199 Halloween † rose
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―二度目のパーティ―
[壁際の陰で赤ワインのグラスを傾ける。 港町の男のほとんどがそうであるように、 グレッグもまたそれなりに酒が好きだった。
何かを祝っての乾杯があると尚、酒は美味い。
昼間の街で見た顔に会えば杯を傾ける。 音楽の中に落ちるグラスが触れる音に、 楽しげな笑みを浮かべながら。]
(13) 2014/10/24(Fri) 15時半頃
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[そんな中で見つけたシーツおばけと、 その頭上に掲げられた見覚えのあるカボチャ。
中を抜き蔦や花を彫って飾りに仕上げた、 確かにそれはグレッグが拵えたカボチャだ。 思い上がる人物は一人しか居ない。
咄嗟に伸ばした手で、 おばけのシーツを軽く掴んだ。]
お。…リー!
[リーとはその場で少し話をする。 もっぱらの話題は二巡目のハロウィン当日と、 消えたものと残ったものについて。
慣れない手で苦心して作ったカボチャが 今もリーの傍にある事が嬉しかった。]
(14) 2014/10/24(Fri) 15時半頃
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[その後は今日もクシャミと一緒に踊った。
流れる音楽が ロックでもテクノでもジャズでもワルツでも 長靴を履いた黒猫と踊るのは気紛れなタンゴ。
二度目のハロウィンの夜は、 そうして更けていった。
他にも、誰かに会い何かを話し。 様々な楽しい事があった気がするが――…]
(15) 2014/10/24(Fri) 15時半頃
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―31,October? 朝・ホテル応接室―
[…――目覚めたグレッグの頭からは、 昨夜の記憶がいくつか抜け落ちていた。
正確には、一昨日の記憶と昨日の記憶が 混じりあってひとまとまりの塊のような形で 頭の奥に横たわっている。
或るハロウィンの一夜の パーティの思い出として。]
また……?
[今日もまた、表通りは賑やかだ。 窓越しに祭りの喧騒を聞いているとき、 ポーンポーンと時計が9時を告げた。
古い柱時計は、正常に時を刻んでいる?*]
(16) 2014/10/24(Fri) 15時半頃
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―ガラス雑貨店「Curcubeu」へ―
[大通りや広場での騒ぎの合間を縫って、 三度目の朝にグレッグが最初に向かったのは 商店が軒を連ねる通りの北端。
まだ日が登りきらない午前。
ようやく辿り着けた雑貨店の扉を、 そろりと、開く。**]
(17) 2014/10/24(Fri) 16時頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2014/10/24(Fri) 16時頃
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/* >>14 あ、とっても誤字っている。 ☓思い上がる ◯思い当たる
(-2) 2014/10/24(Fri) 17時半頃
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/* シーシャのロールはなやかで好きです。
(-3) 2014/10/24(Fri) 18時頃
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[開いた扉を潜り、どこかしんとした店内へ。>>27
自身の入店が店主の食事の機会をお預けとしたとは まったく思いもしないグレッグは、 落ち着いた照明の中に並ぶ商品たちを眺めて 「おお。」と感嘆の声を零した。
光を遮る赤に、仄白い店主の顔が映える。 妙な店だが、そこがなんとも美しいと感じた。]
―…っと、そういうアンタは パーティで覚えた顔だ。名前は確か…
[紅茶缶を追った日の事は鮮明に覚えている。 二夜に渡ったダンスパーティで少し会った彼の声が 妙に頭に引っかかっていたのはそのせいかと すっきりとした笑みで大きく頷いた。
とは言っても、パーティは騒がしく忙しく、 彼がドナルドと話しているのを聞き齧っただけ。]
(61) 2014/10/24(Fri) 22時半頃
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良い店があるとせっかく教わったのに、 来るのに三日もかかっちまった。 アンタの店だったのか。
あの時は…怪我なんかしなかったかい?
[三日…―会った日と、重複した10月31日が二回。 店主の傍へ歩み寄りながら、 改めて会った日の無礼を詫びる。 視線は、あの時柱にぶつけていた彼の肩あたりへ。]
(62) 2014/10/24(Fri) 22時半頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2014/10/24(Fri) 22時半頃
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クロミ…長靴、……ミーの事かい?
[知り合いに長靴を履いた子は他には思い当たらず、 あの一度目の夜を「覚えている」人物として考えると クシャミに他ならないと考え至る。
そしてこの店主 …確かドナルドか誰かがニコラエと呼んでいた…もまた 連続したハロウィン当日を知っているのだと 今更ながら、安堵に目を細めた。]
ミーは、きっと今日もお菓子探しに忙しいからね。 探しものがあるってのは、 目的があるって事でさ。いや、楽しかったよ。
[やっと辿りつけた店は、 一風変わった美しいものが陳列された良い店に思える。 店内にぐるり一周ばかり視線を巡らせて、 再び見るニコラエの顔に、笑いかけた。]
(67) 2014/10/24(Fri) 23時頃
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/* >>66 この翻訳ぐあい、最高だとおもうwww コピペ翻訳、翻訳じゃない感、最高にかわいいwww
(-17) 2014/10/24(Fri) 23時頃
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なんだい? 猫……?
[白濁した猫を差し出されて、見開く目が輝く。 時計盤や懐中時計の蓋に装飾を施す事も多いから、 グレッグは、意外にも繊細な工芸品には目がない。
置物にしては小振りなそれを受け取ろうと 差し伸べた両手でニコラエの手ごと猫を包む。
貰って良いものか、という逡巡のせいだ。]
詫びにしては上等過ぎるよ。 ぶつかったのは、俺のせいでもある。
[とは言え、猫は可愛らしく、興味がある。 うーんうーんとわかりやすく唸り悩んだ後、 「ありがとう」と、頭を下げて見せた。]
(74) 2014/10/24(Fri) 23時頃
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/* とらぶる=連日ちょっとばかり夜更かししてたせいで 仕事終わったやっほーーーうおおおおおの気の緩みに負け。 家帰った瞬間寝落ちてました…という感じなので、 深々と額から火出るくらいの土下座を埋めておきます。 申し訳ない……!!!
(-19) 2014/10/24(Fri) 23時頃
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万華鏡。へぇ……ああ、ここから…
[ニコラエの説明を聞いてますます興味が深まる。 猫の瞳にうつる光の複雑さを思い出し、 きっとこれを覗けばさぞ美しい…――]
っ 、
[―…と思ったとき、 支える手を無くした猫が転がってしまったようで。 突然の固い音に、息を呑んだ。]
あああ、悪い。どうしよう。大丈夫か、猫。
[接触した肌の間で密やかに行われた“食事”には グレッグが気付けるはずもなかったが、 慌てて退いた指先がじんと熱を持っている気はした。
しかし意識は猫に注がれているから、 それを不審に思う事もない。]
(82) 2014/10/24(Fri) 23時半頃
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いや…、俺の方こそ… ぁ?
[ただ。
猫を倒してしまった事を詫びられているのかと 謝るニコラエに振ってみせる頭が、 知らぬうちに抜けた血のせいかグラついた。
横に軽く振った頭を、片手でおさえる。 「寝不足かな」と少し笑いながら。]
(83) 2014/10/24(Fri) 23時半頃
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/* うおおおおおおおおおおおおおおおああああああ 血ちょっと吸ってもらえたうおおおおおお嬉しすぎる ありがとうございますありがとうございます 全裸で抱きつきたい勢いで俺は嬉しいいまとても嬉しい
(-20) 2014/10/24(Fri) 23時半頃
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良かった。 こいつは、俺じゃ直してやれないからな。
[すすめられた椅子に掛け、 細く息を吐いて猫を撫でる。 幸い傷もなく無事にそこに在る猫の姿への安堵から もう一度吐いた呼気には薄く笑みが混じった。
作り物の猫には当然、体温が無い。 冷たい体に触れる指先は、先程ニコラエに触れ、 妙な熱を感じた指先だ。]
―…ニコラエ。具合でも悪いのかい?
[あの刹那的な熱を、彼の体温だと思い込んで。
温度差に驚いた指先を握り込みながら、 そう言えば青白く見える彼の顔を見つめた。]
(92) 2014/10/25(Sat) 00時頃
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Trick or Treat。 そうだった、今日はハロウィンだ。
[菓子をすすめられると、思い出したように。 もちろん喜んで頂きます。]
仕事のついでだ。 通りのホテルに呼ばれて、時計を直しに来た。 こうも賑わう祭りだと知ってりゃ 土産用の懐中時計を持ってくれば良かったよ。
[話題は移ろい仕事の話に。 菓子をつまみながら、椅子の背に凭れて答えた。 そう深刻に残念がる様子の無い顔つきからは、 ほとんどただの観光客の気楽さが伺い見えるが。]
(93) 2014/10/25(Sat) 00時頃
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グレッグは、シーシャは今日もショーをするんだろうか、と。ふと。
2014/10/25(Sat) 00時頃
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[自然光が絶たれた屋内はまるで夜の底に在るようで、 どこか不健康そうなニコラエの顔色は 人工的な照明のせいでそう見えるのかとも思ったが。
外が暑いと言う彼に、片眉を上げた。 何せ今はもう秋の只中。 体温が高いせいだろうか、と。 菓子を口へ運ぶのを休んで 発熱を疑って、彼の額へ触れようと指先を伸ばした。]
熱でもあるんじゃないかい?
[菓子を食べないというのも体調のせいかと。早合点。]
―…ま、稼ぎは上々だったからな。 なんせあの柱時計は百年もっとの年寄りで、 ずいぶんはずんでくれたよ。修理費をさ。
[宿の主人は滞在する部屋まで用意してくれたと 変わらず重みの無い口振りで話しながら。]
(102) 2014/10/25(Sat) 00時頃
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もちろん構わないよ。 ニコラエごとだって運んでやるさ。
[冗談を混じえて、頼み事は快諾する。 三度目のハロウィン、“昨日”と違う事は大歓迎だ。]
今日はずっと店に居るのかい?
[気温が下がる夜、 ダンスパーティには今日も出向くのか、と。 お使いを承るついでに訊ねる。]
(106) 2014/10/25(Sat) 00時半頃
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[触れたニコラエの額は冷たかった。 発熱の気配が無いどころか硝子の温度を思い出す程。
もとより興味が四方八方散らばっていて、 好奇心擽られれば直ぐ様それに飛びつく性分。 彼の体調を案じていた様子は 新たな情報への興味によって緩んだ。]
約束の鐘?初めて聞いた。 それはどういうものなんだい?
[椅子に座り直し、傍らの猫を撫でながらわくわくと。]
(113) 2014/10/25(Sat) 00時半頃
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[「ナタリアお婆さんの菓子」にも頷き、 見かけたら買って届けようと約束を重ねる。]
ん、具合が悪いんなら、無理は良くない。 ハロウィンは当分続く…かもしれないしな。 [お使いの成果報告などは、明日が来たら、 明日しに来ればよいかと頷いて。 最後の一言は、やや困ったように眉を寄せながら。]
(114) 2014/10/25(Sat) 00時半頃
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―…さて。 じゃあ早速、お使いに出掛けるか。
[リッチな観光の前に、美しい翼の猫の分を働こうと、 すっかり落ち着いていた腰を椅子から上げる。
アンブレラスタンドを受け取る前、 「一緒にいくかい?」と両腕を向け抱き上げようかと 先の冗談の続きをひとつ置いたりもしながら。
最後にひとつクルトゥーシュ・カラクスを貰い、 店を出ようかと。
猫は、預かり物の荷物とは別に、 大切に鞄にしまいこんだ。]
(122) 2014/10/25(Sat) 01時頃
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シーシャからの情報か。 悪魔が言うなら、地獄にでもあるんじゃないかい?
[もちろん冗談のつもりで。 新情報の共有を約束としてふたりの間で結び、 微笑むニコラエに、同じように微かな笑みを向ける。]
これ以上続いたら、 この街から離れるのが辛くなるよ。
[すでに、少し離れ難いと思ってしまっている。 浅く肩を竦ませる仕草を残して、 グレッグはニコラエに「また」と声をかけて 店を後にした。*]
(127) 2014/10/25(Sat) 01時頃
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/* 落ちちゃう前にお話できて良かった!! ニコラエさんありがとうありがとう。 (ドナルドさんに投票セットしつつ。)
しかし、うつくしい。うつくしいわ。ニコラエさん。
(-33) 2014/10/25(Sat) 01時頃
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―大通り―
[預かり物のアンブレラスタンドの箱を両腕に抱え、 通りの隅を緩やかな速度で駆けている。 誰かにぶつかりでもしたら…と懸念しての慎重さより、 ある程度の速度を重視したグレッグ宅配便。
「まいどどうも。Happy Halloween!」 元気よく感じよく気さくに、というのは、 海沿いの街でしている日頃の配達の際の信条であった。 だいたいの古い時計には持ち主の思い出が詰まっている。 一度は壊れたそれを直し届ける瞬間には、充足感がある。
真新しく美しいアンブレラスタンドを喜んで 菓子をたくさんくれた老婆の顔を見て。
そんな仕事のやり甲斐を思い出してみたりしながら 無事にお使いは果たされた。*]
(133) 2014/10/25(Sat) 01時頃
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/* ミーちゃんかわいすぎて、 うおおおおってなりながら我が家の猫をもふる。 みゃおんみゃおん。
(-36) 2014/10/25(Sat) 01時頃
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[猫の万華鏡、覗き穴の中にはきらきらとした世界。
大通りから裏路に続く路地。 表の菓子屋の裏口に続く階段に座り込んで、 万華鏡を覗きこんでいる。]
―…これ、ミーの目みたいだ。
[光を透かし複雑な模様を描く涼やかな金色。
見つめながら “明日”が来たらこの街を離れる事になるのだと、 先にニコラエに言った自らの一言の重みに 少し複雑な面持ちを浮かべている。
ちくりと胸を刺した寂寥は何なのか。 よくは解らないが、ただただ少し、寂しく感じる。]
(137) 2014/10/25(Sat) 01時半頃
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/* >>130 やはり今日も露蝶さんの淡々かわいい感じがツボる。 台詞のリズム感がはんぱなく良い。すき。
(-37) 2014/10/25(Sat) 01時半頃
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グレッグは、ニコラス…俺はおつかい遣り遂げました!と心の中で。
2014/10/25(Sat) 01時半頃
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/* 飽きるどころか、 そろそろダンスパーティをリアルタイムでやりたいと 心の底から思っているよ……!!!!!
黒猫のタンゴなロールをすごく読みたいwww
(-38) 2014/10/25(Sat) 01時半頃
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