295 突然キャラソンを歌い出す村3
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>>*1:154
ああ。
[親切にするよなと言われて頷いた。 攻芸は、本当に、友達かつ、友達のまま躊躇いもなく殺意を向けていると自覚している。今もなお。]
………
[期待してると言われ、一人かすかにわらった。 九生屋がどんな風に感じたかなど知らずに、眼球がもどりたての目が弧を描く。見るひとが見れば高揚感さえ感じられる表情をした。]
期待にはこたえたい。 任せてくれ。
(*0) 2019/04/30(Tue) 09時半頃
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>>1:*155
[呪い級方向音痴は、まさか自分が呪われているというつもりもない。 相手のほうが逃げていなければ、こんなにも辿り着かないわけがない。ある意味常識を元に考えていたが、現実はみていなかった。]
……あー……? うん。 色んな音がするようになったな。
[情報量が多くて困く聞き分けが難しい系の可能性を話したが、天性の壊滅的な方向音痴である可能性は決してなくならない。本物なのだ。]
……、そうだな。
[先程とは違い、攻芸は自嘲した。 吸血鬼の先輩、というよりはむしろ親?とも言える相手に、『これから』についてを教わっている。 お前を殺した後は次は自分の番だとは、わざわざ言う必要もなかったので言わなかった。]
(*1) 2019/04/30(Tue) 10時頃
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>>1:*156
……ん……?
[わざとらしい語尾の質問。 攻芸は再び考える間を挟んだ。]
団体戦の成績と個人戦の成績、 どっちで聞いてる。
[少ない語彙からイメージの近い単語を、どうにか選んで聞き返した。]
手伝ったことは何度もあるが 一対一で戦うのは始めてだ。
けど、絶対に出来ないとは思わん。 頑張ろうとおもう。
[つまり、六合の者や他所のヴァンパイアハンターと結託し倒したものを"自分が"倒した吸血鬼の数として、攻芸にはカウントできなかったのである。]
(*2) 2019/04/30(Tue) 10時頃
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/* おお……ランダムさん 投票をくしゃみにしておいてくれるとは気が利くな
wwwwwwwwwwwwwwwwwwww 気がくるいそうだよ〜!
メイwwwwwwwwwwwwwwwwwww 設定の組み合わせは楽しいやつだよねwwwww wwwwwwwwwwwwwwwwwww
(-4) 2019/04/30(Tue) 10時頃
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― 市内全域がキャラソンを歌い終わった頃 ― >>0 >>1
そうだな。…… これが本当の俺とは笑わせる。
[攻芸は、自分自身を否定するのかと言われ、傷ついた顔をみせたのち、嘆息した。
攻芸は今『本当』とは現在だと考えた。 攻芸が人間だったのは少し前までの話。 ゆえに、向き合うべき現在が攻芸にとっての本当だ。
この『本当』を否定をしたくとも最早する術がない。 わかりきっていたことじゃないか。]
(14) 2019/04/30(Tue) 12時頃
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[それでも。
彼……いや彼女かな?……のおかげで、皆が待ち望んだ春を題材に突然キャラソンを歌い出してた世界のなか、たった一人孤独というわけではなかった。
それは、現在を少しだけマシにしてくれた。 ほんの僅かだが、救いのようなものを感じた。**]
(15) 2019/04/30(Tue) 12時頃
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攻芸は、市内が拍手に湧きたつのを、遠くで聞きながら歩き去った…
2019/04/30(Tue) 12時頃
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[六合には六合の吸血鬼との戦い方がある。 攻芸は『吸血鬼とは殺すもの』と教わり、叩き込まれ、己の血肉とし、その思いを継いだ。
吸血鬼を憎む六合の者が居た。 正義をうたう六合の者も居た。 最強を求める六合の者がいた。 様々なハンターたちが、それぞれに己の信念と技術を磨き、かの最強の怪異を狩ろうとしていた。
複数の考えに触れ、攻芸は『こと狩りにおいて、正義など無関係だ』と考えるに至った。 産まれた時から六合であった攻芸は、吸血鬼退治を生業として体得しようとすることにした。]
(31) 2019/04/30(Tue) 15時頃
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[山で熊を狩るためには知識と手段が要る。 準備なく立ち向かえばその圧倒的力に命を失う。 だからこそ、受け継がれたヒントと戦い方を手に狩りをするのだ。
ハンティングで動き回る対象に照準をあわせてきちんと仕留めるのには技術が要るようなものといってもいい。
家畜を殺すのには相応の技術が。 野生動物を狩るには相応の技術が。
まして最強とうたわれる怪異を狩るためには、更なる攻究と、それを全うするために必要な精神性が必要になるのは当然のことであった。]
(32) 2019/04/30(Tue) 15時頃
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["かの吸血鬼の想像"とは反対に、攻芸にとっては、スポーツとは、吸血鬼退治の延長戦にもありながら、違うからこそ大切だった。
闘争心が必要なことも、技術の攻究が必要なことも、精神力が必要なことも、チームワークが重要なことも、ハンターとしての全てが役にたったとして。
競技に全ての情熱を傾け、勝負の世界であるがゆえ其々に傷つくことがあったとしても、相手の命を奪うことを競技の目的とはしない。
攻芸はその在り方を好ましく思った。 彼は自分に向き合うことを得意とはしない。 ゆえに無意識ながら
『相手を殺す』というゴールよりも、全てを賭けてよいものだと思えた。 スポーツの世界は、何かの命を奪わないからこそ豊かであるように、六合攻芸には見えているのである。]
(33) 2019/04/30(Tue) 15時頃
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[なに、小難しく考えることはない。 その少年はただスポーツが好きだったのだ。
物語を生涯作りたいと思う者がいるように。 絵を生涯描きたいと思う者がいるように。 歌を生涯歌いたいと思う者がいるように。
若者が己の『好き』が将来になるといいな、なんて青っぽく心のどこかで本気になってしまう時のように。 攻芸にとっては、それがスポーツだったのだ。]
(34) 2019/04/30(Tue) 15時頃
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[逆にハンターの仕事を厭うわけでもない。 体得した技術に自信だって持っている。 その思想すら嫌わない。
『吸血鬼であれば友達であれ殺す』
そのことに、全く違和感を持てない身に なっていたとしても。]
(35) 2019/04/30(Tue) 15時頃
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ああ、そこか。
[ハントされた仲間が居るんだなと言われて、攻芸は素直に頷いた。
人類の血を飲む者として語られてきた吸血鬼に、いつかどこかで殺された人間が居る話をわざわざする必要がないように。ハンターや六合が殺されたことがあったとして語る必要がないように。 攻芸にとって、ハンターに殺される吸血鬼がいつかどこかで居ただけのことだ。]
いる。意外か? 九生屋の周りではなかったんだな。
……
吸血鬼は強い。 それは、九生屋が勝ってきたってことなんだろう。
(*10) 2019/04/30(Tue) 15時頃
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[良かったと九生屋が言う。 攻芸は、ああ、と頷いた。]
(*11) 2019/04/30(Tue) 15時頃
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― 雪女が消えた、その日の夜 ―
[大きな金色の月が出ていた。 攻芸は、長袍を纏い外へ出た。
攻芸はこの夜も人を探している。 己を吸血鬼に変えた吸血鬼に会わねばならぬ。
かの吸血鬼(ともだち)に、次こそは殺さ(かた)ねばならない。]
(36) 2019/04/30(Tue) 15時頃
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[『負けたからには次は善戦してみせる』と言ったところ、かの吸血鬼(ともだち)は言ったのだ。
『期待してる』と。
ゆえに、期待に応えたい。
友人としても、競技者としても、仕事人としても、当然のことだった。]
(37) 2019/04/30(Tue) 15時頃
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[なので。 まずは彼を発見するところからなのだが…… 方向音痴である攻芸にはそれが最初の課題であった。**]
(38) 2019/04/30(Tue) 15時頃
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/* くしやの歌wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
ほんとにwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww 書き終わるまで我慢してたけど それね!!!!!!!!!!!!! それのそのかんじ、 まだなかったよね!!!!!!!!! 吸血鬼だしね!!!!!!!!!!!
(-39) 2019/04/30(Tue) 15時半頃
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/* あっヤマモトありがとう! ヤカモトさんて呼ぼうかとおもってたときもあったけど (外国人に発音しにくいネタみたいなかんじで) やんなくて正解でしたね
(-41) 2019/04/30(Tue) 15時半頃
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/* くしゃみの設定も、ヤマモトさんの設定もなるほどなあwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww よくかんがえられている… こんな村に僕らはいったいなにを・・・
(-43) 2019/04/30(Tue) 15時半頃
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/* こかさんが怪異モノでしっかり試してくれてるのじつに頼もしいじゃないか。 デケー!!!!とおもったら翼の大きさだったかwwww
(-44) 2019/04/30(Tue) 15時半頃
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/* 流石のみせきグロリアである…! すげー!!!!!!
(-65) 2019/04/30(Tue) 17時半頃
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/* (ちがってたらごめん)
(-67) 2019/04/30(Tue) 17時半頃
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/* あと先輩のアプローチへの返答そうだよねwwww つくっておかないと動きにくいあるかもだなwww
(-68) 2019/04/30(Tue) 17時半頃
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/* グロリアの優秀主人公ぶりおもちろい
(-69) 2019/04/30(Tue) 17時半頃
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─ GW直前夜/市街 ─
[上空から見て攻芸くんの歩みは、さぞかし間抜けに見えたことだろう。
うろうろうろうろ……↑↓→→
うろうろうろうろ……→←↓→
うろうろうろうろ……←←↓↓]
(76) 2019/04/30(Tue) 18時頃
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[キャラソニアという外国(攻芸は異界が理解できない)から来た者が声をかけてきた。]
当然、俺は殺り(うたい)合うつもりだ。
[※対象が上空にいるとまだ気づいていない。]
観戦か……? ……断っても無駄だな。 にしても。 手だしをしないでくれるのか?
[やはりこいつ吸血鬼ではないのではないか?と攻芸は首をかしげた。上空からは完全に道に迷っている人ムーブだ。]
(*18) 2019/04/30(Tue) 18時頃
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[完全に方角を見失った攻芸は、上空から探すかと月を仰いだ。]
………、
……………!
[――居た。 月を背負って、その吸血鬼は宙を浮いていた。 九生屋シュウ。学園の吸血鬼。同級生にして、友人の。]
……、やっと見つけた。
逃げも隠れもしないというのは 本当だったみたいだな、九生屋。 ※
[※本日は迎えにきて頂いています。]
(77) 2019/04/30(Tue) 18時頃
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応援までしてくれるのか。 ありがとう……?
[一体なにものなんだとばかり、クエスチョンマークたっぷりの礼をいう。]
なるほどな。 お前、ほんとうに吸血鬼なのか? まあいい。………見つけた。 (※迎えに来て頂いています)
[攻芸は二対一となるのを警戒していた。 ハンターの戦いを見せることは攻芸にとっては損だが、あちらに加勢されないだけでも利害は一致している。]
(*20) 2019/04/30(Tue) 18時頃
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[居場所が解る能力を付与されていた攻芸は、その機能を完全に持て余していた。 今日の今まであちこちで迷い続けていたのは、彼と出会うためである。え?かなり猫部屋に居たよね?勿論居た。それでも彼は辿り着くことが出来なかったのである。]
ああなるほど…… こう使うのか。
[実際目の前に標的がどこにいるのか把握して、居場所が解る能力の使い方を了解したようだった。 これで九生屋相手に道に迷うようなら、生まれつき体内コンパスが狂っていることになる。(※あり得る)]
(85) 2019/04/30(Tue) 18時半頃
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─ GW直前夜/市街 ─ >>78>>79>>80
[今一つしまらない再会を迎えて攻芸は微笑んだ。]
ともあれ、よかった。 じゃあゲーム開始といこう。
[攻芸は長袍に仕込んだ銀の匕首を3本投げつけ、その間建物を駆け上がった。仮に自分の武器で己を傷つけてしまうことがあれば、攻芸にも回復し難いダメージがあるが―― 攻芸はそれを気にもしていなかった。
攻芸は、使い慣れた銀製武器を扱える吸血鬼となっていた。 吸血鬼は銀を嫌う。『嫌い』つまり生理的嫌悪は、鍛錬次第でおさえこめる。それこそが六合の吸血鬼との戦いだ。 痛み苦しみ恐怖という生理的嫌悪を抑え込むからこそ、命を賭して戦える。――目だの顔面だの手だのが灼けて、平然としていたのは、それこそが理由であった。
吸血鬼に備えた精神構造であること。それこそが六合の教育である。]
(88) 2019/04/30(Tue) 18時半頃
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