そして双剣を握り、鬼神化したかと思うともの凄い勢いで乱舞を叩き込んだのです。青熊はそんな彼女にかすり傷を負わせる事もできないまま、地に伏しました。
もう、僕は震えが止まりませんでした。すると、足下に転がる獲物を見下ろしていた彼女が突然、僕の方を振り向いたんです!…目が合いました。心臓が凍り付き、冷や汗がどっと吹き出しました。
彼女は目をぎらりと光らせ、にやりと笑ったかとおもうと、両手に双剣を握りなおし…僕の方へと走り出したんです。
「このままでは殺される!」…そう感じた瞬間、僕の身体は動くようになり、必死の思いで逃げ帰ってきたのです。
今でも彼女の不気味な笑顔が脳裏にこびり付いて離れません。もうあんな思いは二度としたくありませんよ…。」
…だそうだ。【朝顔は人間だったよ】
うん…彼女は将来きっと、素晴らしいハンターになるだろうね…
(-16) 2010/12/09(Thu) 05時頃