204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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/* 起きて ログを読んで 初回落ちを 覚悟する朝
おはようございます!
(-0) 2014/11/17(Mon) 07時半頃
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― 2階居間・ソファー ―
……物語と、ただの文章は違う。
[>>1:477その差異については語ると長くなる。ディーンは一言言うに留めて>>1:478プリシラの話に耳を傾ける。 装飾品と聞いて思い浮かぶのは、手仕事をするシメオンの姿だ。 >>1:496話をするプリシラは楽しそうで、表情が変わらないままながらディーンもまた沈んでいた心地が少し、浮き上がってくるような気分になっていた。 距離を詰められるのには、眉間の皺を僅かに深くしながらも頷く。 触れられなければ、それで良い。
――しかし。]
(0) 2014/11/17(Mon) 09時頃
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[ベネットと遊んだルーツがこちらに折り返してくる。 標的はディーンでは無くプリシラだった。 大きな鳴き声が響き、咄嗟に両手で耳を塞いで、目を細める。 だから――制止することが出来なかった。]
――……!!
[>>1:506背後に、体温を感じる。 布越しに触れるものに、ディーンは息を詰まらせた。 冷や汗が吹き出して、耳の奥で心臓の音が煩く鳴り始める。 そこに、>>1:512微かな、別の音が混じりこんだ。 ぎこちなく首を横に動かすと、視線がかち合う。
藍鉄色の双眸が見開かれ、助けを求めるように、唇が戦慄いた。**]
(1) 2014/11/17(Mon) 09時頃
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[>>10ベネットの声は届いている。しかしディーンはそれを言葉として認識しなかった。 >>13ドアの向こうに現れたトレイルの姿は視界に入っている。しかしディーンはそれを人の姿として認識しなかった。 >>33その口元に浮かぶ笑みに、全てが浚われる。近づいてくる様子に、無意識に喉を鳴らした。]
――…………、
[さて、プリシラはどうしたか。 ディーンの意識に、赤毛の少年の存在は既に無い。 いや、それどころかここが人の集まる居間であることすら、忘れている。 >>34ディーンは後方に下がろうとする。しかし、背後にあるのは背凭れだ。灰色の双眸を至近距離に捉えて、囁くような声が呟く音に耳をそばだてる。微かな吐息一つ、聞き逃さないように。 そうして唇を舐める仕草を見、震える指先を持ち上げた。]
(60) 2014/11/17(Mon) 20時半頃
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……ぁ、
[>>35今、彼は何と言った。 >>37何と。 深い藍鉄色に涙の膜が張り、揺れる。 震える手を更に高く持ち上げて、至近距離にある柔らかな朝の日差しの色をした髪に指を伸ばそうとして――>>38触れられずにいる内に、離れてしまった。]
(61) 2014/11/17(Mon) 20時半頃
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[どのぐらい、そうしていただろうか。 火のある方へ向かう背中を見送り、隻眼の男――確か、ベネットの同行人だ――と話す姿を茫然と見つめ、数度瞬きをする。 心臓は未だ、軋む程に煩く音を鳴らし続けている。
止まない衝動を抑える手段は、今、ディーンの手元には無い。 膨れ上がった欲望は、ディーンの理性を容易く飲み込む。]
――――……ニコラ、
ニコラ、
[言葉が喉の奥に詰まったまま。 道に迷った子供が親を呼ぶかのような頼りなさで、名前を呼んだ。]
(62) 2014/11/17(Mon) 20時半頃
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/* 口でしてあげる発言の 破壊力!!
(-27) 2014/11/17(Mon) 20時半頃
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/* それはともかく トレイルが めちゃくちゃ いじめにきてるよね
(-28) 2014/11/17(Mon) 20時半頃
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[>>65普段ならば、謝る声に謝罪の一つも返しただろう。 悪いのは君では無い、僕だと告げる程度のことは出来ただろう。 しかし今のディーンに、そんな注意を払う余裕は無かった。
溢れ出す欲を飲み込みきれず、隠し切れずに苦しみ喘ぐかのような視線で>>79振り返る灰色の双眸を見て、笑む口元を見る。 ゆっくりと大きく、瞬いて。]
――……助けてくれ、 ニコラ。 僕は……僕も、君が……――
[欠けた理性の蓋は、最早存在の意味を成さない。 衝動と歪んだ本能に飲まれる『大人』は、他の大人に、或いは子供たちに、どのように映るのだろうか。
ひどく震える、白くて細い手をニコラに向けて伸ばす。 無様に宙を掻いても、何度も。]
(86) 2014/11/17(Mon) 21時頃
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/* トレイル 狼かと思ってたら 魚?
(-32) 2014/11/17(Mon) 21時半頃
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/* んむ 半狼:ニコラ 狼:フィリップ、 少女:ラルフ
あと 何が残ってたっけ 役職(そこから)
(-36) 2014/11/17(Mon) 21時半頃
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[>>96近づく足音。 伸びてくる手を見遣り、ディーンは細く、小さく息を吐いた。 欲しいものは指先一つで伝わる程度の些細な熱ではなく、もっと熱いもの――例えば、この身体ごと焼き尽くすようなものだ。
ディーンは彼が持つ熱い皿のことなど気にも留めず、腕を乱暴に掴んでニコラの身体を近くに引き寄せようとする。 それが叶えば、笑みを浮かべる唇を指でなぞり、頬と輪郭を撫で、冷え切った掌を彼の首筋に添えて。]
……僕も 君が、欲しい
[確かにそう告げた。]
(101) 2014/11/17(Mon) 22時頃
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/* バナさんチップを じっと見つめる 中の人
(-39) 2014/11/17(Mon) 22時頃
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/* でも この村の感じには 私がやるバナさんは 合わないだろうなぁ って思って フランクも レオナルドも 考えはしたんだけど 結局このセレクトで 良かったなぁ って 思ってる
(-40) 2014/11/17(Mon) 22時頃
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/* しかしディーンさん お魚さんも 半狼さんも差し置いて 初回落ち するんじゃないですか これ ねえ ……紙と ペン無いと もたないから仕方ないね! つまり だいだい トレイルのせい
そして物語は 生きてたら ちゃんと最後まで 書くつもり でしたよ!
(-41) 2014/11/17(Mon) 22時頃
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/* 過去形な辺りが 死ぬ気を におわせている
(-42) 2014/11/17(Mon) 22時頃
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[>>115これまで誰にも触れることの無かった身体が、その体温で溶かされていく。 首筋に息のかかる感触を感じながら、ディーンは彼の首筋に触れていた手も、空いたままのもう片方の手も、戸惑いがちに背中に回す。指先が緊張を示すように、少しずつニコラの背中の線をなぞって、輪郭を確かめる。
このまま首筋から食い千切られて、咀嚼されて、硬い背中の中にある内臓で溶かされて――。
もう物語も、文章も、ディーンの脳裏に浮かぶものはない。 衝動の代わりになるものはもう要らない。]
……ニコラ、 僕を、食べてくれ
僕は、君に 食べられたい
[吐息に混じるのは、消えそうなほど小さな囁き。 >>113庇護すべき大切なものも、>>118唯一の幼馴染も、全てを捨てるに等しいことだと分かっていても――懇願せずには、いられなかった。]
(124) 2014/11/17(Mon) 22時半頃
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/* そろそろ日付変更線かな って 思ったけど 早かったですね これね
ごめんね ニコラ 巻き添えてしまった あいしてるよ (ぺろぺろ)
(-46) 2014/11/17(Mon) 22時半頃
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/* 23:35と 勘違いしてたんだよ 割とガチで
(-48) 2014/11/17(Mon) 22時半頃
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/* でも 言いたかった台詞は言ったから あとは割と なんでも良い というか どうとでも いける
(-49) 2014/11/17(Mon) 22時半頃
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/* >>123 はっ そうだ 序盤に 手を貸すとか 言っちゃってる
(今思い出した)
(-50) 2014/11/17(Mon) 22時半頃
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/* 序盤は 振り返っちゃ 駄目だぞっ! ディーンお兄さんとの お約束だ!
(-51) 2014/11/17(Mon) 22時半頃
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[>>129音が増えた。 知った名前を呼んでいる、聞き覚えのある音だ。 >>130もう一つ、これも知っている音。 >>131それから、これは――。
ディーンは、ニコラの背中に回した手に力を込める。 縋るようにシャツを握って、触れる体温を一層近くに感じようと試みる。>>126他にニコラの名を呼ぶ声があっても構いはしない。]
――……
[総ての音を遮断し、視界を塞いで、聞こえないふり、見ないふりをする。今腕の中にある熱を失うことが、一番恐ろしい。 体温の温かさを知って尚離れなければならないというなら、この願望が叶えられないというなら――死んだ方が、マシだ。]
(139) 2014/11/17(Mon) 23時頃
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/* 居間 ぐっちゃぐちゃやな 人間関係 ディーンさんの死に場所は どこになるんだろ
(-56) 2014/11/17(Mon) 23時半頃
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/* 個人的には 居間に 死体を残したい 忌々しい感じに
居間だけに
(-57) 2014/11/17(Mon) 23時半頃
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[>>150ディーンは、望んだもの以外の体温を拒絶する。 両手を離したくはないから、触れる感触があれば緩く首を振るのみだが。
>>152彼の指が髪を撫でる。 それから保護者を呼ぶ声がして、ディーンは微かに息を吐いた。 願いを告げた時、ニコラは確かに頷いたのだ。 不安に思うことは何もないはずなのに、それでも不安は拭い去れない。取り除けるのは、彼だけだ。]
――……ニコラ。
[いかないで、と、要点を言外に置く癖はそのまま。
>>161強い声に、びくりと背を震わせた。]
(170) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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[>>168本能との心中。 まさしく、正しい表現だ。 他者の迷惑も顧みず、守らねばならないはずの大事なものを捨て、他人の大事なものに縋りついて、獣に堕とそうとしている。 褒められるべきことは、何一つしていない。
しかし、ディーンはずっと一つの疑問を抱いていた。 果たして、本能を押さえ続けるのは正しい事なのか。 苦しみ、もがきながら生きていくのは正しい事なのか。
何が正しく何が間違っているのか、ディーンには分からない。 『大人』でありながら、罪を犯したことは理解している。 ――それでも、飲み込むことが出来ない言葉がある。]
――……ニコラ。 君が、好きだ。
[その呟きに、常の平坦さはない。 そこにあるのは、押し殺すことの出来ない確かな感情だった。**]
(180) 2014/11/18(Tue) 00時半頃
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[それは予感では無く、確信だった。 ニコラの掌に炎を見たとき、 それは長らく冷えたままの氷を溶かす火だと確信をした。 だからこそベネットに――信頼できる友人に、 一番大事なものを託したのだ。
炎に触れた氷は溶け、元の形を失う。 大人であったディーンは、もう何処にもいない。]
――…………すまない。
[>>176悲痛な声に返す囁きは小さく、口の中で消えた。**]
(=8) 2014/11/18(Tue) 00時半頃
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[>>187可哀想だと言うのは、恐らく正しくは無い。 非難されるに相応しい事であると自覚をしている。 しかしディーンはニコラの言葉を否定せず、「可哀想」と紡いだ口元を見上げた。
何も知らない無邪気な子供を引きずり落とす罪悪感と、大事なものたちを大事に出来なかった後悔。 それらを掛けあわせても尚、ニコラが自分のことを大事に抱えてくれている――その幸福感が勝る。]
――……ああ。
[離れ難い体温をそっと引き剥がして、ディーンはニコラの背中に回していた腕を解く。 視界が開けて他者の視線に晒される恐怖はあれども、それもまた罪の代償だ。]
(255) 2014/11/18(Tue) 08時半頃
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― →3階 ―
[与えられる体温を蓄え些か冷静さを取り戻したディーンは、ゆっくりと息を吐いた。 インクに汚れた掌を見る。まだ、形はある。 魔法を失い、大事なものを失い、それよりも大きな幸福を手に入れた。
ソファーから腰を上げ、躊躇いがちにニコラの手を取る。 お菓子の家への道しるべは無いけれど、迷うことはもう無い。]
……行こう、ニコラ。
[ディーンは居間を離れ、階上へ続く階段に向かう。 上の個室ならば、彼に食べてもらえる瞬間を、誰にも邪魔されないだろうから。**]
(256) 2014/11/18(Tue) 08時半頃
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