30 ─今夜、薔薇の木の下で。
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――食堂――(>>410) んー、まあ。 何か、って程度の話じゃないけど、そんな程度、って気もするな。
[フィリップの硝子球が擦れ合う音には、うっそりとした笑みを返す]
――そう? もしそうなら、止めてくれればいいさ。下級生を監督すべき立場にある上級生として。でも何があったか話す前に、セシルが何か言いたそうなんだけど。
[と、セシルへと水を向けた]
(412) 2010/09/05(Sun) 21時頃
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[したくて、 したくて、 したくて、
堪らない。]
(-90) 2010/09/05(Sun) 21時頃
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>>408
[トニーの強めの口調には、びくりとして、弱弱しい目のまま、首を横に振る。 本当はそんなに強い口調じゃなかったのかもしれないけど、 とにかく、急に何かと訊かれたのには吃驚した。]
(413) 2010/09/05(Sun) 21時頃
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/*>>411 悪意……ね。まあ、無いとは言わないけど、こんな程度ではまだ「悪意に満ちて」るわけじゃあないよん。
(-91) 2010/09/05(Sun) 21時頃
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トニーは、セシルの反応を、何か測ろうとするかのように目を細めて眺めた。
2010/09/05(Sun) 21時頃
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……センサーに反応なし。これは違うよ。
僕のターゲットじゃない。
(-92) 2010/09/05(Sun) 21時半頃
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[誰ならばこの渇望を癒してくれるのだろう。]
(-93) 2010/09/05(Sun) 21時半頃
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[自室には帰らず、亡霊のように寮内を彷徨う。 砂漠で水を求める遭難者の如くに。]
(414) 2010/09/05(Sun) 21時半頃
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――……知らない
[その後もこちらを窺うトニーの視線にセシルが怯える。 精一杯つむいだ言葉はそれ。]
(415) 2010/09/05(Sun) 21時半頃
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[トニーが何にそんなに腹を立てているのかわからない。 学生らしからぬ行為が寮の裏側で巡っているのは承知で、 深くは関わらない、誘いに乗ることも、告発することも。 関わることがあっても、それは春の卒業でいなくなった 同室者からの誘いがあったときだけで…。]
なんか、気に入らないことでもあった…?
[セシルにまで棘を向ける様子には少し驚いたように。 態を崩さずにいる翡翠は、今更な話に何故今になって トニーが目くじらを立てたのかが不思議で。]
…ユーリィを…巻き込んだのかな。
[思い浮かんだ可能性が、ぽつりと零れる。]
(416) 2010/09/05(Sun) 21時半頃
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[ふと横を向くと、窓の外は既にか黒い夜闇に覆われている。 そして、ガラスに映る己の顔。 少女人形のような貌と、温度のない眼差し。]
――まだ、大丈夫。 うん。僕は、大丈夫だ。
[自身も何が大丈夫なのか分からぬままに声に出して呟いた。]
(417) 2010/09/05(Sun) 21時半頃
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――食堂――(>>415>>416) [怯えた様子のセシルに、軽く顎を引いて頷く]
そ。言いたくなければ、良いよ。 でもそんなだったら、ここからの話、聞かない方が好いと思うな。
[フィリップの疑問には首を捻った]
あれ、そう言わなかったっけ? ユーリィがサイラスに何かされた、って。
(418) 2010/09/05(Sun) 21時半頃
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[耐えなきゃ。]
(-94) 2010/09/05(Sun) 21時半頃
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「何か」がなにか、については――セシル、聞いてたい?
[少年はゆっくりと、大きな瞳に一度目ばたきさせた。たった今までの剣呑な色合いは薄れて、僅かに微笑の混じる表情になる]
あ、でもその前に、少し水が欲しいな。
(419) 2010/09/05(Sun) 21時半頃
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>>418
そんなんだったら? トニーは、オレが何か知ってると思っているの? それはなぜ?
[純粋な疑問。 あまり普段からもそう話をするわけでもない子。 今日も顔を見たのは今がはじめてだ。]
ユーリィがサイラスに何かされたの? やっぱり、オレ、知らないよ。
[それも事実。]
トニーは一体、何を怒っているんだ?
(420) 2010/09/05(Sun) 21時半頃
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>>418
謂ってないよ。 何かあった、何かがあったって謂うだけで。
肝心なことは、話してくれてない。
[サイラスと同じ、とまでは謂わないけれど。 トニーの疑問には、そう呟いて。 話す気がないのなら、 こちらからも深くは問わないけれど。]
[からり、手の中で硝子球が転がる。 怯えた姿のセシルを翡翠は見て、 大丈夫?と短く訊いて。]
(421) 2010/09/05(Sun) 21時半頃
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セシルは、トニーの変わる表情にやっぱり眉を寄せた。
2010/09/05(Sun) 21時半頃
セシルは、フィリップの気遣いには、触れている背中の指先に少し力を込めながら、うん、と答えて・・・。
2010/09/05(Sun) 21時半頃
靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/09/05(Sun) 21時半頃
セシルは、トニーに話の続きを促した。
2010/09/05(Sun) 21時半頃
フィリップは、トニーの様子はやはり何時もとは違うもので。
2010/09/05(Sun) 21時半頃
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(>>420) ん? 反応が何か変だったから軽くカマかけてみただけだよ? けどさ、なんか随分、震えてる様子じゃない、セシル。 今から話すのはそれなりにショックな内容だと思ったから言ったんだけど。
[ん……と少し考えて、]
でも、話、聞くつもりみたいだから、言うよ。 親しいルームメイトが先輩の最上級生に弄ばれて、棄てられたってのは、さ。怒ったって当然だろ?
(422) 2010/09/05(Sun) 22時頃
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[トニーの水が欲しい、という言葉に、テーブルを見回して、水差しを見つけると、中が入っているかどうか確かめてからコップに注ぐ。]
何かって…
多分、わかると思うけど。
[ヘクターのお気に入り、というレッテルは、むしろ、それがわからない立場ではありえないことを証明しているのだけど。 やはりおおっぴらに言うことではない。]
(423) 2010/09/05(Sun) 22時頃
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(>>421) 弄ばれた、の内容も具体的に謂った方がいい? そういう事、先輩方の間では割と『よくあること』だって聞いたけど。
[口調の苦々しさは隠そうともしない。 だが一方で、少年の表情にはどこか諦めたような色が漂う]
――そういうのも、含めて。ユーリィから、聞いたよ。全部。
(424) 2010/09/05(Sun) 22時頃
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トニーは、セシルにありがとう、と頭を下げて、グラスを受け取った。
2010/09/05(Sun) 22時頃
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/* ユーリィの時系列が全然わかんない…。 トニーのそれは、ドナルドの後から訊いたやつかな? うーん、わかんn
(-95) 2010/09/05(Sun) 22時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/09/05(Sun) 22時頃
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>>422
[話は要するに、サイラスがユーリィを弄んで捨てたということだった。 あまりにも、予想通りの話で…。 その後>>424よくあることだ、には、やはり黙り込む。]
サイラスは、そういうの、多いから。
[それは慰めにも何にもならないが、よくあったことというのは伝える。]
(425) 2010/09/05(Sun) 22時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/09/05(Sun) 22時頃
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─ 薔薇園→自室 ─
なんてこった。たかだか5〜6年ですっかりヤワになっちまって、だらしねえったら……。
[部屋に入ると同時にベッドに崩れるように倒れ込んだ。]
にしても、ユーリーはホントにどこにいるんだ?人騒がせな。下手するとぶっ倒れちまうぞ。 [ほっそりとした下級生の姿を思い返しつつ、舌打ちをする。 まだ眩暈が残っているのだろう。目を開けるのも億劫だ。]
(426) 2010/09/05(Sun) 22時頃
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―――… ……
[トニーが話す内容に、小さく1人で何か嘯いて。 それは、誰にも聴こえない呟き。 から、からり…手の中の無機質な硝子が鳴る。]
…そっか。 サイラス、そんなことしたんだ。
[呟く声も、あまり同情めいたものにはならなかった。 あまりに…、あまりに、よく聴く話。この寮の中では。 ユーリィと、サイラスに…思うことはあったけれども。 それは心の裡だけに、表には出さずに。]
トニーは、サイラスと話したいのかな。 だったら、サイラスを見かけたらそう謂っておくよ。
…二人きりで話したいんなら、そう伝えとく。
[翡翠はトニーを見て。硝子の色を帯びて、細まり笑った。]
(427) 2010/09/05(Sun) 22時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/09/05(Sun) 22時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/09/05(Sun) 22時半頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/09/05(Sun) 22時半頃
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――食堂――(>>425) [ぱちぱちと目ばたきして、セシルの言葉を繰り返す]
――そういうの、多いから。 それだけで済ませちゃえるんだ。 なんともよく馴染んだことだね、セシル“先輩”。
[はは、と乾いた笑いを溢し、少年は視線を強めた]
でもそういうのは、そういうのが好きな連中だけで駆け引きやってればいいんだ。
ユーリィみたいな、何も知らない純情な―否、純情だった―子を、そんな間柄に引きずり込むなんて、まるで走れない奴に鬼ごっこの鬼をさせるみたいなものだよ。
いつまで経っても、抜け出せやしない。
(428) 2010/09/05(Sun) 22時半頃
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……俺が中ったのは、暑さなのかね?それとも──
[毒々しくすらあった、甘い薔薇の香。 何かを拾ったような気がしたが、それが何だったかすら思い出せずにいる。無論、ポケットの中にはそれらしいものも入っていなくて。]
蒼い薔薇……か。
[横たわったまま、左手首の腕時計をずらす。
普段は文字盤に隠されて、日焼けのない白い肌に浮かんだ青い染みのような何か。]
兄貴とお揃いにしたかったんだけどな……。
[青い薔薇の花を嘗て自分と同じところに咲かせていた青年の事をふと思い返す。 同じ柄にしてくれと頼んだら、自分の貯めていた小遣いの額では、大負けに負けて花びら一枚分だ、と入墨職人は言っていたっけ。]
(429) 2010/09/05(Sun) 22時半頃
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トニーは、フィリップの申し出には首をかしげた。
2010/09/05(Sun) 22時半頃
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[から、ころころころ…]
[フィリップの手の中に在った硝子球、 脆い気泡の其れがころころとテーブルに転がる。 床に落ちることはなく、テーブルの上で動きを止めて]
…話せるなら、早い方がいいのかな。 セシル、俺ちょっとサイラス呼んでくる。 探しに行ってくるよ。
ハーモニカも一緒に探してみるから。 ――…見つからなかったら、また一緒に探そう?
[そう謂って、背に触れる指先から離れる。 ふわり、蒼い薔薇の香は何時の間にか指を伝って 翡翠の生徒にも濃く纏って。 翡翠細めて微笑む姿は常と同じ、 否、常とは少し違う艶やかさを宿して――…]
(430) 2010/09/05(Sun) 22時半頃
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>>428
[トニーの言葉には、やっぱり俯いて、小さく、そうだね、と答えるしかできない。
「そういうのが好きな連中だけで、駆け引き」などということが不可能であることぐらい、トニーもわかっているだろう。
そう、最初はみんな、そう、なのだ。 最初はみんな、ユーリィ、なのだ。]
――……馴染んだよ。
[でも、それを自分で肯定するのは、
辛かった けど。]
(431) 2010/09/05(Sun) 22時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/09/05(Sun) 22時半頃
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>>430
――……フィル先輩……。
[サイラスを探す、と離れる背中に、はっと顔をあげた。 息が荒くなる。
行かないでほしい。一人にしないで……ほしい。 今、一緒にいてほしい………のに。
だって、もう、自分は、
負けそうで。 せめてそれが、ハーモニカがあったのなら。]
(432) 2010/09/05(Sun) 22時半頃
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――食堂――(>>427) えぇっと。
[フィリップの真意を掴みかねて、少年は口ごもる]
まあ、そりゃ、僕はちびだし、五歳も年の差があるんじゃ、まともな勝負にはならないとは思うけど。 ……本当に、『よくあること』なんだな。
[諦めから呆れへと表情を変えて、束の間考え込んだ]
ううん、いいよ。 「黙るに時があり、語るに時があり、」だから、僕からは望まない。 サイラスがそう言ってくるんなら、僕は構わないけれども。
(433) 2010/09/05(Sun) 22時半頃
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セシルは、縋るような目でフィリップを見つめる。
2010/09/05(Sun) 22時半頃
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/* さて、聖書の引用を2つばかりしてるのだけどベネット(の中の人)はこれに気づいてるのかどうか。
(-96) 2010/09/05(Sun) 22時半頃
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ドナルドは、どこをどう歩いてきたものか。抜け殻のように虚ろな様子でひとりシャワーを浴びている。
2010/09/05(Sun) 22時半頃
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/* ぶっちゃけ、セシルの改行は多すぎる。 たまに演出として使うくらいならいいけど、こう多くっちゃむしろ逆効果だとすら思う。
(-97) 2010/09/05(Sun) 22時半頃
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