【独】 会計士 ディーン

>>-433　清流

[清流が切なげに想いを奏でるから。だからもっと、それを埋めたくて、俺も同じだと、応えたくなる。
　同時に――　伝える、それだけで胸が詰まるのに。その先を求める、我侭な欲が生まれて]

　……清流。

[もう一度、響いた想いに、揺れる眸を隠せない。
　細く長い濡れた指先が、素肌に降りて。他の指先も、降りて。
　それは自分の中に秘めた欲を探られているようで、ぞくりとする]

　――もっと、触れて、くれないか……？

[問いかけるように強請る声は、常の欠片も無く、微かに震えて情けない。
　これほどまでに誰かを求め、誰かにも止めて欲しいと思った事など無かったから。
　どうしたら良いのか分からない。　ただ、]

　もっと、清流を感じていたいんだ。

[分かったのは、たったそれだけで]

(-457) lalan 2011/03/04(Fri) 03時半頃