人狼議事


109 Soul River

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【墓】 負傷兵 ヒュー

[まだ、物心つく前のことだ。]

「ヒューバートは、ピアノじゃなくてそっちが良いのね。同じ名前を付けたのに、……彼じゃないのだから仕方がないか」

[母親が、俺に買い与えたおもちゃのピアノ。
押せば音が鳴るものが好きで、最初は確かに飛びついた。

俺の名前は母親の命の恩人からとったものらしい。
部下だと、言っていた。
ただでさえ酷い傷だったのに、国に戻る寸前で、母の盾になったのだと。
退役する母親と、怪我のためにやめざるを得なくなった兵士。
詳しくは語られない母の言葉に、もう少ししてから俺は聞いた。

好きだったのかと。

母は、信頼する兵士だったとだけ、答えた。]

(+0) 2013/01/11(Fri) 01時半頃

【墓】 負傷兵 ヒュー

[母を守った後、彼は、ヒューバート・リドリーという兵士は、ほんの少しの時間をおいて、国に帰ることなく死んだのだと、聞いた。


その短い時間に、彼がどんな思いを抱いたのか、「俺」は覚えていた。

まるで見た夢を忘れるように、年を重ねるごとに忘れてしまったけれど。

ただ、もう覚えていないけれど。]

「本当に、物を叩くのが好きなんだから」

[買ってくれたおもちゃのピアノは物置にしまわれた。代わりに、手近な棒で色んな物を叩いて回った。]

(+1) 2013/01/11(Fri) 02時頃

【墓】 負傷兵 ヒュー

 なんか、俺が代わりにいっぱい叩きたい感じ。
 誰の代わりか、わかんないけどさ

[6歳の誕生日、ジュニアスクールに入る前、祖父母からプレゼントをもらった。
ドラムセット一式。

ピアノを買ってもらったときと同じくらい、*嬉しかったんだ*]

(+2) 2013/01/11(Fri) 02時頃

【墓】 負傷兵 ヒュー

[3つ下の妹が、おもちゃのピアノに飽きた頃、母親は一台のピアノを持ってきた。
古びたアップ・ライトピアノ。
貰ってきたと言うそのピアノは、これまでに何人の弾き手がいたのか、塗装も所々禿げていて。

大事に使われていたのが判るくらいには、音は綺麗なままだった。]

「お兄ちゃんにはドラムがあるでしょ?」

[妹に一度だけ、と言って鍵盤に触れる。
不思議と、指先が馴染む気がした。
運ばれて見ることのなかったピアノの裏。そこに俺の名前が書かれているのを知らない。]

(+3) 2013/01/11(Fri) 13時半頃

【墓】 負傷兵 ヒュー


[なぜだか判らないけど、知っているんだ。

「ただいま」

そう、思ってしまった。
もう、あの記憶はないのに。

ヒューバート・リドリーが亡くなって、10年が経ったその日のこと**]

(+4) 2013/01/11(Fri) 13時半頃

負傷兵 ヒューは、メモを貼った。

2013/01/11(Fri) 13時半頃


【墓】 負傷兵 ヒュー

[俺は、近所の人にも「父親に似ている」と言われている。
俺自身、父さんの若い頃の写真を見て、そう思う。


初めて、母親に紅茶を淹れたときのことだった。]

「……淹れ方、誰かに習った?」

[意外そうな表情で、その紅茶を口に運ぶ。
その母親に、]

 違うよ、ママの真似。

[そう言ったけれど、蒸らす時間や茶葉の量は、違っていた気もする。]

(+5) 2013/01/11(Fri) 23時半頃

【墓】 負傷兵 ヒュー

「髪の色は一緒だけど、時々ね、父さんより似ていると思うときがあるの。

紅茶の味が、一緒。表情の癖も似ているわ」

[言われて、瞬いた。
誰に似ているのかは、もう聞かなくてもわかっていた。

母親が「彼」の話をするときは、いつも表情が優しくなる。
毎年、命日には墓に参って、花を添えて。

少し、羨ましい。

そう言ったら、来年は一緒に行こうかと言われた。]

(+6) 2013/01/11(Fri) 23時半頃

【墓】 負傷兵 ヒュー

[妹が寝静まってから、ピアノを弾いた。
もちろん弾けなくて、たまに触って鍵盤を少し叩いてみるだけの、小さな時間。

ドラムと両方やりたいと言ったら、笑われたけれど結局許してもらった。

いつか、大きくなったら。
 大人になったら。
  今度は、今度は――――?]

 待って、母さん、今行く!

[今日は「彼」に会いに行く初めての、*日*]

(+7) 2013/01/11(Fri) 23時半頃

負傷兵 ヒューは、メモを貼った。

2013/01/11(Fri) 23時半頃


【墓】 記者 イアン

───。

[扉を閉めた。
廊下を歩き出して暫く、不意にそれは訪れる。

背中にひたと、何かの触れるような感触。
少しばかり、掌に似た柔らかさ。
押し出されるような、つきはなされるような]

(+8) 2013/01/12(Sat) 00時頃

【墓】 記者 イアン


[向こう側に、繰り返す記憶。
こちら側には、次の何か。震えている。
楽器そのものの振動のようだ。

身体に伝わって、鈍い痛みの上に、
ひとしずく、ふたしずく、滴り落ちてくる──コバルトブルー]

…、は

[吐き出した息は渇いていて、
口元は幾らか引きつってもいた。
また戻れと──言うのだろうか]

(+9) 2013/01/12(Sat) 00時頃

【墓】 記者 イアン

やめろ

[震える。
掌にコバルトブルー]

やめてくれ

[掌から、喉から、溢れ出す。
滴り落ちて、染め上げて]



また繰り返すくらいなら、いっそ

[流体。
溢れて、塗れて、手を伸ばして


───消失する]

(+10) 2013/01/12(Sat) 00時頃

【墓】 記者 イアン


[溺れる]
[海に]
[音に]

[記憶の奔流]
 

(+11) 2013/01/12(Sat) 00時頃

【墓】 記者 イアン




[誰にも怯えることの無い孤独を、俺にくれないか]

[言えなかった、ことば]

(+12) 2013/01/12(Sat) 00時頃

記者 イアンは、メモを貼った。

2013/01/12(Sat) 00時半頃


御者 バーナバスは、メモを貼った。

2013/01/12(Sat) 00時半頃


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