153 unblest blood
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ああ、……そうだった、か。
[思わず零してしまったのは暗い笑い。 シーシャ>>1が部屋に来たのは凡そその頃で。 けれどクラリッサのように、花を手向ける彼に意識を向けることは未だ無く。
その場に居たフィリップへと、再び距離を詰め――その腕を掴みに掛かっていた。 >>2:201腕力の差に加え、動揺もあった所為か。 少年のような彼を捕えるのは、思うよりも易く感じられた。]
(8) 2013/12/07(Sat) 00時半頃
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……ああ、そうか
[抜けている。 ダンピールをダンピールたらしめる能力と、衝動が。 恐らく、それらは現世に置いてきた身体にあるのだろう。
あの衝動が、あの能力が血の中にあるのなら。 血の流れぬ身体にそれらがないのは道理だ]
……死後なんてモンがあるなら 俺は間違いなく地獄行きだと思ってたけど――
[なるほど、これは確かに――どうしようもない地獄だ**]
(+3) 2013/12/07(Sat) 00時半頃
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……グロリアさん。 あんたの仇は、こいつだったんだな。
[彼女に対する瞑目も弔いも、未だ出来ていないまま。 それでもここで散った彼女に向けるように。 そしてその場に集まっている者たちに宣告するように、呟いた。]
(9) 2013/12/07(Sat) 00時半頃
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[フィリップの声は聞こえただろうか。
変事に気付き、女が目を開いた時には、既にサミュエルはフィリップを捕らえていて。]
―…サミー、一体どうしたんだい。
[その様子に褐色を丸くした後、努めて冷静な声色で尋ねる。]
(10) 2013/12/07(Sat) 00時半頃
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[サミュエルが悪趣味と称した行為はもちろん見てはいない。 気付けばフィリップに詰め寄り掴みかかるサミュエルの姿>>8に 微かに驚いたように目を瞠った。]
なんだ。 サミーも、か。
[ふと漏れるのはそんな言葉で]
俺も、さ、考えてみたんだけど。 やっぱフィリップ、お前さんが怪しいと思うんだわ。
[柘榴石をフィリップへと戻しぽつと告げる。]
(11) 2013/12/07(Sat) 00時半頃
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……………。
[先ほどの出来事があった後で。 接吻を迫った側が、また迫っている様子(>>8)を若干引き気味に見ていたが。]
………突然……ですね…また。
[この短い時間に何があったのか。 けれど、その宣告(>>9)を簡単に鵜呑みするわけにもいかず。 ボトルを握る手に力が少し篭った。]
(12) 2013/12/07(Sat) 00時半頃
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――…。
それは、本当なのかい?
[女は>>9サミュエルの宣告を聞けば、瞬時にダンピールへの憎悪が胸に沸き上がり。 女は一歩踏み出してサミュエルを見つめる。
彼の告げる事が真実かどうか分からないが――殺せば、自分には分かる。 もし違っていたなら、彼を殺して見てみればいいだけだ。
吸血鬼同士の勘違いの可能性もあるが、どちらかがダンピールである可能性は高い。]
(13) 2013/12/07(Sat) 01時頃
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ふふ、面白そうだから私は坊や側にでもついてみましょうか…。 マミーさんのこと鵜呑みにするわけにはいかないですし。 って、言いたいところですけど。
彼、お祭りを満喫したでしょうし。 殺してないとしても、後のこと想像して待ち望んでいたのは確実でしょうし。 そんな趣味の悪い子にはおしおきは必要でしょう?
[他に理由はあったのかもしれないが。 あの時座り込んでいた彼は、後の祭りを楽しみにあそこで待ち構えていたのだろうと。]
(14) 2013/12/07(Sat) 01時頃
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[響いた宣告>>9に細くなる双眸。]
怪しい、とかじゃなく、言い切るのか。
[仇討ちを言っていたクラリッサが動いていなかったということは 彼女にそれを知るだけの何かは齎されていなかったのだろうと思う。 フィリップが確証えられるような言葉を言ったとは考え難い。]
(15) 2013/12/07(Sat) 01時頃
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/* 助詞が違うなー、ぬぉー。
(-14) 2013/12/07(Sat) 01時頃
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/* 皆、やる気や…。 私がフィリップPCの立場だったら涙目な状態(むしろご褒美と受け取るべき?)です、はい。
(-15) 2013/12/07(Sat) 01時頃
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[ジリヤとシーシャの反応を目にし、それも当然かと思う。 女には一つの情報があったから、サミュエルの告げた結果をやや真実めに見ていた。
少なくともフィリップを殺すのに異論を唱える者はこの場にはいなさそうだ。――それは女も含めて。]
…ねぇ、 貴方は分かる人、なのかな?
[サミュエルと距離を詰めてそっと耳元に囁く。]
(16) 2013/12/07(Sat) 01時頃
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/* >>12…w そう見えなくもないですが。
(-16) 2013/12/07(Sat) 01時頃
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…………。
[ジリヤ>>14をじっと見詰める。]
男に“mommy”はどうかと思うぞ。
[母親を意味する幼児語と思い首を傾いだ。 クラリッサがサミュエルに近づくは知れるが 何を囁いたかまではこちらには届かない。]
(17) 2013/12/07(Sat) 01時頃
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[「見つけて」しまった勢いで、確信をこの場で告げていた。 シーシャ>>11からも、怪しい、という言葉は聞けたものの。 そういった単なる疑いを通り越していた、ということに、 ジリヤ>>12やクラリッサ>>13、シーシャ>>15の反応から気づく。]
ああ――。 いきなりこんなこと言い出して、信じろって言う方が、 無茶かもしれないけど、さ。
(18) 2013/12/07(Sat) 01時頃
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おしおき…ねぇ? ジリヤ、貴女はどんなおしおきを考えているのかな?
[おしおきと口にし、酒瓶を握っている彼女に女は褐色を細める。
今の女は一撃で仕留める武器は持ち合わせていない。 しかし、酒瓶では少し手間がかかりそうだなと、考えながら。]
(19) 2013/12/07(Sat) 01時頃
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/* あ、すれ違い。 ちょっと黙る。
(-17) 2013/12/07(Sat) 01時頃
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…………? あら?そういう名前って記憶がありますけど?
[覚えていたのだからむしろ素晴らしいほうなのだが。 男からの言葉(>>17)に浮かべるのは疑問であった。 ワンピースの女が何事か囁く様子は見えたが、それに興味はなかったのか渦中の少年へと視線を向ける。]
(20) 2013/12/07(Sat) 01時半頃
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[マミーだなんて誰のことかと一瞬思ったが>>14、程無く直ぐに、己のことだと察せられた。 この時は言葉を飲み込んで、その話を黙って聞いていた。
彼女からの信用は得られぬと思っていたところで、 続く言葉に僅か瞠目し、けれど確かに少しだけ安堵は抱かれた。]
(21) 2013/12/07(Sat) 01時半頃
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おしりペンペンでしょうか、悪い子にはやっぱり。
[ワンピースの女に笑みを向ける。 腕を抑えている間に逃げはしないだろうが、呪詛のこともある。
女は傍の壁にワインボトルを叩きつける。 部屋に響き渡る大きな音に女は表情を無に変えた。 底の割れたボトルは尖ったガラス片に成り果てる。]
(22) 2013/12/07(Sat) 01時半頃
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確証あるなら、サミー、お前さんがやるか? 得物が必要なら貸す。
[腰に帯びた対の一つ。 ダガーの鞘を手にし柄の方をサミュエルに向ける。]
やる気がねぇなら、俺がやるけど? グロリア嬢の仇、なんだろ。
[仇討ちに固執はしない。 けれど手を貸す意志をクラリッサに告げた事もあり 仇という言葉を前よりも意識する。]
(23) 2013/12/07(Sat) 01時半頃
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[クラリッサと視線が交わったその時に、この場ではっきり打ち明けるべきかと思いもしたのだが――。 距離を詰められて、耳元で囁かれた>>16時に瞬き、そして思い至った。 まだ大っぴらにすべきでない、ということではないかと。 それ故に、彼女に向けて同じような小声で返した。]
そう、ダンピールが「判る」性質なんだわ、おれ。
クラリッサさんのことも、見させて貰ってた。 悪い。今まで黙ってて。
[ここまでいえば、その手段が「キス」であったことも察せられるかもしれない。]
(24) 2013/12/07(Sat) 01時半頃
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[硝子の割れる音が室内に響く。]
――…は。
[ジリヤの手元に凶器と化したボトルだったものを見て]
あるなら、これは必要ないか。
[小声で話すクラリッサとサミュエルに視線戻した。]
早いとこケリつけようぜ。 死刑宣告しといて勿体ぶるのは悪趣味だ。
(25) 2013/12/07(Sat) 01時半頃
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[>>22彼女の答えに女は喉を鳴らして笑う。 それはこの場には不釣り合いであったかもしれないが。]
成程…。 ママみたいだね?
[瓶を壁に叩きつけるのを見れば、室内に響いた派手な音に僅かに肩を竦めたか。]
(26) 2013/12/07(Sat) 01時半頃
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彼がダンピールだと確信があるわけではありません。 坊やの言い分もあるでしょう。 なので殺す、っていうならお任せします。
坊や、グロリアさんが死んでるの知っててあそこで座り込んでいたんでしょう? 一番近くでお祭り鑑賞するために。 殺してないかもしれませんから、私がやるのはおしおきです。
この程度では私たちは死ねないのですから。
[背中から少年のような男に近づいてわき腹の辺りに割れたボトルを力いっぱい押し付ける。 刺さったままの状態のそれを、2、3度左右に捻った後、手を離す。]
(27) 2013/12/07(Sat) 01時半頃
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人の繋がりを馬鹿にするような趣味があることは理解しますが、私は嫌いですので。 死にたいと願う私に殺されるなんて申し訳ないですから、後はお任せ致します。
[一思いに殺すつもりは全くない、といった態。 少年のような男が何か告げていたとしても耳には届いていないようだった。]
ふふ、心臓でも首でも好きなところ、皆さんでどうぞ。 私も悪趣味ですね……全く。
[溜め息をついて壁へと凭れた。]
(28) 2013/12/07(Sat) 01時半頃
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………ママ、ね……。
[ワンピースの女が告げた言葉。 それが、耳に届けばほんの少し顔色が曇ったか。]
(29) 2013/12/07(Sat) 01時半頃
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[おしおきと称された行為>>27に片眉をあげる。 その間にも、呪詛が向けられるかもしれないのに。 そう考えて、海に還る話が過ぎり――]
…………。
[あれは冗談などではなかったのかもしれない、と そんな事を考えていた。 そうして聞こえた、続く声>>28]
死にたがりめ。
[ぼそりとジリヤに言葉を向けて唇を結ぶ。]
(30) 2013/12/07(Sat) 01時半頃
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しかし、「おしおき」、ってなぁ。
………女って怖いんだな。
[硝子の割れる音を聞きながら、幾らか気の抜けた声で呟いた。 それでもフィリップを捕える腕の力を弱めることはなかった。
――自分の許には今得物が無い故に、こうしてフィリップを逃がさないことに終始する心算でいたのだが。 シーシャ>>23から向けられた言葉とダガーに瞬き、幾らかの間の後、頷いた。]
ああ。 こいつの首は、俺が掻く。
[片手でダガーの柄を握りしめて。]
(31) 2013/12/07(Sat) 01時半頃
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[>>24女が見た中ではサミュエルが視たのは自分とフィリップだけ。 ダンピールがフィリップだけならいいが、シーシャとジリヤ…他の面々の事はまだ分からない。
用心の為に小声で確認した女の意図は相手に伝わったらしい。]
…そう。 いいよ、別に。
[手段には思い当たったが、ここで蒸し返すつもりはない。]
後で確認しても構わないかな?
[彼にその言葉の意味は伝わるだろうか。 そこまで囁くと女はするりとサミュエルから離れる。]
(32) 2013/12/07(Sat) 01時半頃
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