153 unblest blood
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─→現在─
[乾杯と一人で掲げたグラスを、口元に運ぶ。記憶にあるそれよりも、ずっと芳醇な甘みと上質な香りを伝えるアルコールに、喉に流し込んだ瞬間一人でに微笑が浮かんだ]
店、か。
[こくりこくりと喉を鳴らしワインを嚥下しながら、小さく呟く。ちょうどギターケースを持ち上げたサミュエルがサイラスに、その調べを聴くかと問いかけた>>147のを視界に捉えた]
(164) 2013/12/04(Wed) 23時頃
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(古書店、だったかな……)
[昔の連れが残した咬み痕に触れながら、ふと語り合った事を思い出す。
もうずっとずっと昔、記憶に蓋をしたやり取り。 もしあの人をダンピールに奪われなければ、この夜会を開いたグロリアにも、そうして素直に表情を変えている様に見えるクラリッサにも、もう少し違った感情で向き合えただろうか。 ──なんて思うのは……]
らしくない、か。
[残りのワインと一緒に、呟きを喉の奥に流し込んだ**]
(165) 2013/12/04(Wed) 23時頃
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[おつまみを勧めてきた時のクラリッサ>>157の笑顔は屈託なくも見えた気がした。 けれどグロリアの様子について、彼女の耳にも届いていただろうかと思えば、慰めやら何やらの言葉が頭の中を過り、けれど言葉に迷い――。 ふっと「もし」の可能性が過り、口を閉ざした。]
………………
[確かめねば。その心は全ての者に向けるべきものであれど。 この時、その思いは、グロリアと親しい男言葉の女へと少し強く向いていた。]
本当に、良い風味だな。
[先ずはそう、小さな笑みを作ってカナッペの感想を残してから。 パッチワークの頭巾を、その下の豊かな髪を。 さらにその下のしろい肌を、黒い瞳の視線だけで追った。]
(166) 2013/12/04(Wed) 23時頃
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[女はあの場所では道具だった。
危険な仕事を振り当てられ、死にかけた事もあった。 酔った男の相手をした事も一度や二度ではなく。 けれど目的の為ならば、女は何を捨てても構わなかった。 昏い願いに縋って、女は瞳をぎらぎらと光らせて生きてきた。
そんな姿はとてもグロリア達には見せられたものじゃない。 …見せたら嫌われてしまう。女は安息の地を失う事が怖かった。
――けれど間違いなく、自分の姿。 それもまた女は知っていた。]
(-86) 2013/12/04(Wed) 23時頃
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/* Σクラリッサ占いです?
(-87) 2013/12/04(Wed) 23時頃
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―キッチン―
グロリアさんって料理好きなのかしら…? 使用人がいたみたいだけど…… あれみんな普通の人たちよね……? ……食糧……ってわけではなさそうだけど。
[ワインセラーから適当に1本ボトルを取り出してラベルを指でゆっくりなぞる。 その指先がビンを叩くと、小さく音が鳴った。 コルク栓を抜くとグラスに注ぐことなどせず、そのままワインを呷る。]
………悪くないわね、いい趣味してる、グロリアさん。
[本人の前で褒めることなど決してしないが。]
(167) 2013/12/04(Wed) 23時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2013/12/04(Wed) 23時頃
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言われなくても解ってるさ、――。
[クラリッサに視線を向けながら、冷やかすような言葉>>160にしれっと答えた。 彼女が首を振る姿もちらと捉えられたが、この時胸に留まったのは微かな違和感だけで。 特に何を問うでもないまま、今一度飲み下した酒の量を思い返した。]
それよりもさ。フィリップこそ、大丈夫か?
[ギターケースを持ったままの男は、口許に手を当てる彼>>162に、直接助けの手は差し伸べずに疑問符を向けた。 先程の悪口が彼に届いていたか否かは、とりあえず、考えずに。]
(168) 2013/12/04(Wed) 23時半頃
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サミュエルは、>>168あまりにも大丈夫そうに見え無かった所為か、つい敬称を飛ばしていた。
2013/12/04(Wed) 23時半頃
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─少し前・マドカと─
[>>158膨れた頬にまた指先が振れる。 その感覚は不快ではないが、悪戯が足りない、と言う言葉には目を丸くし。]
ちっがうよー! 悪戯っ子はボクの事でしょう?悪戯には悪戯で返すんでしょう? ボクはまだマドカに何も悪戯してないじゃないかー!
[抗議するさまは、女がマドカに無駄な抵抗をしているようにでも映っただろうか。 次の手伝いに頷かれたのには、殊更嬉しそうに相好を崩しただろう。*]
(169) 2013/12/04(Wed) 23時半頃
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/* ……どこいこーかなー。
(-88) 2013/12/04(Wed) 23時半頃
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[>>166サミュエルの抱える思いを女は知る由もなく。 グロリアの事を詳しく聞けば、疲れている彼女を困らせてしまうかもしれないと思うと先程の話を蒸し返す気にもなれず。
黙した相手にどう言葉を掛けるべきか、女は気付かないように振る舞いながら考える。 小さな笑みと共にカナッペの感想を聞けば、自分が誉められたように笑い。]
でしょう? 流石マドカだよねー。
[視線には気付いていたが、顔はカナッペに向けたまま。 やがて暫く黙った後に]
――ねぇ、ボクの顔に何かついてるかい?
[褐色にサミュエルの姿を捉えると、静かに微笑んだまま、首を傾げてみせた。 その声色や笑みは、今までのものとは性質が異なるように感じるかもしれない。]
(170) 2013/12/04(Wed) 23時半頃
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/* おっと、下のも自分宛だったとは。
(-89) 2013/12/04(Wed) 23時半頃
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/* >>170しかし、酷い誘いである。 此処から占う相手帰るのは危険だと思われ。
(-90) 2013/12/04(Wed) 23時半頃
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/* …言語が崩壊しているようだね。
此処から占う相手変えるのは大変だと思われ。 危険って何なんだ。
(-91) 2013/12/04(Wed) 23時半頃
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[酒組よりも心配されている>>168とはいざ知らず。
水が見当たらなかったので、とりあえず紅茶で流した。 一息ついたのも束の間、乾杯の後のリビングに漂う酒の匂いが、またしてもフィリップの顔を歪めさせる]
……ちょっとグロリアさんのとこ行って来る
[気分が優れない者の寝床に避難するとはこれいかに。
どの道、彼女には話しておきたい事がある。 ふら、と手を振ると廊下に出た。
どこが彼女の部屋なのか。 初めて此処へ来たフィリップが知る筈もないが、まあ、ドアを片っ端からノックして回ればいいだけだ]
(171) 2013/12/04(Wed) 23時半頃
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― グロリアの部屋 ―
[それは果たしていくつめのドアだったのか。 数回のノック。顔を出した淑女は顔色が悪い――だろうと思っていたのだが、存外血色が良いように見えた。 血色が良い、というか、感情が昂っている、というか。 自分より前に顔を出したサミュエルのせいだろうか。 首を傾げて]
ごめんね、休んでるところに このまま有耶無耶にして皆と遊び倒してもいいけど……
やっぱり直接説明しておきたくてさ、こいつの事
[ひらり、と下げるのはグロリアからの招待状。 宛名はフィリップではない。グロリアの友人であり、フィリップの同居人だった吸血鬼の名だ]
(172) 2013/12/04(Wed) 23時半頃
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まどろっこしいのは苦手だから単刀直入に言うよ
――こいつは死んだ。ダンピールに殺されてね
[友人の死に何を想うのか。 一転、青くなったグロリアを前に、フィリップは淡々と話を進める]
あいつが死んでからも、あいつの家に住まわせてもらってたんだけどさ びっくりしたよ、友達がいるなんて知らなかった しかもこーんなお金持ちの
……友達がいたなら
ちゃんと知らせなきゃダメだ、って 思っちゃったんだよね
電話で連絡取るにも番号が分からないし 手紙だと日付に間に合うか分からなかったから、まあ、その
寛がせてイタダイテマス
(173) 2013/12/04(Wed) 23時半頃
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[頭を掻いておどける動作に少し場の雰囲気が和む。
華が咲くのは、彼女の話。 目に涙を浮かべてお互いに語り合った。 死んだ吸血鬼がこちらに移住してから、彼女はすっかりグロリアと疎遠になっていたらしい。
けれど、彼女の性質は何も変わっていない。 グロリアの口から語られる思い出話は、フィリップの中の彼女と僅かな違いもない]
……ん?違うよ、俺は恋人じゃない 並大抵の男には扱えないじゃじゃ馬だって、よーく知ってるデショ? 俺はただの
(174) 2013/12/04(Wed) 23時半頃
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――あいつを殺したダンピールだよ
(175) 2013/12/04(Wed) 23時半頃
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お酒とのお付き合いは程々にねー?
[>>168しれっと答えるサミュエルに向けるのはいつもの笑顔。 先程の名残は感じられないだろう。]
おやおや、大丈夫かい?
[サミュエルの言葉に水を求めるフィリップに気付き。 ワゴンに載っていればグラスに水を満たし、彼に向かって差し出そうとするが、既に紅茶のカップを干していた。]
おっと…。 まぁいいや。ボクが貰おう。
[水の入ったグラスに口を付ける。]
(176) 2013/12/04(Wed) 23時半頃
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/* グロリアの部屋突貫しようとして一応更新してみたが正解だったようだ。
……どこいこーかなーw
(-92) 2013/12/04(Wed) 23時半頃
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[時が止まったように思えた。 彼女の死を知り青くなった顔とはまた違う。 言葉の意味が理解出来てない、という顔。
そんなグロリアに構う事なく、フィリップは腰かけていたチェアから立ち上がる。 出口は後ろ。逃げるなら、彼の真横を通らねばならない]
ほんっとーにびっくりしたんだよ、アンタから手紙が来た時 あいつは――母さんはやっぱり俺を愛してくれてたんだ
だから死んでしまってからも……こんな風に、餌の在り処を教えてくれる
[グロリアは動かない。 逃げられたところで呪詛は十分に届くのだから、別に逃げてもらっても構わないのだが]
(177) 2013/12/04(Wed) 23時半頃
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/* …………キッチンで大人しく1人でお酒タイムが正解のようです……w
(-93) 2013/12/04(Wed) 23時半頃
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……ずーっと、忘れられないんだよね、母さんを殺した日の事
あの灰を見て、さ 俺はすごくワクワクした、どきどきした
自分の中の衝動に逆らってたのが馬鹿みたいに思えた 吸血鬼を殺す事がこんなに楽しかったのかって……
でもさ――違ったんだ
他の吸血鬼を殺したって、母さんの時みたいにならなかった そりゃあ、満足はしたよ。でも違うんだ 俺が味わいたい、あの感覚じゃないんだ
俺、考えたんだよ 母さんと、他の吸血鬼と何が違うのか 考えて考えて、考えてる最中に
……アンタから手紙が来たんだ
(178) 2013/12/04(Wed) 23時半頃
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[笑みのないシーシャ>>163からの言葉に、すぐに返す言葉は無かった。 見舞いして、という指摘にだって、素直には顔を上げられなかった。 そんなサミュエルは、シーシャの一瞬の目線の変化には気づかなかった。]
…………シーシャさん。 何というか、その。ありがとう、な。
[ぽつりと礼を零したのは大分間が空いてからのこと。 掛けた言葉が、努めて明るくした声色だったのだろうとは感じられたから。 そのことについてだけは、と思っての返答だった。]
あんな噂が無かったら。 嘘だって言い切れるなら、いいんだが――…
(179) 2013/12/04(Wed) 23時半頃
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俺、馬鹿だからさ まだ何が違うのか、上手く掴めないでいるけど
アンタを殺したら、後一歩が掴める気がするんだ 母さんの友達だったアンタを殺したら
[ダンピールの遺伝子に刻まれた殺意が、少しずつ少しずつ死神の鎌を模る。 それは不可視のもの。でもフィリップは知っている。
この鎌が、おあずけを食らった犬みたいにご褒美の瞬間を待っている事]
なァ、グロリアさん アンタ、母さんの友達だったんだろ
だったらさ
(180) 2013/12/04(Wed) 23時半頃
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――母さんの所、行ってあげてよ
(181) 2013/12/04(Wed) 23時半頃
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/* なんか色々とすいません
ほんとKYですいません
(-94) 2013/12/05(Thu) 00時頃
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―1Fキッチン―
あ、これ、おいしい。 …………それにしても、雨…止みそうにないわね…。
[邸宅の光が宵闇に漏れる。 この光の中に自分がいることにいつも違和感を覚える。 そんなことを考えつつも、2本目の味を楽しんでいた。]
………ボトル、空きそうだなぁ。 次、あけちゃおうかしら。
[皆と離れて飲むのはもちろん意図的であり。 馴染めない自分がいるからなのだが。]
(182) 2013/12/05(Thu) 00時頃
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―リビング―
[流石、とクラリッサが言うのを聞きながら>>170、 後でそのマドカに礼を述べておこうと胸の内に留める。 後で――というのは、いま、違うことに意識が寄っていた為に。]
……いや、別に。
[首を傾げて微笑んでみせたクラリッサは、何処かそれまでの彼女と違って見えた。 深い付き合いがある訳でなくとも、なんとなく、そう感じられた。 そのことが、それまでギターケースを持ったままその場から動かなかった青年の脚を、漸く動かすこととなる。]
あの、さ。
[そうして、また何時もの笑みに戻った彼女>>176へと、距離を詰め]
(183) 2013/12/05(Thu) 00時頃
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/* 拾えてない、ロルがあるんだ ていうか俺はサイラスんとこ突撃してみたいんだわーーーーもうほんと一人で楽しんじゃってすいません巻き込み方が分からない
(-95) 2013/12/05(Thu) 00時頃
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