人狼議事


197 獣ノ國

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重ね合せ猫のユニタリ変換 (村建て人)





ぺらり

  ぺらり。

頁の捲られる音がする。

古ぼけ色褪せた頁が開く音がする。

一枚、一枚。もう一枚。

綴り綴られ其の本は、何時だって失せる事は…無く。


(#0) 2014/09/30(Tue) 01時半頃


重ね合せ猫のユニタリ変換 (村建て人)

《むかしむかしのものがたり》



       かつて、故人は謳いました。



『嗚呼、あなたが僕と、永久に、安息の下にて側に居ることが出来たら良いのに』



   仄暗い其処では顔は伺えません。
   対に成る様に向かい合った二人は唯対を見ていらっしゃる。

   朧気に夜の帳に揺蕩う蝋燭の灯は、ゆうらりゆらり。一人舞踏会。
   窓は下がる布に隠されようと、布から透けるは星の煌き。夜道の目印。
   風の唸りは小屋を揺らし、そうして二人を追い立てるのです。

(#1) 2014/09/30(Tue) 01時半頃


重ね合せ猫のユニタリ変換 (村建て人)



『      』

   
   対は泣きます。彼の声に応える様に。
   喉を引き攣らせ、唯ちいさく鳴きます。
   彼の言葉が堪えた様に。

   その頭を肩口に擦り寄せ、掠れる視界に、劣る嗅覚に彼を残そうと瞼を降ろし、彼の胸元へ落ちるのです。
   力なく、力抜け、芯が抜けた躯を預けるように。
   ふわりと。ちいさく空気は揺れました。

(#2) 2014/09/30(Tue) 01時半頃


重ね合せ猫のユニタリ変換 (村建て人)


『   早いよ。まだそばに居るって、言っただろ』


   ひとつ。
   雫が滴れました。
   
   ふたつ。
   嗚咽が漏れました。

   みっつ。
   擦り寄る影は、微笑みを浮かべ。


『     』


   し。
   其の手は落ちるのです。

(#3) 2014/09/30(Tue) 01時半頃


重ね合せ猫のユニタリ変換 (村建て人)


   ずうるり、閉じられた視界は何を写すことも無く。ただ真黒な其処に揺蕩い眠ること、永久に。

   劣った耳は残された声を通すこと無く。耳を塞ぎお散る前の夢に微睡み、運び舟に揺られる。

   朽ちた体温は最早――握られた手を感じることも。握り返すことも、永久に無いまま亡くなりました。

(#4) 2014/09/30(Tue) 01時半頃


重ね合せ猫のユニタリ変換 (村建て人)

――『 嗚呼、俺達が同じ者であったなら 』

   悲鳴は煌く星を罵ります。
   咆哮は憤怒を湛え、哀愁は其の身を包んでは消えること無く。


  違う姿に恋煩い

            違う種族が罪を被り


      異なる寿命は憂嘆く


そうして男は安息を。
そうして男は愛情を。

今一度、もう一度と、其の手に衣を着せたのでした。

(#5) 2014/09/30(Tue) 01時半頃


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《そして、ものがたりは、ひきつがれる》



(#6) 2014/09/30(Tue) 01時半頃


重ね合せ猫のユニタリ変換 (村建て人)

   ―――遠くの鐘が、朝を報せる。


東雲は去り、朝焼が国を照らし始めた。
人々は寝床から身体を起こし、また何時もの様に身支度を整え、味の知れたものを口に喉に通し、……そうして今日もまた、変わらぬ日々を送るのでしょう。

  国の真中にある鐘は、色褪せた黄金色を浮かべ、次は夜に、時を知らせに来るでしょう。

  その鐘の下、国の中心部の建物は、薄緑に色を包ませながらひとつ。今日も始まるヒミツのコト。誰も知らない、続く物語。

  中に住まう一人の男は云うのです。たった数文字、彼の名を。
  鐘音に耳を傾けながら、開いた書物を閉じ、その手に衣を着せ透明な言の葉を。

(#7) 2014/09/30(Tue) 01時半頃


重ね合せ猫のユニタリ変換 (村建て人)


  懇願に満ちた声色で、今日もまた、繰り返されるだろう所作をままに。
  紡がれ続ける物語を、更に紡ごうと永久に。
  夢見た脳は夢心地のまま、現実を捉えること無く真直ぐに夢を待ち望み。



   ―――鐘は暫く、朝を知らせに鳴り響くことでしょう。

(#8) 2014/09/30(Tue) 01時半頃


重ね合せ猫のユニタリ変換 (村建て人)

❁―――――
/*
【獣ノ國】
概要:
獣と人や人人又は獣獣、兎も角百合も薔薇もノーマルも入り乱れて良しのシリアス恋愛ガチRP村です。

【予め参加者は決まっております。】
【今宵25:00〜入村開始予定です。】
wikiを熟読の上、分からぬ事があればメモにてどうぞ。

【中の人発言は、灰やメモのみでお願いします。】*/

其れでは暫く夢に微睡みお待ちなすって、

(#9) 2014/09/30(Tue) 01時半頃


重ね合せ猫のユニタリ変換 (村建て人)は、メモを貼った。

2014/09/30(Tue) 08時半頃


重ね合せ猫のユニタリ変換 (村建て人)

【メモテンプレート】
名前:
年齢:
外見:(チップ以外に追加があれば)
住居:
職業:
縁故募集等:

接続:
現在地:
NG:
コアタイム:

/*只今より入村を解禁します。
パスワードはwikiに埋まっておりますのでご確認ください。

貴方だけの物語を、永久に。*/

―――――――

(#10) 2014/10/01(Wed) 01時頃


重ね合せ猫のユニタリ変換 (村建て人)は、メモを貼った。

2014/10/01(Wed) 01時頃


重ね合せ猫のユニタリ変換 (村建て人)は、メモを貼った。

2014/10/01(Wed) 23時頃


重ね合せ猫のユニタリ変換 (村建て人)は、メモを貼った。

2014/10/03(Fri) 00時半頃


重ね合せ猫のユニタリ変換 (村建て人)

       随分前に、夜を知らせる鐘は静かに鳴った。

夜道の道標となる星は、夜に流れる灰雲に覆われその身を隠し。
焦る月光、雲を裂き。
その光をわずかにわずかに地上へ注ぐ。

(#11) 2014/10/03(Fri) 01時頃


重ね合せ猫のユニタリ変換 (村建て人)

塔の中の男は絶望の淵に。
飽いる程に実験を続けても、帰らぬ人に、終には寂寥を越えたものを抱いてしまったと、科学者はその目を隠し憂嘆きます。
幾度も想い人を起こそうと、棺に眠る透明のカラダを具現化しようと、消えてしまったこころを探そうとしても、長年の内にも見付けられず。

無意味な実験を繰り返した手は草臥れてしまった。
そうしてぱたぱたと両手を仰ぐと、ぼろりと形が崩れました。

(#12) 2014/10/03(Fri) 01時頃


重ね合せ猫のユニタリ変換 (村建て人)

塔の中の男は絶望の淵に。
飽いる程に実験を続けても、帰らぬ人に、終には寂寥を越えたものを抱いてしまったと、科学者はその目を隠し憂嘆きます。
幾度も想い人を起こそうと、棺に眠る透明のカラダを具現化しようと、消えてしまったこころを探そうとしても、長年の内にも見付けられず。

無意味な実験を繰り返した手は草臥れてしまった。
そうしてぱたぱたと両手を仰ぐと、ぼろりと形が崩れました。

(#13) 2014/10/03(Fri) 01時頃


重ね合せ猫のユニタリ変換 (村建て人)

男は塔の硝子に寄り、空を見上げ言いました。

地に響く低温で、這う様な声色で言いました。

くつくつ鳴らされる咽喉は感情の色さえ見えず。



塔は一層、「いつもより」一層、その身の緑を濃くし、宵闇の中にて妖艶に聳えるのです。*

(#14) 2014/10/03(Fri) 01時頃


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