人狼議事


182 【身内】白粉花の村

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【人】 研修生 キリシマ

―院長室―

[あれから暫く紫陽花を見ていたが、結局何をするでもなく院長室へと戻る事になった。
自分の言葉は彼女に届いたのか、それすら分からなかったが。信用すると、ひたりと合わせられた瞳を思い出せば、少しだけ救われた気分になる。……救わなければいけないのは、自分の方だというのに]

[椅子に座って息を吐く。そうして習慣めいた動作でパソコンを起動させた。
何か続報は無いかとメール画面を起動させてみれば、一通のメールが届いている事に気付く。
もしかして、彼に何かあったのか。焦りと共にそれを開いて……そこに書いてある文章に体が固まった。
何かあったか、だなんて。全くの逆だ。”それ”は彼のデータから新しい薬が出来たという報告だったのだから]

――は、

[深く、息を吐き出して。安堵と共に椅子に深く体を預ける。
そこに書いてあったのは『朝顔』と『ディーン』という名前で。先に約束した彼女ではないものの、それは確かに喜びの報だった。

……また、救う事が出来るのだ。
小さな彼女とした約束を、果たす日がいつくるかは分からないけれど。これでまた希望を持ってくれるのではないか。そんな事を考えた]

(19) 2014/06/27(Fri) 14時頃

【人】 研修生 キリシマ

[二通の手紙に封をして、院長室を後にする。
手紙の中身は、病の治療法と、転院先の病院についての軽い説明だった。
それをこっそりと、彼女と彼の部屋の扉の下から通して。果たして彼女らは、いつこの手紙に気付くだろうか]

(20) 2014/06/27(Fri) 14時頃

【赤】 研修生 キリシマ

[手紙を置いて院長室に返って来たところで、ポケットの中の携帯が震えた。
扉を閉めつつ誰からだろうと確認して、一瞬、それを取り落としそうになる。
――まさか本当に電話してくれるなんて。正直、あまり期待はしていなかったのだけれど]

はい、もしもし?

[喜びを隠しもせずに、弾んだ口調で電話に出た。
ああ、これじゃあお預けをくらっていた犬みたいじゃないか。そんな事を考えて、言い得て妙だと苦笑する]

……調子はどうだい?

[確か投薬の後の筈だ。白々しいと思いつつも問いを投げかけた]

(*0) 2014/06/28(Sat) 14時頃

【赤】 研修生 キリシマ

[言葉の中から彼の強がりを悟りはしたけれど、それを追及することは出来なかった。
もし素直に弱音を吐かれたとして、自分にそれを慰める資格なんて無い。彼の苦痛は自分がもたらしているも同然なのだから]

……もう少し耐えておくれ。
そのうち――慣れるはずだから。

[それがいつになるか、自分にも分からないくせに。そんな風に上辺だけの言葉しか返すことは出来ない。
これまでは出来ていたのに、今は彼の傍らでそれを支えることすら出来ず、そんな自分が恨めしかった。
かといって、今此処にいる患者たちを見捨てるなんて、出来るわけがない]

ああ、また二人、そちらに行くよ。
貴方は話した事があったかな……。
朝顔くんと、ディーンくんと言うのだけど。

[彼の犠牲の上に成り立つ治癒だと、彼女らは知らない。それを伝えることは、患者たちの心を揺さぶってしまいそうで、簡単に出来ることではなかったから]

――ありがとう、カリュクス。

[小さな礼の言葉を彼に。もしかしたらもっと相応しい言葉は、いくらでもあったのかもしれないけれど。礼を言うだけなんて、自己満足かもしれないけれど。
……それでも、滑り落ちる言葉を堪えることは出来なかった]

(*1) 2014/06/28(Sat) 21時半頃

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