254 東京村U
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/09/30(Fri) 02時頃
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― 赤坂・高級賃貸マンショ・1905室 17:50 ―
『お―ぅ、まってたぜ、ジリヤ』
[広いリビングの中、ソファの上で胡坐をかいている男が、本をめくる手を止めた。ぼさぼさの髪に、隈が浮かぶまどろんだ目。パーカーの裾から覗く、細見だが鍛え抜かれた身体。この男こそ、ジリヤが所属するアイドルプロダクション、『シルバーケース』――芸能事務所の皮をかぶった売春組織の創立者にしてすべてを牛耳る元締めだった。
三ノ輪 竜彦。35歳。実業家という表の顔をもちながら、裏では闇金融や詐欺グループなど犯罪組織の金主を務める巨魁。東京に巣食う"半グレ"の一人だ]
『だいたい想像ついてんだろうが、話ってのは他でもねぇ。赤羽との"愛人契約"、あとはおまえが「はい」と言えば、それで成立だ。まぁ、強要はしねぇよ?ビジネスってもんは、個人の利益を最大化してなんぼだ。俺はおまえの意見を尊重するぜ。
ただな。これは、おまえが万が一、誤った選択をして泣きをみるのが心配で言う事なんだがよ……』
(154) 2016/09/30(Fri) 02時頃
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[まどろんでいた三ノ輪の目に、ギラリと悪意の灯りがともった]
『受けろ、ジリヤ』
(155) 2016/09/30(Fri) 02時頃
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『セックス、美貌、名声、能力、若さ。金にできる付加価値で、唯一おれ達でもおまえに与えられねぇのが、若さだ。こうして話してるだけでも、どんどんおまえの価値は目減りしてんだぜ。いわゆる劣化資産だ。
金を、幸せを掴むなら、価値がもっとも高い、今この瞬間、男の懐にはいっちまうしかねぇ!はいっちまえば、あとはこっちのもんだ。赤羽を手玉にとって、むしれるだけむしっちまえ。おまえには、男の気を引く素質がある。なぁ、ジリヤ。こいつは、おまえにとっちゃ天職みてぇなもんだぜ?』
[180cmを超える三ノ輪が立ち上がり、見下ろすようにジリヤに迫る。ジリヤは、ひるむことなく三ノ輪をまっすぐ見つめ返した。車内のなかでずっと考え、悩み、そして決意していた]
(156) 2016/09/30(Fri) 02時半頃
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(……負けちゃダメだ。こんなやつの言う事なんて、絶対きかない)
[あの夜も、スカウトの誘いをことわれず、言われるがまま、ここに身を置いてしまった]
(変わるんだ。もうあの夜のあたしじゃない……!)
[拳を握った。弦をかき鳴らした指には、まだあの熱さが残ってる]
(言ってやる。死んでも嫌だって言ってやる。いまのあたしなら……いえる!)
[揺るぎのないまなざし。ジリヤの口が開いた――]
(158) 2016/09/30(Fri) 02時半頃
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はいっ!もちろん、喜んでお受けします! いままで育ててくれて、ありがとうございました。 これからも、ジリヤのこと、よろしくお願いしますね♪
[空っぽの笑顔が、ジリヤの顔を覆っていた]
(159) 2016/09/30(Fri) 02時半頃
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― 赤坂・高級賃貸マンション・中央ロビー 18:32―
[ガコンッ。自販機の引き出し口に落ちた缶コーヒーを掴みとり、プルタブに指をかける。言ってやったつもりだった。なのに、口から出た言葉は自分でも予期せぬものだった。まるで自分が自分でなくなったかのように]
……病気、かな?
[スマートフォンがポーチの中で震えた。着信画面には本郷の名前]
はい、はい……え、19時から? 急ですね。22時から赤羽さんとの約束が…… あ、そうなんですね。わかりました。 いえ、大丈夫です。はい、よろこんで。
[スケジュールに空きができたからと、常連の客が突然来訪し、ジリヤを指名した。通常ならば断わりを入れるケースだが、ジリヤが赤羽専属となってしまう前に1人でも多く他の客をとらせるつもりなのだろう。
指名は通り、22時から予約を入れている赤羽は、正規の2002号室で0時まで待たせることになった]
(160) 2016/09/30(Fri) 02時半頃
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― 中央ロビー 18:48 ―
[準備室の1902号室で汗を流し、空色のワンピースに着替え終わったジリヤは、中央ホールで本郷とばったり出会った。挨拶程度に交わされる軽い雑談]
『……人探しはいいとして、だ。あれはなんだ?てっきり嫌ってると思ったんだが……』
んーと、なんのこと?
[スイッチのはいっているジリヤは、あざとく小首を傾げて本郷の顔を上目づかいで見上げた。本郷の身が、わずかに引いた]
『駅前で歌ってることだ。自作の弾き語りじゃねぇ、アイドルソングをな』
まゆゆが言ったんです?
『ん?いや、スカウトの町田だ。はっきり見たってよ。今日の昼ごろ、東口のアルタ前広場で歌ってただろ?新曲のシュガーキャット』
……。
[記憶にない。記憶にはないが、もう自分のことがなにも信じられなくなっていた。なにも答えず、ぺろりと舌を出してその場を誤魔化した]
(161) 2016/09/30(Fri) 02時半頃
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― 20Fフロア 19:12 ―
[時間をすぎても客が部屋にこない。気になってフロアを見て回ると、壮年の髭をはやした男が2002号室前でうろついているのが見えた。気の早い赤羽なら、もうその部屋にいるかもしれない。うっかり2人が顔を合わせてしまえば、非常に厄介だ]
ごめんなさい、あの、19時からお約束の立川さんですか?
[男の顔をカボチャに見立て、甘い声色で話かける。立川の名は偽名らしい。そういう立場の人間もここでは珍しくない]
ああ、よかった。お部屋にいらっしゃらないから、すっごく心配したんです。今夜のお部屋は2005号室なんですよ。案内しますね。一緒にいきましょう?
[寄り添って腕を組むと、"立川"は下卑た笑みを浮かべた]
(162) 2016/09/30(Fri) 02時半頃
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― 21:38 ―
『おや、ジリヤちゃん、子役とかやってなかったかい?』
やってるように見えます?うれしい〜。 でも、ごめんなさい。 デビューまで、ずっと北の大地でのんびりしてました。
『いやー、たしかにテレビで見たんだよ。ほら、この首元のホクロが印象的でね。はっきり覚えてる。なんだったかな……ぼくが***になったときだから、4年前かな。いやぁ、そのときも可愛いと思ってねぇ』
(……死ねよ、ペド野郎)
[完全に人違いだ。4年前といえばジリヤは10歳。丁度、事故にあい昏睡している最中のはずだ]
(163) 2016/09/30(Fri) 02時半頃
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― 22:47 ―
[ぼんやりと天井の鏡に映った自分と男のやりとりを眺めている。身体から切り離されたかのように、思考だけが自由だった。
事故にあったという8歳から、覚醒した11歳までの、空白の3年間を想う。母の言うとおり、自分は正常ではないのだろう。どこかで脳と心が壊れてしまったんだ。きっとそうだ]
(164) 2016/09/30(Fri) 02時半頃
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― 23:28 ―
["立川"がベッドの上で大の字になり、寝息をたてている。赤羽との約束まであと30分。それまでに身体を洗ってしまおうと、立ち上がると、とたんに眩暈がした。 身体が鉛のように重く感じる。そうだ、確か今日は1日中弾き語りをして、歩き回って……。よろよろとポーチの元まで歩き、取り出したスマートフォンのアラームを11:50にセットする。すこしだけ、すこしだけ寝よう。愛人になるんだ、それぐらい、赤羽だって許してくれる。
まどろみに沈みながら、スタンドライトに照らされて延びる自分の影を見つめていた]
『おっかないんだ。おまえの影。影のなかのおまえ。 ダブってきたら、気をつけて。すぐ後ろまで来てる』
[あれは、だれがいったんだっけ? あたまに浮かんだ言葉に疑問をもつ間もなく、ふかく、ふかく、眠りに落ちていった―― * * *
(166) 2016/09/30(Fri) 02時半頃
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― 0:00 まどろみのなかみる夢 ―
[ドアに記された2002号室の金文字。わたしは、ノブをまわしてドアをあける。廊下を歩くと、リビングでくつろぐバスローブ姿の"だーさん"がいる。わたしを見た"だーさん"は、鼻の下を伸ばして、にやにや笑みをうかべる]
『うっほほ、今夜は"その恰好"なのかい?いいねぇ、いつかリクエストするつもりだったんだ』
["だーさん"は、わたしにキスをして、服の上からわたしをまさぐりはじめる]
『たまらないよ。このぴちぴちの肌も、お人形のような整った顔も、この身体も、もうすぐぼくのものになるんだ』
["だーさん"は、わたしから手を離して、後ろを向いた]
『とっておきを用意したんだ、ちょっとまってね。きっとジリヤもクセになるよ!』
[わたしは、リビングを見渡した。ライトスタンド。置時計。キッチンナイフ。ガラスの灰皿。わたしは、ガラスの灰皿を手に取る。ずっしり重いけど、持てなくはない。こらからきっとちょうどいい。 わたしは、"だーさん"の無防備な背中にめがけて、灰皿を振り上げる。奥にある姿見に、空色のステージ衣装を着たわたしが映る]
(168) 2016/09/30(Fri) 03時半頃
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[わたしの口がひらいた]
シク アイ クンネ
フレ ラクル
(169) 2016/09/30(Fri) 03時半頃
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『え?いまなんて―』
["だーさん"が振り返る。わたしは、ガラスの灰皿を"だーさん"の眉間に振り下ろした]
(170) 2016/09/30(Fri) 03時半頃
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♪らぶらぶにゃんにゃん、らぶにゃんにゃん
ゴッ グシャッ
♪あなたのこねこになりたいの
ベキャッ グジュッ
♪らぶらぶにゃんにゃん、らぶにゃんにゃん
ゴチュッ ビシャッ
♪恋する首輪でつながれたい
グチョッ
ヌチャッ
(171) 2016/09/30(Fri) 03時半頃
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― 0:02 2005号室・寝室 ―
……あっ!
[小さな叫びと共に目が覚めた。ここは2005号室。隣には"立川"。とても怖い夢を見た気がする。あたしが、赤羽を――。
枕の脇でスマートフォンが震えている。いけない、寝過ごした。赤羽からだろうか?手に取り、着信画面に目を通す]
(172) 2016/09/30(Fri) 03時半頃
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[手から機体が滑り落ちた。フローリングの上でスマートフォンがぶるぶる震えている。ジリヤは目を見開いて後ずさり、声にならない悲鳴をあげる]
……ひっ……ひいっ……!!
[着信画面に表示された番号。090-××××-××××。それは紛れもなく、*ジリヤ自身の携帯番号だった*]
(173) 2016/09/30(Fri) 03時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/09/30(Fri) 03時半頃
ジリヤは、キルロイに話の続きを促した。
2016/09/30(Fri) 19時頃
ジリヤは、デメテルに話の続きを促した。
2016/09/30(Fri) 19時頃
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/09/30(Fri) 19時半頃
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/09/30(Fri) 20時半頃
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―赤坂・高級賃貸マンション2005号室 0:13 ―
[震え続けるスマートフォンを手に、ジリヤは懸命に拒否ボタンを押し続けていた。着信は一向に止まらず、一定のリズムで振動を続ける]
(なんで!?どうして!?)
[パワーボタンを押しても電源は切れず、強引にバッテリーを取り外した。だが、それでも着信は止まず、逆にミュートにしていたはずのコール音が鳴り出す]
(255) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
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…………わぁぁぁぁっ!!!!!!
[悲鳴とともに機体を壁に叩きつけた。立川がひとつ唸って寝返りを打つ。床に落ちた携帯は、ブルブルとフローリングの上を這いまわりながら、コール音を鳴らし続ける]
(256) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
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[ドンドンドンッ
ノックが響いた。 驚きのあまり、ジリアの身体がビクリと跳ねた。
ドンドンドンッ
ノックの音は玄関から響いてくるようだ。 本郷か、それとも赤羽か?]
(257) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
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[ドンドンドンッ
震える携帯を蹴り飛ばして、一気に玄関まで駆けだした]
(助けて!誰でもいいから、助けて!!)
[途中、足をとられてよろめきながら、廊下を駆け抜けて玄関へ。 ドアのノブに手をかける]
(258) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
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[ドンドンドンッ。
ノックは、先ほどから同じ、一定のリズムで続いている。 ノブをつかむ手が止まった。一定のリズム。
そう、携帯の着信コールと、まったくおなじリズムだ]
(259) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
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······誰?
[返事はない。
ドンドンドンッ]
······誰なの!?
[気配もない。
ドンドンドンッ]
(260) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
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『なんだね、こんな時間に。失敬なやつだな』
[背後から、寝起きの"立川"がのっそりと身を乗り出してきた]
『どきなさい。ぼくが一喝して追い払ってやる』
["立川"は玄関のドアノブに手をかけ、ロックを解除した]
あっ······ダメ!!
[ジリヤは"立川"の腕にすがりついた。 だが、ロックが外れた瞬間、ドアは勢いよく開かれた。 誰の手も借りずに]
(261) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
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[ ――ざわり
得も言われぬ悪寒がジリヤの心臓を握りつぶした。
まだ夢の続きを見ている、ぜったいにそうだ
で、なければ、これは――]
(262) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
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[ドアの向こうに、"ソレ"はいた。
モニターの"向こう側"にいつも居る"ジリヤ"。
きらびやかな空色のステージドレス。 ミニのスカートからすらりと伸びた白いタイツ。 差し色の赤いチョーカー。 猫耳のボンボン耳当て。
やや前傾姿勢なその姿は、赤黒い飛沫で汚れ、 同じく赤黒い汚れにべったりと染まった両の腕は、 ライトに照らされヌラヌラとテカっていた。
その先に握られているのは、ひび割れたガラスの灰皿。
あらぬ方向を向いていた顔が、ゆっくりとジリヤに向けられた。
無機質な空っぽの笑顔。
ジリヤと目が合い、その口が動いた]
(263) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
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『 み つ け た 』
(264) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
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["立川"が悲鳴をあげた。 ジリヤを突き飛ばし、そのまま奥の寝室へ逃げ込む]
(……これは?)
[床に崩れ落ちたジリヤは、そのままへたりこんだ]
(……あたし?)
[ステージ衣装を身にまとった"ソレ"は、ゆっくりとジリヤへ迫る]
(逃げなきゃ……はやく逃げなきゃ!)
(265) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
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[右足の脛に激痛が走った。ぶつけてもいないのになぜ? ブルブルと脚が痙攣し、力をこめることができるない]
(動いて!おねがい……はやく動いて!)
[自由にならない脚を動かそうと、必死に腿を叩く。 その間も、緩慢な動きで"ソレ"は迫り、 ついにジリヤの目の前で止まった。
"ソレ"は、恐怖で震えるジリヤを見下ろしている]
······アッ······ヒッ
[自分の内腿がぐっしょりと濡れていくのがわかった]
(266) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
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(あたし······死ぬの?)
[だれかに聞いた、ドッベンゲンガーの結末(>>90)が脳裏によぎった。
無機質な笑顔を浮かべたまま、 "ソレ"はゆっくりと灰皿を振り上げる]
(267) 2016/09/30(Fri) 20時半頃
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