64 色取月の神隠し
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ん……。
[擦れたような、鳥の声。黒烟を纏う気配は、今までに感じたことのない――けれど、知っているもの>>*24]
ああ、あんた、
[声を掛けようとしたところへ、高い箏の音>>*26]
……知り合い、かい?
(*30) 2011/09/13(Tue) 22時半頃
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確かに己は、鵺なるあやかしだけれども……。
えと、そちらさんは。 ……もしかして、前に都ででもお会いしたことが、ありましたっけか。 [奴延鳥――男を鵺と喝破した、喜色の滲む声音>>*26に首を傾ぐ]
(*31) 2011/09/13(Tue) 22時半頃
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>>*28 九尾さんには会ぅたことありませんけど、 六尾さんやったら、伏見におりましたかなぁ…
ええ、遠い言うても、ヒトの足でやろか? せやなぁ、龍の笛の方と同じやな。 琴古主とも呼ばれますけど、 九十九でおぅてますよ?
大勢の胞と介すのは久しぶりやからねぇ どうぞよろしく
(*32) 2011/09/13(Tue) 22時半頃
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つくねがみ?
[眠そうな呟きは何か間違っている。]
(*33) 2011/09/13(Tue) 22時半頃
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人にとっては禍に思えること。 …俺にとっちゃ、ちょっとした悪戯に過ぎんさ。 悪ガキってのは、悪戯ができる機会があれば実行に移すもんだ。
[樹の上で笛を吹きながらも、聞こえぬ声は飛ばす。>>*29 悪童のようなものだからこそ、雷門は己にとって「近所の雷親父」の如き厄介な存在である。]
(*34) 2011/09/13(Tue) 22時半頃
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ろくび……。
[六尾、ということだろう。 思わず自分の尻尾を振り向いた。ふさふさとした尾は、一本>>*32]
世の中ってのは、広いねえ。 あやかしの世も、さ。 ああ、よろしく頼むよ。
(*35) 2011/09/13(Tue) 22時半頃
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>>*31 [箏の音は弾む]
清涼殿で、大立ち回りしてましたやろ? うち、その時おりましたんよ。
いぅても、その頃はこうやって爪弾くことも叶いませんでしたからなぁ。 お話するんははじめてですよぅ?
あの日の寂しげで憂いの声が綺麗でなぁ。 うちずっと覚えてましたんよ? ヒトは不吉や言うて、騒いでましたけどなぁ
(*36) 2011/09/13(Tue) 23時頃
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>>*33 あらぁ……その気は確か… うちが村に来たときに
お兄さんもあやかしやったんやね。 えらく可愛らしい気やったからなぁ。
[音亡き箏の音は愉快気を纏う]
(*37) 2011/09/13(Tue) 23時頃
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ぴ、
[明之進の「つくね神」に、笛の音が少々乱れた>>*33]
祭りの決まりごとなんて… “無粋な真似をしなきゃいい”以外には何もないさ。
[気ままなあやかしの言葉。 それは、余所からやってきた者にも向けられていたようだ。
やがて、演奏へと集中し始め、夜の間は、聞こえぬ声にもなかなか返事をしなくなっていただろう*]
(*38) 2011/09/13(Tue) 23時頃
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[箏の音>>*37が聞こえると]
うん、けしゃらんぱしゃらん、だから。
[己の正体を伝える。 眠そうな囁きは上手く言葉を紡げていないがそれはさておき]
いっぱい集まって、あやかしも おまつり? 火を食べたり できるかな
(*39) 2011/09/13(Tue) 23時頃
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>>*34 龍の笛……んー龍っつぁんでええやろか? 元気があってええなぁ。 うちは、できひんのよねぇ……この身体(箏)やと
折角の逢魔時やから、愉しんで 愉しませたらええ思うんよ。
雷門さんも、なんや忙しのうみたいやし あまりうちらを気にした風でもなかったからなぁ。
せやけど、ここは霊峰の麓やから 気ぃつけてな?
ヒトもヒトならざる力持ってるやもしれへんし
(*40) 2011/09/13(Tue) 23時頃
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おう、好きに呼んでくれて構わないぞ。
ああ、そういや…むかーしも、遊びを邪魔されたことあったっけな…気をつけんと。ありがとう。
[志乃の忠告に、何かを思い出したようで。>>*40]
あぁ、それと…鵺の? 雉、少し貰った。うまかった。礼を言う。
[自分への贈り物ではなかったが、分けてもらった以上は告げておいた*]
(*41) 2011/09/13(Tue) 23時頃
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清涼殿、ね。……あれはなぁ。
[女の口から零れる言葉に、 男の面に何とも言えない表情が浮かんだ。 寄って集って討伐され、残った欠片が人の態を為しているのが今の男だ。 落魄し、かつての大妖とは別の存在に成り果てていたから 箏の女の言葉には苦笑するばかり] ……あぁ、姉さんか。さっきはどうも。
[>>*30狐の女の声が聞こえれば振り向いて、 知り合いか、と言う問いには] どうにも、己の昔のやんちゃを見られていたらしいなぁ。
[ばつが悪そうに、小さく肩を竦めた]
(*42) 2011/09/13(Tue) 23時半頃
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……なぁに、あれは狐の姉さんにあげたモンだ。 己が礼を言われる筋でもないが――、 まぁ、九十九の旦那も喜んでくれたんなら、何よりさ。
[>>*41思わぬところから出てきた雉の礼に、答える]
(*43) 2011/09/13(Tue) 23時半頃
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まだまだ非力な子供。 こんな時間に独りでは危ないやもしれぬな。
[肩を叩くと同時に一平太の周りを本人には見えない霧が包む。 それはならず者達を惑わす幻覚の霧。
父親から受け継いだ僅かな能力。 故に"人間"相手にしか通用しないであろうが。]
――――気をつけてな。
[届かない声をもう一度押し掛け弟子に掛けて。 とぼとぼと帰っていく後姿を見守った**]
(=0) 2011/09/13(Tue) 23時半頃
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……そうかい。
[都の様子も、清涼殿とやらが何なのかもわからないから、 想像するのはただ暴れているあやかしの姿。
それでも、己が目にした傷跡を思えば、茶化すのは憚られた>>*42]
都で会ったのがこんなところでまた会うなんて、 世の中ってのは、狭いねえ。
[さっき>>*35と逆のことを言い]
ああそうそう、雉、ありがと。 人間に料理してもらってみたけど、旨かったよ。
[辰次>>*41に重ねて、礼を言う]
(*44) 2011/09/13(Tue) 23時半頃
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ん?
[何となく違和感を覚えて、その正体に思い当たる]
ああ、あたしはね、芙蓉ってんだ。 あんた……名はあるのかい。
[狐の姉さん、と己を呼ぶ男へ、問うた>>*43]
(*45) 2011/09/13(Tue) 23時半頃
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>>*42 やんちゃやなんて、とても凛々しい立ち振る舞いに、うち心が震えましたんよ?
[離れ姿は見せずとも、鵺の方が複雑な思いを滲ませているのは、音色を聞けば理解も出来て]
え……えぇと…… お声を聞けてはしゃいでしまいましたわぁ。
[ごめんなさいをするように、しゅんとした音が届いたか]
(*46) 2011/09/14(Wed) 00時頃
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>>*44 広くて狭いんは、ヒトの世もあやかしの世も変わりませんよん。 芙蓉さんも、上方来たらええんよ。 稲荷山の宇迦之御魂様は、 気さくな方でねぇ…
嗚呼うちも雉戴きましたよぅ。 おおきに。
(*47) 2011/09/14(Wed) 00時頃
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稲荷山の……ああ。 お名前だけは。
[親戚の友の親戚の、そんな狐付き合いを通じて、遠い主とも言える神の御名は、伝わっていた>>*47]
へええ。会ったことがあるんだ、ねえ。
[感心したような、羨ましそうな声が漏れた]
(*48) 2011/09/14(Wed) 00時頃
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……あぁ、名前かい? 己は、今は藤之助って名乗ってんだ。 芙蓉ね、なかなか佳い名じゃないか。 藤に芙蓉に……夕顔。何とも雅な名が揃ったもんだ。
[>>*45狐の女――芙蓉に答え、ふと、夕顔のことを思い出した]
(*49) 2011/09/14(Wed) 00時頃
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……清涼殿でのことは、何て言うのかなぁ。 絵巻物でも見るような感じなんだよなぁ。
[>>*46大妖の欠片でしかない今の男にとって かつての立ち回りなど、どこか他人事のような記憶でしかない]
まぁ、昔の俺のしくじりだ。 あんたが気に病む必要はないさ。
[しゅんとする筝の女を慰めるように、軽い調子で]
(*50) 2011/09/14(Wed) 00時頃
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[芙蓉に、そして箏の女にも 続けざまに雉の礼を言われれば]
……確かに世の中ってェのは 思ったよりも狭いのかも知れないね。
[意外な繋がりを知って、くつくつ笑った*]
(*51) 2011/09/14(Wed) 00時頃
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>>*48 普段、今みたいに自分で自分 持って歩くようなことしませんからねぇ。
なまじ付喪になるくらいの箏やから 神様の奉納やらで、雅曲を弾かれるやろ? せやから縁が深いんよ。
むしろここみたいなお祭りの方が うちは新鮮やなぁ。
沙耶も…ああヒトの娘な。 ええ子なんよ。 連れて行ってくれる言うてたから 楽しみにしてるんよ。
(*52) 2011/09/14(Wed) 00時半頃
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藤之助――
[黒烟を纏う男の名を聞けば、渋い顔になった]
なんとかのすけだの、なんとかえもんだのは、覚えにくいんだよ。 藤でいいかい。いやなら雉。
夕顔……そうだね、花の名ってのは、綺麗なもんさ。 自分の名前も、気に入ってるよ。
(*53) 2011/09/14(Wed) 00時半頃
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藤、あんたはさあ、人間に――
――誰が何をしに来たか、何したいのか、邪魔はしないつもりだけどさ。 今は、雷門に目をつけられるような真似、しちゃだめだよ。
おとなしく、人の祭りを楽しんでるのが一番さ。 今は、まだ、ね。
[藤之助だけではなく、囁きの届く皆へ釘を刺し。 社に宿る神の気を、そうっと窺った*]
(*54) 2011/09/14(Wed) 00時半頃
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おまつり、賑やか。
[響きあう、いくつもの気配。 まつりの喧騒に紛れる、あやかしどもの気配]
(*55) 2011/09/14(Wed) 01時頃
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呼びたいように呼んだら良いさ。 ……だが、雉はなァ。んな名前だと、皆に喰われちまいそうだな。
[どうせ適当に付けた名だ。きちんと呼ばれる必要も無い]
(*56) 2011/09/14(Wed) 01時頃
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己が、人間に?――その続きはなんだろうね。
[>>*54男へ何か言いかけた芙蓉に言葉を促すが 答えがなくても気にした素振りは見せない] ……まぁ、いいさ。
己も下手打って、雷門さんの罰を当てられる心算はないしね。 忠告通り、大人しくしておくさ。
[今はただ、時が満ちるのを待つのみ]
(*57) 2011/09/14(Wed) 01時頃
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おなかへったなぁ おしろいたべたいなぁ
[人の姿じゃ呟けない言葉は、囁きとして漂う。]
飴も、餡菓子も、 綺麗だけど 食べられない……
(*58) 2011/09/14(Wed) 01時頃
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