162 絶望と後悔と懺悔と
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[孤児院が見る間に悪い夢より酷い状況に陥っていくのがすぐにわかる がくがくしてた足が、やっとそちらに駆け出した。 元々あの場面を見つけてしまったのは自分で 鬼ごっこのきっかけを作ったのも…]
皆……!
[2人が静止しても聞く気はないし、 多分ここで生き延びたらそれこそ死ぬような後悔に襲われる。
だから、周りの状況がどんなんであれ。 遠めに見える金髪は…忘れない。 約束は。破られたのだろうか。 いや、守る気がなかったという周の言葉が正しいのだろう]
(2) 2014/02/08(Sat) 00時頃
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[阿鼻叫喚の孤児院で、もうどうすればいいのかわからない。 けれど見つけたのは黒い姿の女の子。 その視線の先にマユミがいることにまだ気付かない]
サミィ、サミィ、お前、大丈夫かい!? 何があったのさ。なんで、あいつがここにいンの?
(32) 2014/02/08(Sat) 00時半頃
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リーは、サミィを見つけたのは彼の声と吹っ飛ばされた音が聞こえたからだ
2014/02/08(Sat) 00時半頃
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よくわからなくなってきてた。 よしそろそろオリンピック開幕式の準備だ。 久しぶりに夜更かしだ。
(-7) 2014/02/08(Sat) 00時半頃
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え……
[>>俺の勝ち。勝ったのに。なんで、こんなことに? 4羽って、あの時のメンツのこと? 目の前にいるきんいろは約束を守ると言っている 何のことか分からなくて。 惨状に似つかわしくない呆けた顔をしてしまう]
…安心って…何、いって… こんなの見て、何安心するんだよ! 安心しろってなら、出て行けよ!
[手にしていた鉄塔の錆びた破片を思い切り投げつける。ただただ憎たらしさ故に]
(42) 2014/02/08(Sat) 00時半頃
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本当はマユミちゃんがらみで色々したかったんですが無理でした
や、実妹と同じ名前なんで流石にちょっとね…w
(-21) 2014/02/08(Sat) 01時半頃
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……。サミィ。
[サミュエルの呟き>>61が聞こえた。 はっとして彼を見る。思い至るのはあの遠い日々のこと。彼を囮にして…おいて逃げた。 ずっと後悔してたから、もうあんなことをしないと誓っていた。けれど]
……俺、お前達を助けたつもり、だったんだ。 なのに…なんで、こんな。
[お前を助けたからこうなったのかい? あの時みたいに、おいて逃げればよかったのかな。 そしたら、こんな状況になる前にここに帰ってこれて、もっとマシなことになっていたかもしれない。 いや、ただの八つ当たりだ。きっと何もかわらなかっただろう
喧騒をよそに、かみ締めた唇に少し、血が滲んだ。 意識を飛ばしただろうサミィにはもう駆け寄れないまま*]
(68) 2014/02/08(Sat) 01時半頃
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[混乱のせいだろうか。 どうしてここに連れてこられたのか どうやってここに来たのかよく覚えていない。 けれどマユミが浚われるのを目の前にし、 サミュエルが気絶するときも一歩も動けなかった
ピアスに触れても痛くない。 何度も弄られたホールは既に裂けていて相変わらず赤い筋が残る
周りの声に、やっと目を動かす程度だったりで]
(*9) 2014/02/08(Sat) 07時半頃
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[ただ覚えているのはあのきんいろをまた目にした時 自分を捕らえようとした吸血鬼へ自分から手を伸ばした覚えだけ。
──「連れて行って」と。
どうしてそんな言葉が出たのか分からない。 けれど拒否するような行動だけはしなかった。 今は自分ですら「どうして」と思う]
誰か…いないのかな…
[きょろ、と周りを見回す。ここはどこだろう。 孤児院よりずっと上質な…そして、見慣れない内装。 実際の温度がどうだったかわからないけれど、 妙に肌寒かった]
(*10) 2014/02/08(Sat) 07時半頃
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[回想
ぼんやりとしたまま、マユミが連れられサミィが気絶した様子を見る。
アヤと外に行こうといったり、円のお嫁さんを謹んで辞退したり そして、ただ周とサミィを探しにいっただけなのに なんで、こんなことに
自分がマユミを気にしてたのは多分サミィが気にしていただろうからだ。 だから、消えない罪悪感から2人が仲良くして一緒にいればいいなと思っていて 綺麗な子だったから、目はいってしまったけれど]
(100) 2014/02/08(Sat) 09時頃
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[「皆をお願いね」という言葉>>69 脳裏に過ぎったもの>>68 そしてきれいなきれいな、宝物のようなきんいろ。
だから、自分は自分から言った。 「連れて行ってほしい」と。 きっと自分は殺されない。その時はそれだけがすがれる唯一のもので]
絶対、戻るかんな!それまでもう掴まんなよ!
[その言葉の意味を聞こえていたならサミュエルはどうとっただろう。 そしてそれがまだ人だった頃、サミィにかけた最後の言葉だった*]
(101) 2014/02/08(Sat) 09時頃
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[現在: 周りを見回す。まだ頭が混乱していて、よくわからない。 これこそ夢じゃないのか。おきたらまた低いベッドの天井が見えて、すっぱい林檎がテーブルにあって 堪えていた涙が溢れそうになって深呼吸してまた堪える]
誰か…いないの?ねぇ、誰か…
[1人にしては大きな部屋のようだ。きょろり、部屋を見渡せばちらほらと倒れているような人影が見えた。 けれどそれらが死体のようにも見えて、怖くて声がかけられない]
(*13) 2014/02/08(Sat) 09時半頃
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[かすれたような声が聞こえて、はっとそちらを向く。 聞きなれた声。柊だ]
柊?いるの?俺だよ。理依だよ
[因みに彼の名前を苗字で呼ぶのは他人行儀ではなくて ただ柊という響きが好きなだけ。 部屋を見渡せばすぐにその姿は認識できた]
柊…!よかった、生きてた。怪我とかはない?大丈夫?
(*15) 2014/02/08(Sat) 09時半頃
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オハヨ。 なんか疲れてるっぽいね…当たり前か。
[くるりと周りを見渡し、他に寝台にいる家族もきっと生きてるんだろう。 まずは安堵のため息を一つ]
…ここどこだろうね。吸血鬼が住んでるとかかな。 あのさ、なんで孤児院に吸血鬼なんかがきたのか知ってる? 俺実は…
[裏路地で吸血鬼に出会ってしまったこと、数え鬼のこと、 鬼ごっこに勝ったはずで、孤児院に戻ったらあんなことになってて… 予想ついていることを否定したくて、あえて聞いてみた]
(*17) 2014/02/08(Sat) 10時頃
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サミィが、先に…
[そうなんだ。それじゃ、あのきんいろは 俺をおいかけるとかいって…。 彼は約束は守るといっていたけど、確かに自分は殺されていない]
は、はは……俺も原因の一つだったのかな… なんていえば、いいんだかね… と、どうしたの。大丈夫?
[幸いというか、自分はそこまであの孤児院の惨劇を長く見ていたわけじゃない。途中から記憶すら曖昧だ。罪悪感がそうさせているのかもしれないが]
少しゆっくりしてなよ。 そうすぐに殺されるってことはないと思うから。 そんなつもりなら、こんな綺麗な場所に入れたり市内と思うしね。
[きんいろの本音は知らないけれど今悲観的になってもしょうがない。 ぽん、と上掛けの上から優しく叩き]
(*19) 2014/02/08(Sat) 10時半頃
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部屋の外、出てみようかと思ってるけど… 柊、大丈夫?ここにいる? 俺は…あのきんいろの吸血鬼が俺を殺さないっていってたから多分大丈夫だと思うんだ。
[それは全くの希望的観測でなんの保証もない。 でもここから逃げられるようなきっかけが見つけられるなら外に出るのも大事だと思う
柊はその約束の適用外なのだから 何かあるのは怖い。けれどこう怖がっている家族をそのままほっておくのも気が引けた]
(*21) 2014/02/08(Sat) 11時頃
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うん…大丈夫。それに、ここがもし食べられちゃう前にいれられるような部屋だったらそれこそ早く逃げなくちゃ。
大丈夫だよ。なんだったら柊は皆を見ててあげてよ
[思い込みがいつしか本当だと思えてきてしまう。 無意識にあの金色をもう一度見たかったとも思っていた 柊がついてこないなら自分ひとりでいくつもりで]
(*23) 2014/02/08(Sat) 11時半頃
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うん。行ってくる。
[柊の言葉に頷いて、それから部屋の中…マユミの姿らしいものを見つけてまずは安堵し、そして小さい声で]
マユミちゃん、帰れる手段、探してくるからさ ちょっとだけ待ってて。 俺にも責任あるし。
(*25) 2014/02/08(Sat) 12時半頃
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[それから目が覚めたらしい直円に顔を向ける。 あの孤児院で彼が叫んでいた言葉は聞こえていない。 だから今は純粋に安堵のため息]
直円、俺ちょっと出て行くから。 みんなのことお願いね。
(*26) 2014/02/08(Sat) 12時半頃
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[そろりと扉の外に出る。外は空気が冷えていてとても寒い。 道を頭に叩き込むように歩いてみた。 周りからはどこか物騒な気配がする]
…どうなってんだろ…ここ……
(*34) 2014/02/08(Sat) 17時半頃
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[過去が頭に去来する。ぶんぶんと頭を振ってそれを消した。 あの時離してしまった手。ちいさくて震えていた手。 そしてサミィをおいて逃げたこと。 後悔と悔しさと僅かに残っている、死ななかったことへの安堵と。
時々、すれ違う人影に驚き、怯えながら探索を続ける。 周りからは殺意に近い視線を感じる。 けれど実際襲われるような気配はまだなかった。 どこを見ても同じような扉と廊下。 遠近感が乱れてゲシュタルト崩壊を起こしそうだった]
(*41) 2014/02/08(Sat) 18時頃
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[マユミが自分をおいかけていることは知らない。 慎重にあるいていたからか、まだ部屋からそう遠くない所にはいる 静か過ぎるから、更に緊張の度合いが増してくる。 そしてその糸が最高に張り詰められた頃
肩を急につかまれた]
……え?
[それは吸血鬼たちが「家畜」と呼ぶ者たちだ。 何か血走ったような目で]
(*56) 2014/02/08(Sat) 18時半頃
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[昔話 サミィより遅れて孤児院へ入ってからのこと。 周に目を付けられていたとか、 入所後も暫く繰り返していたスリに、零瑠が難しそうな顔をしていたのも知っている。
皆に対して平等で、良く言えば特別は作らない感じで。 けれどサミィや彼に関わるものに対しては特に心を砕いていたことは傍目にもよくわかったはずだ]
(182) 2014/02/08(Sat) 19時頃
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え……ぁ……
[「取り入った」という言葉にとっさに返せず、 暫くは口を魚のようにぱくぱくさせるのみ。 やっと我に返って、つかまれた手から逃げるように体をひねり]
取り入ったって…どういう……ってか、はなせよ! 約束だっていってだけだろ!
(*65) 2014/02/08(Sat) 19時半頃
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[それから周や安吾と格闘技の勉強と称してやりあいっこをしたり ジャニスから文字を教わったり。 零瑠のように漢字を教えるまでには至らなかったけれど 歳不相応の本を読み込めるくらいにはなっていて。
何でもっと遊んだりしないのか。 若年寄みたいとは言われていたけれど]
俺はこれでいいの。若年寄ってのは直円兄にいってやれよ。
[そう。何かをして後悔するのなら、 何もしない方がいい。サミィが幸せならそれでいいやと。 離してしまった小さな手をずっと忘れられないまま]
大丈夫だよ。俺は皆大好きだからね。
[それは多分、アヤかリッキィあたりにいった言葉だったと思う]
(193) 2014/02/08(Sat) 19時半頃
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卑怯って…ちが…
[自分だけ。その言葉にはっとする。 自分は連れて行ってくれと言ったのだ。 自分は殺されないとどこか思っていて、 他の子供たちの生死間で考えられなかったのも事実で]
……そんなこと、ないし。 俺、友達を…助けたくて…
[腕を引き離そうとつかみ返したけれど、 その言葉にうなだれるだけ さげすまれるような目に、我慢していた悔し涙が滲んだ・けれど]
じゃー、そのガキに何しようってのさ、 いい大人のくせに。 悔しかったらアンタも取り入ったらいいじゃんか。
(*72) 2014/02/08(Sat) 20時頃
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[答える前に首に手が伸びて来た時、今まであげなかった悲鳴があがる。 …昔、父親にされたことだ。一瞬それがフラッシュバックしたからだ]
「お前が殺したんじゃないのか。自分だけ逃げやがって!」
売ってなん、か……
[絞められて、息苦しさに涙が溢れてくる。「悪魔」「人間」 どっちがどっちで、どこが違うんだろう]
うる、せぇ!ただの人間のくせに! 俺に手ぇだして、あいつに殺されてもしらねぇぞ!
[恐怖感になりふり構っていられない。 逃げられるなら…生きるならなんでも利用する。 暴れしながら口にした言葉に僅か顔を青ざめさせたけれど]
(*77) 2014/02/08(Sat) 20時半頃
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ひっ…!
[首が真後ろに折れた瞬間を見てしまった。 ありえない方向に曲がった首がそのまま元に戻らない。 手は放されて床に落ちた。 静かな言葉を落とす吸血鬼の眼は冷たくて何も返せなかった]
う、ぅ……うわぁああああああ!!!!
[あの血まみれの現場よりもある意味衝撃的な場面だった。 人とはこんなに静かにあっけなく死ぬのだと 静寂を破るような大声で叫んだ後、 自分は今来た道を情けないほどみっともない姿で逃げ戻った タイミング的にあの金髪が来るちょっと前のこと]
死ぬ…殺される…殺される殺される殺される……
[何をきかれても、これだけしか言葉にできなかった] y
(*82) 2014/02/08(Sat) 21時頃
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[部屋に戻って、何回か深呼吸をしてようやっと落ち着いた。 良く考えろ。なんであの「家畜」が殺されたのか。 自分に手を出したら殺された。 なら、まだ暫くは命の危険があるようなことはないのかもしれない
柊や零瑠と一度目が合う。 けれど言葉を発する前に開かれた扉。きれいなきんいろ]
……ぁ。
(*89) 2014/02/08(Sat) 22時頃
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[部屋の中を見渡すとマユミの姿がない。 一瞬血の気が引いたけれど、先程のことを思えば多分大丈夫だ。 迷子になったところできっと監視されているし連れ戻されるだけだろう]
…ここ、どこですか。 こんなとこに俺たちいれても綺麗になんてなりませんよ。
[先程の「家畜」は随分と汚いものを見るような目でこちらを見ていた。 きっと、吸血鬼にとっても自分らはそういう存在なんだろう。青ざめた顔はそのままに、なんとかきんいろと黒髪の少女に声を発した]
(*93) 2014/02/08(Sat) 22時頃
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零瑠、大丈夫?
[目を瞑った彼が気になる。 血にはとにかく弱いから。 そしてトルドヴィン、ホリーと名乗った二人を見る
吸血鬼。始祖?なんだ。それ。 それに長い付き合いって、何のことだ]
長い付き合いって…食べるまでの時間? だったらさっさと食べればいいじゃないか
(*106) 2014/02/08(Sat) 23時頃
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