[いつからだろうか。
愛里の恋が上手くいかないような気がしたのは……
想い続けていれば、それだけで叶うほど恋は易しいものではなかった。
それは第三者だからこそ分かること。愛里は友人としての贔屓目を差し引いても、可愛い。
そんな愛里に慕われて、ずっと応えない清流に対して抱く疑問。
その答えは、考えなくともすぐに分かる。きっと清流には他に想う人がいるのだろう。
それが誰かなんて分かるわけもないし、知ろうとも思わなかったけれど…
いつからだろうか。
清流のことを話す愛里の言葉に諦めが混じり始めたのは……
自分以上に愛理は何かを感じていたような気がする。
それは第三者には決して介入できないこと。愛里の友人とは言っても何もできない。
諦めさせた方がいいのだろうか。傷は想い続けた日数分深くなる。
だけど、中途半端に諦めさせる方がきっと辛い。愛里の中で納得できない終わり方はして欲しくない。
結局、できたのは話を聞いて、静観するのみ]
(@24) neige 2011/03/03(Thu) 23時頃