなだめるのに時間がかかった。 それは仕方のないことで、結局ミッシェルが帰ってきてから漸く自室に引き上げることができた]
……明日は、あまり、出歩かないほうがいいかな……
[母親の心配振りを思い返して僅かに吐息をこぼし。 そして日記として使いはじめたノートを開く。 書きこんで行くのは今日あった出来事]
――女性にまで赤紙が来た、か……
[瞳を伏せて小さく吐息をこぼし。 日記を書き終えた後、眠りについた]
(8) 2012/03/28(Wed) 00時半頃
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― 日記 ―
今日、セレストに赤紙が来た。 そしてサイモンさんが自殺したらしい。
セレストが村からいなくなるなんて、考えたこともなかった。 ――彼女が、戦地に行っても無事であるといい。
ヨーランダさんが軍人たちに喧嘩を売ったと噂になっていた。 村の人たちは軍人を悪く言うけれど――
……きっと、ブローリンはこれから先、村の中で話しかけてくるのを遠慮するだろう。 だから、僕から話しかけよう。 気にしない、と。
悲しいことが続く。 はやく、戦争が終ればいい。
戦争が終っても、あの人がこの村にいてくれれば。 そして幸せになってくれればいいと思う。
(-4) 2012/03/28(Wed) 00時半頃
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[ふっと浮遊感を感じ、まるで磁石に引き付けられる鉄のようにグイグイと進む。
それは決して天国などという場所ではないことは分かる。 なぜなら、上昇していないから。]
(+7) 2012/03/28(Wed) 00時半頃
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長老 ナタリアは、メモを貼った。
2012/03/28(Wed) 00時半頃
女主人 ダーラは、メモを貼った。
2012/03/28(Wed) 00時半頃
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このまま、セレスにも眠って貰いたかったんだけど。
ダメ、なのよね。
(*1) 2012/03/28(Wed) 00時半頃
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/* >>7 ダーラかっこいい……!!
(-5) 2012/03/28(Wed) 00時半頃
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これで、良かったかしら。
ううん、良かったのよ。 だってもう、戻る気なんて無いんだから。
ねえセレス。
[その姿を見送ることはできたのか]
アタシも多分、直ぐに行くわ。 だから先に、待っていて頂戴。
(9) 2012/03/28(Wed) 00時半頃
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/* もーしわけないけど表優先させてもらっちゃったのよ
(-6) 2012/03/28(Wed) 00時半頃
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[結局、なんだかんだでさほど遅くならないうちに家に戻った。夕食の席で、親方の訃報については簡潔に告げるだけ]
・・・そうね。どこか余所に出て行って仕事をするのもいいけど・・・・私もやっぱりまだ未熟だし。 いっそ誰かに養ってもらおうかな。 ・・・・なんて嘘嘘。冗談よ。
[今ひとつ笑みの浮かばない様子で、夕食後は一人でテーブルに陣取って。ちびちびとブランデーをあおっていた。結局ダーラの店も、開いている様子はなかった]
(10) 2012/03/28(Wed) 00時半頃
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[どんどん景色が見慣れたものになってゆく。 そして、遠くに、セレストを導いてくれた、愛おしい姿>>+5]
ヨーラ!!
[幼い時の呼び方で呼びかける。ぐんぐん近づいて、そのままの勢いでヨーランダに抱きついた。]
(+8) 2012/03/28(Wed) 00時半頃
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[縋るような目で金子を差し出すクラリッサを。 しばらくじっと見つめる。
逃げられるなら。
その言葉に、どんな思いがこもっているのか。 やさしさだけではなく、何かはちきれそうなものを感じ。]
(11) 2012/03/28(Wed) 00時半頃
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……ありがとう。でも、受け取れない。
[彼女のやさしさに甘える訳にはいかない。 彼女を傷つけてしまうだろうか。 けど、いわずにはいられなかった。]
これは君のものだから。 もし、受け取るならば……君と一緒に、この村を出る時だけだ。
俺は、この楽譜をある人に渡す約束をしてて。 そのために旅をしてるんだ。
それまでは、死ねない。 もし、よければ一緒に来て欲しい。
……無理ならば、ひとりでここを出る。
[クラリッサはどう答えただろうか。**]
(12) 2012/03/28(Wed) 00時半頃
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長老 ナタリアは、メモを貼った。
2012/03/28(Wed) 00時半頃
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……できる事?
アタシを抱きしめて今夜は眠るとか? ――冗談よ。
(*2) 2012/03/28(Wed) 00時半頃
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/* え、だれをヤればいいの ミシェ?
(-7) 2012/03/28(Wed) 00時半頃
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ヤニクは、リッサ返事待ち。**
2012/03/28(Wed) 00時半頃
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[村はずれ、何かを待って佇む女の耳にダーラの声が聞こえて>>9]
来るな。 私はまだ見ていないんだぞ。
お前とベネットが夫婦になる所を──。
[困ったように苦笑して、空に向かってそんな言葉を零した。]
(+9) 2012/03/28(Wed) 01時頃
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―翌朝― ううっ、寒・・・ ・・・あれ? 寝ちゃってた?
[いつの間に眠っていたのか。早朝、冷える空気の中、震えながらソファで目を覚ました。ブランデーの瓶の中身は1/3ほどなくなっており、そう言えば少し頭が痛む。起きたのは、表玄関の扉を叩く音が聞こえたからだった]
・・はい。今開けます。 ・・・・・・・・・あ。・・・・・
[あまりにも自然で違和感を感じなかったが、それは軍人だった。あまりにも自然に、その紙は手渡された]
・・あの、これ。なんですか?
(13) 2012/03/28(Wed) 01時頃
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[エリアスの名が書かれた赤紙を手にして尋ねた先からの答えは、あまりに簡潔なものだった]
あの、何かの間違いですよね? ・・だっておかしいじゃないですか。ねえ? だってここに書かれてる名前って・・・
あ、待って!!待ってください! どうしてなんですか、どうして・・ どうして!!
[答えは返らない。男の姿が遠ざかった後、あらためて手の中の通知を見て。ふらふらと倒れこむように椅子に座り込んだ]
(14) 2012/03/28(Wed) 01時頃
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[女が村外れに佇んでからいくらも経たぬうち。 けれど、女に取っては一瞬とも一生ともつかぬ時間。
不意に、空から懐かしい声が聞こえた。>>+8]
(+10) 2012/03/28(Wed) 01時頃
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ミッシェルは、椅子に座り込んだまま、静かに肩を振るわせている**
2012/03/28(Wed) 01時頃
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……一度だけだぞ。
[すぐに否定した言葉に苦笑しつつ、 そう呟いて裏の戸を開けて欲しいと。 扉が開かれればするりと忍び込んで、永遠の眠りについた ヨーランダの髪を撫で、セレストとも会話を交わせただろうか]
(*3) 2012/03/28(Wed) 01時頃
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──────セレスト!!!
[見上げた空。 一際明るく輝く星から降って来たように、女には見えた。]
セレスト──…、セレスト……!!
[抱きついて来た身体を、確りと抱き締め返し]
(+11) 2012/03/28(Wed) 01時頃
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― 翌朝 ―
[その日の朝は、雲が切れ切れに朝日を隠していた。 赤い手紙を携えた軍人が、エリアスとミッシェルと、その母親が暮らす家を訪ねたのは、朝早く>>13。 また、別の軍人の口から、役場へとエリアスへの召集令状が届いたことが告げられただろう。
姉の声>>14が聞こえて、ふと目を覚ました。 ぼんやりとした瞳を瞬かせて、窓の外を見れば去って行く軍人の姿が見えて]
――っ
[がばっと体を起こす。 急な動きに目眩いがおきるけれど、壁に手をついてダイニングへと向かう]
――、姉さん、何が、―― 赤紙、……だれに?
[椅子に座り込む姉の姿に声をかけようとして、その手に握られた赤い色の手紙に一度口を閉じる。 それから、ミッシェルの傍らに立ち止まって問いかけた]
(15) 2012/03/28(Wed) 01時頃
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[女の考えを読むように、店主も語尾を拾ってくれる。 そして、彼が席を外した後の僅かな間、 ヤニクの口から零れる言の葉。]
私が、一緒に?
[果たして、彼の言葉を女は、どれだけ理解していただろう。 共にという言葉に、瞬く瞼。暫くの沈黙。 相手の心理、理解していても、そうでなくても、 緩く女は、首を横に振った。]
私は、行けないわ。 待っていると、約束したもの。
[セレストを、そして……。 言葉には言わなかった理由もある。 自分が出て行けば、残った両親は、どうなる、と。 姉のようには、自分はなれないのだ。]
(16) 2012/03/28(Wed) 01時頃
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……だから、ヤニクさんのお手紙も、待ってるわ。
[そして、つい先日の約束を持ち出して、力なく笑んだ。 受け取って貰えなかった、金子を引いて、 代わりに差し出すのは、あの童話。]
私の代わりに、これを持って行ってというのは、迷惑かしら? いつか、この国が平和になったら、返しに来て。
[本は受け取って貰えただろうか……それとも。 どちらにしても、そう長い間をおかず、女は店を後にする。 店先に店主が居るのなら、礼を一つ残して*]
(17) 2012/03/28(Wed) 01時頃
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