20 Junky in the Paradise
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[従兄の言葉を守らず薬を噛まずに飲み干したのは気紛れか。 味より喉越しより別のモノを求めたカクテルは、 其れでも味わい深く五臓六腑から四肢へと染み渡る]
(*0) 2010/07/06(Tue) 00時半頃
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[ Down ] [ Down ] [ Down ]
[言い付けをまもらぬ身は昇る為の助けが足りない]
[ Down ] [ Down ] [ Down ]
(*1) 2010/07/06(Tue) 01時頃
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[ Down ] [ Down ] [ Down ]
[ひと舐め毎に意識はおちていく]
ふふっ
[酩酊に零す笑みはアイに揺れる]
(*2) 2010/07/06(Tue) 01時頃
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[歩くごと、ふらりと上体が揺れる]
わ わか ら な
わか わか らな い
[脳の血流まで犯されて呟く声も目に映る風景と同じにぶれる]
(*3) 2010/07/06(Tue) 02時頃
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[ Down ] [ Down ] [ Down ]
[スティーブンへ向ける眼差しの底は冥い]
…
(*4) 2010/07/06(Tue) 03時頃
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シテ見せて 壊シテ見せて
アナタの世界 アタシの世界 何もかも全部
[一度たりともスティーブンにアイを囁いた事はない。 プロポーズされるまでもされてからも。 或いはアイを囁くまでもなく酷くぞんざいに扱ってきた]
そしたら アナタだけでイイわ
[今まで囁いたどんな言葉より熱っぽく囁き、 擦れ違い様にスティーブンへと囁き彼の股間をなぞる。 開きっぱなしのチャックを引き上げていく]
出来ないなら アタシの邪魔はしないで
(*5) 2010/07/06(Tue) 03時半頃
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[冥い眼差しを硝子の奥の目が上目遣いに受ける]
[彼女から、好きだといわれたことはない。 彼女から、愛しているといわれたことはない。]
[どれほどぞんざいに扱われても、 つかの間の気まぐれでも 身体を与えてくれる女(ひと)の柔らかさにか、 その快楽の心地よさに溺れてか]
… あ あい あいして……る、るん だ。
[繰り返し、言葉で"愛"を囁くのは男の方。]
(*6) 2010/07/06(Tue) 04時頃
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[耳元に囁かれる熱に、硝子の奥の眼瞠られる。 どろりとした黒い眼に光が点く]
ほ ほん ホントに?
そ そんな そんなこと いち 一度も
[ごくりと唾を飲み下す。手の指が幻の柔らかな胸を もみしだくように指先だけが折れ戻り蠢き]
(*7) 2010/07/06(Tue) 04時頃
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し…こわ、壊す 壊してこわして こわ…
じゃ
邪魔なん なんかしな しない。 しない。
[小刻みに首を横に振る。]
(*8) 2010/07/06(Tue) 04時頃
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[振っていた首かかくかくと今度は縦に振られる。]
で、でき できるよ。 ぜ ぜん 全部。
こ 壊せばイイんだ? [届かないと思っていたものに、届く手段がみつかったような 希望が見つかったとでも言うように、声は明るい。]
(*9) 2010/07/06(Tue) 04時頃
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と とく 特別なのは … き きみ きみだけ だ だから。
マーゴ
(*10) 2010/07/06(Tue) 04時頃
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ぼ 僕の特別は── き きみ だけなんだよ。 マ マーゴ……
[口が横に広がり両端が上がる。眉を上げてみせて、 目は輝いて──けれど、そうして象られる笑みは、歪。]
(*11) 2010/07/06(Tue) 04時頃
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『見せて』
[阿婆擦れは過程でなく結果を求める。 囁かれるアイの言葉にも、 呼ばわる声にも、 スティーブンを振り返りはしない。
囁かれた言葉はきいていたけれど、 歪な笑みは見ない]
[ Down ] [ Down ] [ Down ]
[おちていく意識の向こうに見ていない筈の、 彼の浮かべたのと同じ歪な笑みが見えた*気がした*]
(*12) 2010/07/06(Tue) 04時頃
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[硝子の奥の目は、背中を見ている。 囁きに直ぐの答えが得られずとも、 いちど灯ったキボウの光は消えない。]
こわ 壊す 壊す。 こわす。
[誰が隣にいようと聞こえないくらいに、 その繰り返す呟きは微か。]
な なん なんだって、できき できるよ。
[我欲の為に周りを構わぬ言葉は薬の為か ──もとよりの男の資質か]
(*13) 2010/07/06(Tue) 05時頃
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見せ、 見せて
みせ みせてあげる。
[繰り返すうちに、声は明るく弾む。 まるで愛想を売りつけるような笑い方は、 サイモンに薬を渡すときに浮かべるそれとよく似て]
な なんでも、し して、してあげるよ。
[声に滲むのは、"だから"と、言わない見返りを求める"好意"。]
(*14) 2010/07/06(Tue) 05時半頃
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[男が彼女の為に働くとしても、それは無償ではなく]
あ あい、あいしてるよ。 マーゴは ぼ 僕の と とく、
…特別、だ だから。
[届かぬとしても身勝手に男が囁くは──*有償の愛の言葉*。]
(*15) 2010/07/06(Tue) 05時半頃
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[快楽の齎して呉れる空白は長くは続かない。 余韻は心許無く余計ににおちていく]
[ Down ] [ Down ] [ Down ]
[陰鬱を好まぬ気質は更なる快楽を求め、 冥い瞳は虚ろにパーティーを彷徨う]
(*16) 2010/07/06(Tue) 23時頃
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お爺ちゃんはアタシを叱って呉れたわ アナタは叱って呉れるヒトがいなく成って…
こんな莫迦騒ぎする程にサミシイの こんな莫迦騒ぎする程にタノシイの
[ Down ] [ Down ] [ Down ]
此処はアナタの家なのに 帰れないなら―――還ればイイわ
アナタの居場所 きっと、もう
此処じゃないのよ
[抱擁の合間にサイモンの耳元へ囁いた言の葉。 今の従兄に届くとも思わずもおちていく心地を分かつ]
(*17) 2010/07/06(Tue) 23時頃
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[ Down ] [ Down ] [ Down ]
許せない…赦せないゆるせないユルセナイ
[ホリーの言葉の矛先が自分とも知らず、 ただ其の単語だけを小さく口の中で繰り返す]
ユルセナイ ユルサナイ
(*18) 2010/07/07(Wed) 02時頃
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お堅い女王様だもの どうせアタシのコトもきっと軽蔑してるんでしょう
[スティーブンと共に在る女をノーリーンと認識は出来ずも、 焦点はあわずも冥い瞳に其の姿を映し口の中で呪詛を呟く]
アナタも―――おちてしまうとイイのよ
(*19) 2010/07/07(Wed) 02時頃
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の、ノーリーンさんも、 こ こわい人じゃなくなっちゃえばいいの のに。
[男がいつも女中に怯えるのは──"常識"から、 責められているように感じるからか。]
(*20) 2010/07/07(Wed) 02時頃
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[渡した薬を飲んだ後のサイモンが、 愉しそうにしていてくれるから、 ── 自分が認められたような気になって、嬉しい。
結果、サイモンがどうなろうとも、 人を喜ばせられたと錯覚できる幸福感の方が、 男にとっては──常識よりも大事な快楽。]
(*21) 2010/07/07(Wed) 02時頃
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[紡がれる呪詛は耳に届いているかどうか。 目の前の女中から否定が返ると 怯えるように、表情をゆがめる。]
…… こわく、なく、なっちゃえばいいのに… そしたら、もっと、愉しい よ?
[彼女も同じように、気持ちいいに流されやすくて 同じように、意思が弱ければいい。
── "女王"に奉仕するのも、
同じところにおいで。と。 きっと、それは、身勝手な理由から。]
(*22) 2010/07/07(Wed) 02時半頃
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教えたげればイイじゃない きっと女王様も悦ぶわ
[囁く声は冥く小さく床に横たわるノーリーンにも、 離れたヴェラやホリーやサイモンにも届かない]
スティーブンは上手よ
[実際の彼の性的な手練手管がどれ程のものか。 目の前の女をおとす為に珍しくスティーブンを褒め背中を押す。
彼の手練手管は如何程か。
少なくとも過ごす間に足りない事があれば、 恥じらいない阿婆擦れは女の要望を伝えてきただろう]
(*23) 2010/07/07(Wed) 02時半頃
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[褒め言葉にぴくりと耳が動く。
気を大きくしたように鼻が膨らむも 一気呵成にとはならないのは、 謙虚を通り越し卑屈な男の性質が故。
それでも。 背を押されて、服を乱す手からは ぎこちなさが消える。]
(*24) 2010/07/07(Wed) 03時頃
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[欲しいと思っていないものに対しての征服欲は薄い。 だからか、ノーリーンへは奪う熱が湧かない。]
[ちらり、と行為の最中、声を荒げる、 少女のような女性の方を見遣る。 硝子越しの視線は、きっと、見咎められにくい。]
(*25) 2010/07/07(Wed) 04時頃
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[男がノーリーンに施す手管は、教えられたそれをなぞる様。]
[幸せを感じていたときを手と心でなぞりながら、 マーゴとホリーに向ける視線は
──大事な報酬が先に壊されてはしまわないか、と
そんな風に、* 心配している*。]
(*26) 2010/07/07(Wed) 04時頃
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『見せて』
[囁いた阿婆擦れはスティーブンの見せて呉れたものへ、 其の対価を支払う様に頬へと口接けを落とした。 欲望に塗れた性急さ以外に彩られた優しくあまい口接けを]
もっとシテ
[ Down ] [ Down ] [ Down ]
[クスリだけでなくホリーの感情に煽られる様に、 燻る想いは衝動へと変貌を遂げて囁く声は熱を帯びる。 渦巻く感情は捌け口を求める様に留まらず]
(*27) 2010/07/07(Wed) 04時頃
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[近づいた折にはスティーブンの面持ちも見えただろうか? どちらにしろ焦点はぼやけ彼の懸念に気付く事はない。
渦巻くどす黒い感情を厭い振り払わんと快楽を求めて、 ゆらゆら上半身を揺らし水滴を落としながら従兄へ歩む]
(*28) 2010/07/07(Wed) 04時頃
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[渦巻く感情が静けさを取り戻せば従兄を犯そうと、 考えていた事すら遠く半ばは既に忘却の彼方へと流れて。 ホリーの髪を梳きながら零した囁きは吐息に紛れる]
…心配しなくてもサイモンを寝盗ったりはしないわ コレでもアタシなりに大事にはしてるのよ
[奔放すぎる娘を放任の一言で黙殺する家族と違い、 サイモンは招待状を呉れる以前から屋敷に部屋も呉れた。 珍しく覗かせた他者への想いは肉欲とは掛け離れる。
酩酊の最中で水音と体液に塗れるホリーにも、 快楽の味を知り始めたノーリーンにも届きはしない呟き。 スティーブンが此方を気にしていれば*聴こえたか*]
(*29) 2010/07/07(Wed) 08時頃
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