人狼議事


191 忘却の箱

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視点:


【人】 始末屋 ズリエル

[
とん、とん、とん、とん。

案内板とスティーブンに教えられた道筋を、丁寧に追って。
男は診察室に向かう。スリッパを片手に。
未だに残る眠気の余韻を引き摺りつつ。]

 ……? あれ。

[通り過ぎようとした、中庭に面したガラス張りの踊り場。
金髪の女性の歌が聞こえた庭。
キャンバスが、中心にぽつんと投げ出されている。]

 …絵描きさん、の、忘れ物?

[絵を描く人も居る、と。あの子は言っていた。
忘れ物なら、届けてあげなくちゃ。と片手の履物を一瞥して。暗くなった中庭に出る。
吹き抜ける風が耳に冷たい。肩を抱きつつ、月光に照らされる支持体に近付く。
紫色の世界がふわりと、空白を囲むそのキャンバスの周りは
水気に満ち、咲き誇った花に満たされていて…]

(3) 2014/09/09(Tue) 00時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

[その中にぽっかりと穴の空いた部分。そう錯覚した。
しかし凝視すれば、それは深く鮮やかな濃藍の花。
夜の近い紺色の、高く高く澄んだ空と。よく似ていた。

キャンバスの空白は、輝く満月の光の様に。
いや、その光をそのまま反射して。
箱の中心でほの白く光る。

空白の肖像画の傍。
脳の深くにも植え付けられた、紫色のブーケの下。
誰かに向けたことのはを抱えた手帳に気付くのは
暫く立ち尽くしてからだったか]

(4) 2014/09/09(Tue) 00時半頃

始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2014/09/09(Tue) 01時頃


始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2014/09/09(Tue) 02時半頃


【人】 始末屋 ズリエル

––満月の下・中庭––

[キャンバスの傍、ブーケの下に遺された手帳。
この絵の作者の物だろうかと。開いたそこにあったのは、エスキースの類いではなく。
膨大な、研究者の記録。記憶。図。鮮やかな研究意欲。記憶の断片。
踊るグラフ。みっしりと書き込まれた文字。

男–––ズリエルは退行している。
失われた経験。消え去った知識。咲き散った思い出。
だから、この研究内容全てが、そして記録の細部が理解できる様な基盤も、無い。
言葉の意味がわからない。難しい例えもわからない。
だが、確信の持てる事項のみを繫ぎ、1つの結論を得る事は可能だった。]

 ……紫の、手の、人…。

[植え付けられていた紫のブーケ。
その持ち主の名前を知る。
その病の末路を知る。]

(10) 2014/09/09(Tue) 20時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

[顔は思い出せない。
しかしそこにある紫が、そこにあるキャンバスが。
ブーケの栽培記録が。
手帳の中の、細密に記録された自分、
この絵の作者であろう老いた画家や
他患者や医師との、会話の記録が。

そこに咲くのが–––––
嘗て、自分の眼前で生きていた男だと。確信させた。

月光を薄ら灯に、暫く手帳を眺める。
ふと、捲る手を止める。患者との、会話記録。

 "生きる"ために必要だったから。
 忘れるのは、”生きる”為に必要なこと。

『Ziliya』
段落の最初、時間帯の隣に座る、名前。]

(11) 2014/09/09(Tue) 20時半頃

始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2014/09/09(Tue) 21時頃


【人】 始末屋 ズリエル

 いきる、ために。

[腹の皮膚が、突っ張る。
光は既に月光。植物も眠る時だというのに
肺の辺りで何かが蠢き。
頁を捲る手の甲の古傷、それを覆い隠すかの様に
数輪の白い花が芽吹く。
何処から食事の匂いが漂って来る。
だが、やはり空腹感は湧かない。『生物として生きる為』の力なら。今この時も、衰え続けている。
けれど。]

 なんだ、ぼく、は…

[屋上で咲き散った、薄い花弁を見る。
キャンバスを囲んで、目の前で揺れる花を見る。
ひょっとしたらこの中庭に咲く花達は。嘗てはみな、ひとだったのかもしれない。]

(18) 2014/09/09(Tue) 23時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

[空っぽの腕。
消える記憶。
揺れる花。
そこにある、花。]

  ・・・・・・・・ ・・
  なくなるわけじゃ、ないんだ。

[歯を露にせずに、穏やかに。
口角を上げて、目を細め。


  ば、ばつ、ばつつん。


   音を立て、背から首から。砂色の花が3輪。]

(20) 2014/09/09(Tue) 23時半頃

始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2014/09/10(Wed) 00時頃


【人】 始末屋 ズリエル

[手帳を元の、紫のブーケの下に置いて。
ゆらり。立ち上がった男の背中の花を、風が揺らす。
しかし花弁は落ちる事なく、そこに在る。

風は手帳の頁をも捲る。
再会の約束は、そこで––––––
筆跡のある、最後のページに花弁が入り込む。
それは研究者であった花の花弁か。
少女であった花の花弁か。
彼等以外の、誰かの落とした記憶のひとひらか。
それとも元から花として生まれたものだったか。]

 …僕はまだ、まだ、「ひと」みたいだから。
 使わせて…もらいます、ね。蕾…の、かた。

[片方にだけ、スリッパを履いて。
代わりに脱いだ靴はどこか樹木か花かの影に置いたまま。
肌寒い中庭から、静かな夜のサナトリウム内へ。
ふと、備品室にその爪先を向けようとしたが…すぐに自室の方へ、回した。
ずっと持っていた半透明の花弁から手を離す。花弁は廊下の隅に転がり揺れる。]

(25) 2014/09/10(Wed) 00時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

[時刻はいつだっただろうか。
夜の廊下を歩く誰かに声をかけられれば、言葉を交わしたであろう。

だが既に彼の頭にはもう、覆い隠す様なタオルは無い。
顔を晒したまま、ゆったりとしたテンポで自室に向かった]*

(27) 2014/09/10(Wed) 01時頃

【独】 始末屋 ズリエル

––十数日前の記憶、濁った色のメスシリンダーの中––

[床に散らばる、薄い濁り。
千切れた花弁を逃すまいと、掴み掛かる手。

 消える、消えてく、止めてくれ、止めてくれ、
 巫山戯るんじゃあ、ない。

 てめえのツラが消えちまったら、
 俺は何にコレをぶつければいいんだ。
 この矛先を、何処にぶつけろっていうんだ。

 俺が、俺で居る理由を、奪うのか、てめえは。

誰に向かって叫ぶのか。
花に向かって吼えるのか。
男の腑に溜まった濃く、粘度の高い泥。
それに根を深く張り、勢い良く咲いていく、赤黒、灰、紫。
花弁の色は混じり合い、道路の隅に溜まった油の様に
濁り。艶やかで。ぐずぐずとしていて。]

(-14) 2014/09/10(Wed) 01時半頃

【独】 始末屋 ズリエル

[錯乱する程。感情が激しく渦巻き肥やされる程。
花は大きく、咲く。分厚い肉を持って、咲く。

腑の泥が花へ全てを吸われ切ってしまった、その日。
男はぷっつりと、意識を失った。

何も言わずに。
何も反応せずに。]

(-15) 2014/09/10(Wed) 02時頃

【独】 始末屋 ズリエル

––壁の付箋の知っている事––

[僕は『何』だ。
何を覚えている。

ショベルカー。無人の工事現場、夕焼けの中輝いてた。
眼下の魚。堀で大きなフナが数匹泳いでいた事だろう。
隠元豆。ガラスの器の中、冷蔵庫の上から2段目にあった。
法蓮草を育てる月。いつか見た夢。月の裏には畑がある。
扉に見える。四角い照明。寝転がると天井の扉に見えた。
餃子屋。潰れた家の後に新しく出来た小さな店だった。
青い卵。公園の遊具の事だった。隠れてた記憶がある。
ピエロ。舞台の上で何処からともなく赤い光の粒を出す。
ピンク色の石の近く、踏みつぶされた犬の糞があった。

分析しようにも、繫ぎ結ぼうにも。
あまりにも小さ過ぎるものばかり。
シュルレアリストの連想ゲームか夢分析の様なこれらの記憶には意味も何も無いのだろう。

『偶然残っていただけのこと』。]

(-16) 2014/09/10(Wed) 02時頃

【独】 始末屋 ズリエル

[記憶という礎を失い、崩壊した自我。
辛うじて残った記憶から、必死で自我を「編み直した」。
だけどその何処か朦朧とした幼い自我は、
三十と数年で形成した己の外貌と全く噛み合ず。
その粗暴な肉体に、怯える様なもの。]

(-17) 2014/09/10(Wed) 02時頃

【人】 始末屋 ズリエル

––何処かのファイルの隙間––

[カルテ添付資料/治療上の注意事項

花に向かって、怒鳴る。吼える。
逃げる気か、俺が俺という理由を奪う気か、等と叫び
誰彼構わず掴み掛かる為、他患者と隔離する事。
激昂し、奪い返そうと攻撃的反応を見せるため、
花弁の採取・掃除を行ってはならない。
感情が昂れば昂る程、花が多量に発生し
それだけ人体が損傷する。
一定間隔で鎮静剤等を使用する。
耐性が早々と付かない様、量に注意。]


[––––施設に運ばれてきた時、その患者は。
  名前を聞いても、答えられずに。
  車のルームミラーに映る、自分の顔に怯えていたのだけれど。]

(34) 2014/09/10(Wed) 02時頃

始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2014/09/10(Wed) 02時半頃


【人】 始末屋 ズリエル

––朝、廊下––

[ガラスとガラスがぶつかり合う小さな音。
手提げの中身、そして片腕に抱えるのは窓際に鎮座していた容器達。
片足だけにスリッパを履いて。もう片足は靴のまま。
少し皺の多いシャツも昨日のまま、ZURIEL、の文字が風に靡く。腹に踊る。

男は進む。
食堂とは全く別の方向に。
上階へと繋がる、階段の方角。]

 っ、と と とととっ……すんま、せんっ。

[ずり落ちかけた片腕のガラス容器達に意識が奪われた刹那
逆方向から進んで来た人物に気付かず、衝突しかける。
避けられただろうか。軽く掠めてしまっただろうか。
相手が転んでいないか、無事かどうか確かめようと。首を伸ばしてその人間の方を見る。

(50) 2014/09/10(Wed) 11時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

[赤で包まれた頭…だが、左袖は空では無く
棘の付いた蔓と赤が絡んでいる。
振り向いた顔は女性のもの。
身長は近かったが、魔法使いの彼では無かった。]

 ……おはようござい、ます。
 …えと、大丈夫、です?

[歯を見せず、緩く会釈をしてから、確認するように。
大丈夫、と問う男の首元には、項には、
砂色の蕾が今まさに。あくびをする様に、ゆっくりと花開こうとしていたのだけれど。]

(51) 2014/09/10(Wed) 11時半頃

始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2014/09/10(Wed) 12時頃


【人】 始末屋 ズリエル

––回想・深夜/壁の付箋の知っている事––

[寝台の上に坐して、溜め込んでいた付箋達を眺める。

ショベルカー。無人の工事現場、夕焼けの中輝いてた。
眼下の魚。堀で大きなフナが数匹泳いでいた事だろう。
隠元豆。ガラスの器の中、冷蔵庫の上から2段目にあった。
法蓮草を育てる月。いつか見た夢。月の裏には畑がある。
扉に見える。四角い照明。寝転がると天井の扉に見えた。
餃子屋。潰れた家の後に新しく出来た小さな店だった。
青い卵。公園の遊具の事だった。隠れてた記憶がある。
ピエロ。舞台の上で何処からともなく赤い光の粒を出す。
ピンク色の石の近く、踏みつぶされた犬の糞があった。

分析しようにも、繋ぎ結ぼうにも。
あまりにも小さ過ぎるものばかり。
シュルレアリストの連想ゲームか夢分析の様なこれらには
『意味も何も無い』のだろう。

偶然残っていただけのこと。]

(74) 2014/09/10(Wed) 20時頃

【人】 始末屋 ズリエル

[記憶という礎を失い、崩れ去った自我。
辛うじて残った記憶から、必死で自我を「編み直した」。
だけどその何処か退行し、朦朧とした自我は、
三十と数年で形成した己の外貌と全く噛み合ず。
寧ろ粗暴を、暴力を、否定するような。

 僕はどこから来たの。
 僕はは何者なの。
 僕はどこへ行くの。

 過去の己を認めたくなくて。
 何者なのかも曖昧で。
 次の日に振り返れば、踏みしめた道は無くなっている。

しかしそれも、昨日までのこと。
自分がどこに行くのかが、わかったから。
だから、寝台の上に立つ。壁の色の群れに指をかける。
執着し続ける事は––––『忘れた』。

どこかから、アコーディオンの音は聞こえただろうか…その主が誰かも、知らないままなのだけれど。*]

(75) 2014/09/10(Wed) 20時半頃

始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2014/09/10(Wed) 20時半頃


【人】 始末屋 ズリエル

––廊下––

[ぶつかった女性の左腕。
蔓の刺は、手首に深く食い込んだ様な痕がみられて。]

 …痛みま、すか…それは。

[そう聞く男の首元では砂色の花弁が完全に開く。
根元には血が滲んでいたかもしれないが、
男は全く気付いていないかの様な様子で
身を屈めて、少しぎょろりとした眼球で覗き込む。]

 ………痛い、なら。診察室ですよ?
 そこは、まだひとなんです…よね。だったら。

[気を遣う様に枯れた声は述べる。
幾許かの会話はそこでうまれただろうか。]

(81) 2014/09/10(Wed) 21時頃

【人】 始末屋 ズリエル

––屋上––

[赤い刺の彼女と別れたか。
それとも暫く一緒に歩いただろうか…上階に向かう階段を。

朝の日差しが、白い箱を更に白く、白く、眩しく照らす。
開いた扉の金属音に、数羽の雀が飛び去った。
ガラス容器を抱えたまま、男は外側の、そして中庭側のフェンスを交互に見ながら歩みを進め–––––くらり、とよろめいた拍子。腕の中から瓶が1つ、滑り落ちる。]

 ……あ。

[悲鳴を上げて割れた瓶。その中身は朱色の花弁。
量はさほど多くない。花弁も小さく、劣化も少ない。
アッと言う間に風に巻き上げられ、
ばらばらになって飛ばされて行く。

それを見届けるなり–––男は腕の中の残ったガラス容器を、


          床に、叩き付けた。]

(82) 2014/09/10(Wed) 21時半頃

始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2014/09/10(Wed) 21時半頃


【人】 始末屋 ズリエル

[高く、鋭く、軽やかな音が響き渡り。
透明の檻が砕け散る。
その中から解放された、赤。水色。黄色。青。
様々な花弁が穏やかな風に舞い上げられ。
金網をすり抜けて。飛び越して。絡み取られて。鳥の様に飛んで行く。
中庭の方にもきっと花弁は舞い落ちて行っただろう。けれど彼等の行き先には、さほど、興味は無い。]

 ……卑怯、なのかな。
 でも、ごめんなさい。

 ………もう、誰を傷つけたのかも覚えてないんだ。

[少し悲壮な顔をして。手提げの中のガラスの器も、落とし割る。黄緑。白。薄紫…同じ様に、消えて行く。

謝罪の先は、嘗て傷つけたかもしれない誰か。
割れたガラスが、巌の様な手の古傷を覆う花々を映し出す。
まるでひとごろしみたいな、歪んだ歯並びを映し出す。

一番大きなメスシリンダー。
濁った色の溜まったそれだけは、割らないまま。]

(83) 2014/09/10(Wed) 21時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

 ………へ?

[フェンスの傍に歩き出そうとした時、後ろから声がした。
振り向けば、屋上階段の入り口に男が立っている。
入り口。こちらを見ている。…ポケットに手を突っ込んで、ばらばらに剥がされた付箋を見て。
一番上にあった、『留守番とミシンのケース』。]

 ………ぁ、しー…しゃ、さん?
 おはようございます。

[まだ、残っている。
そう言いたげに、また薄い砂色の花がのど仏に開く。
何も無い様に微笑んで、少し頬を掻き、男は続ける。]

 ……もう、僕じゃない物を。
 離してあげよう、って思って。
 ところであのう、シーシャさん。

(94) 2014/09/10(Wed) 22時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

 ズリ、エル、って………何です?

[男のシャツが風に靡く。
文字の書かれたシャツが靡く。]

(95) 2014/09/10(Wed) 22時半頃

始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2014/09/10(Wed) 23時頃


【人】 始末屋 ズリエル

 …よかった。
 僕は、大丈夫です。全然、痛いとか…無いんです。

[相手の堪える笑いにも気付かず、こちらはほっとしたように微笑み。
なんともないでしょ、痛くない、と落ち着いた声を聞けば]

 …先生に、見てもらったなら、要らぬお世話、でしたね。
 見てるとちょっぴり痛そうで…ひゃっと、しました。
 けれど……奇麗な、花で。凄く…

 似合って、ますね。

[首を傾げると、開ききった砂色も揺れた。
その花が吸い上げた記憶も知らず。]

(105) 2014/09/10(Wed) 23時頃

【人】 始末屋 ズリエル

[紫のブーケ。目の前の女性が問う。
一つ、瞬きをするとこくりと頷いて]

 ……スイ、ト、ピー………?
 えと、そのう…それはわからない、ですけど。僕。
 紫色…奇麗な、紫色の方なら、中庭に……
 真ん中の辺り、だったかな。

 –––––––––––居らっしゃい、ますよ。きっと、今も。

[中庭の方を手で示して告げて。
礼を言われれば緩く首を振り、いえいえ、と呟く。]

 …ごきげん、よう、です。

[彼女の挨拶を一つ真似て。
それから、階段へと足を運んだ。]*

(107) 2014/09/10(Wed) 23時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

[男が、近づいて来る。入り口の扉を超えて。
ミシンケースを踏み越えて。此方側に、一歩、二歩。
泣いているのは何故だろう。赤い瞳がゆらゆら揺れている]

 何処にも、行きません…よ、『僕』は?
 多分、ずっと……此処に居るのかな。
 だから、大丈夫です、シーシャさん。僕は、まだ消えないんです。


  だって、僕ら、花に……なるんですよね?


[言った瞬間だったか、胸倉を掴まれて。
屋上に男の、シーシャの叫び声が響き渡った。
ズリエル、と繰り返す。繰り返す。手の甲には白が咲き乱れて、声は、枯れている。]

(110) 2014/09/10(Wed) 23時半頃

【人】 始末屋 ズリエル

 …ズリエル、って言うのは…僕の、名前、ですか?

[少し朦朧とした口ぶりで、繰り返し唱え。
緩く、目を伏せて。]

 ……ズリエルは、きっと。
 人間の形で、生きていられなくなったんです。

[屋上に残されたメスシリンダーは、存在していた容器達の中で一番容量が大きい。
中身はまるで堆肥と埃でも詰め込んだかの様に濁った色で。
底の辺りはグズグズと形を無くしているが、確かにそれは、花弁だった。
1052g。そう書かれた付箋も、風に攫われて飛んで行く。]

 誰も傷つけないように、
 何処もまよわないように、
 自分が誰か分からなくならない様に…

 もう、自分が、誰か、わからなくならないように…

[ぼそぼそと呟く声には、怯えの欠片も無い。]*

(111) 2014/09/10(Wed) 23時半頃

【人】 始末屋 ズリエル


 ……ぼく、さ。

    もう、くるしいのは、いやなんだ。

[くしゃり、と一瞬顔を歪める。
–––––誰かに連れて行かれる犬の様に、不安げに。

少し、蹌踉めいた瞬間だっただろうか。
下半身と、上半身がばつりと分断された。
…辛うじて繋ぐ様にに、蔓を残して。
落ちた下半身は床にほとんど振動を起こさない。
酷く、乾いたものが落ちるようで。]

(115) 2014/09/11(Thu) 00時頃

【人】 始末屋 ズリエル

[断面は、花、花、花、花。
一斉にそこから、砂色の花が芽吹いて行く。
シャツはまるで花束を包む白い紙の様で。
まるで元々この男の中身は、全て花だったかの様に。
ズボンは蔓に巻き込まれる。スリッパが蕾に投げ出され、宙を舞う。]

 ………………消えないで、いられる……

[呟いた瞬間、その頭部も花となり、ほどける。
床に這う様に伸びた、一輪。
中心には、黄色いキャンディーが1つ、乗っている。]*

(116) 2014/09/11(Thu) 00時頃

始末屋 ズリエルは、メモを貼った。

2014/09/11(Thu) 00時頃


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