人狼議事


7 百合心中

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【人】 牧人 リンダ

―― 住宅地・イリスのアパート ――

[音の無い、空間。
 不気味なほどに静まり返るアパート。

 二階建ての、六部屋しかないその場所で、
 息を飲み、イリスの部屋と思しき扉を叩く。]

 ……。

[返事は、無い。]

 イリス……
 リンダ―――。

 ……開けて?

[発した声に、返る声は無かった。]

(23) 2010/03/26(Fri) 01時半頃

【人】 牧人 リンダ

[この場所へ辿り着くだけでも随分と苦労したのに。
 此処まで来た、のに。
 此処へ来るまでの光景が厭な想像を余計に膨らます。]

 ……ッ

[ノブに手を掛け、回せば
 静かに開く扉。]

 イリ、

[居るものだと、思っていた。
 居て、欲しかった。
 それ以外の可能性なんて考えてなかった。
 考えるのが、怖かった。]

(24) 2010/03/26(Fri) 01時半頃

【人】 牧人 リンダ

[光景は、私の理性を奪って行った。
 大声を上げ、何度も何度も名を呼んだ。

 居ない。
 いないいないいないいないいないいない…!
 イリスイリスイリス、イリスっ!

 白が、赤が、イリスに纏わりついて
 私の心臓をばくばくと叩き、暴れまわる。

 

 気付けば私は、イリスの部屋に無断で上がりこみ、
 内部をひっちゃかめっちゃかにしていた。
 テーブルの下、洋服タンスの中、
 トイレ、お風呂、果ては冷蔵庫の中まで。

 入る訳なんて無い場所も、只管に。]

(25) 2010/03/26(Fri) 01時半頃

牧人 リンダは、部屋の真ん中で荒い呼吸を繰り返しながら膝をついた。

2010/03/26(Fri) 01時半頃


【人】 牧人 リンダ


 …いな、い


[ぽつり
 呟いた言葉は静寂の中に溶けて消えた
 返らない声
 温もり

 膝を付き、手を付いて]

(28) 2010/03/26(Fri) 01時半頃

【人】 牧人 リンダ



 ああああああああああああ
 ああああああああああああああああ
 あああああああああああああああああああああ!!

[壊れそうになる自我を
 叫ぶ事で、なんとか保とうとした。
 違うんだ。此処じゃない。
 きっと何かの間違いだ。

 もっと別の何処か。
 探さなきゃ、探さなきゃ、探さなきゃ。

 私はその場を後にした。]

(29) 2010/03/26(Fri) 01時半頃

牧人 リンダは、メモを貼った。

2010/03/26(Fri) 01時半頃


【人】 牧人 リンダ

―― 公園 ――

[イリスのアパートでは
 他の部屋も覗いては見たがイリスの姿は無かった。
 あったのは白と、自殺と思しき女の遺体と。
 人の死にすら竦まなくなり始めたのは、
 心が慣れてきてしまっているのだろうか
 それとも一つの思いに捉われているせいだろうか

 住宅街にイリスは居ないのでは無いかと思った私は、
 カチカチと鍔をならしながら公園を目指した
 
 商業地区には居ない、筈。
 居ないで、欲しい。
 危険な場所であるから万が一の場合は――。

 厭な想像を振り払い、公園内を駈けずり回る。]

(33) 2010/03/26(Fri) 02時頃

牧人 リンダは、やがてマーゴらを見かけるかもしれず。

2010/03/26(Fri) 02時頃


牧人 リンダは、メモを貼った。

2010/03/26(Fri) 02時頃


【人】 牧人 リンダ

―― 公園 ――

 っ

[息を切らし駆けて居たが、
 人の存在に気付けば其方へ視線を向けて
 息を整えながらゆっくり近づいた]

 ……っ、は   …ん

[緩く首を縦に一度振り、息を飲む。
 かちゃかちゃと日本刀の鍔が音を立てる。
 右頬に痣、下唇が腫れ、左瞼がやや腫れ、
 解けた三つ編に、男物の衣服。
 やや険しい目付きで、十分に近づくと]

 ……あ。

[タバサの声に驚いた]

(42) 2010/03/26(Fri) 02時頃

【人】 牧人 リンダ


 ……いえ。
 イリスが……居なくなりました。

[首を左右に振り、視線を地に落とした。]

(43) 2010/03/26(Fri) 02時頃

【人】 牧人 リンダ


 ……見て、ませんか?
 此れぐらいの身長で、

[マーゴへと身振り手振りで説明し始める。
 おおよその高さで手を左右に振り、]

 栗色の眸で、

[目元へ手を引き寄せ]

 他は……

[其処で止まってしまう
 伝えたい事は山ほどあるのに。
 いざ言葉にしようとすると
 彼女の表情、声の質、怒った時の癖や、
 我が侭な処、そんな所ばかりが溢れてきて
 どう伝うべきか、わからない。]

(47) 2010/03/26(Fri) 02時頃

【人】 牧人 リンダ


 探し、ました。

[自分の思いつく範囲、は。
 と言っても最悪を忌避した、から。
 其れは口に、出せなかった。]

 何処かに居る筈……です。
 あの子は死んだりしない。

 私を置いて、死んだりは……

 約束したか――、

[其処まで云って、ほろりと雫が一筋、目元から零れた]

(48) 2010/03/26(Fri) 02時頃

牧人 リンダは、水商売 タバサに苦笑して充電がとうに切れた携帯を差し出した。

2010/03/26(Fri) 02時頃


【人】 牧人 リンダ



 ……

[こんなものは役に立たなかった。
 私はイリスの番号を知らない。
 メールアドレスすらも。
 
 充電だって目の前の此の人との待ち合わせで
 ……切れてしまった

 私は何をしてるんだろう。]

(50) 2010/03/26(Fri) 02時頃

牧人 リンダは、携帯をぼとりと地へ落とした。

2010/03/26(Fri) 02時頃


【人】 牧人 リンダ


 『イリスさんも、
  あなたを探してるのでは、ないかしら。』

[マーゴの言葉を其処まで聞いて
 居てもたっても居られなくなる。
 きょろきょろと首を、目を、動かして]

 はや、く

 ………はやく、さがさなきゃ

[ぶつぶつと呟き始める
 折角のマーゴの助言も、以降が聴こえていない様子]

(55) 2010/03/26(Fri) 02時半頃

【人】 牧人 リンダ


 ……

[差し出された携帯電話。
 そっと、見つめる。

 携帯を。
 タバサの指先を。
 手首を、
 肘を、
 肩を、

 そしてタバサの顔を。]


 ……要らない。

[言葉は反射的だった。
 内心で渦巻く感情が、そう、紡がせた。]

(58) 2010/03/26(Fri) 02時半頃

【人】 牧人 リンダ

[イリスの携帯電話。
 そのディスプレイに。

 もしもイリスが生きていれば
 私からの連絡を待ってくれる筈。
 私の事を、待ってくれている、筈。

 其処に私の名前じゃ、無い。
 『タバサ』の名前が表示されるのが



 ―――、厭だ。]


 ……

[マルグリットの声も既に聴こえて居なかった。
 背を向け、三人からふらふらと離れて行く。]

(61) 2010/03/26(Fri) 02時半頃

牧人 リンダは、メモを貼った。

2010/03/26(Fri) 02時半頃


【人】 牧人 リンダ

―― 公園付近→商業地区 ――

 イリス……

[ふらふらと向かう先は商業地区。
 彼女はもう、此処にしか居ないのだ。
 だから私が一刻も早く傍に…
 こんな危険な場所から手を取って離れなきゃ…

 思考はそれのみで一杯だった
 公園で掛けられた優しい言葉も届かない

 ふらふら

 ふらふら

 すっかり姿形を変えてしまった、
 仕事先へと向かう路を、一人、*歩く*]

(68) 2010/03/26(Fri) 02時半頃

牧人 リンダは、長老の孫 マーゴの言葉にもゆっくりと耳を傾ける余裕を*持たない*

2010/03/26(Fri) 02時半頃


牧人 リンダは、メモを貼った。

2010/03/26(Fri) 02時半頃


【人】 牧人 リンダ

―― 商業地区・『PL×PL』 ――

 ……ぅ

[商業地区へと入り真っ先へ向かった場所。
 私とイリスが初めて、出会った場所。
 私は其処で涙に暮れて居た。]

 ごめん…
 ごめんね……

[あちらこちらに点々と、
 華の如き白が散る。
 其れは纏って居た衣服で誰が誰か
 かろうじて解る程の違いしか無い]

 リディ……

[彼女の衣服の傍には、
 私が御願いして置いた伝票が落ちていた。]

(94) 2010/03/26(Fri) 07時半頃

【人】 牧人 リンダ

[同僚の死に涙するのも一時の間。
 矢張り此処にもイリスらしき影は無い。
 いや。
 無かったように、思う。
 もしも彼女が私と一緒だった時、以外の。
 それ以外の服装で居たとしたら。]

 …

[怖くなった。
 私は彼女を、認識する事が出来るだろうか。
 いや。
 違う。
 そんなのは、厭。
 そんな事は、無い。

 イリスは死んだりなんて、しない。]

(95) 2010/03/26(Fri) 07時半頃

【人】 牧人 リンダ

―― ゲームセンター『じょいふる』 ――

 はぁっ  はぁっ
   はぁっ…!

[『PL×PL』を出て
 次に向かったのは、初めてキスをした所。
 思えば本当に、雰囲気も何も有った物では無い。
 あんな事になるのならもっと、もっと、もっと――。]

 イリス…!

[店内を駆ける。
 ばくばくと心臓が暴れ、音を立てる。
 有線とゲーム機の音だけが無機質に鳴り響く空間で
 何処にもイリスの形は見つけられなかった。]

(96) 2010/03/26(Fri) 07時半頃

【人】 牧人 リンダ


 何処……
 ねぇ、何処?
 ……もう。

[座り込んでしまうのは、キスをした場所。
 立ち入り禁止の先の、階段。]

 もう……駄目だよ。
 一人じゃ、辛い……よ。
 寂しい、  よ。

[投入しようとした硬貨を制した温もり。
 イリスの手は暖かかった。
 胸に触れた頭と、髪。
 触れられる事がとてもとても、愛おしかった。
 離したく、なかったのに――。]

(97) 2010/03/26(Fri) 07時半頃

牧人 リンダは、腫れた下唇を強く噛んで嗚咽を堪える。

2010/03/26(Fri) 07時半頃


【人】 牧人 リンダ

[駄目だ―――。
 確りしろ、と自分に言い聞かせ
 腫れた頬を平手で打ちつける。
 くらくらする程の痛みが襲うも、
 今はそれくらいが丁度良かった。]

 一人じゃ、無い。
 イリスが居る。

 ずうっと一緒って、約束したから。

[それが私の拠り所。
 只一つ、壊れていくセカイで
 立ち続ける為の、精一杯。

 私はそっと、ゲームセンターを後にする。]

(98) 2010/03/26(Fri) 07時半頃

【人】 牧人 リンダ

―― 商業地区南端・『桜ヶ丘交番』付近 ――

 ……っ

[警察に頼ろう――。
 そんな思考はもう、宛てにならないという事を、知る。
 続報を見て居ない私は、まだ何処かに甘い考えがあった。
 けれど、現実は非情な光景を突きつけるだけ。]

 …

[息を殺し、建物の隙間に身を隠しながら
 交番の方を窺った。
 違う場所、違う時刻でケイトが見た軍隊。
 それと同じようなものが三名、其処には居て。
 防護服、というのだろうか。
 妙にゴワついたものを着て、手には大きな銃を。
 そして射殺されたと思しき人を囲んでいた。]

(99) 2010/03/26(Fri) 08時頃

【人】 牧人 リンダ

[射殺された人の服が見えて、ぎょっとする。
 其れは見間違う事は無い。
 警察官の制服、だった。]

 ……

[射殺した側の詳細を、解る筈も無い。
 けれど、警察を射殺出来る程の『力』が有る。
 其れは私じゃなくても光景を見れば一目瞭然だった。
 息を、殺す。
 やがて、三名の内、二名が何処かへと離れて行き
 一名だけが、残る。

 暫しの間。

 ドォン、とすさまじい発砲音。]

(100) 2010/03/26(Fri) 08時頃

【人】 牧人 リンダ

[ドサリと何かが崩れ落ちる音。
 其れは息を潜める私の後方から聞こえた。

 前方の交番から駆け寄ってくる足音。
 ……必死で息を殺し、私の傍を駆けて行く姿。

 そっと、後方へ視線を遣った。]


 (………!)


[心臓が止まりそうに、なる。
 残った一名は私の後方。
 路へと姿を現した女性を有無を言わさず射殺したのだ。
 そしてその女性は……
 イリスと同じ髪型、服装をしていて……]

(101) 2010/03/26(Fri) 08時頃

牧人 リンダは、射殺された人がやがて白い粉になるのを見た。

2010/03/26(Fri) 08時頃


【人】 牧人 リンダ

[祖父は、云った。
 刀という物は竹刀のように人を斬る事は叶わない。
 叩いたのじゃ斬れはしない。
 間近まで寄って、当てた後に。
 思い切り、引くのだ、と。]





[私は、生まれて初めて。
 人を、殺した――――――。]

(102) 2010/03/26(Fri) 08時頃

【人】 牧人 リンダ

[血、血、血、血、血、血―――。

 刀が、血に、白が、イリスが、
 違う、
 悪く無い

 逢いたい
 死んだりなんてしない

 此れは違う
 嘘だ

 誰も死んだりなんてしない
 全部ユメだ明日にナレば

 そう
 アシタ

 イリス――――。
 明日は、休んじゃ駄目だよ。]

(106) 2010/03/26(Fri) 08時頃

牧人 リンダは、受付 アイリスと思しき女性の遺した衣服と血みどろの刀を掴んだまま*走りだした*。

2010/03/26(Fri) 08時頃


牧人 リンダは、メモを貼った。

2010/03/26(Fri) 21時頃


牧人 リンダは、メモを貼った。

2010/03/27(Sat) 00時半頃


【人】 牧人 リンダ

――回想・商業地区南端『桜ヶ丘交番付近』――

[イリスの残滓と
 紅に塗れた刀を手に持ちながら必死で走る。
 イリスが居ない世界―――。

 視界がぐらぐら揺れる程に恐ろしくて
 手の中の残滓を強く掴み]

 (……違う
  こんなの嘘だ……
  こんな世界、嘘だ…)

[ぼたぼたと目元から零れる雫を拭う事もせず
 とにかく一度、適当なビルの中へ逃げ込んだ]

(261) 2010/03/27(Sat) 01時頃

【人】 牧人 リンダ

[ビルの中へと踏み込めば、しんと静まり返る空間。
 どこかの社ビルなのだろうか。
 受付のような物が中央にあり、
 傍には観葉植物とテーブル、ソファ。
 そして向こう側には、エレベーターと階段が有る。]


 ……っ

[呼吸を落ち着かせ、受付の傍へ。
 少しの間、此処で遣りすごそうかとも考えていると]

 『……ぅ』

[女性の呻き声が、聴こえた。]

(262) 2010/03/27(Sat) 01時頃

牧人 リンダは、受付の方から聴こえた声に、警戒しながら歩み寄る。

2010/03/27(Sat) 01時頃


【人】 牧人 リンダ

[警戒しながらも歩み寄れば、
 丁度死角になっていた受付の向こう側で、
 暴行を受け既に事切れたと思われる男性。
 そしてそれに覆い被さるようにして倒れる女性が居た。
 どちらも酷い有様で……]

 ……

[息を飲み、そっと近づく。
 女性の背中が時折微かに上下している事から
 未だ息はあるらしい事を知る。]

 だいじょ――

[手を伸ばし声を発すると、
 女性の身体がぴくりと反応し、漸くという具合に此方を見上げた]

(263) 2010/03/27(Sat) 01時頃

牧人 リンダは、メモを貼った。

2010/03/27(Sat) 01時頃


【人】 牧人 リンダ


 ……?

[ぱく、ぱく。
 女性の唇が何かを紡いでいる。
 しかしそれは音に成らない。]

 ……え?

[ぱく、ぱく、ぱく。]

 ……?

[じっと見つめ、理解しようと動きを追い続ける。
 必死に繰り返される、願い。
 掴もうと伸ばす意識の手が掴むのは、
 『希望』ではなかった。]

(264) 2010/03/27(Sat) 01時頃

【人】 牧人 リンダ

[届かぬ、『絶望』――。
 私が理解するよりも早く、その繰り返しは途切れた。
 女性は、伝えようと動かす唇の途中、亡くなった。
 変わらず、男性に寄り添うように被さったまま。]

 ……

[暫くの間、見下ろした。
 二人は幸せ、だったのだろうか。]

 ごめんなさい。
 ……ごめん、  なさい。

[何も出来ぬ無力感に
 そっと屈みこみ、呟きを零した。]

(265) 2010/03/27(Sat) 01時半頃

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