【独】 若者 テッド

―　IF 地下室 >>-979　―

うるせ…ェ　…ッ


　　　　　―――　っぐ、　ぁあ　！

[腕の限界を見抜かれても、鞭打ちは続いて
ぷくりと腫れた赤い筋から滲む血がじんわり流れる。
身体が傾いた時の痛みは、一番強いもの。
それを許さないと獣に言い聞かせるかのよう。
皮膚が一気に抉れる感覚に　声が上がるけれど
命には代えられないと　そのまま木馬から崩れ落ちる。

ただ、足もつかなかった高さ。
受け身など考えているはずもなく左に傾いた身体はそのまま左の肩からカビ臭い床に落ちた。

そこは足から落ちた血の池の中。
びちゃりと身体の左側に付着する血液。
数滴は左頬に飛び散って赤い点をつくった。]

(-1006) wallace 2010/04/17(Sat) 01時半頃