186 夏なんです【Sheeps' monologue project】
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海沿い舗装道路のど真ん中 太陽光を受けて煌めいている 小さな点
だだっ広いアスファルト上 目を細めて近づいてみると それは 誰が捨てたか知らないが 傷一つない透明なビー玉
(8) 2014/07/20(Sun) 11時半頃
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自分の影の下にあるそれを じっと見つめる 太陽がうなじをジリジリと焼き 流れた汗があごを伝って落ち 地面の色を変える
僕は足元に転がるそれを 青空の彼方へと 高くけり上げる
(9) 2014/07/20(Sun) 11時半頃
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からん、
音を立てて落ちるビー玉。泣き叫ぶあの子。 変わらないのは太陽と血だけで繋げられた絆だけ。 それ以外、なんにもない。
青空を見つめる黒い瞳を太陽が灼いて、古びた家の畳の上に散らばったビー玉に視線が移された。
ここには思い出以外何もない。
けれど、もう思い出さえも無くなったがらんどう。
(@10) 2014/07/20(Sun) 13時半頃
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ビー玉を全部掬い上げて、外へ放り投げる。
坂道をころりころりと幾つも転がり落ちて、光を浴びればいろんな色に変化していく。
遠い夏。手のひらに柔く包んで守っていたおもいで。 ――ぜんぶ、永久の中に捨てに行こう
『会いに行くよ』
『いつか絶対、貴方のことを迎えにいく』
(@11) 2014/07/20(Sun) 13時半頃
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ゆうらり、揺れる陽炎のように立ち上がる。
貴方は朝。 私は夜。
手を繋げば夕焼けになるの。
[少女は、家だったものを飛び出しました。
頭につけた朝顔の花は枯れ始め、いつかの終わりがもうそこまで。
ぺたり、ひたりと足音を立てて近付いて来ています]
(@12) 2014/07/20(Sun) 13時半頃
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[来たれり、来たれり、終わりはすぐそこ。
けれどもう、来世は来ませり]
(@13) 2014/07/20(Sun) 13時半頃
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[畦道。笑い声を立てながら進む制服の影が揺れる。]
『いいよなぁ、斎木は』
[先頭を歩く影が振り返る。そう笑う。]
「うるさい」
[斎木、と呼ばれた少年が一人、怒ったような顔で言葉を吐く。]
(10) 2014/07/20(Sun) 15時頃
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/* 今更新したらサイラスの入村システムメッセだけ見えて すんごいびっくりした
(-5) 2014/07/20(Sun) 15時頃
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<あなたを見ている>
『うるさい』
<あなたはひとり、怒った顔でそう言う> <何度も繰り返されたやり取りに、みんな笑う> <わたしも少し笑った。あなたに嫌われないと良いなあ> <そんなことを考えながら、わたしは>
(11) 2014/07/20(Sun) 15時頃
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「夏目も、何笑ってんだよ」
[斎木と呼ばれた少年は、ムッとした表情で少女の名を呼ぶ。 控えめに笑っていた少女が、さらり、と髪を揺らして、無言で首を傾けた。]
『あーあ、つまんねえの』
[先ほどからかいの言葉を投げた影が、ため息を漏らす。少年が眉を顰める。]
「お前らは受験勉強で、さぞかし忙しい夏だろうよ」
『にしても若者が夏を過ごすのに、こんな退屈な場所ってある?』
[自らの出生地の田舎っぷりを、影は笑った。 その声には、若者特有の都会への憧れが滲んでいた。]
(12) 2014/07/20(Sun) 15時頃
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<あなたを見ている>
『夏目も、何笑ってんだよ』
<息が詰まる> <ふて腐れたようにわたしの名を呼ぶあなたはすてき> <返事も出来ずに、わたしはただ、さっきよりも曖昧に笑う>
『お前らは受験勉強で、さぞかし忙しい夏だろうよ』
<この場所を出る予定のないあなたが、漫然とした都会への憧れに、言い表せない感情を抱いていること> <きっと、わたしには分かっている>
<けれど、次の夏、わたしはきっとここにはいない>
(13) 2014/07/20(Sun) 15時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2014/07/20(Sun) 15時頃
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/* wikiを見て気になっていました。 設定やストーリーは即興で練った形になりますが。 おじゃまします。
(-6) 2014/07/20(Sun) 15時頃
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双子 夕顔がいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(双子 夕顔は村を出ました)
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「 私の姉を知りませんか? 」
暑い中、慣れない道を必死に駆け抜けてきたのであろう少女は私に問いました。 同い年くらいでしょうか、肩に届くかどうかという長さの艶やかな黒髪がとても綺麗。
私は、長く伸ばした茶色い髪を揺らして答えます。
『 ごめんなさい、存じ上げません 』
彼女はとても悲しそうに顔を歪ませました。 嗚呼、そんな顔なさらないで。 私は声をかけようとして伸ばしかけた手を、そうっと下ろしたの。
顔を覆う前髪。貴方のこと、気付かないフリをしたいのです。
(14) 2014/07/20(Sun) 15時半頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2014/07/20(Sun) 15時半頃
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眩しい ぎらぎらと照りつける太陽のように 見つめれば 目を焼かれてしまいそうなほど 遠く輝かしい 少年の日
本当にそう?
はやく おとなに なりたい きっとあの日の僕は こちらを見上げているよ 隣の芝は青いのか 隣の夏は青いのか
(15) 2014/07/20(Sun) 19時頃
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[暑い田舎の畦道を歩いた記憶が脳裏を過ぎっていた。 くたびれ半分に歩いた記憶だから、それは子供の頃の記憶ではない。 それとも子供の時であっても疲れていれば暑さばかりを感じることもあったのだろうか。
涼しい劇場の座席に座り、ゆったりと歌を聴いている。 それなのに暑さを思い起こすのは曲目のせいか。 夏の歌ではないけれど、夏に聴いた歌だった]
(16) 2014/07/20(Sun) 19時頃
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[大人になってからあの町を訪れることになったのは偶然だった。 母方の祖父母の家があったのだが、二人共亡くなってしまえば、あっさりと疎遠になっていった。
久しぶりに訪れた町は変わっていない部分の方が多かった。 しかし、子供の時と同じ町には見えなかった。 空気さえも違っていた]
(17) 2014/07/20(Sun) 19時半頃
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ここはまだ 海のにおいがしない
(18) 2014/07/20(Sun) 19時半頃
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/* 迷ったけど、名字「大河内」で。でもオオコウチと表立って言えないチキンなのでラルフに逃げました。 親戚の女の子視点とか出してる余裕ない気がしてきたので、このまま彼だけが出張るのかもしれません。
背景に設定は置きつつ、ひたすら詩のようなものを書くスタイルで行こうかと思ったのですが、前回参加させていただいた「ゆるやかな自殺」よりも普通のRP村っぽい感じの人が多いので引きずられて結局中途半端になりました。 こういう所もチキンですね。
(-7) 2014/07/20(Sun) 19時半頃
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……ったく、またミナミの野郎だな、 名前書いてもこれなんだもんよ。
[舌打ちしながら、冷蔵庫の扉を閉めた。 中央購買まで歩いて七分。七分と、250セルの損失。]
行ってくるな。 お前にもなんか買って来てやるよ。
[飼いネズミのアシモフに声をかけて、共有リビングを出た。 今度絶対になんかで埋めさせてやる。そう決心しながら。]
(19) 2014/07/20(Sun) 20時頃
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[季節は"夏"。いまは遠く離れた瞼の故郷を模して、人工太陽は僅かに明るく、木々にはレプリカ・セミが鳴く。しゃわしゃわしゃわしゃわ。"毎年"のことだが、これは結構、うるさい。
人類種の精神状態を良好に保つためには周期的な環境の変動が有効、という研究を元に造られたのが、この"季節"機構だ。記録によれば、故郷の"夏"は、気温も平均より十度近く上がったらしいが、さすがに宇宙船の限られた資源で実施するには無理がある、と、気温の再現は見送られたらしい。
本当に、再現されなくてよかった、と思う。昔、実習中に空調の故障で湿度も温度も異常値を示した部屋に数時間閉じ込められたことがある。もう、ああいうのはごめんだ。]
(20) 2014/07/20(Sun) 20時頃
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[オデッセイと名付けられたこの巨大な宇宙船は、元々移民船だった。 だった、と言うのは、いまはそうではない、ということだ。 壮大な笑い話なのだが、まあ早い話が。
詐欺にあったのだ。]
(21) 2014/07/20(Sun) 20時頃
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「和樹、きたよ」
二人並んでしゃがみ込み、墓石に向かって話しかける。 彼が花を供えている間、私は持ってきた紙袋から1つずつ供え物を取り出していた。 好きだったお菓子と、飲み物。 よく聞いていた歌手のCD。 それから、
「同窓会があったんだよ」
写真立てに入れた、元クラスメイトたちの写真。 3年間変わらなかった面子は、未だに大部分が集合していた。
(@14) 2014/07/20(Sun) 20時半頃
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[何百年も前、深刻な環境汚染と長引く戦争で疲弊しきった僕らの先祖たちに、移民を仲介する業者が声をかけた。少々遠いが、理想的な環境の惑星がある、先住生物に知性はなく、資源は豊富。幾らでも文明の再建が可能だ、と。
彼らは色めき立った。ほとほと故郷に嫌気がさしていた彼らは業者に仲介料を支払い、巨大な移民船を建造し、カネを積める金持ちと、慎重に選抜された一般人と、最先端の技術者を乗せて、故郷を捨てて飛び立った。
しかし。 何年もかけてたどり着いたその場所には、何もなかった。 惑星どころか、石のかけらすら、見つからない。]
(22) 2014/07/20(Sun) 20時半頃
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移民の誘いは、全部嘘だった。 仲介者はとんずら、母星との交信はすでに途絶えている。
行くことも、退くこともできないまま、オデッセイは宇宙を彷徨う難民となった。]
(23) 2014/07/20(Sun) 20時半頃
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[この、きっと宇宙でも有数の笑い話は、仲介者の名を取って「ヴァレンタインの悪魔の所業」として、半ば伝説的に、オデッセイの民の間で語り継がれている。
先祖たちはどうにかこの危機を乗り切った。 オデッセイをコロニーとして、いつか理想の植民先を発見すべく、宇宙の漂流者として生きる道を選んだのだ。
人類種はクローンや遺伝子操作の技術をフル活用して、この状況に適応できるよう、人工的に進化を遂げた。]
(24) 2014/07/20(Sun) 20時半頃
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[僕らはまだ研修生だが、いずれはこのオデッセイの運営を担う技師となるよう義務付けられている。それが、クローンではない人類種、"純血"に課せられた使命だ。
………と、いうのは、艦長の長い長い訓話の受け売りで、まあ、僕らとしては、レールに乗せられつつも、それなりに楽しくやってるし、仕事もまあ、嫌いじゃない。
そんな感じ。]
(25) 2014/07/20(Sun) 20時半頃
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