1 とある結社の手記:6
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[ただ無言で、静かに耳を傾ける。 背に居る彼には見えないだろう。 黒檀に宿る、憎しみ、恨み、怒りの色を。]
……そっか。
[同じだと思っていたが、違ったようだ。 小さく一つ呟いた後]
ヤニクさん、サイラスさん、 この二人は、私も憎みきれない。
けど。
[一度、言葉を切って]
(122) 2010/02/25(Thu) 23時頃
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フィリップを殺した人狼だけは、 それが誰であれ、許せない…!!
[振り返り、車椅子の柄をもつ彼の手を握る。 どれだけの思いを秘めているか、その力で伝わるだろうか。]
私はきっと、私の手で殺したいと願う。 ローズマリーさんに何を言われようと、何をされようと、 無理して発作が出ようと、私の手で殺したい。
[黒檀には今にも零れそうな涙が溜まっている。 荒い息を整えるように、肩を大きく揺らして、間を空けて]
(128) 2010/02/25(Thu) 23時頃
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……でも、さ。 ベネットが言うように、 きっとフィリップはそれを望んでない。 ――…フィリップの願いは、
[その願いは、昨夜からずっと耳に残っている。 ベネットの手を握っていた手はゆるりと力抜けて]
お願いがあるの。 もし、フィリップを殺した人狼が分かっても、 私には言わないで。
知りたくないの。 知ったら、何するか分からないから、さ。
[最後に、ベネットに向けた黒檀には、何も宿らない。 ただ、哀しげに揺れているだけ。]
(131) 2010/02/25(Thu) 23時半頃
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[ベネットは何と答えただろう。 後ろから近づいてくる足音に振り返り、姿を映して]
……ドナルドさんも、お願い。
[久しぶりに、その名を呼んだ。 そして、そう願う中に、今までとは違う思い。 ―――彼は、人狼ではないと。]
(137) 2010/02/25(Thu) 23時半頃
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[フィリップの大切な友人。 彼が護りたいと言っていた、家族。 疑えるわけがなかった。]
……ありがとう。
ああ、でも、 昔のことはまだ許してないよ。
[悪戯っぽく笑ってみせれば、彼はどんな反応をしただろう。]
呼び出してごめんね、ベネット。 マーゴの傍についててあげて。
私は…―――ちょっと、寄り道。
[そう言って、一人、一階の廊下を進んだ。]
(148) 2010/02/26(Fri) 00時頃
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/* >>146 ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwww
ぺっぱwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
(-62) 2010/02/26(Fri) 00時頃
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病人 キャサリンは、小僧 カルヴィンの真の姿、知る由もなく―――
2010/02/26(Fri) 00時頃
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―フィリップの部屋―
[車椅子は一階の廊下、自室を通り過ぎ、奥へ。 鼻につく鉄錆の臭いは慣れたのか、表情一つ変わらない。 部屋に辿り着くと、車椅子のまま中へ。]
……フィリップ、
[白布で覆われ、ベッドに横たわる彼の傍に車椅子を止める。 布に伸びる手は震え、僅かにそれを摘んで―――離した。 畏怖ではない。
―――『ダメー!ダメー!』
此処には居ない、鸚鵡の声が聞こえた気がした。 離した指を、布の上から輪郭をなぞるように滑らせる。 ゆっくり、ゆっくりと、確かめるように。]
(158) 2010/02/26(Fri) 00時頃
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フィリップ、顔小さい。
[優しい黒檀を湛え、柔らかく呟く。 そして、今度は額から瞼、頬へと手を滑らせて。 唇をなぞった後、しばらく指をそのままにする。]
…………、
[儚い呟きは、風に乗って消える。 開けられたままの窓からは冷たい風が吹き込んで、香染と鶸色の髪を柔らかく絡ませた。]
(159) 2010/02/26(Fri) 00時頃
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[ゆると黒檀を開けると、白布の上に一枚の大きな羽。 上半身を起こし、周りを見遣る。 すると床の上、赤が塗られていないところに一枚のメモ>>3:490が落ちている。風が運んだらしい。 車椅子を近づけて手を伸ばし、それを読むと羽と共に胸に抱き]
―――馬鹿。 フィリップの馬鹿。
何よ、これ。 まるで、遺言みたいじゃない。
いらない……こんなのいらない……! 捨てるよ。いらないから、捨て、 ……れるわけ、ないじゃない、 [泣くために来たのではない。 笑うために来たのに――――それは叶わなかった。]
(162) 2010/02/26(Fri) 00時半頃
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[やがて、震えが治まる頃。 二つを大事そうにポケットに仕舞い、もう一度彼の元へ。]
いつか、いつかまた逢えるように。 ―――うん、また逢えるように。
だから、私は生きるよ。今残ってるみんなと一緒に。
でも、一つだけ言わせて。 此処にもいっぱい魂があるんだけど、さ。 どれがフィリップのか分からないよ。 ……悔しいな、
[死の臭いを感じて集まる灰色の魂。 自身の能力では、人狼に襲われた魂、その姿が分からなかった。]
だから、ずっと傍に居て。 私が、分かるように。
[愛しい魂に、声は届いただろうか。]
(164) 2010/02/26(Fri) 00時半頃
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―→広間―
[一時の別れを告げると、車椅子は部屋を出て廊下を進む。 黒檀に浮かぶのは、広間に居た時とは違うもの。]
……私も、泣き虫になっちゃったみたい。
[もう一つ違うものは、瞼の腫れが更に増していること。 車椅子を親友の傍らに止め、困ったように笑みを向けた。]
(170) 2010/02/26(Fri) 00時半頃
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/* あ。 汚したくないわけじゃないのよ?
復讐では汚したくないってことね。
(-70) 2010/02/26(Fri) 01時頃
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……マーゴ?
[ソファーの上で蹲るような親友。 傍らにベネットの姿はあっただろうか。 あるのなら「よろしく」と瞳で訴えただろう。 なければ、そのまま傍に付き添う心算で。]
(188) 2010/02/26(Fri) 01時頃
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マーゴ、見えるよ…?
[寝てるかのように、蹲ったまま返事のない親友。 ベネットも気まずそうにしている。 だから、スカートのまま膝を抱えているのを確認して、笑った。]
さて、と。
[一つ息をつき、コルクボードの前へ。]
(197) 2010/02/26(Fri) 01時半頃
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/* 反省はしてない。(きっぱり
(-73) 2010/02/26(Fri) 01時半頃
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―広間・コルクボード前―
[ベネットの呟きは聞こえたが、あえて反応はしなかった。 目許は確かに緩んでいたが。 パタンと、何かが倒れる音が聞こえれば、ちらと視線を向けて。 「ドナルドさんにはピッパさん、勿体無いよ」と、いつしかのように、けれど心の中で呟くか。]
フィリップが疑えなかったのは……
[コルクボードに貼られている、名前のリストを眺める。]
(203) 2010/02/26(Fri) 01時半頃
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[―――ドナルド、マーゴ、ラルフ。 彼は確かにそう言った。 ベネットのことも疑えなかっただろう。 となると、残りは……]
ピッパさん、メアリー、カルヴィン。 ピッパさんはウェーズリーさんが人間って言った。 となると、候補は二人。
……どっちかな。
[問いかけるのは、傍らの魂。]
(206) 2010/02/26(Fri) 01時半頃
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/* カルヴィンがせつなぁい。 フィリップならどっち疑うのかなぁ。
(-80) 2010/02/26(Fri) 02時頃
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―→キッチン―
[答えが出ぬまま、暫し眺めていると小さく咳き込んで。 朝分の薬を飲んでいないことを思い出す。 水を取りにキッチンへ。]
ウェーズリーさん…?
[まるで子供のように蹲り、鼾を立てて眠る様子にくすっと笑う。 漂う酒香には少し顔を顰めたが、膝に掛けていたストールを羽織らせた。]
今までごめんなさい。
[小さく囁いた謝罪は勿論――――]
(219) 2010/02/26(Fri) 02時頃
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[そして、必死に手を伸ばし、グラスに水を汲んで。 朝分の薬を取り出す。]
……サイラスさん、 薬を調合してくれたサイラスさんは……
[苦手な粉薬と暫し睨めっこ。 彼は、どんな思いで薬を調合していたのだろう。 ふとそんなことを思う。]
そういえば、そろそろ発作止め切れるんだよなぁ。
[呟いて、薬を喉の奥へと。]
(221) 2010/02/26(Fri) 02時頃
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[薬を飲み終えれば、棚から包丁を取り出して。 もう一つ、膝の上に乗せると自室へと向かう。 途中、ウェーズリーの横を通り過ぎる時、誰を調べたのか気になり、車椅子は一度止まる。]
…………、
[黒檀は微かに揺れる。 けれど、膝の上に乗せたものに笑みを漏らし、自室へ。]
(231) 2010/02/26(Fri) 02時半頃
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―自室―
[カーテンを開けて、室内に陽射しを入れる。 明るくなった机の上で、包丁を滑らせる。 そして、窓を開けて、その縁に置くのは……]
フィリップ、知ってた…? アーチの好物、私と同じなんだよ。
[一個の林檎から作った、八匹の兎。]
一つだけ、貰うね、―――。
[語りかけた後、それを口に運んだ。*]
(235) 2010/02/26(Fri) 02時半頃
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/* うーん。 このベネット、レスポンス早いなぁ。
あやめさん…? いや、違うよなぁ。 しのさんはこんな遅くまでやらないし。
うーん。
(-92) 2010/02/26(Fri) 03時頃
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/* よぉし。 まーご、えらいぞ。 そのままおしたおs
しんゆうは なまぬるいめで みまもってるよ はぁと
(-93) 2010/02/26(Fri) 03時頃
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/* ぴっぱ! よぉし!そのままおしたおs
注:レーティングなしです
(-94) 2010/02/26(Fri) 03時頃
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―自室→―
[陽は少しずつ下り始め、吹き込む風はより冷たさを増す。 気付いたら窓を開けたまま、車椅子の背に凭れ眠っていた。]
コホッ、コホッ、
[身体を震わし、暫く咳き込む。 発作止めは少なく、予防的に服用する余裕はない。 ふと見れば、窓際に置いた林檎の兎が一つ減っていて]
……アーチ?
[来たのかは分からない。外に落ちただけかもしれない。 けれど、それを確認したくなくて]
美味しか……っ、コホッ、
[嬉しそうな笑みを浮かべ、すぐさま手で口を押さえる。 そして水を飲みにキッチンへ向かおうと。]
(262) 2010/02/26(Fri) 12時半頃
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―一階・廊下―
水飲めば、止まるとおも……コホッ、
[この声>>263での問い、此処に来てから答えたことはない。 けれど、間も置かずに答える。 キッチンの方へ車椅子を動かせば、彼は押してくれるだろうか。]
(264) 2010/02/26(Fri) 13時頃
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[ドナルドを拒まないのは、紛れも無くフィリップの思い。 苦手意識、完全に消えたわけではない。 此処が集会場でなければ、また膝の上に蛇を置かれるのではと思うかもしれないほど。]
ありがとう。
[礼を言って水を飲み干す。 近くの椅子には、まだ鼾を立てて眠っているウェーズリー。 笑みを漏らしながら、今度はコルクボードの前へ。]
……メアリーとカルヴィン、どっちなんだろうなぁ。
[小さく呟いた声、聞こえただろうか。]
(272) 2010/02/26(Fri) 13時頃
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[ドナルドと話しながら、ローズマリー宛てにメモを書く。]
『 ローズマリーさんへ。 集会場の南に林檎の樹が立っている丘があります。 フィリップを運ぶなら其処にお願いできますか?
―――Catharine・Fowler. 』
[メモを書き終えると、コルクボードに留める。]
アーチ、よく林檎の実つついてフィリップに怒られてた。 あの場所ならきっと……
[優しげな黒檀。柔らかい声。ドナルドは気付くだろう。 女が、誰を想っているのかを。 そして、問われた内容に漸く答える。]
聞いてないよ。それに、聞きたくない……かな。 私にとっては、ウェーズリーさんの能力、本物だから。 もしウェーズリーさんが人狼をみつけてたら、聞いたら、私……
(274) 2010/02/26(Fri) 13時半頃
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……だからね。 私は確信じゃなくて、疑いのまま名前を書きたいの。 人間かもしれない―――それが私を止めてくれそうだから。
そっかぁ。 ヤニクさん、そんなこと言ったんだぁ。 それなら、メアリーは違うかもしれないね。
でも、カルヴィンは……
[何度も助けてくれた、小さな王子様。 似た境遇で、然程体力はないだろうに、あの時身体を支えてくれた少年。]
あれが嘘だとは、思いたくない。
(275) 2010/02/26(Fri) 13時半頃
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