276 ─五月、薔薇の木の下で。
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[ 一人でいると、オスカー・ラドクリフという人間が存在していないような感覚になる。
幼い頃からそうだ。 母にすら呼ばれた事の無い"オスカー"という人間を、自分一人では肯定出来ない。
「何故?」への答えにフェルゼはどう反応しただろう。 完璧な優等生に塗り固めるのは自己の希薄さの裏返しであるという。 自分でもどうして告白したか分からない オスカー・ラドクリフの汚点を。]
(230) 2018/05/18(Fri) 15時頃
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[ まるで偶像にでも縋るようなフェルゼの目が 自分を映していなかったからかもしれない。]
(231) 2018/05/18(Fri) 15時頃
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[ 名前を呼ばれて浅く息を吸った。 ぎこちない言葉>>227と、 此方の目を探す不安げな視線>>226を横目で一瞥する。]
悪い事なんて、なんだ。 言ってみるといい。 自分は" 何も "していなかったと。
[ 笑いもせずに視線は部屋の壁を見ていたが 聞くに耐えない弁解に、 いつも倉庫で話を聞く時のように相手の前へと回り込んだ。]
……、悪い事かどうか 証明してみようか。
(232) 2018/05/18(Fri) 15時頃
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[ 顎のラインをなぞるような親指。 耳殻を冷たい手で挟んで、 唇に押し付けるように掌を寄せようとする。
薔薇の香りはしない。 止めないならば、「それから」の続きも自分は躊躇わない。]*
(233) 2018/05/18(Fri) 15時頃
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オスカーは、フェルゼの態度に苛立った。
2018/05/18(Fri) 15時半頃
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/* ポイント……ポイントが息してない 次で絶対話終わらせマン…
(-135) 2018/05/18(Fri) 15時半頃
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/* フェルゼとベネットにちょっかいかけたらマークの所に行っていじめたいからポイント頑張って増えて欲しい ポイントの本気が見たい
(-136) 2018/05/18(Fri) 15時半頃
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/* 後輩二人を可愛がる為のポイントは?!!?! あっしん
(-137) 2018/05/18(Fri) 15時半頃
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[ なんて無責任な言葉だろう。 でもそんな言葉すら、その時は甘く聞こえた。]
君が誰を傷つけても、 どんなに他人から大切なものを奪ったとしても、 僕は見ない振りをしよう。
[ 君のした事を許すよ。 自分には、君が奪ってしまうものなんて何一つ無い。 だから安心して"オスカー"と呼んで。
「その間だけは救われるから」とは言えないまま。]
(266) 2018/05/18(Fri) 21時半頃
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[ 火照った頬。震える肩。 自分の指が滑る度、色付く物が目に新しい。 フェルゼが此れを拒絶すれば マークの気持ちも知ることになるだろうと遊んだ指先。
いつの間にか、この行為そのものに傾倒しかけていた。]
(267) 2018/05/18(Fri) 21時半頃
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[ 我に帰ったのは相手の眼を見たからだ。 こういう眼を、よく知っている。 忌々しい程に。 そして没頭しかけた自分を殺したくなった。
滑る掌が相手の喉元を撫でた時>>251>>252、]
………欲しいと思うのは、間違いか?
(268) 2018/05/18(Fri) 21時半頃
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[ 何もかもを諦めた肩が揺れる。 相手の家族のこと、知っている。 彼が何をしたのかも、兄弟というのが誰を指すのかも聞いたのだったか。]
大丈夫だよ、フェルゼ。 君が背負わなきゃいけない十字架は此処にはない。
[ 喉元にかけていた手を相手の頬に滑らせた。]
君は君の欲しいものを求めてもいいんだよ。
(269) 2018/05/18(Fri) 21時半頃
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[ 月明かりの影で、透き通った銀髪を見下ろした。]
此処には 誰もいない。
かみさまだって……見ちゃいないよ。
(270) 2018/05/18(Fri) 21時半頃
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[ その時、青草を踏む音に気付いたのだったか>>219。 もしかしたら聞かれていたかもしれない。
緩慢な動きで相手から離れれば、 扉に差し込まれていたメモを相手のポケットに押し込もうとする。]
(271) 2018/05/18(Fri) 21時半頃
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[ かみさまは 僕らを見てないだけ。]
(272) 2018/05/18(Fri) 21時半頃
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[ 止められない限り、 言葉少なに東屋を去ろうとするだろう。 また此処で会うサインだけを残して。
その時ベネット顔を合わせるならば、 もう正しい優等生らしく笑うのだ。]*
(273) 2018/05/18(Fri) 21時半頃
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/* ヒューあめありがとー!!!!!!!!!後輩へのト書きが返せるぞやったーーーーー!!!!!!!! 今さっきこの灰を誤爆しかけて温情を無にするところだったんですよ 許されない
(-153) 2018/05/18(Fri) 22時半頃
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─談話室─
良い反応だなぁ、ピスティオ。 可愛い可愛い。
[ ピスティオには拒まれなければ、というよりも済し崩しに髪の毛をぐしゃぐしゃにしただろう。]
さっきの顔も可愛かったが。
[ 薄っすら眼を細めて笑うのは、 警戒を露わにした顔を想起して>>215。]
(314) 2018/05/19(Sat) 00時頃
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なぁヒュー、君もそう思うだろう。
[ 対して輪郭をなぞるようにすぐに手を離した後輩には同意を求めた。]
保健委員に、おばけに悪魔か。 君の好きに捉えてくれればいいけれど…… お化けが好き、かも。
[ 君から逃げられるからね、とは笑顔の裏で。]
(315) 2018/05/19(Sat) 00時頃
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[ 逆に、背後から"先輩"と呼ばれるのは嫌いではなかった。 教室の場所。先生に見つからない踊り場。寮の屋上への抜け道。
ついつい教えてしまった。 そんな自分は"優等生"からは程遠かっただろう。 そんな彼にも、もう他に先輩が出来たのなら それはそれで名残惜しいもので。]
(316) 2018/05/19(Sat) 00時頃
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オスカーは、着替えてくる、と談話室を後にした*
2018/05/19(Sat) 00時頃
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[ 談話室を去る前に、 ピスティオの耳に顔を寄せて、]
……もう少し上手く隠すといい。 悪い奴の餌になってしまうよ。
[ なんて囁いたのだ。]
あとは、むしろ素直になった方が可愛らしい。 お手本がいるぞ。 知ってるかわからないが…
[ 普通の声音であっけらかんと笑った。]
中等部のマークって奴とか。*
(319) 2018/05/19(Sat) 00時頃
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