[このまま主導権をとられるわけにはいかない。
荒い口付けに呼吸が乱れ、上を向かされる体制は正直息苦しいけれど。
彼の両手が塞がっているのをいいことに、下肢を探っていた手を滑らせればパーカーとTシャツの裾を捲り、内側へ忍び込ませた。
滑らかな肌に直接触れ、脇腹を撫で上げる。
肋骨の凹凸を辿り、探り当てたのは平らな胸板を飾る突起。
まだ柔らかい粒を二本の指先で捕らえ、強めに摘みあげた。
痛みで過敏になったの確認してから一度離し。
今度は乳頭を指腹で丹念に擦り上げていく。]
……かたくなってきたんじゃないかい。
下も、触ってあげようか?
[逃げようとする素振りが見えようとも、フードを掴んだ手に力を込め、逃がさない。
ぐちゃぐちゃに混ざり合った唾液を擦りつけて舌を絡めれば、響く卑猥な音に脳の神経が熱く痺れる。
間近で変化する彼の表情に、微かに喉を震わせて。
硬くしこりを持った肉粒をもう一度強く押し潰した。]**
(*30) 2015/11/13(Fri) 05時頃