17 吸血鬼の城
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お兄様、いきなりでふいた。 振りなおしですね、わかります。
(-0) 2010/06/20(Sun) 23時頃
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/* はっ、そっちは違ったか。 え、えええ…… ちょ、ちょっとまって。まってぇぇ。
(-11) 2010/06/20(Sun) 23時頃
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デフォルト投票はセシル。 襲撃はリンダ、でした。
一先ずサイラスに襲撃セットしておこう。
(-17) 2010/06/20(Sun) 23時半頃
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[サイモンに訴えかける記者の声も メアリーの呼ぶ声も女には届いていた。]
――…サイモン。
[名を甘く囁いた。 遠い昔、男が聞いた響きにも似て。 男の手に力が籠もるのを感じ女は哀しげにわらう]
莫迦ね。 早く逃げればよかったのに。 本当に……貴方は……
[男の首筋に残る二つの傷痕を女の舌先が擽る。 その痕に重ねるように女は牙を突きたてた。 男の表情に快楽の色が濃くなる。 突き立てられた牙から溢れる赤は命の色。 それが女へと流れ込み男の色が失われてゆく]
(3) 2010/06/20(Sun) 23時半頃
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[渇きを満たす甘く馨しい赤に女の眸には悦楽の色。 とろりと蕩けるような男の情欲を誘う貌。 女を抱きとめていた腕が力なく垂れた。 やつれていた男が更に病的な姿となり 自らの身体すら支えられない。 名残惜しげに女は男の首筋から唇を離した]
――…貴方も私も 逃れられない。
[何からとは言わず女は男と共にその場にぺたりと膝をつく]
おやすみなさい、サイモン。 せめて向こうで愛しい人と会えると良いわね。
[労るような何処か優しい響きを向けて 女はそろりと絡めた腕を解いた]
(7) 2010/06/20(Sun) 23時半頃
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[黒薔薇の視線を感じる。 見入るその眼差しに自らの視線を絡め くすりと、まるで心の内を見透かすかのように艶やかに笑う]
ロビン。 後は貴方に任せても構わないでしょう?
[有無を言わせぬ魔性の声音。 見ていた彼に対する事は何一つ言わず くずおれる贄の男をその場に置いて女は立ち上がる]
(15) 2010/06/21(Mon) 00時頃
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――…貴方も快楽が欲しい? 味見程度ならば命は落とさなくてよ?
[眸を逸らせずにいる記者に甘い微笑。 女の渇きは既に満たされていたから それは愉しむだけの誘い]
…………。
[メアリーの叫びに女は瞬いた。 阻む所以もなく女はサイモンから離れる。 彼女に謝ることはしなかった。 ただ静かに其れを見詰めるだけ]
(25) 2010/06/21(Mon) 00時頃
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[正気を取り戻した記者につまらなさそうな貌]
ヒトではないことは認めるわ。 でも、化け物と呼ばれるのは好きではないの。
[何人を犠牲にしたか。 その問い掛けには答えなかった。 向けられる負の感情に柳眉が顰められる]
(35) 2010/06/21(Mon) 00時頃
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[サイモンの傍に寄りそうメアリーを一瞥し ロビンの応じに緩く頷く。 化け物、と繰り返す記者をじ、と見詰め]
殺人鬼に化け物…… ……酷い言われようね。
[享楽を受け入れず現実に縋ろうとするその姿に 女は多少の興味を持つ]
その化け物に見惚れていたのは、だあれ?
[上擦る声に女の口の端が愉しそうにもちあがる]
(48) 2010/06/21(Mon) 00時半頃
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お気に召したなら……良かった。
[満足げな聲にほっと胸を撫で下ろし]
お兄様…… そちらも騒がしいようですが…… 従者のいずれかを向かわせましょうか?
(*1) 2010/06/21(Mon) 00時半頃
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[兄の言葉に嬉しそうな表情が過る]
それなら……
[緩く頷き従者への言伝を繰り返す]
あれの監視を怠るな、ですね。 ――…伝えておきます。
(*3) 2010/06/21(Mon) 00時半頃
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― サイモンの部屋 ―
[礼儀正しい声が聞こえた。 白薔薇ことセシルの訪れに女の興味が記者から逸れる]
二人きりで……と、思ってはいたのよ。 でも、お兄様が望まれたから……
[渇きが満たされた吸血鬼の肌がほんのりと上気していた。 それは人間であったと示すものか 吸血鬼としては半端であることを示すのか定かでない]
――…あ。 ロビン、お兄様から言伝があるの。 『あれの監視を怠るな』ですって。
[ふと思い出したように黒薔薇の執事に告げた]
(63) 2010/06/21(Mon) 00時半頃
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野で獣を狩る貴方がたは如何なの? 獣に理不尽な死を与える権利はあるの?
[不思議そうに首を傾げ記者に問い返す]
――…ふ、ふ。 嗚呼、可愛らしいひと。 もう少しで私を愉しませてくれる気に なってくれたのかしら、ね。
[満たされ心が高揚を隠せぬ女は記者に嫣然と微笑んだ]
(66) 2010/06/21(Mon) 00時半頃
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――…哀しいのね、メアリー。
[その悲しみを齎したのは自分に他ならない。 白薔薇と黒薔薇の遣り取りに微かに目を細めた]
貴女は私を憎んで良い。 貴女は私を恨んで良い。
貴女にはその権利がある。
[サイモンの本当の望みを女は叶える事が出来なかった。 惨い死を与えるしか出来ず 妹である彼女にその光景を見せつけた。 けれど謝ることは出来ない。 女に言えるのは僅かなこと。]
けれど――… 望むなら貴女に夢をあげる。 哀しみを忘れられる貴女の望む夢を与えることも出来るわ。
(83) 2010/06/21(Mon) 01時頃
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そうね……。 白い薔薇をサイモンは贈って呉れた。
私に似合うと言って呉れた。
[メアリーの言葉に緩く目を伏せる。 それは昔の思い出をなぞりサイモンが行ったこと。 知らぬと繰り返す女に記憶を取り戻させようとしたことが 女の新たな記憶となり宿っていた]
メアリー…… サイモンは貴女に何を望んでいた……?
(89) 2010/06/21(Mon) 01時頃
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そうね。 同じ姿の者が狩られたなら…… 理不尽と憤っても当然ね。
[イアンの返事を肯定し]
私はあの人に逃げろと何度も言ったわ。 それでも彼は逃げず宴は始まってしまった。 宴が始まってしまっては…… 私にはもう如何することも出来ない。
[ぽつりと呟かれる言葉。 メアリーへと向けられる記者の声に ふ、と視線を彷徨わせた]
(95) 2010/06/21(Mon) 01時頃
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仕方ないの。
[セシルの声>>76にこくりと頷き]
セシル…… 手が足りないなら影を使えば良いわ。 けれど少しだけ待って呉れるかしら。
[メアリーをこのままにしておくわけにはいかない。 自らの招いた種だからほおってはおけなかった]
(96) 2010/06/21(Mon) 01時頃
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[サイモンの躯を抱く少女の言葉は 女に対する警戒を感じさせない。 それは記憶のない女には不思議なことだった]
ゆめ。 貴女のお兄様は夢をみているの。 しあわせな、夢よ。
[ねえさまにもしあわせなゆめ。 そう問われて女は目を瞠る]
そう、ね。 サイモンはしあわせなゆめをくれた。 苦しくもあったけれど……しあわせなゆめ。
(101) 2010/06/21(Mon) 01時半頃
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[イアンの手を取らず此方へと向かうメアリーに 女は優しげな笑みを浮かべた]
如何したの、メアリー。
[緩く首を傾げれば伸ばされた指先。 彼女の語る銀の羽根]
――……っ。
[如何してこの子はこの飾りのことを言うのだろう。 これは唯一目覚めた時から持っていたもの。 如何しても捨てられなかった品。 ツキリ、と痛むのは記憶を揺さぶられたから]
如何して……?
[彼女の手を振り払えなどしない。 翡翠の眸が不安に揺れた]
(107) 2010/06/21(Mon) 01時半頃
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お兄様の為なら幾らでも捧げましょう。 私はお兄様の為にあるのだから……
[兄の目的など知らぬまま 言葉どおり受け取り]
それでは手を増やすために 誰かを私と同じにしてしまうの……?
[兄を誰かに取られてしまいそうで 少しばかり不安げな聲が漏れた]
(*5) 2010/06/21(Mon) 01時半頃
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[メアリーは現実を見ているのだろうか。 問われた言葉にはしばみに見入る翡翠は伏せられて]
ころしてしまった。 私は自分を守る為に、貴女の大事な者を奪った。
[記憶が戻ればきっと自分は壊れてしまう。 そんな予感から女はサイモンと会う事を拒んでいた。 それでも自ら手を下すことになったのは――]
貴女があの人の仇を討ちたいというなら それは享受しましょう。 私はあの方のモノだけれど……
[それくらいは許してくれるだろうか。 メアリーの続く言葉に女の声は途切れ]
私は……私の、時、は………
[違うと否定しきれぬのは揺らいでしまっているせい。]
(118) 2010/06/21(Mon) 02時頃
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――…私に必要なのは記憶ではない。 此処で生きた十二の年月が私の全て。
私はお兄様の傍でしか生きられない。 私はあの方の為に存在するの。
私は――…ヒトならざる者。 ヒトには戻れなどしないのだから。
[女は自らに言い聞かせるように紡いだ。 それでもメアリーになら殺されても仕方がないと そう思えてしまえるのは気まぐれか それとも彼女に感じる懐かしさがそうさせるのか]
――……。
[記者の男が部屋を出るのを認め小さく息を吐く]
(127) 2010/06/21(Mon) 02時頃
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[髪に触れるメアリーの指先から伝うのは自分とは違う温度。 サイモンに与えられたぬくもりを思い出し 女の相貌が何処か哀しげに歪む]
望まない……?
[繰り返すのは疑問まじりの声。 サイモンの様子をみていればその答えは想像できたのに 彼女から大事な者を奪ってしまった罪悪感からか 直ぐには其れを受け入れることができない]
のぞみは…………?
(135) 2010/06/21(Mon) 02時頃
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――…私はお兄様のモノ。
[ふ、と繰り返すのは記憶が蘇る事を怖れて。 特別、と囁かれると安堵の色が宿る]
嗚呼、早くお兄様のもとへ行きたい。
[花飾りの少女と話しているとこれまでの自分が揺らぐ]
お兄様に選ばれた者はしあわせね。 だって、私も…… お兄様の傍に居られて、しあわせ、だもの。
[それは幼子が甘えるような口振りにも似て――]
(*7) 2010/06/21(Mon) 02時頃
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私の望みは――…
[花飾りの少女の問いに頷くべきなのに 何処かでそれを否定する自分がいる]
――…っ。
[メアリーの微笑みに女は声を失う。 容姿は別段似ているわけではないのに 彼と同じ表情を浮かべる少女に一瞬怯えた表情を過らせた。
向けられた感情が心を揺さぶる。]
私は、違う……。 私は、ヒトではないの。 貴女たちとは、違う……。
[ふるりと首を振るった。 彼女の髪に飾られた花を映す翡翠には驚愕の色]
(147) 2010/06/21(Mon) 02時半頃
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水商売 ローズマリーは、花売り メアリーから離れようと一歩後退りした。
2010/06/21(Mon) 02時半頃
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[死した者の向かう先を女は知らない。 全ては二人の従者と影に任せてしまえば良かった。 此処が吸血鬼の城でないなら葬られて当然の躯]
――…いけないとは思わない。 けれど、此処では城主様の許可が必要なの。
[メアリーの呼びかけにツキリと胸を痛めながら それだけのことしか答えられなかった]
(151) 2010/06/21(Mon) 02時半頃
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[聞きなれぬ名が女の鼓膜を震わせる。 薬の匂いを纏う男が控える白の執事へと向けた名]
――…………。
[話が聞きたいという薬師を一瞥するが 女の眼差しは直ぐにセシルへと移る]
セシル…… 私は部屋に戻るから。
[メアリーの事を気に掛けながら 彼女の傍にいれば揺らぎを抑えきれず 女はこの場から離れる事を白薔薇の従者に告げた]
(153) 2010/06/21(Mon) 02時半頃
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……っ、お兄様……。
[退室しようとした矢先のこと。 城主たる兄の気配が色濃くなり 現れたその姿に思わず声をあげた。
女の表情には安堵の色が強く表れる。 和む目許は兄への心酔の証]
(159) 2010/06/21(Mon) 03時頃
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お兄様との逢瀬には 此処は少し無粋だから……
部屋に戻ってから、と思ったのだけど。
[存外早く兄に会えた事に喜びながらも ぽつぽつと言い訳染みた言葉を紡ぐのは 手を煩わせてしまったかという心配から]
(*9) 2010/06/21(Mon) 03時頃
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/* タイミング悪くてごめんなさい……っ。 空気を読むスキルが欲しいです。 うわーん。
(-52) 2010/06/21(Mon) 03時頃
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