22 共犯者
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[ニールに無茶と言われれば、う、と小さく唸り]
分かってる……。 けれど、ヘクターは、わかってくれたから。 いきなり引き金を引くなんてことはないと思う。
[パピヨンに反発したのはヘクターだけと記憶していた。 だから彼が動かなければ後は御使い様の事を気にするだけ。 探している、と言う言葉に娘は目を細めた。 それが本当なら彼は違うのだろうか。 話した相手を信用してしまう傾向にあるから 娘の中の疑いは徐々に薄れてしまっていて]
死にたくなどないけれど 其れが咎というなら受け入れるしかない。 『御使い』様と己は決して対等ではないから……。 私、この村を優しい村にしたいの。 だから、何かを変える為にはそれなりの覚悟が必要、でしょ?
(181) 2010/08/05(Thu) 02時半頃
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ヘクターと、そのことを話し合ったのか。
[ 少し驚いた顔をして娘を見つめたが、言葉が続くとそれに 聞き入って微笑んだ ]
優しいな。 優しいし、覚悟を持てる強い娘だ。 ……お前さんが巡礼に志願したのは、それが理由かい。
それなら……お前さんは生き残って、今言った通りの村を作れるように、頑張らにゃならんよ。 オスカーもそうだが、死ぬことへの覚悟をそれより先に持ってきちゃァ、目標も遂げられんかもしれないぞ。 人は自分が見ている方へと進むんだから。
(182) 2010/08/05(Thu) 02時半頃
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[冷たい色が消えてニールの微笑みが見えれば 綻ぶような笑みが浮かぶ]
ヴァンルナール家の事も色々教えて貰ったの。 ヘクター、引き金を引いた事、とても後悔していたわ。
[真摯な眼差しを向けて。 優しいと言われれば瞬きするのだけれど 同じ事を言ったピッパの貌が過り一瞬泣きそうな顔をする]
私は優しくなんてないから、優しくありたいと思ってる。 でも、ありがとう。嬉しかった……。 巡礼に志願したのは『御使い』様をみつける為…… ずっと、それから何が自分に出来るのか考えてみつけた答え。
ニールも、優しい。 ……生きて村を変えていきたい。 ニールは見届けて、呉れる……?
[ゆる、と首を傾げ問うのは信じたいという思いから**]
(183) 2010/08/05(Thu) 03時頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 07時頃
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−森の中−
>>117 [自分がどうして今ここにいるのかはわからない。 ただ、死んでも直この世に留まっているという事実だけはわかる。 ならば、それだけで十分だ。 何故今ここに?そんなことは関係ない。 やると決めたことをするだけだ。 オスカーからしばらく遅れ、森にはいる。 肉体が無くなり、感覚だけの存在となったせいか、片割れであるオスカーがどの辺りにいるのかだけは何となくわかった]
…あ、オスカー!
[森の中、ぶつぶつと呟きながらさまよう片割れを発見し、駆け寄った。 …もっとも、しっかりと脚に地面が付いているのかわからない今となっては、駆ける、という表現が正しいかは定かではないが]
(+12) 2010/08/05(Thu) 10時半頃
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―森の中―
[太陽はそろそろ傾きかけてきただろうか。 ゆっくりと身を起こし、呆然と辺りを見回す]
……僕、 そうだ。転んで……
[身体の節々が痛む。 何やってんだろう、と小さく笑って立ち上がった。 喉が酷く乾いている]
確か、泉があったよね……
[数日前、ソフィアの頭部が投げ込まれていた場所。 気は進まないが、喉をうるおしたいと言う欲求には勝てず]
(184) 2010/08/05(Thu) 11時半頃
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―森の中・泉―
[橙色の太陽が水面に差し、きらきらと輝いている。 その眩しさに瞳を細めながら、泉の水を掬い、がぶがぶと飲み、存分に顔を漱いだ。 仮にこの泉がミツカイサマのものだとしても、もう気にも止めない。
近くの低木から小さな実をむしり取り、それを口に含みながら、泉の脇に腰を下ろす]
……うん。
[頭が冷える気配は、まだしない。 眠っている間にも、酷い悪夢を見た気がする。 だが――少しは、その悪夢を振り払えていると、良い。
結局日が暮れきるまで泉の脇に居た。 疲れた顔で広場に姿を見せるのは、巡礼の始まる直前頃になるだろうか**]
(185) 2010/08/05(Thu) 11時半頃
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―イアンが記した草稿より―
「祭の2日目。
柊の葉は8枚しか戻らず、未だ巡礼は終わらない。
再び『生贄』に若い女が捧げられるとともに、巡礼者の間では徐々に疑心暗鬼が生まれてきた。
巡礼者――或いは、生贄――の顔色にも、徐々に疲労の色が見え始めた。
祭の儀礼とはいえ、『人を殺す』という罪悪感がいかほどに苦しいものかは、読者にとっても想像に難くないであろう。そして現実に、『儀礼を通過した』という村特有の義務を成し遂げたことと、『人を殺してしまった』普遍的な罪悪感の間で葛藤する若い世代が居る。
秘祭の持つ独特の空気――村の因習からは決して逃れられぬという恐ろしさ、或いは、藻掻いても抜けられない、絶対的な拘束力というものが、そこにあるのだ。」
(#0) 2010/08/05(Thu) 12時頃
―イアンが記した草稿より―
「村長を失い、その代理である夫人を失ったこの村では、ひとりの若者が新たに村役として名乗りを上げた。新しい村役は、『今年の祭が終わったら、こんな祭は終わりにしたい』と語る。そして、『御使い様を殺して』新しい時代を築こうと決意したのだった。
60年の長きに渡って封印されてきたこの祭は、60年前までの慣習を知る老人世代と、新しい時代しか知らぬ若者世代の間で、大きな温度差がある。
そのタイムラグに彼らがどう向かい合うかは、また次回の記事で明らかにしよう。」
(#1) 2010/08/05(Thu) 12時頃
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>>128 あ…!
[もう少しでオスカーに追いつく。 そのとき、オスカーの体がゆらりと傾く。 一瞬、自分の視界が揺らいだかのような錯覚。 次の瞬間にはオスカーが激しい音をさせて地面に倒れ込んだ]
オスカー、大丈夫!?
[その間にオスカーに追いつくと、彼の傍らに座り込み顔をのぞき込む]
痛くない!? 何処か怪我は!?
[眉をひそめながら、おろおろとオスカーの様子をうかがう。 もしかしたら膝をすりむいたかもしれない。 まだ何処か感覚が10年前のままのホリーは、そんなことを本気で心配しているようだ。 しかし、彼の様子を見ようにも、自分では彼を助け起こすことも出来ない]
(+13) 2010/08/05(Thu) 12時頃
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―或る男の遺品のノートより―
「神秘の森の中で、私は『かれ』に出会ってしまった。
『かれ』は私を誘惑し、そして、私を『かれ』の囚人にしようと目論んだのだ。
私に、『ヒトの身でありながら、ヒトではないものになれ』と迫ったのだ。
その生命の色は美しく、『かれ』の肉体には抗えぬ程に蠱惑的な質量が満ちている。
ホモ・セクシュアルな幻想に囚われそうになる。
どうしたらいいのか、私には分からない。
神に赦しを捧げてみても、その答えは返ってこない。
神はただ黙って私を見下ろしているだけだった。
ああそうか、私は既に、その片足を『かれ』の肉欲に満ちた掌で強く掴まれているのだ。
いや、肉欲に満ちているのは、本当は私の方なのかもしれない。
ほんの少しの転た寝の間に、『かれ』の肉の有り様を夢に見、その熱を想像し、はっとして目を覚ますようになったのだから。」
(#2) 2010/08/05(Thu) 12時半頃
―或る男の遺品のノートより―
「だがその一方で、私の心は純粋なる『巡礼者』――村に住むごく普通の村人――ヒトの世界にも未練を残している。
閉鎖的で、心優しく、純粋で、温かなヒトの世界が、私の後ろ髪をそっと引く。
『生きて普通の暮らしに戻りたい』と願う彼らの言葉が、目が、私の心をさらに惑わせるのだ。
ああ、どちらかひとつに囚われるのみならば、私の心はいかほどに楽になれるだろう!
どちらの世界にも属することができず、中途半端なまま態度のまま生きる私は、
相変わらず海に浮かぶ小舟のように弱々しく漂うことしかできぬのだ。
だれか私を救って欲しい。
理性と野性の狭間で揺れ動く私の心を。」
(そのページの端には、婚約者へに対する、愛情と謝罪の言葉が綴ってあった。)
(#3) 2010/08/05(Thu) 12時半頃
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―森の中:昼から夕方へ―
[しばらく呆然としたまま森を歩くイアンの視界に、泉の縁に座るオスカーの姿が見えた。イアンは彼の横に座り、何も言わずにただじっと泉を見つめて居た。沈黙が心地良くもあり、また悲しくもあった。
そしていくばくかの時間が過ぎた頃、意を決してオスカーに声を掛ける。]
……お辛いですか?オスカーさん。 昨晩は、とてつもなく重い責を背負った貴方に、「貴方は村役なのだから」と鞭打つようなことを言ってしまって、申し訳ありませんでした。
[それから再び、暫くの沈黙を味わうと、イアンはオスカーよりも先に広場の方へと向かうことにした。
夕焼けが背に当たる。 それはひどく熱く、ひどく甘い心地がした**]
(186) 2010/08/05(Thu) 12時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 12時半頃
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/* オスカー狼なのかなー?
ホリーも多分狼志望の方だと思うので、もしオスカーが狼ならば…それどんな双子!?ということになりそうな予感。
てか、狼志望の方はどれくらいいるのだろう?と思った。うん。
あと、どうでもいいのですが。 以前、審問セットで双子狼やったことがあるんですが、あれは楽しかった。常にきゃっきゃしてた。あれ楽しいし可愛いな!(ちなみに私がリックね) */
(-71) 2010/08/05(Thu) 12時半頃
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>>152 あ…よかった、怪我はなさそう…?
[起きあがったオスカーの膝をのぞき込み、ホッと胸をなで下ろす。もっとも、掌をすりむいていたりしたら、また心配そうな顔をしただろう。 オスカーが木に体を預け、空を仰げば、自分もその隣に座り込んで空を見上げた。 そして]
…!?
[オスカーが突然笑い声を上げはじめ、びくりと肩をふるわせた。 そしてオスカーの頬を涙がぬらせば、ホリーもまた、泣き出しそうな表情で、そっと頬に手を添え、その涙を拭う仕草をする。 …むろん、触れられるわけではない]
オスカー…。
[そうして彼を、抱きしめるようにその体を包み込む。 実際触れられなくても、自分にはソレしかできないから…。 そうして、オスカーがいつしか眠りについたなら、それに寄り添い、ホリーも目を閉じた。 幽霊でも眠れるのだろうか? そんなことを考えながら]
(+14) 2010/08/05(Thu) 12時半頃
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/* さて、如何していいか分からない。 赤、如何したいn……
(-72) 2010/08/05(Thu) 14時頃
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/* 僕、今日喰われるか吊られるかするなら 更新前に表でやってくれると至極嬉しい。 表で暴れたい。
(-73) 2010/08/05(Thu) 14時頃
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/* え、キリングに行くとしたらオスカーですね。 だって、まともに会話してないかr……
(-74) 2010/08/05(Thu) 14時頃
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>>184 ん…おはよう、オスカー。
[隣でもぞもぞと気配がしたので目を開けると、オスカーが目を覚ましたようだった。 声は聞こえないとわかっていても、自然とおはよう、と小さく笑みを浮かべて声をかけていた。 オスカーが体の様子を確かめるようにうごめき、節々の軋みに顔をしかめたなら]
…こんなところで寝るからだよ? ちゃんとベッドで暖かくして寝ないと、風邪ひいちゃうんだから…。
[心配そうにオスカーの顔を見つめた。 オスカーが水を飲むために泉へと向かうなら、ホリーも後に続いた]
(+15) 2010/08/05(Thu) 14時半頃
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−泉への途中−
それにしても…。
[考える。 自分が死んだときのこと。 しかし、何か衝撃を受けて気絶したところまでは覚えているが、そこから先が思い出せなかった]
…気絶させられた…。 アレは、何か術とか超自然的な物ではなかったはず…。 …私は、ミツカイサマに殺されたの? …だとすれば、ミツカイサマは普通に肉体を持った何か…。 しかも、「知識」や「知恵」を持った何か…。
[そうでもなければ、あんな「気絶させる」なんてまねは出来ないだろう]
…私は…何に襲われたんだろう…。
[真剣な顔で思い返すも、答えは出ないまま]
(+16) 2010/08/05(Thu) 14時半頃
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−泉− >>185 [泉に到着してオスカーが水を飲む]
…幽霊でも飲んだり食べたり出来るのかな?
[先ほどから、お腹が空いたり喉が渇いたりということはない。 だが、イコール飲食できないとは限らない。 知的好奇心を刺激され、そっと水に手を差し込んでみた。 当然、水がホリーの「体」を避けるはずもなく、水面には波紋一つたたない。しかし]
…あ、冷たい。
[冷たい、という感覚は伝わってきた。 が、ためしてはみたが、もちろんのこと水をすくうことは出来なかった。 口を直接つけて試してみようか? …いや、そんなはしたない真似は出来ない。 それに、たぶん飲むことは出来ないだろう。 ならば、わざわざ自分の現状を再確認させられるようなことをしなくても良いだろうと、実行はしなかった。 オスカーは近くの木の実をもぎ取り、ソレをかじる]
(+17) 2010/08/05(Thu) 14時半頃
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あ! ダメだよオスカー、食べる前にはちゃんと洗わなきゃ!
[そこに泉だってあるんだから、と、オスカーの行動に顔をしかめた。 当然彼は、そんなことを言われていると夢にも思わないだろう。 そのまま木の実を食べ進めた]
もう…。 …でも、懐かしいよね…。 小さい頃…もっと森の浅いところだったけど、二人でこうやってピクニックみたいなことをしたこともあったっけ…。
[そう言って、遠い昔に思いをはせた。 ちらりとオスカーの顔を見る。 彼の表情は険しかっただろうか。 恐らく、今夜のこと、ミツカイサマのこと…そんなことを考えているのだろう。 ぐ…と胸が苦しくなる。 彼には生きて欲しい…。でも、一人は寂しい…オスカーとまた一緒におしゃべりをしたい。 そんな相反する思いがホリーの中で渦巻いていた。 頭をふるりとふって、孤独を振り払うと、少し寂しそうな笑みを浮かべて]
(+18) 2010/08/05(Thu) 14時半頃
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―昼・路地裏>>163―
[情けない、と思う。 自分の手で殺しておいて、後悔して泣くなんて。
ああ、ほんとうに、ピッパのいうとおり、覚悟なんてどこにもなかったのだ。 誰かを選ぶ覚悟も誰かを見捨てる覚悟も、ましてやこの手にかける覚悟なんて、どこにも――
ミッシェルの言葉に、わかってる、と小さく頷くことすらできず、その柔らかい腕に包まれて、途切れ途切れに言葉を紡いだ]
いい、んだ……許してくれなくて…… 誰が許しても……ピッパだけは、俺を許さなくて、いいんだ……
[柔らかい腕に包まれる。 甘えてしまえばいいと、弱い心が囁くけれど。 素直に甘えてしまうのは無理で。
だけど逃げることもできずにそのままでいる。
その腕の主が密やかにこぼした言葉は耳に届いても、今はまだ理解するには至らなかった]
(187) 2010/08/05(Thu) 14時半頃
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――っ、……うん……守る、守るから…… 今度こそ……
[ちゃんと守る、と繰り返し。 それからしばらくして涙がおさまれば、泣いてしまったことが恥ずかしくて視線を逸らしながらミッシェルから離れた]
――話、きいてくれて、ありがと。
俺、一度、親方の家に戻る。
[まだまっすぐミッシェルのほうは見れないけれど、最初に通りでであった頃よりはいつもどおりに近いところまで立ち直っていた。 ミッシェルが家まで送る、と言い出せば驚いて瞬き]
え、いや、大丈夫、だけど……
[わたわたと断ろうとしても、心配だから、と押し切られて、困ったような嬉しいような情けないような複雑な顔をした]
(188) 2010/08/05(Thu) 14時半頃
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あー、うん……ありがと。
[そして結局断りきれずに小さく頷き。 親方の家まで共に歩く。
道中何か喋ったかもしれないが、泣いたことをからかわれれば情けなさに撃沈するし、当たりさわりない話なら普段どおりに、儀式に関することなら、今度こそ、と決意に道した返事をしていたことだろう]
―昼・親方の家―
ん、ここまででいいから、ありがと、ミッシェル。
[親方の家の前でミッシェルに向き直り、ようやくまともな笑みを向ける。 そして立ち去る彼女を見送って、家の中へと入っていった**]
(189) 2010/08/05(Thu) 14時半頃
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[隣に人の気配を感じ、ゆると顔を上げた。 記者だった。 軽く鼻を鳴らして、泉に視線を落とす]
いいですよ、そんな。責も何も。僕はただ、自分のためにミツカイサマを殺したいだけです。
・・・・・・外からいらっしゃったあなたに、誰がミツカイサマなのかを問う訳にもいかない。
[それだけ言って口をつぐむ。 去る背中は、静かに見送った]
(190) 2010/08/05(Thu) 14時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 14時半頃
双生児 オスカーは、ぼんやり水面を見つめて*
2010/08/05(Thu) 14時半頃
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オスカー…あなたは生きてね…。
[そっと、彼の手を取る仕草をした。 じっと彼の顔を見つめる。 そして、気が付くと]
…。 …っ!?
[す…と、吸い寄せられるように彼の唇に自らの唇を重ねていた。 今までもそうだったように、もちろんオスカーに実際に触れることが出来たわけではない。 出来たわけではないが、自分の行動に気づいたとき、少なからず驚きを覚えた]
わ、私は何を…!? ち、ちがうの! 今のは…そう、挨拶となんら変わりがないというか…ほっぺにキスする感覚っていうか…!
[場違いに顔を赤らめ、誰へともなく言い訳をした]
(+19) 2010/08/05(Thu) 15時頃
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>>186 !?
[突然背後から声がして、ビクリと肩をはねさせる。 慌てて振り返れば、そこには記者の姿があった]
い、イアンさん…!
[彼に自分の行動が見えたはずはないが、見られてはいけないシーンを見られた気分になって、気まずそうに目をそらした]
…。
[イアンとオスカーの会話を黙って見つめる。 その表情には、先程までの浮いた様子はなく、どこか悲しみをおびた表情だった。 ミツカイサマを殺したい。オスカーはそう言う。 しかしソレは…]
…お願い、オスカー。 生き残ることを優先して考えてね…。
[両手をそっと組み、彼の無事を祈った]
(+20) 2010/08/05(Thu) 15時頃
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― 昼・広場の供物台 ―
[ニールと話していると誰を疑っていいのか分からなくなる。 誰も嘘を吐いているようには見えなくて 誰もソフィアやノックス、ホリーに惨い仕打ちをしたようには 見えなくて、巡礼者の中に御使い様なんていないんじゃないか と、そんな風に思えてきてしまう。 なのに、ラトル家の血はそうではないと訴える。 巡礼者の中にいるのだと奥底でざわめいている。
ラトルの者はある種の興味がある者に力を使う傾向にある。 誰しも興味を抱かねば其れを知りたいと思わない。
ピッパとの接点はあの夜まで殆ど無かった。 けれど井戸で輪の中心となる彼女に娘は興味を持った。 ある種の羨望があったのだろう。故に、識る事を望んだ。 ヘクターとテッドに関しては元々関心があった。 ――では今、関心があるのは誰か。]
(191) 2010/08/05(Thu) 15時半頃
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[ミッシェルにはオスカーに力を使おうという意思をみせた。 それはあの時、ニールよりもオスカーへの興味の方があったから。 けれど今、ニールと話した事で其れは真逆になっていた]
――……。
[暫し思案するような間があった。 疑う事に不慣れな娘はじ、とニールを見詰め]
私はあなたを識りたいと思う。 あなたなら私の声に耳を傾けて 親身に考えて呉れそうだから。
[今の思いを口にする。 返されるは許諾か拒絶か]
ニールが探す理由、いつか知れると嬉しい。
[『アレを探している』>>180 そう言った彼に淡い笑みを向けいつかの話をした**]
(192) 2010/08/05(Thu) 15時半頃
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―午後遅く・自宅二階― [今日も彼は窓辺に座り、髪を梳る。 草原や低木の繁みを縫って、工房へと続く小道を眺め、愛しい人を待つ娘のように。
彼の家も彼自身も、幸いなことに今のところ嫌がらせを受けたり荒らされたりされるような気配はなかった。 ボリスの家族の気持ちはどうか知らないが、今下手に彼にちょっかいを出して、村全体に「身内の恥」を広めるような真似はしたくないのだろう。 元々話し掛けてくる人は少ないから不穏な噂も耳には入らない。 数少ない訪問者も今ではもうここには来ない。]
(193) 2010/08/05(Thu) 16時半頃
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