73 ─深夜、薔薇の木の下で。
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/* え?そこでジェフなの?え?え? どうして……? まだ、自分自身のほうが納得いくよ……(呆然)
(-16) 2011/12/27(Tue) 00時半頃
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ん?ん? あれ?あれれ……? 襲撃もわからんなこれ
(-17) 2011/12/27(Tue) 00時半頃
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/* あ、そうか、 ベネットが片恋でジェフに引きずられたのか……
投票は、追従者も関与してるのかな、 ジェフの3票
(-21) 2011/12/27(Tue) 00時半頃
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どうしてって……
[拒絶されて、捨てられたから。] [理由は明快なれど、内面に根ざしすぎたそれは、 気軽に口にすることはできなくて。 まっすぐに、まだ痛みも知らない赤が 元生徒会長を見るのを、一度視認した後 そのまっすぐさに耐えられず翠を伏せた。
オスカーのそっと伸ばした手の先が フィリップなら視線を逸らし 視界に入れていなかったため気づくに遅れ その手に触られる。 痛いのか、それとも別の感情か。 目を逸らしたまま軽く眉を寄せて 肩を小さく震わせた]
(6) 2011/12/27(Tue) 01時頃
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[ただ、床を見ていたフィリップに 元生徒会長の声が聞こえ、 反射的に顔を上げる。]
……嫌だ!!好きな人なんてできたら また、拒絶される、捨てられるっ!!
そんなの…………
[今は違うはずなのに酷く胸が痛む。 ブランケットを持たぬ手が上着の胸元をぎゅっと掴む。 鮮やかなほうのフィリップは肩に降りて 心配そうに覗き込むが。]
[目元が熱い。泣く徴候にフィリップは あわててまた床を見て……口をつぐんだ。 間に合わなかった雫が毀れるのに気づけば、 踵を返して。]
(8) 2011/12/27(Tue) 01時頃
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[背後から掛かる声を切っ掛けに フィリップは駆け出した。 肩には鮮やかな姿を乗せたまま。
歯を食いしばっても視界が歪み、 何度も手の甲でぬぐう。 けれど何処に行けばいい? 部屋……では行き止まり。 外は出られないと言っていた。 何処へ?どこにいけば?]
……………っ
[薔薇の香りに無意識に誘われたか フィリップは気がつけば中庭まで駆ける。]
(17) 2011/12/27(Tue) 01時半頃
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― 中庭 ― [撒くことができたのか、できていないのか。 後で追いつかれたとしても今は一人。 追いつかれたとき見つからないようにと、闇雲に動く。 薄暗い中淡く光る白と、噎せるような匂い。 フィリップは時折嗚咽をこぼしながら 鮮やかなほうのフィリップを抱きかかえながら もう片手で茂みを掻き分けて。]
――……痛っ
[何かが指先に刺さった。慌てて手を引く。 フィリップが触れたのは薔薇の棘。 引いた指先には、赤が滲む。]
(26) 2011/12/27(Tue) 02時頃
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…………もう、痛いのは、やだ……
[指先の些細な痛みにでさえ膝から崩れ落ちる。 薔薇の匂いは酷く濃く。 その中で、何度も、何度も首を横に振った。 御伽噺が伝える出来事を 己に匂いが運び込まぬよう。 他者とフィリップの関わりが生まれないよう 拒絶するように何度も。 抱える鮮やかなフィリップ以外の温もりを拒絶するように 雪の上に座り込んだ。]
(27) 2011/12/27(Tue) 02時頃
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フィリップは、ブランケットは使わず掴んだまま。
2011/12/27(Tue) 02時頃
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/* 顔グラルフにすればよかった!! でも鳥が、赤い鳥が!!
(-42) 2011/12/27(Tue) 02時半頃
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フィリップは、寒さに震える手でぎゅっと鮮やかなほうを抱きしめる*
2011/12/27(Tue) 02時半頃
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― 中庭 ― [時折息の残像を手に吐きかけて暖めながら 涙は既に止まっている。 雫が凍るを恐れた身体の防衛反応か? 夜が明ければ休暇とはいえ日々の生活が始まり その隙に部屋に戻って篭ろうか。 未だ、時計の挙動がおかしくなったことも知らず。]
――………寒い……
[一人なのも痛いといっていたオスカーに 寒いだけ、痛くなんてない、と 鮮やかな方のフィリップを抱きしめながら思う。 薔薇の匂いでくらくらとするが、 凛とした冷えがフィリップの意識を 匂いに飲まれぬものに無意識のうちに保つ。]
(73) 2011/12/27(Tue) 21時半頃
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……音楽……?
[夜中なのに、ヴァイオリンの音が聞こえる。 防音室ではなく音楽室だからこそ届いたそれは 夕方に聞いた音だったか?に似ている気がした。 曲の種類が違うと、 同じ人間が引いているとわかるほど 音楽に関する造詣が深くなかった。]
…………あ……
[夜明けまで過ごす慰めになりそうな、音色は 本来切れるべきところとは、違うニュアンスの箇所で切れた。 鮮やかな方のフィリップと目を合わせ 残念そうな声ひとつこぼす。
少しだけ茂みから姿を出し、音のした窓を見上げた]
(74) 2011/12/27(Tue) 21時半頃
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/* わーい、拾ってくれてありがとうございますノシノシ (現状で話しかけるってできないので…… とほほなキャラ過ぎた)
(-52) 2011/12/27(Tue) 22時頃
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― 中庭 ― [名残惜しげに音がした窓を見上げていた。 きっと、眠りにつくためもうお仕舞い、なのかな、と。 外から声をかける、と言う、 行動選択もなく見ていた窓が開く。 眠るためにお仕舞いと思っていた フィリップはそれに目を丸くした。]
[まだ、吹雪がやむ前だったと思う。 鮮やかな方のフィリップがロバートの眼鏡に 好奇心を示したとき、後から来た姿。]
あ………曲……終わり……?
[聞こえた曲が途切れたことが とても名残惜しかったから、つい口をついて出た。 その後、さっきまで泣いていたから、 散々な顔だろうことを思い出し 慌てて手をかざし目元あたりを隠して。]
(81) 2011/12/27(Tue) 22時半頃
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― 中庭 ― [弾き終わったと言われれば、 短い返事と共に茂みに消えただろう。 何がと問われれば、 居た堪れなく走り逃げただろう。 けれど。]
…………痛く、ない曲。
[距離が有り暗い。 だから気づかれていないのかと、 フィリップは勘違いしながら少し手を降ろす。 曲名は詳しくなかったため、 ぼんやりとしたリクエストを口にする。 具体的にそれがどんな音か、 まったく想像がつかなかったが。]
…………あ……
(86) 2011/12/27(Tue) 23時頃
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[舞い落ちる黒に、翠を瞬かせた。 とっさに、下ろしかけていた手でそれを受け止める 少しひんやりした皮の黒い手袋 そういえば、夕方もそれを身につけていた気がする。 奏者故に、指に傷がつかぬためだろうか? ……人との関わりの象徴のように思え、 関わることへの怖さが勝り、 使えないで握っていたブランケット。 同様に、ここで受け止め嵌めれば関わることになる、黒い手袋。]
[曲をリクエストしていながら、関わりを恐れている。 ただ、黒く舞い降りるそれ、その先の白い手。 距離がありそれが確かかわからないけれど]
…………ありが……とう
[そう、口にして、そっと指を通した。 指先が刺すような外気から遮断される。 ……………暖かい。]
(87) 2011/12/27(Tue) 23時頃
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/* 酷くあいまいなリクエストでごめんなさい!!
(-55) 2011/12/27(Tue) 23時頃
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フィリップは、人の気配に身を竦めたが、曲が聞きたくて鮮やかを抱きしめて立ち尽くす
2011/12/27(Tue) 23時頃
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[棘で痛んだ指先ごと黒で包んだ。 その手で鮮やかな方を抱えながら窓を見上げる。 静かで人の気配なかった中庭に もうひとつ人の気配があり、そのことが怖かったが。]
………うん…… えっと……さっきの、音も、痛くなかったよ……
[ヴァイオリン弾きの言葉に、少し目を丸くした。 さっきの音はとても痛くなかった。 そのことを口にしながら思う。 あの音を奏でられるのに…… それとも、あれだけを奏でられて、なお こう前置く心のだからなのだろうか?]
(99) 2011/12/27(Tue) 23時半頃
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[黒手袋は痛んだ様子はないのに。 少し、戸惑う言葉だったけれど、この手袋を持って、 彼を探す勇気が自分にあるかどうかわからなかった。 だからその言葉に甘えた。 それに……先程見たものが寒さのせいではないのなら……
黒い手袋は完全にフィットはしないが、 それは彼と自分の手の形の違いなのだろう。] [ヴァイオリンを構える姿を見上げる。 その前に告げられた言葉にはゆるく首を振った。
弦の音が優しく奏でる曲は、フィリップも知っていた。 いつの頃だろう?まだ鮮やかな姿も 空高く飛べなかった頃聴いたことがある。 あの頃思っていた願いは、今はなく。 今あるのは…………
鮮やかなほうがフィリップの頬に身を寄せる。 その身体が少し湿る事で、 フィリップは、また自分が涙を零しているのに気づいた]
(100) 2011/12/27(Tue) 23時半頃
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[誰かの願いが叶うこと、を願う音は優しかった。 ゆっくりと、目に見えないけれど降り積もる。 ……この音を聞いていると錯覚を起こしそうになる。 優しくて暖かいものしかないんじゃないかと。
弦の音が終わりの音を紡ぐ。 フィリップは、凛とした冷たい空気を 一度深く吸って吐き出した。 むせ返るような薔薇の匂いさえ、 その中にあるのは 優しさだけだと錯覚したくなるように。]
…………もっと?
[黒皮で包んだ指先でブランケットをもち 奏者を見上げながらゆるく首をかしげる。 続いた言葉には翠は丸くなり一度首を振った。 こちらに向いていない視線に 届いたかはわからないけれど。 ……ただ、さらに続いた言葉をじっと見上げながら聴く。]
(110) 2011/12/28(Wed) 00時頃
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[叶わない願いが叶った。 それは一体どんな願いだろう? とてもそれを聞く勇気はフィリップにはもてなかったが。 ただ、何度も何度も繰り返す。 叶わないことを明日も明後日も見たとしても。 相手のためについてくれた優しい嘘。 嘘か本当か、考えるより。] [こくり、と一つ頷いて。それから、酷く迷う。]
……………あ、あの…… また……また、聞きに、きても良い?此処から、でいいから。
[関わるのはすごく怖い。 この言葉とて、拒否されたらどうしていいかわからない。 ただ、願うと言う言葉に、躊躇の末、口に出した。 ぎゅっと、黒につつまった手を握りながら。]
……聞いていると、優しくて、暖かいものしか ないんじゃないかって、少し思えるから……
(111) 2011/12/28(Wed) 00時半頃
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/* Q.PCの精神年齢が高等部2年にとても思えないのですが? A.…………[目逸らし]
(-58) 2011/12/28(Wed) 00時半頃
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[謝罪の言葉には、また一つ首を横に振る。 ちゃんと、相手を思っての言葉だと伝わっている。 ……それをフィリップが言語化してはっきり受け取れているわけではないが、 先程の音色ほど雄弁ではないが、 あの音の奏者だとははっきりわかる言葉。 そうでなければ、 きっと口にする勇気はもてなかった。]
…………うん、わかった。
[迷い見せず条件と共に告げられた言葉。 迷いが見えなかったのが嬉しかった。 あの音色の奏者らしい条件に 寒さで強張っているのに、 自然に笑みが浮かんだ。]
…………本当にありがとう……えっと……
[まだ一歩も近づけないままではあるけど、 お礼と……名を呼ぼうとして詰まった。]
(115) 2011/12/28(Wed) 00時半頃
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[名も知らぬヴァイオリン奏者の言葉を じっと聞いていたが、 その言葉が途切れて翠が瞬いた。
誰か来る。
その言葉に、さっと表情が強張る。 ぎゅっと、鮮やかな姿とブランケットを 黒に包んだ両手で抱きしめて一つ頷いた。]
(116) 2011/12/28(Wed) 01時頃
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…………セシル……
[その名前を覚えるように、一度呟いて。 頭を下げられれば逆に恐縮したけれど。
相手の名を聞けば、当然こちらも訪ねられる。 あ、そうかと納得して、 ただ、そのとき”誰か”の話になれば 顔はこわばったが。]
あ………フィリップ……!!
[それでも、窓を閉めるセシルに咄嗟に名を告げた。 セシル同様、いやそれ以上にまず人付き合いをしないのがあり 自己紹介もただ名を告げるだけの短いものだった。 窓越し姿が見えなくなる。カーテンも引かれれば 向こうから”誰か”に見られることはない、し なにより…………]
………………
(121) 2011/12/28(Wed) 01時半頃
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[また、音が聞こえ始めれば、 鮮やかな方のフィリップと目を合わせ 小さく笑んだ。 ”条件”を早速破ることになってしまったけれど]
(122) 2011/12/28(Wed) 01時半頃
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― 中庭 ― [気分的に錯覚を起こしているせいか、 むせ返るはずの薔薇の匂いも、 今は本来開花時の穏やかな香りにも感じる。 相変わらず寒くはあったが、先程よりは暖かかった。]
…………?
[ただ、曲が止んだ後、微か、聞こえた声に 鮮やかなほうと目を合わせる。 一瞬過ぎて確信は持てない。 別の人だったらと思うと……怖い。
音のした方には鐘楼があった。
耳を済ませながら向かう。 ほかの音で認識違いとわかったら すぐに逃げれるようにしながら。]
(124) 2011/12/28(Wed) 01時半頃
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フィリップは、階段を上がる音が石壁に響くを聞きながら。
2011/12/28(Wed) 02時頃
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[夜闇よりも暗いのは 月光受け淡い光発する雪がないから。 鮮やかなほうは夜目が聞かないのもあり、肩で大人しく。 フィリップ自身は、むしろ闇に切り抜かれた、闇よりは淡い青に緊張する。 ……間違っていたら、すぐに駆け下りられるよう、足場を確認してから、踏み出す。]
……カル……ヴィン?
[闇よりは淡い青の先で、 振り返るようにこちらを見る姿は 微かに聞こえた声音と一致していて 名前で呼んだのははじめて。 安堵しながら鐘楼、風が吹き抜けるそこに立つ]
(127) 2011/12/28(Wed) 02時頃
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― 鐘楼 ― [ほんの短い間でも、風を受けていなかったからか いやに風が冷たく感じる。 驚く気配に、一つ、二つ翠を瞬かせる。 フィリップは名前を名乗らなくても 知られていることがあったため、 その理由で驚かれて驚いた。 ただ、名を呼ばれれば……何か違和感も、一つ。]
オスカーに聞いた。 これ…………
[一歩近づくカルヴィンに ロバートかカルヴィンか持ち主が 二択になったブランケットを差し出す。]
(129) 2011/12/28(Wed) 02時頃
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[黒い手袋越し、握る手が冷たい。 カルヴィンがここにいた時間は短くないように感じる。 確かにフィリップも寒かった。 けど、一人で使って関わりが 濃くなるような気配も怖かった。]
………カルヴィンも。寒い。
[そして、疑問が先立って登ってきたけれど、 先程も、その前も随分泣いて、 酷い顔になっている自信があった。 だから、カルヴィンの視界を覆うように 一度ブランケットを風になびかせてから 彼を包むように頭からかけようと]
(131) 2011/12/28(Wed) 02時半頃
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[熱のことどころか、3人も昏倒者が出たことさえ知らない。 だから、別に、と言われても フィリップにはやせ我慢としか思えなかった。 ただ、こぼれる苦笑には、ブランケット越し、 別口の理由もあるので黙殺したいところだった、が]
………わっ
[黒に包まれた指先から外れたブランケットが また風に翻る越しに笑顔を見た。そう言われれば、 抗弁できそうな理由が思いつけるわけもなく。]
………うん……
[頷いた後、翻ったブランケットを捕まえて。 自分とカルヴィンを包む。ブランケットだけじゃなく、 カルヴィンの暖かさも加わって思う以上に暖かくて少し笑った。 鮮やかなほうのフィリップが、 羽毛があっても寒いものは寒いと、 二人の間の一番温かそうな位置に収まりながら。]
(133) 2011/12/28(Wed) 03時頃
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