人狼議事


1 とある結社の手記:6

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【人】 小悪党 ドナルド

 ああ、どういたしまして、だ。

[ 言葉を返し、軽く笑みを。
 まだ、緊張は見て取れた。少しでも、和らげられるならと。
 ウェーズリーの姿に目をやる。熟柿のような匂いが辺りに漂う。普段のウェーズリーを知っているわけではなかったが、ここでの印象では、このような所でこのように酔い潰れる男ではなさそうに思えたのだが。

 コルクボードの前、呟かれた小さな声が耳に入る。]

 俺は、昨日まではメアリーじゃないかと思ってた。
 ヤニクが、メアリーを庇うような事をベネットに言ってたらしいからな。
 サイラスを信じ過ぎるのは妹を追い込む事になる、ってな事を言ったって。

 でも、今日になって分からなくなった。
 ヤニクも人狼、サイラスも人狼……それじゃ、メアリーを庇った事にゃならねえ。

 カルヴィンは……前に俺の遭ったガキの人狼の事を思い出すとな、そうなんじゃねえかって思いは拭えねえ。むしろ、こうなってくると……やっぱり人狼なんじゃねえかってとこが強くなるな。

 なあ、ウェーズリーが誰を調べたかって聞いたか?
 それ分かりゃ、考えを絞れそうだがな。

(273) 2010/02/26(Fri) 13時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[ コルクボードに留められたメモ。
 それを見て……涙が滲みそうになり、その顔を見せまいと窓に近づき、外の景色に目を向けた。
 一面の雪。この村の、昔と変わらぬ冬の風景。遠く、丘は見えないけれれど。

 友の想いには、何とはなしに気付いていた。
 キャサリンも恐らく、と。
 だから村にはいられなかったのだ。やり場の無い感情を抱えたまま、この村にいることは出来なかった。

 キャサリンの想い。そして、フィリップの想い……もう、いなくなってしまった友。それを思うと、ただ、悲しかった。]

 ……そうだな。
 あいつは、自分を殺した相手にキャサリンが復讐しようとする事なんて望まない。
 自分の事より人の事ばっか考えて、人を傷付けるのが嫌いで。だから。

[ 言葉を区切り、続くキャサリンの言葉に耳を傾ける。]

(279) 2010/02/26(Fri) 14時頃

【人】 小悪党 ドナルド

 カルヴィンは、あれで健気だよな。
 ただ……ローズマリーは言った。泣きながら人を襲うのをやめられなかった人狼もいたって。
 カルヴィンの気持ちも嘘じゃなく、そして、人狼であるって事も、有り得なくはないんだよな。

 結社ってな、嘘は吐かねえんだ。少なくとも人狼の事に関しては。
 そして、恐ろしく慎重だ。根拠無く、物は言わねえ。
 俺の知ってる限りでは、だけどな。

 ……ピッパが人狼の可能性、か。
 いや、それは無いな。

[ 感情の揺らぎをやり過ごして、キャサリンに目を向け話していたが、ピッパの名を出されれば、思い出し……先程とは違う意味で、また窓の外に視線を送った。]

(280) 2010/02/26(Fri) 14時頃

【人】 小悪党 ドナルド

 マーゴ、ラルフ、ベネット、そして、俺以外でなら……

[ 残ったのは、ピッパ、メアリー、カルヴィン。
 その三人だった。
 フィリップがより護りたいと思うなら。]

 ピッパは、ガキの頃から一緒に遊んだりしてた。
 メアリーは、ベネットの妹だ。

[ 挙がらなかった名は、ドナルドが怪しむ者のと同じだった。]

(281) 2010/02/26(Fri) 14時頃

【人】 小悪党 ドナルド

 そうだな、可能性としては、それもある。
 勿論、俺が人狼だって可能性も、だ。

 キャサリンが自分で分かってないだけで人狼なってるって事も。

 でも、キャサリン。
 昨日、自分が何をしてたか覚えてるか? 何をしてたか覚えてないとか、気が付いたら、自分が血で汚れてたとか。
 そういう事があったりしたか?

[ ピッパに聞かれた事、それを口にしながら、笑みを浮かべて見せた。]

(282) 2010/02/26(Fri) 14時頃

【人】 小悪党 ドナルド

 ――キャサリン?

[ 問いへの返事は無かった。
 嗚咽。瘧に罹ったように掻き抱いた身を振るわせる。
 昨日……フィリップが生きていた時を思い出したのか。
 ……まさか、それとも。]

 おい、キャサリン。おい。

[ 呼び掛ける。返事は無かった。
 不安が胸に膨らむ。

 ……沈黙が流れた。
 ウェーズリーに目を向ける。目を覚ましてはいないように見えた。今のやり取りは聞かれていなかっただろうか。
 起こして占いの結果を聞こうと歩み寄りかけて、足を止める。
 キャサリンは知りたくないと言っていた。]

 ……部屋に戻るぞ。

(292) 2010/02/26(Fri) 15時頃

【人】 小悪党 ドナルド

―― キャサリンの部屋 ――

 大丈夫か?

[ 部屋へ戻っても、キャサリンの様子は変わらない。掛ける言葉にも反応は無かった。
 ベッドの近くに車椅子を寄せて、様子を伺った。

 どれくらい、そうしていただろうか。
 やがて、奮えと嗚咽が収まってきた事を見て取る。]

 広間にいるぜ。
 何かあったら呼べよ。

[ そういい残し、部屋を後にする。
 胸によぎるのは、心配と、不安。
 もし、キャサリンが……]

(293) 2010/02/26(Fri) 15時頃

【人】 小悪党 ドナルド

―― キッチン ――

 ウェーズリー。
 ……ウェーズリー、起きてくれよ。

[ 眠り込んだ郵便屋に呼び掛ける。
 返事は無い。
 仕方ないなと言うように息を吐き、肩に手を書け揺さぶる。]

 今日、誰を調べたんだ?
 教えてくれよ。

[ それでも、ウェーズリーは目を覚まさない。
 ばりばりと頭を掻いて、溜め息を吐く。]

 しゃあねえな、起きるまで待つか。

[ 諦めて、空腹を思い出してキッチンを漁る。
 パンを見つけて、バターを塗って――と言っても、この気温では乗せると言う方が正しかったが――行儀悪く、齧りながら広間へと足を向けた。]

(295) 2010/02/26(Fri) 15時頃

【人】 小悪党 ドナルド

―― 広間 ――

[ 広間に着くと、椅子の腰を下ろす。
 パンを齧りながら考えるのは、キャサリンの様子。]

 ……まさか、な。

[ 打ち消したい疑念。その鍵となってくれ得るウェーズリーは目を覚まさない。
 どうしたものかと、溜め息を吐いた。]

(296) 2010/02/26(Fri) 15時頃

小悪党 ドナルドは、メモを貼った。

2010/02/26(Fri) 15時頃


【人】 小悪党 ドナルド

―― 回想:広間からキッチンへ ――

[ パンを食べ終えると、しばらくの間、腕を組み椅子に座って考えていた。
 しかし、いくら考えても、埒が明かない。確かめるべき情報は確かめておかねば、余計な事まで考えなければならなくなる。
 そう思えば、立ち上がり、キッチンへと足を運んだ。
 そこでは、ベネットがウェーズリーに問うている所だった。

 ややすれば、ピッパも姿を現した。]

 ん、ちと穏やかじゃねえな。

[ 困惑を浮かべるピッパにそう言って、二人に近づく。
 もし、何かあれば割って入れるようにと。]

(330) 2010/02/26(Fri) 17時頃

【人】 小悪党 ドナルド

 俺も聞いてねえんだ。
 何か聞けたか?

[ ピッパが小声でベネットに尋ねれば、ピッパに、そしてベネットに視線を向けて。]

(333) 2010/02/26(Fri) 17時頃

【人】 小悪党 ドナルド

 おい、大丈夫かよ。

[ ベネットの視線を受け、拳を指して言う。
 加減をせずに叩けば、拳など、それほど頑丈なものではない。

 視線を移す。
 力の抜けたウェーズリー。
 いくらなんでも、これは尋常ではない。]
 
 俺は、俺を調べろって言ったな。
 しかし、こりゃあ、ただ酔っ払ったってのじゃねえな。

[ そう言って、視線を動かす。
 ベネット、ピッパ。]

(341) 2010/02/26(Fri) 17時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

 ああ……そうだな。

[ ピッパの表情は、重かった。
 否、悲しげと言った方が良いかも知れない。

 思うところのありそうなその様子に、ここではそれ以上尋ねず、踵を返し、広間の方へ足を向ける。

 ちらりと、ウェーズリーを振り返る。
 疲労の色。そして、眉間に深く刻まれた皺は、嫌でも苦悩を感じさせずにはおかなかった。]

(343) 2010/02/26(Fri) 17時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

―― 一階:廊下 ――

 ん、分かった。

 ――俺の部屋? ああ、別に構わないぜ。
 片付けちゃいねえが、まあ、そもそも荷物を持ってきてねえからな。大丈夫だ。

 どうする? 俺の部屋で良いか?

[ ピッパと、ベネット、交互に顔を向けて。
 ピッパが頷くなら、二階への階段を上るだろう。]

(351) 2010/02/26(Fri) 18時頃

【人】 小悪党 ドナルド

―― 部屋 ――

 さて。
 椅子は一個だけしかねえんだよな。
 ピッパはベッドにでも。

[ 椅子をベネットの方に動かしながら、そんな事を言って、自分は壁に背を凭れさせる。
 自分もベッドで良いかとも思ったのだが、何となく、ベネットの前では気恥ずかしいものがあったのだ。*]

(354) 2010/02/26(Fri) 18時頃

小悪党 ドナルドは、メモを貼った。

2010/02/26(Fri) 18時頃


【人】 小悪党 ドナルド

[ バリバリと頭を掻く。
 ピッパの話、そしてベネットの話。口を挟む事なく聞いた。
 確かに、確かに。疑念を持っていた。
 だが、情報が積み上げられ、その疑念が真実味を増してゆくと、やり切れぬものを覚えた。
 
 ――どうするのが幸せなのか。
 その疑問は、自身の疑問でもあった。そして、ピッパの疑問でも。
 だが……]

 ……なあ。
 ベネットにとって、大切なのは誰だ?
 失いたくないのは……誰だ?

(368) 2010/02/26(Fri) 20時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[ 沈黙の後、ゆっくりと言葉を紡いでゆく。]

 あれも、これもは、持っていけねえ。
 誰もが幸せになれるんなら、それが一番良いけどよ。でも……それは、無理なんだ。

[ ゆっくりと、息を吐いて。]

(369) 2010/02/26(Fri) 20時頃

【人】 小悪党 ドナルド

 俺には……大切なやつがいる。
 失いたくない。残して、死んでゆくのもしたくない。

[ ピッパを見やって、にっと笑みを浮かべる。]

(370) 2010/02/26(Fri) 20時頃

【人】 小悪党 ドナルド

 大切なもんを抱えた上で、まだ持ってける余裕があるんなら、その余裕の分だけ持ってけるかも知れねえ。

 持って行けねえ分は、置いて行く。
 それを自分の意思で選ぶ。

 ……それが、どんな意味でも。
 どんな結果となるにせよ。
 誰かに恨まれるとしても……だ。

[ そこで、言葉を区切って。息を継ぐ。]

(371) 2010/02/26(Fri) 20時頃

【人】 小悪党 ドナルド

 ……ベネット、お前はどうする?

[ どうしろ、とは言わない。
 問いの答えは、自分の中にしかないと思うから。]

(372) 2010/02/26(Fri) 20時頃

小悪党 ドナルドは、メモを貼った。

2010/02/26(Fri) 20時頃


【人】 小悪党 ドナルド

[ それぞれが話し終えた後、壁に預けた背を離す。

 ベネット。
 お前の頼みは、聞けねえ。

[ そう言えばベネットは、はっとこちらを見つめ、口を開こうとする。]

 ――もしも、なんざ無え。
 護りたいんだろう? お前が護れよ。
 生きるんだよ。
 俺たちは。

[ 笑う。友の肩を叩いて。
 弱気など、笑い飛ばしてしまえと。]

(389) 2010/02/26(Fri) 23時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[ 俯くピッパに近づいて、やはり、肩を叩く。
 顔を上げたピッパの額を軽く指で弾く。
 抗議されれば、にっと笑みを向けて。]
 
 行こうぜ。婆ちゃんの墓参り。
 直接会いに行くのは、ずっと先だ。
 俺もピッパも、婆ちゃんよりもよぼよぼになってから、な。そんで、婆ちゃんを驚かせてやるんだよ。

[ そして、扉を開ける。
 これからしようとする事を思い、こうするのが、自分の役目なんだろうと。
 そう思いながら。]

(390) 2010/02/26(Fri) 23時頃

【人】 小悪党 ドナルド

―― キャサリンの部屋へ ――

[ 階段を下りる。
 実際の所の内心は、無論、全てを笑い飛ばすなどとは行かない。
 やりきれない思い。罪の意識。そういったものはある。
 いや、それを全て断ち切る事など出来はしない。ならば、それを持ったまま、抱えて行こうと。そう決めた。

 一階、ひとつの部屋の前で立ち止まる。]

 ピッパ、俺はキャサリンに話をしてくる。
 先に、広間に行っててくれるか?

[ 三人で出した答えを話せば、恐らく、キャサリンは動揺するだろう。
 それを見れば、ピッパは苦しむかも知れないと思い、そう言って。]

(396) 2010/02/26(Fri) 23時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[ 扉を叩く。]

 キャサリン、いるか?

[ 返事は無かった。
 もう一度、声を掛ける。それでも返事が無ければ、扉を開けて。]

 キャサリン。
 大事な事を話す。
 最後の人狼が誰か……恐らく、ほぼ間違いない推測だ。

[ 言葉に、キャサリンの体がびくりと跳ねる。]

(397) 2010/02/26(Fri) 23時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

 もしかして……分かってたのか?

[ 返事は無かった。
 ただ、嗚咽する声が、答えだった。
 静かに……静かな声で、男は語った。]
 
 ヤニクが処刑された日、カルヴィンの投票
 サイラスと、ウェーズリーの占いの結果。
 ウェーズリーがカルヴィンを占いたいと言っていた事。
 今日のウェーズリーの様子。

 ピッパが見聞きした事、そこからの推測。
 ウェーズリーが、人狼だとしても庇いたいと思うだろう相手の事。

 聞きながら、キャサリンは身を振るわせ泣いていた。
 胸が苦しかった。それでも、最後に言うべき事を言おうと口を開く。]

(398) 2010/02/26(Fri) 23時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

 これを……皆に話す。
 俺は、カルヴィンに投票する。

[ そう継げて、踵を返そうとした時――
 キャサリンがドナルドに縋り付く。泣きじゃくったままで。

 思いがけぬ事に動揺する。華奢な体の何処にこんな力があったのだろうという程の力でキャサリンはドナルドにしがみ付いた。
 是が非でも、皆に話させないと、そう言っているかのようだった。

 揉み合ううちうに、乾いた音。細い指先の爪が割れていた。]

(399) 2010/02/27(Sat) 00時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[ ――くぐもった音が響く。

 キャサリンの体から力が抜けた。
 固めた拳が、キャサリンの鳩尾にあった。
 崩れる身を抱き止め、抱え上げる。
 そして、ベッドに横たえた。

 布団を掻け、踵を返すし部屋を出る。
 顔には苦い……沈痛と言っていい表情が浮かんでいる。
 女に手を上げたのは、生まれて初めてだった。

 こうしなければ、キャサリンの体が危うかった。 
 そう思った。けれど、それは言い訳ではないか、とも。]

―― 広間へ ――

(400) 2010/02/27(Sat) 00時頃

小悪党 ドナルドは、メモを貼った。

2010/02/27(Sat) 00時頃


小悪党 ドナルドは、メモを貼った。

2010/02/27(Sat) 01時頃


【人】 小悪党 ドナルド

 ああ。

[ お願いしても良いかと言われれば、ピッパに頷いて。
 肩を落とすラルフを見つめた。

 勢い良く開かれた扉。振り向けば、そこにはカルヴィンの姿。
 ラルフとカルヴィン。
 二人に交互に目をやって。

 何も言わず、言葉を待った。]

(436) 2010/02/27(Sat) 01時半頃

【人】 小悪党 ドナルド

[ ベネットの視線を受けて、小さく頷いて。
 歩み寄る二人を、激情を溢れさせる少年を見つめる。

 やり切れなかった。
 今、掛けるべき言葉は無かった。
 ただ、全てを見届けようと。
 せめて、それだけは。]

(444) 2010/02/27(Sat) 02時頃

【人】 小悪党 ドナルド

[ 確かめねばならない。
 そう思っていた。

 けれど、その事実を告げられて。
 これで終わると。
 けれど。

 湧き上がるのは喜びではなく。
 悲しみと憤りだった。]

(459) 2010/02/27(Sat) 02時半頃

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