156 カイレミネ島の雪
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― とある子供の話 ―
[――二十数年程前。
まだ年端もいかない子供が、海辺に打ち上げられた。
拾ったのは、島の年老いた医者。娘夫婦を亡くしてから独りだった医者は。その子供を引き取り、孫のように育てた。
周囲の住民も、娘夫婦がいなくなった後の医者の気落ちした様子を知っていたため。自ずと、その子供を医者の孫のように扱った。
子供も、自分が本当は孫でないことを知りながら。孫のように、ずっと振る舞った。
最初はただ、居場所が欲しくて。 そうしてそれは次第に、居場所を与えてくれる島を。人を。ありふれた生活を。護りたい気持ちへ変化して。
少年から青年へ、そして男性へと成長した子供は。天寿を全うした年老いた医者の後を継ぎ。 その島の、医者になった――。]
(109) 2013/12/19(Thu) 03時頃
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― 自宅・物置 ―
[――――くらり。
視界が、急激に霞む感覚。 咄嗟に物置の壁に手をつき、目を閉じてやりすごす。]
……なんなんだ?
[深呼吸して目を開ければ、いつも通り。首を傾げつつ、仕舞いこまれた雪靴の捜索を再開する。 冬将軍を見分ける知識を持つ少女との会話を聞かれていたことなど、知らないまま。]**
(110) 2013/12/19(Thu) 03時半頃
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/* すこしは、いろいろと、ひろえただろうか…。 よし、寝る。ヒューとジリヤあわせられてまんぞく!
そいえばマユミの>>65は誰を指しているんだろう…一人だけ、心当たり?
(-43) 2013/12/19(Thu) 03時半頃
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/* みーん!!?
(-51) 2013/12/19(Thu) 22時半頃
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― 自宅 ―
ふぃー…つっかれた。 ボロボロだが、まァ使えんだろ。
[捜索の結果。発掘した雪靴の埃を払いながら、煙草で一服する。もう少ししたら、カフェに集合する頃合か。
少し迷ってから。先代の部屋の押し入れに足を向けた。 たぶんもう、ぐずぐずしている時間はない。 ダンボールの一番上、開きっぱなしになっていた日記帳に少しだけ眉間に皺を寄せ。静かに、閉じる。 そうして、再び70年前の日記を探しにかかった。]
……お。これか? うわぁ。こりゃページがくっついてんな。
[ぺりぺり、と長年圧縮されたせいかくっついてしまったページを、慎重に剥がしながら読む。 70年前の冬将軍の到来。概ね、ぎっくり腰のばーさんが語った内容と同じだった。それとやはり、眠ってしまったら医者としてできることはないという。 後は、じーさん自身が眠りの中で起きたこと等々。]
(146) 2013/12/19(Thu) 23時頃
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……雪解香? 冬将軍が、嫌いな香りねぇ。
[読み進めていくうちに出てきた言葉に、目を止める。それは図書館で調べているマユミと同じもの。>>112 70年前、じーさんが研究していたらしい。制限は多いが、見つけた唯一の冬将軍の眠りを防ぐことができる手段なのだと。
更に読み進めようとして、次のページを開き。う、と口元を歪めた。くっついたページのインク移りが激しく、解読できなくはなさそうだが明らかに時間がかかりそうだった。 頭をがしがしかいて、日記帳を閉じる。]
マユミが言ってた本にも、これ載ってるんかなぁ。
[また後で会う予定だ。 時計を見て、そろそろカフェに移動しようと立ち上がった。]*
(147) 2013/12/19(Thu) 23時頃
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/* いろいろひろいたいけど、時間と頭がおっつかねぇ! トレイルとジリヤの過去話はなんとかしたい。したい。
(-52) 2013/12/19(Thu) 23時頃
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ミナカタは、診療所前で妙な泣き声がした気がした。
2013/12/19(Thu) 23時頃
ミナカタは、ヒュー達もそろそろカフェにいるだろうかと思いつつ移動。
2013/12/19(Thu) 23時頃
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/* モニカ、マドカ、マユミがまざりそうになるのは俺だけじゃないと思いたい。
(-54) 2013/12/19(Thu) 23時頃
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― 回想 ―
[今でこそ、悪戯をしにくる少年は。 その昔はあんなクソ生意気じゃなかった。 両親は勿論、兄弟のいない自分にとって。お兄ちゃん、と呼んで懐かれれば、ひどく温かく感じ。敬語で話さない姿すら許容してしまうほど、可愛いと思った。
お兄ちゃん、と最後に呼ばれたのはいつだったか。 それは確か、少年の父が亡くなった時。]
『お兄ちゃん、死んだ人は何処に行くのかな』>>115
[泣きながら笑っているのは、独りぼっちになってしまった子供。白衣を引っ張る一回り小さな手取って、ゆるく握ったことを今も覚えている。 上手い言い回しの持ち合わせなどなく。]
……どこだろうなぁ。 空の上、天国ってヤツかねぇ。
[わかるなら、こちらが教えて欲しいと。脳裏に看取った時のじーさんの顔が浮かんで、消えた。]
(155) 2013/12/19(Thu) 23時半頃
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『俺も、父さんと母さんと同じ場所に行きたいな』>>116
[続く言葉に、黙って握る手に力を込める。 消えてしまった温もりを求める少年の声に。掛ける言葉を自分は持ち合わせていなかった。
心に空いてしまった穴を、埋める術など知らない。 もうずっと、自分の中にも大きな穴がぽっかり開いていて。 それはこれから先も、埋まることはないのだと、わかっている。受け入れるしかないと。
けれどそんな状態でも生きていけるのだと、なまじ知っていたからか。 この手を繋いでいる少年も。空いてしまった穴をそのままに、生きてけるものなのだと、思ってしまったのかもしれなかった。]
(157) 2013/12/19(Thu) 23時半頃
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― → カフェ ―
[厚着をして、毛糸の帽子をかぶり。雪靴を履いた完全装備でカフェに向かった。 カラン、とカフェの扉を開け。ぐるりと店内を見回せば隅の席にちょこんと座っている、少女の姿を見つけた。>>150 確か、一緒に雪雫草を取りに行く一人だ。]
……えーと、モニカだよな? ヒューとブローリンはまだなのか。
[ポケットに手を突っ込み、近づいて声をかける。 ジリヤが行方不明になっていることなど、知らずに。]
(158) 2013/12/19(Thu) 23時半頃
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/* >>155 「今でこそ、悪戯をしにくる青年は。」 だった……。色々誤字とかひどい。 ジリヤのどこで拾おう。
(-58) 2013/12/19(Thu) 23時半頃
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/* マユミのメモがwwwwwwww 薔薇ふらぐたててるわけじゃないんです(まがお)
(-59) 2013/12/19(Thu) 23時半頃
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怖そうな顔で悪かったなぁ。
[>>160思わず眉間の皺を深めるが、無邪気に笑う顔に毒気を抜かれ。]
これから寒い山ん中行くんだから、厚着くらいするっつーの。
お前は、変わらず元気そうで何よりだ。 ヒュー達すぐ来るかもしんねぇけど、何かあったかいモン頼んどくか?
[一番上に着てたジャケットを脱いで、向かいの席に腰を下ろして待とうかと。]
(164) 2013/12/20(Fri) 00時頃
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