―― IF:祟り憑きの闇神 華月襲撃 ――
[それが実りの神の邸へ現れたのは夜明け前、彼が闇神と仮初の約束を交わしたその日。
常のように音もなく現れ――得体の知れぬ憎悪と悔恨の呻きが聴こえる闇を背負い、ゆっくりと歩み]
……呼ばれる前に、来てしまいました。
[緩く首を傾げ妖しく笑うそれは最早正体など隠してはおらず。
闇は部屋の中広がっていく、無数の『瞳』が、闇神に憑いた祟り神たる不定の存在が華月を見つめる。]
……ねえ、華月様。
約束守って下さったんですか?ありがとうございます。
お陰様で、今日も堕ちずに済みました。
[不浄な力で動けなくなっているであろう華月の上に乗り押し倒したような形になり、耳元に嘲笑を落として]
一時的で良かったんです。堕ちていただくつもりでしたから。
日向ちゃん、置いて行ってしまいますね?悔しいですか?
[低く笑いを零す唇は歪められて]
(-169) yami 2013/08/17(Sat) 04時頃